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コンサート2日目
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朝御飯を仲良く揃って取り、私達は音楽ホールへ。皇太子様とエリザベス様は国へ帰られる。
見送りに行けないのが残念だがまた次のコンサートは聞きに来ると言ってくれた。しかも、レコードまで皇太子様は購入。やはりこの人素直じゃない。
「また!楽しみにしてますわ!御機嫌よう!」
「じゃあ。そのうち。コンサート、頑張って下さい。」
笑顔のエリザベス様とちょっとはにかんだ皇太子様。
私達は笑顔で別れを告げた。
何だかんだでミッションクリアかな。私、全然頑張って無いけど。
「さあ!行きますよ!!」
王家のバスに乗り込みジョセフィーヌ音楽ホールへ向かう。
「昨日はありがとうございました!12年越しのイライラが消えましたよ!」
王子がバスの中で嬉しそうに話出した。
「まさか、顔や髪を気にしてるとは思わなかったなあ。髪の色お洒落ですよねー。顔も普通?だし。」
解らないってそんなもんなんだろう。
「私も良かった!ちょっと気にしてたのよね。エリザベス様の事。まさかの趣味だったとはねー。」
キャサリンも中3事件が解決して嬉しそう。
心の蟠りが無くなるって言うのは本当に良い事だ。
音楽ホールに到着し準備を開始。
使用人の話ではレコード100枚用意していたのが完売したそうだ。
今日は200枚用意したよと会長が売れると良いなーと守銭奴の様な微笑みで販促スペースの用意を手伝っている。
開場時間になるので控え室へ移動。
軽く発声。
今日は出だしWhite Loveだったな。ジョージとエミリアはダンス確認中。
そして開演のアナウンスとブザーがなり照明が暗くなっていく。
キャサリン、エミリア、ジョージとまだ暗い舞台へ出る。
パッと照明が点灯と同時にコンサート2日目の開幕だ!
キャー!!!歓声と共に一斉にスタンディングする観客達。
「White Love!」
キャサリンと私メイン。ダンスメインのエミリアとジョージ。この曲、良い曲だよなあ。としみじみ歌い上げる。
「ノネット・クライムのコンサートへようこそ!!」
歌い終わって声を掛ける。
拍手とノネットコールが今日も激しい。
「楽しんで行ってねー!!」
歓声の中、カインとルイスと交代。
その後も順調そのもので盛り上がった。昨日と違って皇太子の事をいちいち気にしないで良いのでこちらも心底楽しめる。
仮面舞踏会で思った通り御令嬢達が幸せそうに倒れるのを舞台袖で眺める。
《世界に一つだけの花》のウケは本当に良く観客を感動の涙で染める。
《We are the world》でトドメを指す様に泣かせ一旦終了。
「また!お会いしましょうー!」
舞台を後にすると即座に聞こえるアンコール。
「さあ、御令嬢キラー出動!!」
会長が男性陣に声を掛ける。
「この曲、本当に良い曲ですもんねー。」
皆、そう言いながら再び舞台へ。
「ちゃんと倒れないで最後まで聞いてねー!」
王子がニッコリと微笑み
「《I Want it that way》」
男性陣が声を揃えてタイトルコール。
悲鳴のような会場が揺れる様な歓声。
まっ。倒れるよね。
「曲選びって大事よね。」
舞台袖でキャサリンが呟く。
「うん。破壊力があり過ぎる曲も問題だよなあ。」
本当に御令嬢キラー。
「この後って本当、出ずらいですねぇ。」
エミリアがクスクスと笑う。
「だよなー。」
3人で生暖かい目で舞台と観客を見守る。
そしてラストにmy heart will go onを披露しコンサートは無事終了した。
会場整理をしながら皆で呟く
「明日学校行きたくなーい!!」
会長は1人笑いながら頑張ってーと言う。羨ましい。
「今日は大人しく帰りますか?」
王子の質問に皆、悩む。
疲れを満たすには食欲!
