215 / 369
クリスマスイブ。高級レストランの個室で
しおりを挟む
高級レストランの個室に案内される。
警護人から距離を取りたい時のジェファーソンの考え。
良かった。何かこの前ルナリーとそう言う話したからジェファーソンの部屋に招待されたら凄く意識してしまう所だった。
「最近、警護が厳しくなっちゃったからこう言うの落ち着くよ。」
ジェファーソンがニッコリと御機嫌。
「勘違いだったけど誘拐未遂事件でしたもんね。」
あの日から本当に警護人が1人増えた。
子供の頃から警護人って空気みたいな感じで育って来たけど2人っきりになれないって言うのはこう言う時は辛い。
「個室って良いですよね。」
「そーだよねー。キャサリンとゆっくり話せるし。」
ノンアルコールシャンパンで乾杯。
「ミサコンサートの曲って良い曲だよね。ごめんね。ジャイアントパンダの話とか進めるので忙しくて、全然曲作りに参加する暇なかったよ。」
「ジャイアントパンダ凄く楽しみなので大丈夫ですよ!」
そう言うとジェファーソンは僕も楽しみ!と本当に子供の様に無邪気に笑った。
「年明けたらパンダ来るから!皆で見に行こうね!」
「やったあ!」
某有名動物園でもなかなかゆっくり見れなかったパンダちゃん。めちゃくちゃ楽しみ!!
私が喜ぶとジェファーソンも嬉しそう。
「1番テンション上がってるのは兄かもしれないけどね。」
ジェファーソンは思い出した様に笑う。
「アレクサンダー様は動物好きですもんねー。」
「兄の部屋は動物図鑑だらけだよ。光国殿達が帰った翌日からデルソリアに早く連絡しろって煩くてねー。」
とちょっとした暴露。
「そうだったのね。何か想像ついちゃう。」
「結構、向こうの王族の人も優しかったよ。治安が良ければ国交しても良いんだけれど。」
前世で言う外国の国のイメージのまんまの国っぽいデルソリア。治安が悪い国はやっぱりちょっと怖い。
メインディッシュも食べ終わりデザートとコーヒー。
そろそろ渡そうかしら。
「あのね。ジェファーソン、クリスマスプレゼントがあるの。」
手荷物多かったから多分バレてると思うけれどね。
「僕もプレゼントがありますよ!」
ジェファーソンもその話になるのを待っていたかの様に満面の笑み。
「プレゼントって悩むよね。本当にこれで喜んでくれるか自信が無いし。でも、キャサリンを思って考えるのが不思議とワクワクした。」
ジェファーソンが照れた様に渡してきた。
「あの、私も。凄く悩んで。上手く出来てないんだけど!はい!!ダメだったら捨てて良いから!」
何か前世の気分で手編みって良いかと思って編んだけど。一国の王子様なのよね。。
「開けるね!」
ジェファーソンがラッピングを解く。
私も箱のリボンを解いて箱を開ける。
何だろう。ドキドキ。
えー!!
「ティアラ。。」
めちゃくちゃ宝石付いてるし。高い!どうしよう!!
私の編んだベストは毛糸代だけだよー!!
