ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

文字の大きさ
上 下
214 / 369

デートは我慢も必要だ!

しおりを挟む
「外食にする?うちの家にする?」

ルイスが尋ねる。

「うーん。ルイスの家も2人っきりのデートどっちも捨てがたい!!」

本当にどっちも捨てがたい!!


「クリスマスプレゼント、ルイスにしか用意して無い。」

「いいんじゃないか?家にするか。」

うん。落ち着くし。セーター着た所見たいし。


単車に乗って出発!風が冷たい季節になったなあ。バイクに乗ると季節を特に感じる。


マッケンジー家の玄関で執事さんにご挨拶。

「ルナリー様、ようこそ。」

ダイニングルームへどうぞと通される。


「しかし、プレゼントでかいな。まさか特服第2弾?」

「近いな。惜しい。」

何でも嬉しいぞ!とルイスは笑顔で頭を撫でてくる。


「おー!来たか!ルナリー!」

グレンさんとローズさんがお昼ご飯中だった。


「直ぐに御用意しますね。」

執事さんが厨房へ向かってくれた。


「クリスマスイブ、自宅デートで良かったのか?」

ローズさんが尋ねると

「泊まれば良いんじゃねーか?」

とグレンさんが言う。


この2人、、昼間っから飲んでるな。。クリスマスイブだから良いのか。


「ジェファーソンと約束したから我慢してんだよ!」

ルイスがブツブツと2人に文句を言っていた。


我慢か。。そうなんだよなあ。

何もしないで泊まる事も出来るけど。


「よし!食うぞー!」

気を取り直したようにルイスがテーブルにつく。


今日のご飯はクリスマスらしく豪華な昼ご飯。

テリーヌにフォアグラまで出てきた。


「美味い!!」

「だろ?うちに来て正解!」

ルイスがニヤっと笑う。


「なー。明日もコンサート終わったらどっか行かねーか?」

「うん。行きたい!」

街のデカいツリー見に行こうかと言う話になった。


「そうか。明日ミサコンサートだったなあ。」

「去年が懐かしいね!本当に歌は上手いけどくそ真面目だと思ったわ。」

ローズさんがクスクスと笑う。

「それは私も!!怖いお義母さんだと思ったし。」

「今でも最強だろ?」

別の意味で怖いよなと笑い合う。


こんな関係になるとは想像つかなかったよなあ。


「やっぱり泊まりなよ!」

「そうだぞルナリー!」

ローズさんとグレンさんが甘い言葉を吐く。


泊まりたい。ずっと一緒に居たい。1分1秒でも長くそばに居たい。何てルイスには恥ずかしくて言えないけれど。


「取り敢えず、プレゼント渡すから部屋行こうか。」

「うん。」

ダイニングルームを出て大きな溜息が出る。


「悪ぃ。困った両親で。」

ルイスも深い溜息をついた。


ルイスの部屋に入ると何となく期待しているのか照れる。

ダメだー。落ち着こう。


「はい!メリークリスマス!」

1日早いけどなとプレゼントを渡す。


「俺からも。メリークリスマスと誕生日おめでとう!1日早いけどな。婚約指輪はもうやったから今年はちょっと質素だぞ。」

ルイスは笑いながら、はい!とプレゼントをくれた。


「新しいメットだー!それに皮の手袋!」

単車の必需品。ヘルメットと高そうな皮の手袋。質素じゃないぞ。

おお!皮の手袋って初めてだ。やっぱり良いなあ。


プレゼントを開けたルイスは感動したのかセーターを抱き締めていた。

「手編みだ。。。」


「この前、編み物教えてたら編みたくなったんだ。」

ルイスは着て良いか?と早速着ていた。

うん。ピッタリ!良く似合ってる。


「似合うぞ。嬉しい。」

「ルナリー!!!」

セーターを着たルイスがガバっと抱き着いてくる。


「めちゃくちゃ嬉しい。」

ギュっと強く抱き締められる。

「ありがと。」

「うん。」


そのまま濃厚なキスをされる。


「我慢するからいっぱいキスして良いか?」

ルイスがちょっと顔を赤くして聞いてくる。

断る理由何て無いよ。

「うん。いっぱいしよ。」


チュッと優しいキスや濃厚なキスを沢山した。


「ふぅ。我慢。我慢。我慢。我慢。」

念仏を唱える様にルイスがブツブツ言って私を引き離した。


「私も!我慢してる!」

そう言って2人で見つめ合って頷き合う。


「大丈夫だ!俺の愛はエッチする事じゃねーから!」

ルイスが真剣な顔で

「大好きだから!!」

と大きな声で叫ぶ様に言った。


「私も!!大好きだ!」

ルイスをしっかり見つめる。


ギュっと抱き締め合う。うん。我慢しよう。

お互いもう1回とキスをして部屋を出た。


「この前、キャサリンにも謝られたばかりだったんだ。」

編み物していた時の話をした。

「ジェファーソンもキャサリンが好きで堪らないみたいだからなあ。」

ルイスも王家の決まりは気の毒だと溜息をつく。


「まあ、もう少し。我慢しよ!金賞取ろう!」

「ああ!冬休みは徹底的に練習しような。」

手を繋ぎリビングへ行く。

ルイスはセーターをローズさんとグレンさんに自慢していた。


今日はちゃんと家に帰宅した。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?

こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。 「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」 そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。 【毒を検知しました】 「え?」 私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。 ※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

【完結】100日後に処刑されるイグワーナ(悪役令嬢)は抜け毛スキルで無双する

みねバイヤーン
恋愛
せっかく悪役令嬢に転生したのに、もう断罪イベント終わって、牢屋にぶち込まれてるんですけどー。これは100日後に処刑されるイグワーナが、抜け毛操りスキルを使って無双し、自分を陥れた第一王子と聖女の妹をざまぁする、そんな物語。

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~

こひな
恋愛
市川みのり 31歳。 成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。 彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。 貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。 ※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。

悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!

ペトラ
恋愛
   ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。  戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。  前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。  悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。  他サイトに連載中の話の改訂版になります。

悪役令嬢カテリーナでございます。

くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ…… 気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。 どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。 40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。 ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。 40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

処理中です...