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ルイスの我儘
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会場の観客が殆ど帰ってから漸く両親とグレンさんとローズさんを見つけた。
ルイスと2人で駆け寄る。駆け寄りながら涙が溢れる。
「お父さん!お母さん!」
「ルナリー!!おめでとうー!」
号泣する両親と抱き合う。本当に良かったわ。良くやった!と凄く喜んでいる。
そして、グレンさんとローズさんにも抱き付いた。
「ルナリー!流石だね。」
「ルナリーもルイスも良く頑張った!」
2人にも抱き締められる。耳元でおめでとうサキ!流石うちの特攻隊長!とローズさんに囁かれた。ふふふ。めちゃくちゃ嬉しい。
ふと見るとルイスの顔が真剣そのもので私の両親に頭を下げた。
「娘さんと結婚させて下さい!!」
「宜しく御願いします。」
両親も頭を下げルイスと握手を交わす。
「ありがとうございます!」
そう言ってルイスは鞄から書類を出てきた。
何だ・・・?
「婚姻届です。承諾お願いします!」
ちょっと待って!え?聞いてない!
「何でも聞くって言っただろ?」
ルイスはニヤっと笑った。言ったけど。
待たせまくったし、今回も取れたか解らないチャレンジに付き合ってくれたし。解るけど。
「ルイスって奥手の癖に行動し出すと早いんだ。昔から。」
グレンさんが諦めろと私の肩をポンと叩いた。婚姻届にグレンさんのサインは既にしてあった。
解るんだ。その気持ち。私も結婚したいと思っているだがしかし!!
「全く!!先にプロポーズしろ!」
ルイスの腹に軽く拳を入れる。それを見て両親は慌てている。
「あー!忘れてた訳じゃないぞ。これはサプライズじゃん!後でちゃんと言うし。」
「バカ息子!言ってなかったのか?」
「お前、女に取ってプロポーズってめちゃくちゃ大事何だぞ!馬鹿か!」
グレンさんはルイスの頭をパンと軽く叩く。痛えよ親父!とブツブツ言うルイス。
ルイスもグレンさんとローズさんも素が出てるよ。
それを見て両親がこの家庭ならうちの娘で大丈夫だわ。と呟くように納得していた。
両親はもう笑いながら快く婚姻届にサインしていた。
ボードウェン国は男性も女性も15歳から結婚出来るからなあ。
話は終わった?とキャサリン達が此方に集まる。
「見ろ!婚姻届!」
ルイスが自慢気に皆に見せる。
「嘘?!結婚するの?今?」
「ルイスらしいと言うかおめでとう!」
クライスと王子が笑いながら祝福。皆もおめでとう!と拍手してくれた。
ルイスが満面の笑みで私も嬉しい。
「じゃ、行くか!」
うん!ルイスにそう言われ皆も会場を出てロビーへ。
「きゃー!!ノネット・クライムの皆様よ!」
そこには出演者達の集団。
「やっぱりコンクール中は話しかけては行けないと我慢してました!ルナリーさん!ファンです!握手して下さい!後、私何かが1位ですみませんでした!」
この人1位だった人だよ。まじか!?
「あっ。ありがとうございます。いや、素晴らしい歌でしたよ。」
手を出すと泣きながら握手をされた。
まじだー!
「私も!!凄く感動しました。最高でした!レコード買いました!」
「私もー!素敵過ぎて倒れそうでした。感動です!コンサート行きました!!」
この人達も金賞だった方だね。
泣かれる。崇められる。何か凄い。
「同じ舞台に立てて幸せでした!コンサートも行きました!レコード毎日聞いています!」
泣きながら握手を求めて来たこの人も金賞で3位の人だ。
その後も金賞の人も銀賞の人、銅賞の人もそして他のパートの女性や男性もゾロゾロと近くにやってきた。
クライス様、ファンです!ジョージ様、可愛いー!
ケビン様だ神!!カイン様だわ!かっこいい!
ジェファーソン様ー!素敵!
キャサリン様、美しいー!エミリアちゃーん!!可愛いー!
そして、ルイスには黄色くない声援がやはり届いていた。ウケる。
レコード買いました!次のコンサート楽しみです!
コンサートまた行きます!
いや、出演者が殆どファンだったとは。ちょっとびっくりした。
何か観客のお陰で金賞取れたかもとちょっと卑屈になっていたんだけど。出演者がファンなら。
まーいっかー!良かった良かった!
「よし!ルイス!役所行こうか?」
「おー!行こう!」
ファンの皆様に笑顔で皆に手を振り外へ出る。
ノネット・クライム最高ー!万歳!
