240 / 369
3年生になりました
しおりを挟む
3年生になりました。
苗字が変わったので手続きが些か面倒だった点以外は特に変わりない日常の始まりだ。
結婚おめでとうございます。とクラスメイトからもお祝いの言葉を貰う。
思えば絡まれたのって1年の時だけだったな。たまには喧嘩売ってくれて良いのになあ。面白くない。
最近はファンだらけだし。
前日に頼まれて入学式の時に歌わされたのには突然だったので皆、焦った。会長が参加出来なかったのでちょっと寂しかったなあ。流石に入学式はと会長自ら遠慮してしまったし。
てか、入学式がコンサート状態って。。楽しかったけれど。
そして、チケットが完売した!1500席完売。前回からするとかなりの増席での完売に皆で感動。しかも2days分だぞ!
今日も授業は適当に受け、声楽科のテストも速攻で終わらせて待ち遠しい放課後となりました。
レッスンルームに入ると会長が待っていた。
「やっと授業終わったかー。1人は暇!」
暇だから曲を作りまくる会長。
「チケットはやっぱり2階席がちょっと苦戦したね。舞台から遠いもんねー。」
会長は腕組みしながら次回はもっとスムーズに販売したいなあと言った。電話受付とかネット販売が出来たら良いのにとブツブツ言っている。やっぱりネットの意味が未だに解らない。。
「首都と周辺地域以外から客を呼べる様にはしたいよなあ。」
そう言うと会長もそこを何とかしたいと頭を悩ませている。
「やっと終わったー!」
クライスとカインが入って来た。
「姐さんは本当、音楽のテストだけは早いよね!」
「速攻過ぎ!」
6限目の授業、声楽科は音楽のテストで終わった者から帰れた。
「簡単すぎたから仕方ないだろ?」
これでも音楽の成績だけは学年トップなんだよ。音楽だけな。
ガラガラと扉が開き今度はキャサリン達ピアノ科が仲良くやって来た。
「声楽科早いわね。」
「ピアノ科の担任の先生って話長いよね。」
「そうなんですよね。でも、ルイスとエミリアはまだか。」
日によるけど声楽科って比較的終わるの早い。
「おーす!はやっ!!」
今日は弦楽器科もテストだったようだ。
後はエミリアか。
コンサートの2日目は少し曲を変えるか?等と話を始めた所で漸くエミリアが来た。
「遅れました!ちょっと上手く弾けなくて居残りしてました。」
珍しい。フルートはクラスで1番なのに。
「エミリアが居残り?!」
皆も驚いている。
「3年になってファゴットもね・・。授業に組み込まれてて・・。」
エミリアは大きく溜息をつく。
「ファゴットか。そりゃデカいな。」
確か長さ130センチくらいじゃなかったっけ?
「ええ。辛かったです。」
楽器科は色んな楽器も一通り習うみたいだもんなあ。
「じゃ。2日目をどうするか。考えようか。」
会長が声を掛ける。
「初日は皇太子が来られるから掴みでJupiterに決めたからそこ変えましょうか?」
キャサリンはそう言うと会長はポンと手を叩いた。
「忘れてた。あれ文化祭でしか歌ってない!」
「あー!!」
皆で顔を見合わせる。《I Want it that way》と《White Love》だ。
「忘れてました。本当に勿体ない!」
王子もこれは是非披露しましょうと言う。
「じゃあ1曲目をWhite Loveに変更して。っと。」
会長がノートに記入。
「《I Want it that way》は御令嬢キラーだからなあ。アンコールにしとく?」
プッ思わず皆、吹き出して笑ってしまう。確かに御令嬢キラーに違いない。島唄を変更しようかと言うことにした。
このコンサートが終わったらまたレコード販売しても良いねと言う話にもなり新年度も頑張って儲けていこうと纏まった。
苗字が変わったので手続きが些か面倒だった点以外は特に変わりない日常の始まりだ。
結婚おめでとうございます。とクラスメイトからもお祝いの言葉を貰う。
思えば絡まれたのって1年の時だけだったな。たまには喧嘩売ってくれて良いのになあ。面白くない。
最近はファンだらけだし。
前日に頼まれて入学式の時に歌わされたのには突然だったので皆、焦った。会長が参加出来なかったのでちょっと寂しかったなあ。流石に入学式はと会長自ら遠慮してしまったし。
てか、入学式がコンサート状態って。。楽しかったけれど。
そして、チケットが完売した!1500席完売。前回からするとかなりの増席での完売に皆で感動。しかも2days分だぞ!
