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羊毛加工工場とお買い物
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翌日は羊毛の加工現場へ。
先ずは羊と御対面。
「ふかふかの毛なんですねー。」
「これがあのセーターになるのか。」
夏に毛刈りをしたのでちょっとふかふかぐらいの羊だけど。
その後は羊毛を洗う現場や洗い方や干し方等を見て夏目さんがメモしている。ブラッシングは毛並みを揃える感じでっと。
その後、毛糸にしていく。
「はい。これは出来そうです。羊毛で輸入して加工して輸出するという案はとても良いと思います。」
夏目さんは改めて感心しながらセーター等の衣類も輸出しても面白いだろうなあと嬉しそうだ。
少しでもお役に立てて良かった。プラゲ国が発展するのは非常に嬉しい。
「良し!羊毛の件は解決!儂は特殊警棒を買いに行く!」
光国さんがルイスと私を見て行く約束してたよのお?と強請る。
夏目さんは呆れ顔ですみませんがよろしくお願いしますと言った。
紡績工場から警護人御用達の店ワップスまではバスで向かう。
「警護人御用達の店とか良く知ってましたねぇ。」
「うちの警護人が教えてくれたんだよ。」
クライスが僕も買おうかな!と意気込みだした。
「そうだなあ。護身用に良いかも。」
王子も今回の事で武器って必要かもと頷いている。
「あー!帰りたくなーい!」
光国さんが突然叫ぶ。
「光国殿、楽しいだけの仕事じゃダメですよ。気持ちは解りますけどねぇ。」
夏目さんも帰ったら忙しくなるのが目に見えているので憂鬱なんだそうだ。今回の輸出入の件に取り組む事になる。
うちの国と違ってもうこの年で仕事しているんだもんなあ。大変だよね。
「あー。ワップスの入口で止めて下さい。街中は車入れないんで。」
ルイスが運転手さんに言って路上駐車して貰う。
「へー!初めて来ましたよ。」
カインとジョージはキョロキョロと街中を眺めている。
「私もよ。来た事ないわ。」
キャサリンも。結構、行ったこと無い街ばかりだよなあ。
「ほら、ゲームで出ない街って行く事が普通は無いんだよ。」
会長が横でボソリと囁いた。
「なるほど。」
確かにそれはそうなのかもしれない。
さて、到着だ。
「すみません。失礼しまーす。」
この前の店員さんと同じ人だ。
顔を覚えられている様で私とルイスにはニヤっと微笑まれた。
結構、沢山買ったしな。
「おお!特殊警棒!」
ショーケースに並ぶ特殊警棒に光国さんは釘付け。
どれにしよう!!とめちゃくちゃ悩み出した。
「なあ、ちょっと今回ので痛んだから新しいの欲しい。でも、お金持って来てない。」
持ってくれば良かった。見ると欲しくなるー。すまないがルイスに強請る。
「俺も買うから一緒に買うぞ?遠慮するな。」
有難い。良し!やはり最新式だな。
「これ何に使うの?これは?」
メリケンサックやチェーンやらを見たクライス達にルイスは捕まって質問攻めにあっている。
「えっ?嵌めて殴るんだ!わー。痛そうー。」
「止めとけ。向いてないぞ。」
「えぇ!武器でこんなに重いの?!」
「うん。向いてないな。」
聞いてると笑える。
結局、特殊警棒をクライスと王子と私と光国さんが仲良く最新式を購入した。
ルイスはカイザーナックルを新調していた。
その日は街を堪能して帰宅。
明日は光国さんと夏目さんは帰国されるのでちょっと豪華な晩餐会が開かれた。
その晩餐会中にパルドデア国等で毎度ダンスで困っているらしい夏目さんにダンスを教える事になった。
アレクサンダー王子とヴァイオレットさんがこんな時くらい役に立たせて下さいと笑顔で夏目さんに教えている。
優雅な2人だ。ダンスめちゃくちゃ上手い。
そして光国さんも巻き込まれてダンスを踊る羽目になっていた。
「儂は踊らんと言うたのにー!」
見事なまでの素人なので必死感が出ている。
「あー!足を踏む!すまぬ!待て!」
楽しそうだ。平和だなあ。
夜は大部屋でまたパジャマパーティー。
「あー!ダンスって何でこんなに難しいんでしょう。」
夏目さんがクタクタになっている。
「盆踊りなら得意なのに。。」
光国さんもベッドでグダグダしている。
「ダンスは子供の頃から習わされますからねー。」
「そうそう。ダンスと茶会のお作法ね。」
財閥組がうんうんと頷いていた。
「王家はそれに剣のお稽古と乗馬も加わりますよ。」
王子が苦笑している。王子が戦う姿は見た事ないなあ。
「王子?剣強いの?」
と聞くと僕にも苦手な物があるんですよと嘆いた。
「うん。乗馬は上手いが剣技はダメだな。」
ルイスが横で呟くと王子が習ってないルイスがたまに来て僕の相手をすると僕より上手かったんですよー。とゲンナリしていた。
子供の頃から何かそう言うところあったんだなあ。
私も何故か運動神経が良かったし。不思議と前世を引き継いでいる感じ。
「私は入学前に必死でダンス覚えましたよ。」
エミリアが入学式後にパーティーがあって辛かった話をした。あれは私もパーティーかよ!?とびっくりしたよ。ダンスも何とか習った感じだった。
「光国殿はもう少しで行けそうでしたよ。運動神経良いから。」
会長が笑顔で言っているが光国さんはダンスは今後も避けたいと言っている。
