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3年生になりました
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3年生になりました。
苗字が変わったので手続きが些か面倒だった点以外は特に変わりない日常の始まりだ。
結婚おめでとうございます。とクラスメイトからもお祝いの言葉を貰う。
思えば絡まれたのって1年の時だけだったな。たまには喧嘩売ってくれて良いのになあ。面白くない。
最近はファンだらけだし。
前日に頼まれて入学式の時に歌わされたのには突然だったので皆、焦った。会長が参加出来なかったのでちょっと寂しかったなあ。流石に入学式はと会長自ら遠慮してしまったし。
てか、入学式がコンサート状態って。。楽しかったけれど。
そして、チケットが完売した!1500席完売。前回からするとかなりの増席での完売に皆で感動。しかも2days分だぞ!
今日も授業は適当に受け、声楽科のテストも速攻で終わらせて待ち遠しい放課後となりました。
レッスンルームに入ると会長が待っていた。
「やっと授業終わったかー。1人は暇!」
暇だから曲を作りまくる会長。
「チケットはやっぱり2階席がちょっと苦戦したね。舞台から遠いもんねー。」
会長は腕組みしながら次回はもっとスムーズに販売したいなあと言った。電話受付とかネット販売が出来たら良いのにとブツブツ言っている。やっぱりネットの意味が未だに解らない。。
「首都と周辺地域以外から客を呼べる様にはしたいよなあ。」
そう言うと会長もそこを何とかしたいと頭を悩ませている。
「やっと終わったー!」
クライスとカインが入って来た。
「姐さんは本当、音楽のテストだけは早いよね!」
「速攻過ぎ!」
6限目の授業、声楽科は音楽のテストで終わった者から帰れた。
「簡単すぎたから仕方ないだろ?」
これでも音楽の成績だけは学年トップなんだよ。音楽だけな。
ガラガラと扉が開き今度はキャサリン達ピアノ科が仲良くやって来た。
「声楽科早いわね。」
「ピアノ科の担任の先生って話長いよね。」
「そうなんですよね。でも、ルイスとエミリアはまだか。」
日によるけど声楽科って比較的終わるの早い。
「おーす!はやっ!!」
今日は弦楽器科もテストだったようだ。
後はエミリアか。
コンサートの2日目は少し曲を変えるか?等と話を始めた所で漸くエミリアが来た。
「遅れました!ちょっと上手く弾けなくて居残りしてました。」
珍しい。フルートはクラスで1番なのに。
「エミリアが居残り?!」
皆も驚いている。
「3年になってファゴットもね・・。授業に組み込まれてて・・。」
エミリアは大きく溜息をつく。
「ファゴットか。そりゃデカいな。」
確か長さ130センチくらいじゃなかったっけ?
「ええ。辛かったです。」
楽器科は色んな楽器も一通り習うみたいだもんなあ。
「じゃ。2日目をどうするか。考えようか。」
会長が声を掛ける。
「初日は皇太子が来られるから掴みでJupiterに決めたからそこ変えましょうか?」
キャサリンはそう言うと会長はポンと手を叩いた。
「忘れてた。あれ文化祭でしか歌ってない!」
「あー!!」
皆で顔を見合わせる。《I Want it that way》と《White Love》だ。
「忘れてました。本当に勿体ない!」
王子もこれは是非披露しましょうと言う。
「じゃあ1曲目をWhite Loveに変更して。っと。」
会長がノートに記入。
「《I Want it that way》は御令嬢キラーだからなあ。アンコールにしとく?」
プッ思わず皆、吹き出して笑ってしまう。確かに御令嬢キラーに違いない。島唄を変更しようかと言うことにした。
このコンサートが終わったらまたレコード販売しても良いねと言う話にもなり新年度も頑張って儲けていこうと纏まった。
苗字が変わったので手続きが些か面倒だった点以外は特に変わりない日常の始まりだ。
結婚おめでとうございます。とクラスメイトからもお祝いの言葉を貰う。
思えば絡まれたのって1年の時だけだったな。たまには喧嘩売ってくれて良いのになあ。面白くない。
最近はファンだらけだし。
前日に頼まれて入学式の時に歌わされたのには突然だったので皆、焦った。会長が参加出来なかったのでちょっと寂しかったなあ。流石に入学式はと会長自ら遠慮してしまったし。
てか、入学式がコンサート状態って。。楽しかったけれど。
そして、チケットが完売した!1500席完売。前回からするとかなりの増席での完売に皆で感動。しかも2days分だぞ!
今日も授業は適当に受け、声楽科のテストも速攻で終わらせて待ち遠しい放課後となりました。
レッスンルームに入ると会長が待っていた。
「やっと授業終わったかー。1人は暇!」
暇だから曲を作りまくる会長。
「チケットはやっぱり2階席がちょっと苦戦したね。舞台から遠いもんねー。」
会長は腕組みしながら次回はもっとスムーズに販売したいなあと言った。電話受付とかネット販売が出来たら良いのにとブツブツ言っている。やっぱりネットの意味が未だに解らない。。
「首都と周辺地域以外から客を呼べる様にはしたいよなあ。」
そう言うと会長もそこを何とかしたいと頭を悩ませている。
「やっと終わったー!」
クライスとカインが入って来た。
「姐さんは本当、音楽のテストだけは早いよね!」
「速攻過ぎ!」
6限目の授業、声楽科は音楽のテストで終わった者から帰れた。
「簡単すぎたから仕方ないだろ?」
これでも音楽の成績だけは学年トップなんだよ。音楽だけな。
ガラガラと扉が開き今度はキャサリン達ピアノ科が仲良くやって来た。
「声楽科早いわね。」
「ピアノ科の担任の先生って話長いよね。」
「そうなんですよね。でも、ルイスとエミリアはまだか。」
日によるけど声楽科って比較的終わるの早い。
「おーす!はやっ!!」
今日は弦楽器科もテストだったようだ。
後はエミリアか。
コンサートの2日目は少し曲を変えるか?等と話を始めた所で漸くエミリアが来た。
「遅れました!ちょっと上手く弾けなくて居残りしてました。」
珍しい。フルートはクラスで1番なのに。
「エミリアが居残り?!」
皆も驚いている。
「3年になってファゴットもね・・。授業に組み込まれてて・・。」
エミリアは大きく溜息をつく。
「ファゴットか。そりゃデカいな。」
確か長さ130センチくらいじゃなかったっけ?
「ええ。辛かったです。」
楽器科は色んな楽器も一通り習うみたいだもんなあ。
「じゃ。2日目をどうするか。考えようか。」
会長が声を掛ける。
「初日は皇太子が来られるから掴みでJupiterに決めたからそこ変えましょうか?」
キャサリンはそう言うと会長はポンと手を叩いた。
「忘れてた。あれ文化祭でしか歌ってない!」
「あー!!」
皆で顔を見合わせる。《I Want it that way》と《White Love》だ。
「忘れてました。本当に勿体ない!」
王子もこれは是非披露しましょうと言う。
「じゃあ1曲目をWhite Loveに変更して。っと。」
会長がノートに記入。
「《I Want it that way》は御令嬢キラーだからなあ。アンコールにしとく?」
プッ思わず皆、吹き出して笑ってしまう。確かに御令嬢キラーに違いない。島唄を変更しようかと言うことにした。
このコンサートが終わったらまたレコード販売しても良いねと言う話にもなり新年度も頑張って儲けていこうと纏まった。
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