ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

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2週間後。



昨日でレコード予約終了。本日は予約枚数を割り出す為に販売店に電話で問い合わせ。私達の授業中に財閥達の使用人が頑張ってくれていた。

人手が沢山いるって本当に有難い。

放課後に各自使用人達から連絡を貰い計算。



「ねえ?桁おかしくないよね?」

会長が呟く。

「300くらいの予定でしたよね?」

また会長が首を傾げる。



「予約数3545枚。」

皆、ん?と首を傾げる。多くない?宣伝もポスターと新聞広告だけだし。

この時代だしそんなに売れる訳ないよね?



「何処かの店がダブったのかな?」

まさかねー。もう一度見てみよう。嬉しいんだけどちょっと信じられない。

会長の周りに皆で集まってそれぞれチェックをする。



「本当だ。」

「嘘ー!」

コンサートが終わった後の様なお祭り騒ぎに突入。

王子が特にはしゃいでいる。



「発注どうしましょう。もうファンは予約したから後は口コミですよね。倍は売れない気がするなあ。あはは。でも売れるかもしれないし。いやー。悩むなあ。あははは。」

あー!どうしようと言いながらも笑いが漏れる王子。



「もう!ジェファーソン。笑い漏れてるわよ。」

キャサリンが笑いながらツッコミを入れると嘘?笑ってました?とまた笑う。



「ジェファーソン、もしものために予約ジャケットの方少し多めに発注しときましょうか?手に入らない人が出たら困るし。ミスがあったら大変。」

会長が再計算しながら本当に間違いないよなあと首を傾げながら言った。



使用人達を信用しているのだがその日本当に間違いないか特に予約の多かった店側数店に電話もした。

本当に連日予約のための来客ラッシュだったようだ。



「予約ジャケット3700枚発注。通常版1300枚で計5000枚にしますか。」

倍発注する勇気が無くちょっと消極的な発注とした。



「全部売れるのかな?」

「さあねぇ。」

こればかりは予測不能。



「ジェファーソン、これって今後、経理が必要になるよね?」

会長が王子に呟く様に言った。

「納税しないといけないレベルになりそうだし。会社経営とまでは行かないが。いや、下手したら来年の今頃は会社として設立するレベルになりそうな。」

ブツブツと考えている。確かにそうなりそうな。。



「納税等の手続きは親にお願いしましょうか?」

カインが名乗りを上げる。

「それ助かるな。ちょっと僕も卒業後に資格取得しようかなあ。」


「そっか。売上げた分がまるまる懐に入れちゃダメって事か。難しい。」

前世も高校生だったし。納税とか考えた事無かった。難しい話で解らない。



「そこの所ちょっとしっかり管理していきましょう。うちから経理回します。」

カインが一先ず大人の力を借りましょう。と提案。


売上管理をカインの弁護士事務所にしばらく任せる事となった。


稼ぐって改めて色々大変なんだなあ。売上から税金を引いて9人で割るって形なのか?ちょっと会長に今度ゆっくり説明して貰おう。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そしてレコード発売日。



平日にも関わらずレコードショップに行列が出来ると言う現象が行ったらしい。



私達は勿論、学校だったので放課後に聞いた。



「5000枚完売しちゃうかもしれません!」

王子が今日の売上報告から推移すると追加発売しないといけない状態だと本当に嬉しそうに語る。



この日本当に正真正銘、私達は歌手への階段を駆け上がり出した。



そして、会長は卒業式を迎える。
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