楽しい夜は更けていく。
明日は光国さんと夏目さんの帰国日。
先ずは羊と御対面。
「ふかふかの毛なんですねー。」
「これがあのセーターになるのか。」
夏に毛刈りをしたのでちょっとふかふかぐらいの羊だけど。
その後は羊毛を洗う現場や洗い方や干し方等を見て夏目さんがメモしている。ブラッシングは毛並みを揃える感じでっと。
その後、毛糸にしていく。
「はい。これは出来そうです。羊毛で輸入して加工して輸出するという案はとても良いと思います。」
夏目さんは改めて感心しながらセーター等の衣類も輸出しても面白いだろうなあと嬉しそうだ。
少しでもお役に立てて良かった。プラゲ国が発展するのは非常に嬉しい。
「良し!羊毛の件は解決!儂は特殊警棒を買いに行く!」
光国さんがルイスと私を見て行く約束してたよのお?と強請る。
夏目さんは呆れ顔ですみませんがよろしくお願いしますと言った。
紡績工場から警護人御用達の店ワップスまではバスで向かう。
「警護人御用達の店とか良く知ってましたねぇ。」
「うちの警護人が教えてくれたんだよ。」
クライスが僕も買おうかな!と意気込みだした。
「そうだなあ。護身用に良いかも。」
王子も今回の事で武器って必要かもと頷いている。
「あー!帰りたくなーい!」
光国さんが突然叫ぶ。
「光国殿、楽しいだけの仕事じゃダメですよ。気持ちは解りますけどねぇ。」
夏目さんも帰ったら忙しくなるのが目に見えているので憂鬱なんだそうだ。今回の輸出入の件に取り組む事になる。
うちの国と違ってもうこの年で仕事しているんだもんなあ。大変だよね。
「あー。ワップスの入口で止めて下さい。街中は車入れないんで。」
ルイスが運転手さんに言って路上駐車して貰う。
「へー!初めて来ましたよ。」
カインとジョージはキョロキョロと街中を眺めている。
「私もよ。来た事ないわ。」
キャサリンも。結構、行ったこと無い街ばかりだよなあ。
「ほら、ゲームで出ない街って行く事が普通は無いんだよ。」
会長が横でボソリと囁いた。
「なるほど。」
確かにそれはそうなのかもしれない。
さて、到着だ。
「すみません。失礼しまーす。」
この前の店員さんと同じ人だ。
顔を覚えられている様で私とルイスにはニヤっと微笑まれた。
結構、沢山買ったしな。
「おお!特殊警棒!」
ショーケースに並ぶ特殊警棒に光国さんは釘付け。
どれにしよう!!とめちゃくちゃ悩み出した。
「なあ、ちょっと今回ので痛んだから新しいの欲しい。でも、お金持って来てない。」
持ってくれば良かった。見ると欲しくなるー。すまないがルイスに強請る。
「俺も買うから一緒に買うぞ?遠慮するな。」
有難い。良し!やはり最新式だな。
「これ何に使うの?これは?」
メリケンサックやチェーンやらを見たクライス達にルイスは捕まって質問攻めにあっている。
「えっ?嵌めて殴るんだ!わー。痛そうー。」
「止めとけ。向いてないぞ。」
「えぇ!武器でこんなに重いの?!」
「うん。向いてないな。」
聞いてると笑える。
結局、特殊警棒をクライスと王子と私と光国さんが仲良く最新式を購入した。
ルイスはカイザーナックルを新調していた。
その日は街を堪能して帰宅。
明日は光国さんと夏目さんは帰国されるのでちょっと豪華な晩餐会が開かれた。
その晩餐会中にパルドデア国等で毎度ダンスで困っているらしい夏目さんにダンスを教える事になった。
アレクサンダー王子とヴァイオレットさんがこんな時くらい役に立たせて下さいと笑顔で夏目さんに教えている。
優雅な2人だ。ダンスめちゃくちゃ上手い。
そして光国さんも巻き込まれてダンスを踊る羽目になっていた。
「儂は踊らんと言うたのにー!」
見事なまでの素人なので必死感が出ている。
「あー!足を踏む!すまぬ!待て!」
楽しそうだ。平和だなあ。
夜は大部屋でまたパジャマパーティー。
「あー!ダンスって何でこんなに難しいんでしょう。」
夏目さんがクタクタになっている。
「盆踊りなら得意なのに。。」
光国さんもベッドでグダグダしている。
「ダンスは子供の頃から習わされますからねー。」
「そうそう。ダンスと茶会のお作法ね。」
財閥組がうんうんと頷いていた。
「王家はそれに剣のお稽古と乗馬も加わりますよ。」
王子が苦笑している。王子が戦う姿は見た事ないなあ。
「王子?剣強いの?」
と聞くと僕にも苦手な物があるんですよと嘆いた。
「うん。乗馬は上手いが剣技はダメだな。」
ルイスが横で呟くと王子が習ってないルイスがたまに来て僕の相手をすると僕より上手かったんですよー。とゲンナリしていた。
子供の頃から何かそう言うところあったんだなあ。
私も何故か運動神経が良かったし。不思議と前世を引き継いでいる感じ。
「私は入学前に必死でダンス覚えましたよ。」
エミリアが入学式後にパーティーがあって辛かった話をした。あれは私もパーティーかよ!?とびっくりしたよ。ダンスも何とか習った感じだった。
「光国殿はもう少しで行けそうでしたよ。運動神経良いから。」
会長が笑顔で言っているが光国さんはダンスは今後も避けたいと言っている。
楽しい夜は更けていく。
明日は光国さんと夏目さんの帰国日。
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