何故か万歳で見送られる私達。
「びっくりしたわー!」
「出演者までファンとはね。」
「姐さんのファンは女性でルイスファンは男性か。ぷぷぷ。」
クライスが笑いを堪えきれずにいる。
仕方ないだろー。そーなるんだよ。
そして、皆も一緒に役所へ。
ついでに役所の職員さん達からもファンです!と洗礼を浴びました。
ルナリー・ウェールズ改め
本日、ルナリー・マッケンジーになりました。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
主人公は一足早く幸せにしちゃいました。
後の皆様は徐々に(*^^*)
まだまだ続きますがラストまで宜しく御願いします。
ルイスと2人で駆け寄る。駆け寄りながら涙が溢れる。
「お父さん!お母さん!」
「ルナリー!!おめでとうー!」
号泣する両親と抱き合う。本当に良かったわ。良くやった!と凄く喜んでいる。
そして、グレンさんとローズさんにも抱き付いた。
「ルナリー!流石だね。」
「ルナリーもルイスも良く頑張った!」
2人にも抱き締められる。耳元でおめでとうサキ!流石うちの特攻隊長!とローズさんに囁かれた。ふふふ。めちゃくちゃ嬉しい。
ふと見るとルイスの顔が真剣そのもので私の両親に頭を下げた。
「娘さんと結婚させて下さい!!」
「宜しく御願いします。」
両親も頭を下げルイスと握手を交わす。
「ありがとうございます!」
そう言ってルイスは鞄から書類を出てきた。
何だ・・・?
「婚姻届です。承諾お願いします!」
ちょっと待って!え?聞いてない!
「何でも聞くって言っただろ?」
ルイスはニヤっと笑った。言ったけど。
待たせまくったし、今回も取れたか解らないチャレンジに付き合ってくれたし。解るけど。
「ルイスって奥手の癖に行動し出すと早いんだ。昔から。」
グレンさんが諦めろと私の肩をポンと叩いた。婚姻届にグレンさんのサインは既にしてあった。
解るんだ。その気持ち。私も結婚したいと思っているだがしかし!!
「全く!!先にプロポーズしろ!」
ルイスの腹に軽く拳を入れる。それを見て両親は慌てている。
「あー!忘れてた訳じゃないぞ。これはサプライズじゃん!後でちゃんと言うし。」
「バカ息子!言ってなかったのか?」
「お前、女に取ってプロポーズってめちゃくちゃ大事何だぞ!馬鹿か!」
グレンさんはルイスの頭をパンと軽く叩く。痛えよ親父!とブツブツ言うルイス。
ルイスもグレンさんとローズさんも素が出てるよ。
それを見て両親がこの家庭ならうちの娘で大丈夫だわ。と呟くように納得していた。
両親はもう笑いながら快く婚姻届にサインしていた。
ボードウェン国は男性も女性も15歳から結婚出来るからなあ。
話は終わった?とキャサリン達が此方に集まる。
「見ろ!婚姻届!」
ルイスが自慢気に皆に見せる。
「嘘?!結婚するの?今?」
「ルイスらしいと言うかおめでとう!」
クライスと王子が笑いながら祝福。皆もおめでとう!と拍手してくれた。
ルイスが満面の笑みで私も嬉しい。
「じゃ、行くか!」
うん!ルイスにそう言われ皆も会場を出てロビーへ。
「きゃー!!ノネット・クライムの皆様よ!」
そこには出演者達の集団。
「やっぱりコンクール中は話しかけては行けないと我慢してました!ルナリーさん!ファンです!握手して下さい!後、私何かが1位ですみませんでした!」
この人1位だった人だよ。まじか!?
「あっ。ありがとうございます。いや、素晴らしい歌でしたよ。」
手を出すと泣きながら握手をされた。
まじだー!
「私も!!凄く感動しました。最高でした!レコード買いました!」
「私もー!素敵過ぎて倒れそうでした。感動です!コンサート行きました!!」
この人達も金賞だった方だね。
泣かれる。崇められる。何か凄い。
「同じ舞台に立てて幸せでした!コンサートも行きました!レコード毎日聞いています!」
泣きながら握手を求めて来たこの人も金賞で3位の人だ。
その後も金賞の人も銀賞の人、銅賞の人もそして他のパートの女性や男性もゾロゾロと近くにやってきた。
クライス様、ファンです!ジョージ様、可愛いー!
ケビン様だ神!!カイン様だわ!かっこいい!
ジェファーソン様ー!素敵!
キャサリン様、美しいー!エミリアちゃーん!!可愛いー!
そして、ルイスには黄色くない声援がやはり届いていた。ウケる。
レコード買いました!次のコンサート楽しみです!
コンサートまた行きます!
いや、出演者が殆どファンだったとは。ちょっとびっくりした。
何か観客のお陰で金賞取れたかもとちょっと卑屈になっていたんだけど。出演者がファンなら。
まーいっかー!良かった良かった!
「よし!ルイス!役所行こうか?」
「おー!行こう!」
ファンの皆様に笑顔で皆に手を振り外へ出る。
ノネット・クライム最高ー!万歳!
何故か万歳で見送られる私達。
「びっくりしたわー!」
「出演者までファンとはね。」
「姐さんのファンは女性でルイスファンは男性か。ぷぷぷ。」
クライスが笑いを堪えきれずにいる。
仕方ないだろー。そーなるんだよ。
そして、皆も一緒に役所へ。
ついでに役所の職員さん達からもファンです!と洗礼を浴びました。
ルナリー・ウェールズ改め
本日、ルナリー・マッケンジーになりました。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
主人公は一足早く幸せにしちゃいました。
後の皆様は徐々に(*^^*)
まだまだ続きますがラストまで宜しく御願いします。
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