ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

文字の大きさ
上 下
202 / 369

観光だー!

しおりを挟む
朝から国交の調印式が行われた。


正式にプラゲ国と国交かー。何か嬉しい。

輸出は小麦がメインでオリーブオイル何かも輸出するみたいだ。

輸入は織物や陶器、米少々。まだ輸出する程は米が余って居ないようだ。後は楽器!!これは有難い。

時代が進めば車や家電とかになるんだろうな。


調印式が終わり王子と光国さん、夏目さんが私達が待機していた客間へやって来た。

「お待たせ!」

王子が無事に済みましたと笑顔だった。


「じゃ、国立音楽ホールに行きましょうか!」

国立管弦楽団に話をつけているそうで今日は貸し切り公演だそうだ。

「貸し切りって凄いですね!」

エミリアがなかなか出来ない事ですよ!とびっくりしていた。


ホールまでは王家のバスで。

学校のバスやプラゲ国で乗ったバスよりシートのクッション性が良いし広い。

少人数移動の場合はやっぱり王族リムジンがあるらしい。ちょっと乗ってみたい。


「家の造りが全然違うのう。」

「パルドデアとかとも似てますよね。」

景色を見ながら光国さんと夏目さんが街が賑わっていて治安が良さそうだと言っていた。


「おお!凄い!あれは教会じゃろ?」

大司教さんが居る国立教会を指していた。


「そうです。国立教会です。」

「立派ですし美しい建物ですねぇ。」

海外旅行って全てが新鮮だよな。


国立音楽ホールに着くと更に感動していた。

「ほー!!これは近代的!」

「これが音楽ホールなんですか?大きい!!」


確かに音楽ホールだけは前世の建物に近いと思う。

ゲームに登場したり関わる所は何故か現代的。


中のロビーにも感動されるし何だか反応が新鮮だ。


「ようこそ!!」

スミスさんが笑顔で出迎えてくれた。

「本日は遠い所から我が国にお越しいただきありがとうございます。今日は管弦楽を堪能して行って下さい。」


「こちらこそこの様な場を設けて頂きありがとうございます。」

「初めてじゃから楽しみにしておりますぞ。」


光国さん、夏目さんは中の観客席にも非常に興味を抱き造りを真似したいと言っていた。

「この傾斜が親切ですね。後ろまでしっかり見える。」

音響が良さそうだ。舞台の造りが良いと感心しまくっている。


「あっ。アレックスいた!」

エミリアが嬉しそうに小さく舞台に向かって手を振るとブルーさんもニッコリと手を振り返していた。


「ほほう。あれがエミリアの御相手か?」

光国さんが冷やかす様にニヤりと笑うとエミリアは照れた様に頷いた。


会場の証明が薄暗くなり舞台が明るく照らされる。


光国さんも夏目さんもクラシック音楽をきちんと聞くのは初めてらしい。王子が選曲をスミスさんと一緒に考えたそうだ。

第一楽章から順次普段は演奏するが今回は良いとこ取りとなった。


「本日は宜しくお願いします。」

舞台上からスミスさんが一礼する。

拍手と共に演奏開始。


バッハのG線上のアリアやフーガニ短調、ベートーヴェンの運命やドボルザークの新世界より等の有名所を演奏される。


何度聞いても彼等の演奏は素晴らしい。

一人一人のレベルが高い!音が澄んでいる。


クラシックって解らないと眠くなるよなあ。光国さんが危険状態に見える。

夏目さんは聞き入っているが。

うつらうつらとし始めた頃にベートーヴェンの運命が演奏されビクッ!!とされていた。笑っちゃいけないが笑いそう。


ルイス、エミリア、ジョージは管弦楽団の演奏は勉強の場だと特に真剣なのに。。


ラストはホルストの惑星から木星が演奏された。Jupiter歌いたくなる。


演奏が終わり拍手!!

「素晴らしい!」

「うん。素晴らしかった!!」

途中、睡魔と格闘していた光国さんも絶賛していた。


「ありがとうございました。」

楽団一同がこちらに向かってお辞儀をしたのでこちらも更に大きな拍手を送った。

こう言う行為が本当にこの国は良いですよねと夏目さんがしみじみと言っていた。


演奏後に少しばかり話をする機会がありプラゲ国の楽器を管弦楽団も買う予定らしい。

楽器演奏に関しては直ぐにマスターしちゃいそう。


楽団にお礼を述べて音楽ホールを後にする。


「お昼の会食へ行きましょうか。」

そろそろ昼ご飯時。外食でお気に召されると良いのだが。


「此処凄い高級店ですよ!」

ジョージが教えてくれた。予約も取るのも大変な有名店。庶民には無縁な所な様だ。

「やっぱ来たことあるの?」

「あるなあ。美味いし高い。」

ルイスに聞くとお昼のコース料理でも高いそうだ。


私達まで御一緒に行けるとは!光国さん、夏目さんに感謝だなあ。

店内はシャンデリアが煌びやかで明るく、装飾にも拘ってある。如何にも高級店!だ。


奥には貸し切り部屋がありそこへ通された。


食べる物は決まっている様で談笑しながら待つ。

「この様な高級そうな店で無くて安い店で良いのじゃがなあ。」

「本当にありがとうございます。」


「お口に合うと良いのですが。」

王子は若干心配そうだ。食の文化が違うもんなあ。


高級店らしくちょっとずつ芸術的な料理が運ばれてくる。見た目が美しい。


この店はフランス料理系。

やたら美味い。トリュフ等の高級食材も惜しげも無く使ってある。

「美味いぞ。」

「これは美味ですねー!」

光国さんも夏目さんも頷き。ボードウェン国はパルドデアより飯が美味い!!と言った。


逆に1度そのパルドデア国のご飯を食べてみたい。


昼食後は美術館や博物館へ行った。オーソドックスな観光だ。


明日も何処かに行くそうだが観光する所ってあったかなあ?


しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?

こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。 「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」 そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。 【毒を検知しました】 「え?」 私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。 ※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

【完結】100日後に処刑されるイグワーナ(悪役令嬢)は抜け毛スキルで無双する

みねバイヤーン
恋愛
せっかく悪役令嬢に転生したのに、もう断罪イベント終わって、牢屋にぶち込まれてるんですけどー。これは100日後に処刑されるイグワーナが、抜け毛操りスキルを使って無双し、自分を陥れた第一王子と聖女の妹をざまぁする、そんな物語。

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~

こひな
恋愛
市川みのり 31歳。 成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。 彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。 貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。 ※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。

悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!

ペトラ
恋愛
   ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。  戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。  前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。  悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。  他サイトに連載中の話の改訂版になります。

悪役令嬢カテリーナでございます。

くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ…… 気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。 どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。 40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。 ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。 40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

処理中です...