「どっかレストラン行きたい!」
ですよねー!やっぱり打ち上げになった。
見送りに行けないのが残念だがまた次のコンサートは聞きに来ると言ってくれた。しかも、レコードまで皇太子様は購入。やはりこの人素直じゃない。
「また!楽しみにしてますわ!御機嫌よう!」
「じゃあ。そのうち。コンサート、頑張って下さい。」
笑顔のエリザベス様とちょっとはにかんだ皇太子様。
私達は笑顔で別れを告げた。
何だかんだでミッションクリアかな。私、全然頑張って無いけど。
「さあ!行きますよ!!」
王家のバスに乗り込みジョセフィーヌ音楽ホールへ向かう。
「昨日はありがとうございました!12年越しのイライラが消えましたよ!」
王子がバスの中で嬉しそうに話出した。
「まさか、顔や髪を気にしてるとは思わなかったなあ。髪の色お洒落ですよねー。顔も普通?だし。」
解らないってそんなもんなんだろう。
「私も良かった!ちょっと気にしてたのよね。エリザベス様の事。まさかの趣味だったとはねー。」
キャサリンも中3事件が解決して嬉しそう。
心の蟠りが無くなるって言うのは本当に良い事だ。
音楽ホールに到着し準備を開始。
使用人の話ではレコード100枚用意していたのが完売したそうだ。
今日は200枚用意したよと会長が売れると良いなーと守銭奴の様な微笑みで販促スペースの用意を手伝っている。
開場時間になるので控え室へ移動。
軽く発声。
今日は出だしWhite Loveだったな。ジョージとエミリアはダンス確認中。
そして開演のアナウンスとブザーがなり照明が暗くなっていく。
キャサリン、エミリア、ジョージとまだ暗い舞台へ出る。
パッと照明が点灯と同時にコンサート2日目の開幕だ!
キャー!!!歓声と共に一斉にスタンディングする観客達。
「White Love!」
キャサリンと私メイン。ダンスメインのエミリアとジョージ。この曲、良い曲だよなあ。としみじみ歌い上げる。
「ノネット・クライムのコンサートへようこそ!!」
歌い終わって声を掛ける。
拍手とノネットコールが今日も激しい。
「楽しんで行ってねー!!」
歓声の中、カインとルイスと交代。
その後も順調そのもので盛り上がった。昨日と違って皇太子の事をいちいち気にしないで良いのでこちらも心底楽しめる。
仮面舞踏会で思った通り御令嬢達が幸せそうに倒れるのを舞台袖で眺める。
《世界に一つだけの花》のウケは本当に良く観客を感動の涙で染める。
《We are the world》でトドメを指す様に泣かせ一旦終了。
「また!お会いしましょうー!」
舞台を後にすると即座に聞こえるアンコール。
「さあ、御令嬢キラー出動!!」
会長が男性陣に声を掛ける。
「この曲、本当に良い曲ですもんねー。」
皆、そう言いながら再び舞台へ。
「ちゃんと倒れないで最後まで聞いてねー!」
王子がニッコリと微笑み
「《I Want it that way》」
男性陣が声を揃えてタイトルコール。
悲鳴のような会場が揺れる様な歓声。
まっ。倒れるよね。
「曲選びって大事よね。」
舞台袖でキャサリンが呟く。
「うん。破壊力があり過ぎる曲も問題だよなあ。」
本当に御令嬢キラー。
「この後って本当、出ずらいですねぇ。」
エミリアがクスクスと笑う。
「だよなー。」
3人で生暖かい目で舞台と観客を見守る。
そしてラストにmy heart will go onを披露しコンサートは無事終了した。
会場整理をしながら皆で呟く
「明日学校行きたくなーい!!」
会長は1人笑いながら頑張ってーと言う。羨ましい。
「今日は大人しく帰りますか?」
王子の質問に皆、悩む。
疲れを満たすには食欲!
「どっかレストラン行きたい!」
ですよねー!やっぱり打ち上げになった。
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