「気に入らなかった?」
ジェファーソンがラッピングのリボンを解いている手を止めて不安そうに聞いてきた。
「嬉しい。でも、こんな高価な物を。あの。私。」
恥ずかしくなってきた。私、財閥令嬢なのよ。何しているんだろう。
「キャサリン?どうしようごめん。嫌なら何か違う物を!!」
狼狽える私にジェファーソンが勘違いして立ち上がる。
「違う!あの。そのプレゼント取り敢えず開けて下さい。」
ジェファーソンは不安そうにプレゼントを開けた。
ベストは無難な紺色にした。難しい模様何て編めなかった。シンプルなVネックのベストだ。
ベストを見たジェファーソンが固まっている。
目をパチパチさせて手に取った。
「もしかして!もしかして!!」
タグが無いのを確認している。
「手編み!?」
ジェファーソンが私に詰め寄る。
「はっはい。あのだから、ちょっとプレゼントが釣り合わなくて御免なさい。」
そう言った瞬間に抱き締められた。
「キャサリン!キャサリン!キャサリン!」
「はっはい!」
苦しいくらいにギュっと抱き締められる。
「ジェファーソン?」
涙目のジェファーソンと目が合う。
「ごめん。感動してしまって。」
慌てた様にジェファーソンは目を擦る。
「着て良い?良いよね?」
返事をする間もなく制服の上着をサッと脱いでベストを着る。
「めちゃくちゃ嬉しい。。」
感動した様に目を閉じて天井を見上げるジェファーソン。
良かった。喜んでくれてる。
「頑張って良かった。」
「ティアラ嬉しいの!でもね!値段が違い過ぎて狼狽えてしまったの。」
正直に思ってる事を告げるとまたギュっと抱き締められる。
「僕の方が恥ずかしいよ。こんなキャサリンが頑張って作ってくれた物に対して宝石何て在り来りだよね。」
「ううん。嬉しい。だってお妃様になるみたいな感じするし。」
ティアラってそう言う物だし。婚約指輪と言いティアラと言い結婚しましょうと言われているとしか思えない品物だ。
そっと抱き締めていた手を離してジェファーソンが私の手を取る。
「卒業したら結婚して下さい。」
ゴクリと唾を飲み込んだ。
「はい。」
改めてきちんと言われた。今度は私の目に涙が溢れる。
「キャサリン!大好きだよ!」
抱き締められて涙が伝う頬にチュッとキスをされる。
自然と笑顔が溢れてしまう。
「ジェファーソン、大好き!」
レストランの個室だけど
熱いキスをした。
警護人から距離を取りたい時のジェファーソンの考え。
良かった。何かこの前ルナリーとそう言う話したからジェファーソンの部屋に招待されたら凄く意識してしまう所だった。
「最近、警護が厳しくなっちゃったからこう言うの落ち着くよ。」
ジェファーソンがニッコリと御機嫌。
「勘違いだったけど誘拐未遂事件でしたもんね。」
あの日から本当に警護人が1人増えた。
子供の頃から警護人って空気みたいな感じで育って来たけど2人っきりになれないって言うのはこう言う時は辛い。
「個室って良いですよね。」
「そーだよねー。キャサリンとゆっくり話せるし。」
ノンアルコールシャンパンで乾杯。
「ミサコンサートの曲って良い曲だよね。ごめんね。ジャイアントパンダの話とか進めるので忙しくて、全然曲作りに参加する暇なかったよ。」
「ジャイアントパンダ凄く楽しみなので大丈夫ですよ!」
そう言うとジェファーソンは僕も楽しみ!と本当に子供の様に無邪気に笑った。
「年明けたらパンダ来るから!皆で見に行こうね!」
「やったあ!」
某有名動物園でもなかなかゆっくり見れなかったパンダちゃん。めちゃくちゃ楽しみ!!
私が喜ぶとジェファーソンも嬉しそう。
「1番テンション上がってるのは兄かもしれないけどね。」
ジェファーソンは思い出した様に笑う。
「アレクサンダー様は動物好きですもんねー。」
「兄の部屋は動物図鑑だらけだよ。光国殿達が帰った翌日からデルソリアに早く連絡しろって煩くてねー。」
とちょっとした暴露。
「そうだったのね。何か想像ついちゃう。」
「結構、向こうの王族の人も優しかったよ。治安が良ければ国交しても良いんだけれど。」
前世で言う外国の国のイメージのまんまの国っぽいデルソリア。治安が悪い国はやっぱりちょっと怖い。
メインディッシュも食べ終わりデザートとコーヒー。
そろそろ渡そうかしら。
「あのね。ジェファーソン、クリスマスプレゼントがあるの。」
手荷物多かったから多分バレてると思うけれどね。
「僕もプレゼントがありますよ!」
ジェファーソンもその話になるのを待っていたかの様に満面の笑み。
「プレゼントって悩むよね。本当にこれで喜んでくれるか自信が無いし。でも、キャサリンを思って考えるのが不思議とワクワクした。」
ジェファーソンが照れた様に渡してきた。
「あの、私も。凄く悩んで。上手く出来てないんだけど!はい!!ダメだったら捨てて良いから!」
何か前世の気分で手編みって良いかと思って編んだけど。一国の王子様なのよね。。
「開けるね!」
ジェファーソンがラッピングを解く。
私も箱のリボンを解いて箱を開ける。
何だろう。ドキドキ。
えー!!
「ティアラ。。」
めちゃくちゃ宝石付いてるし。高い!どうしよう!!
私の編んだベストは毛糸代だけだよー!!
「気に入らなかった?」
ジェファーソンがラッピングのリボンを解いている手を止めて不安そうに聞いてきた。
「嬉しい。でも、こんな高価な物を。あの。私。」
恥ずかしくなってきた。私、財閥令嬢なのよ。何しているんだろう。
「キャサリン?どうしようごめん。嫌なら何か違う物を!!」
狼狽える私にジェファーソンが勘違いして立ち上がる。
「違う!あの。そのプレゼント取り敢えず開けて下さい。」
ジェファーソンは不安そうにプレゼントを開けた。
ベストは無難な紺色にした。難しい模様何て編めなかった。シンプルなVネックのベストだ。
ベストを見たジェファーソンが固まっている。
目をパチパチさせて手に取った。
「もしかして!もしかして!!」
タグが無いのを確認している。
「手編み!?」
ジェファーソンが私に詰め寄る。
「はっはい。あのだから、ちょっとプレゼントが釣り合わなくて御免なさい。」
そう言った瞬間に抱き締められた。
「キャサリン!キャサリン!キャサリン!」
「はっはい!」
苦しいくらいにギュっと抱き締められる。
「ジェファーソン?」
涙目のジェファーソンと目が合う。
「ごめん。感動してしまって。」
慌てた様にジェファーソンは目を擦る。
「着て良い?良いよね?」
返事をする間もなく制服の上着をサッと脱いでベストを着る。
「めちゃくちゃ嬉しい。。」
感動した様に目を閉じて天井を見上げるジェファーソン。
良かった。喜んでくれてる。
「頑張って良かった。」
「ティアラ嬉しいの!でもね!値段が違い過ぎて狼狽えてしまったの。」
正直に思ってる事を告げるとまたギュっと抱き締められる。
「僕の方が恥ずかしいよ。こんなキャサリンが頑張って作ってくれた物に対して宝石何て在り来りだよね。」
「ううん。嬉しい。だってお妃様になるみたいな感じするし。」
ティアラってそう言う物だし。婚約指輪と言いティアラと言い結婚しましょうと言われているとしか思えない品物だ。
そっと抱き締めていた手を離してジェファーソンが私の手を取る。
「卒業したら結婚して下さい。」
ゴクリと唾を飲み込んだ。
「はい。」
改めてきちんと言われた。今度は私の目に涙が溢れる。
「キャサリン!大好きだよ!」
抱き締められて涙が伝う頬にチュッとキスをされる。
自然と笑顔が溢れてしまう。
「ジェファーソン、大好き!」
レストランの個室だけど
熱いキスをした。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

【完結】100日後に処刑されるイグワーナ(悪役令嬢)は抜け毛スキルで無双する
みねバイヤーン
恋愛
せっかく悪役令嬢に転生したのに、もう断罪イベント終わって、牢屋にぶち込まれてるんですけどー。これは100日後に処刑されるイグワーナが、抜け毛操りスキルを使って無双し、自分を陥れた第一王子と聖女の妹をざまぁする、そんな物語。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる