ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

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会長の日常と曲決め

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さてと!今日も学校行きますかー!

卒業してからも毎日学校に通っているのって僕しか居ない。

学校側の許可も取っているし。そこは良いのだけど。



ポスター貼った、広告手配OK、チケット各教会とホールに置いただろー。後は?曲決めと練習と。



危険だ。社畜時代の癖で何もかも自分で仕切りたくなっている。

クライスが言うように多少は人に任せないと。



あー。本当言うと車の免許も取りたいなあ。運転手に運転させるの面倒くさい。

でも、悔しいがミッション車を僕は運転経験が無い。

前世はオートマ限定だった。後は車のシートベルトとエアバッグが無いのが怖い!!だからちょっと運転する自信が無い。





しかし、制服って毎日同じ格好出来て便利だったなあ。

現在はスーツ着回し中。夏はどうしよう。暑いよねー。熱中症とかの概念が無いこの世界、この時代。クールビズが恋しい。





学校に到着。

レッスンルームは一番乗り!



ジェファーソンとクライスの個人曲を今日は教えて。



何かウケの良い新曲、誰か考えて来てくれてるかなあ。



ガラガラっとドアが開く。

「おはよー!会長!」

「おーす!」



「おはよう。マッケンジー夫妻。」

ルナリーとルイスに何だよそれーと突っ込まれる。実際そうだしー。

「ねえ、会長、今回って何処までロックテイストで良いの?」

「それ、俺も確認したかった!」

色々と曲を知っていると悩める線引きだよね。



「そこね。ちょっとだけロック。」

曖昧過ぎか。



「横浜銀〇は?」

「訳せる言葉がボードウェン語にないぞ?」

良かった、ルナリーが突っ込んでくれて。めちゃくちゃ2人に似合いそうだけど。ツッパリハイスクールロックンロールって流石に歌わせられない。



「チャゲアス!万里の河とか!」

「クリキンは?大都会!」

おー!良いねー!と2人で言っているがどんな歌だっけ?



試しに歌ってもらう。

「遠く 遠く 何処までも遠くー♪」

が万里の河なーとルナリー。何か記憶にある。



「大都会か。ちょっと待って。ルナリー、パス!」

ルイスが俺に出る声じゃないとルナリーにお願いしている。



「あー!あー果てしないー!夢を追い続けー!」

これか!誰に歌わせる気だ?僕かクライスしか無理だろう。



「キツい曲だねー。クリキンってクリス〇ルキングの事か。もしかして北斗の拳も?彼等の曲か?」

と聞くとそうそうと2人は頷く。納得。面白いかもな。



「よし!楽譜作ってくれ。2曲とも。」

お願いすると早速取り掛かってくれた。



ガラガラっとドアが開きキャサリンとジェファーソンにカイン。

「おはようー!」

「早いねー。」



そして次々と皆が揃って行く。



昨日の僕とクライスが帰ってから既存曲決めは終わって後は2曲とアンコールと。

上出来だ。

今、ルナリーとルイスで2曲!どれをアンコールにするかは別としてあと2曲くらいでいけるんじゃないかな。

今回はとても順調だ。



「さて、クライスこれは君の個人曲。」

「こちらはジェファーソン。」

個人的に好みの曲にしてしまった。



2人は楽譜を見て少しずつ口ずさんでいる。

本当に才能の塊のハイスペック集団。



「会長、これちょっと恥ずかしい。歌詞が。」

「僕のは失恋ソングですね。メロディーが良いなあ。」



クライスの楽譜をルナリーが見せてと頼んで歌い出す。

「あの日あの時あの場所で君に逢えなかったらー。」



そう、小田〇正でラブ・ストーリーは突然に。



ちなみにジェファーソンの曲は久保〇利伸でMissing。



「クライス、無理?」

結構、高音だし。



「1人で歌うのが恥ずかしいだけー。頑張るよ。」

と引き受けてくれた。確かに今まで個人曲でラブソングは歌った事ないもんね。

しかし順調に仕事が進むと気持ち良いねー。



「ところでキャサリンの個人曲が聞きたいなあ。」

まだどんな曲か知らないし。ボカロって多分、千本桜だよね?

プラゲ語で歌うならまあ良いかな。



「よし!じゃあ歌うわね!」

キャサリンが立ち上がる。ううん。と咳払い。



「さあ、憐あわれんで 血統書 持ち寄って反教典

沈んだ唱導 腹這い幻聴 謁見 席巻 妄信症

踊れ酔え孕 アヴァターラ新大系

斜めの幻聴 錻力と宗教 ラル・ラリ・唱えろ生!」



待てキャサリン!思わず止めてしまった。

僕すら意味が解らないと言うか言葉が早すぎる。



他の皆も今の何?と口をポカンと開けてしまっている。



「いつの間にプラゲ語マスターに?凄いキャサリン!」

王子は違う意味で感心している。

いや、凄いよ。良く歌えると言うか舌が回るなと言うか。



「ちょっと変かしら?うーん。」

キャサリンが口を尖らせて悩みモードに入ってしまった。



ボカロって色々あるのね。知らなかった申し訳ない。



キャサリンに歌詞を見せて貰う。益々解らない。年の差か。若くないと理解出来ないのか。

「千本桜は?」

キャサリンの耳元で呟く。

キャサリンはうんうんと頷き今回はそうすると納得してくれた。



ちなみに先程の曲はブリキノダンスと言うらしい。曲のMAXはもう少し歌ってかららしくそりゃ凄い早口な曲だ。



キャサリンの千本桜の披露は明日にするとして。



「ユニットでもやろうか?」

そう提案し今日はユニット曲中心で行う事にした。



練習後、クライスとジェファーソン、キャサリン、ルイス、ルナリーには残って貰った。



「クライス、両親には話した?」

勿論、ダンスの件だ。

クライスは話した。反対はされ無かったと言う。と、言うより令嬢と踊るのは諦められ気味だと言う。

家でも嫌がっているんだろうなあ。



「はい!今度クライスの妹さんが婚約します。」

昨日、聞いた話をする。

おめでとうと言いつつ4人ともクライスを察して複雑そうな顔をしている。

「また親が面倒そうね?」

キャサリンが気の毒がるとクライスが項垂れる。



「ダンスなんだけどシャッフルダンスにしたいんだ。」

4人にも男同士、女同士ペアでノネット・クライムメンバーと言う感じで婚約パーティーでクライスがエスコートするのを誤魔化してあげたいと伝える。



「ジェファーソン、俺より身長低いから女性役な!」

ルイスが笑いながら言うとジェファーソンが笑いながらこの前楽しかったからOKと快く引き受けていた。



「じゃ私とキャサリンも踊るね。」

「結構、楽しかったのよねー。」



あれ、楽しかったんだな。それは自然に出来て良い。

クライスも嬉しそうだし。



ちなみに婚約パーティーはコンサートの翌週だ。また女性パート練習しとこ。
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