今日も授業は適当に受け、声楽科のテストも速攻で終わらせて待ち遠しい放課後となりました。
レッスンルームに入ると会長が待っていた。
「やっと授業終わったかー。1人は暇!」
暇だから曲を作りまくる会長。
「チケットはやっぱり2階席がちょっと苦戦したね。舞台から遠いもんねー。」
会長は腕組みしながら次回はもっとスムーズに販売したいなあと言った。電話受付とかネット販売が出来たら良いのにとブツブツ言っている。やっぱりネットの意味が未だに解らない。。
「首都と周辺地域以外から客を呼べる様にはしたいよなあ。」
そう言うと会長もそこを何とかしたいと頭を悩ませている。
「やっと終わったー!」
クライスとカインが入って来た。
「姐さんは本当、音楽のテストだけは早いよね!」
「速攻過ぎ!」
6限目の授業、声楽科は音楽のテストで終わった者から帰れた。
「簡単すぎたから仕方ないだろ?」
これでも音楽の成績だけは学年トップなんだよ。音楽だけな。
ガラガラと扉が開き今度はキャサリン達ピアノ科が仲良くやって来た。
「声楽科早いわね。」
「ピアノ科の担任の先生って話長いよね。」
「そうなんですよね。でも、ルイスとエミリアはまだか。」
日によるけど声楽科って比較的終わるの早い。
「おーす!はやっ!!」
今日は弦楽器科もテストだったようだ。
後はエミリアか。
コンサートの2日目は少し曲を変えるか?等と話を始めた所で漸くエミリアが来た。
「遅れました!ちょっと上手く弾けなくて居残りしてました。」
珍しい。フルートはクラスで1番なのに。
「エミリアが居残り?!」
皆も驚いている。
「3年になってファゴットもね・・。授業に組み込まれてて・・。」
エミリアは大きく溜息をつく。
「ファゴットか。そりゃデカいな。」
確か長さ130センチくらいじゃなかったっけ?
「ええ。辛かったです。」
楽器科は色んな楽器も一通り習うみたいだもんなあ。
「じゃ。2日目をどうするか。考えようか。」
会長が声を掛ける。
「初日は皇太子が来られるから掴みでJupiterに決めたからそこ変えましょうか?」
キャサリンはそう言うと会長はポンと手を叩いた。
「忘れてた。あれ文化祭でしか歌ってない!」
「あー!!」
皆で顔を見合わせる。《I Want it that way》と《White Love》だ。
「忘れてました。本当に勿体ない!」
王子もこれは是非披露しましょうと言う。
「じゃあ1曲目をWhite Loveに変更して。っと。」
会長がノートに記入。
「《I Want it that way》は御令嬢キラーだからなあ。アンコールにしとく?」
プッ思わず皆、吹き出して笑ってしまう。確かに御令嬢キラーに違いない。島唄を変更しようかと言うことにした。
このコンサートが終わったらまたレコード販売しても良いねと言う話にもなり新年度も頑張って儲けていこうと纏まった。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

【完結】100日後に処刑されるイグワーナ(悪役令嬢)は抜け毛スキルで無双する
みねバイヤーン
恋愛
せっかく悪役令嬢に転生したのに、もう断罪イベント終わって、牢屋にぶち込まれてるんですけどー。これは100日後に処刑されるイグワーナが、抜け毛操りスキルを使って無双し、自分を陥れた第一王子と聖女の妹をざまぁする、そんな物語。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?
ぽんぽこ狸
恋愛
仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。
彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。
その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。
混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!
原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!
ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。
完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる