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ハイスペック大司教様
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土曜を午後から練習にしてもらい教会に集合。
ルイスと教会まえで待っていると2人が来てくれた。
「ごめんねー。我儘に付き合って貰って。」
会長とキャサリンが解らないなら大司教さんでも解らない可能性が高いんだけれど。ちょっとだけは期待。
「大丈夫よ。あの後考えたら確かにクラシックにも新しい風って必要よねと思ったし。」
「同感です。ただねー。問題は記憶が曖昧過ぎるってとこ。」
教会にお邪魔すると大司教さんが笑顔で迎えてくれた。
「お久しぶりです!どうぞー。奥の客間に行きましょうか。」
どうぞお掛けくださいとソファへ促されて腰掛ける。
「いやー。やっぱり転生者同士って素が出せて楽ですよねー。今日はどうしました?」
大司教さんはティーポットから紅茶を入れてくれながら尋ねてきた。
私はコンクール曲についての話をし、キャサリンは記憶が曖昧だと告げた。
「あー。ありましたね。Con Te Partiroですね。」
大司教さんが意外にも題名まで記憶していた。
「あれ?そんなのあったっけ?」
「どんな曲ですか?」
キャサリンと会長の記憶とは違うようで歌って見てくださいと2人からのリクエスト。
「私。音痴ですよ。」
大司教さんはちょっと苦笑いしながら歌ってくれたが結構上手い。
「その曲!!そうそれそれ!」
「あれ?何で?歌詞が?」
そもそも良く覚えていますよね?と会長がびっくりしながら尋ねている。
「2人が言っているのはTime to say Good byeですね?原曲はCon Te Partiroで先にイタリアで発売されました。」
大司教さんがそう言うとキャサリンも会長もそうだったかと言う反応をしていた。
Time to say Good-byeを歌っているのはサラ・ブライトマンですね。と詳しいし歌詞も解りますよと言った。
「え!?大司教様って前世何者ですか?クラシック好き?それとも経験者でした?」
会長がめちゃくちゃ驚いて質問攻めにしている。
「あはは。営業マンですよ?ただねー。接待で様々なスキル持ってます。」
と大司教さんは笑いだした。
「クラシック好きの取引先との会話の為に勉強しました。この歌も宴会で歌いましたしねー。」
後は釣りも得意ですし。小型船舶も免許持っていました。スポーツはフットサルでしょ、野球にゴルフも。
1番行ったのはキャバクラですけど。とまた笑っている。
「営業マンの鏡ですね!!」
会長が目を丸くして驚いていた。
「大司教さんすげえ。」
ルイスも相当関心している。
いや、本当に多方面に凄い人だ。浅く広くと言っているが琉球での泳ぎ見たら運動神経も良かったんだろうなあ。
「大司教様、助かりました。歌詞を教えて下さい。あと良ければ歌って下さい!!」
リクエストすると君らの前で歌うのかと焦っていた。
音程が自信が無いと言うことなので楽譜起こしと音階の調整は会長が行ってくれた。
出来た楽譜を見せて貰う。
「良い曲だなあ。歌詞の内容とかがやっぱ昔の声楽曲とは違う。」
私が感想を言うと
「でも、難易度でしょ?」
とキャサリンが確信を突いてきた。
「難しいけど最高難度じゃない。でも、感情は乗せやすいよね。」
そうなのだ。予選で歌ったトゥーランドットより簡単だ。
「ルナリーは憎しみとか恨みとかとは無縁ですものね。」
大司教さんが夜の女王のアリアとかは感情的に向いてないんでしょ?と言ってきた。
「そーそー!!」
私が大きく頷くとキャサリンも会長も確かになあ。と言った。
「前回のコンクールは金賞取れるかと思う上手さだったんだよ!楽譜通りに歌えていたし。感情ね。真逆のタイプの曲だもんね。」
会長が溜息をつきながら。このTime to say Good byeを練習して見ても良いんじゃないかと言ってくれた。
「後は何の曲が良いですか?」
大司教さんがニッコリと微笑んだ。
「何かありますか?」
逆にキャサリンが思いつかないと尋ねていた。
「この世界で未発表曲ですものね。クラシックっぽいで良いならディ〇ニー系?後は映画音楽とか。」
大司教さんの知識量も会長と同じくらい凄いなあ。
「何か考えておきますよ。国立音楽コンクールに殴り込みって本当にグッジョブです!オリジナル曲を認めさせるくらいの圧力はかけますから。」
何の曲が良いか悩む私達に大司教さんが笑いながら言ってくれた。
「圧力って。。」
大司教さんも私と同じくらい大概、破天荒な事をしようとしているよなあ。
大司教さんはそうだ!と言って会長とキャサリンに曲を提案している。
タイタニックとボディーガードと言う映画の主題歌だそうだ。
「ありがとうございました。3曲とも素晴らしいと思います。」
大司教さんのハイスペックスキルに圧倒されてしまった。
「いえいえ。また考えておきますよ。」
本当にありがとうございましたとお礼を述べて教会を出た。
「大司教さんすげえ。」
「ハイスペック。相当に出来る営業マンだったんでしょうね。」
会長はかなり関心している。
「あの若さで大司教様になられたのが何か解った気がするわ。」
キャサリンの言う事も最もだ。
「大司教様、SPEEDリクエストしてたよね。叶えてあげようかな。女性ユニットで歌おうか?」
会長の提案でキャサリンが頷いていた。
私は取り敢えずこの3曲を練習してみよう。
ルイスと教会まえで待っていると2人が来てくれた。
「ごめんねー。我儘に付き合って貰って。」
会長とキャサリンが解らないなら大司教さんでも解らない可能性が高いんだけれど。ちょっとだけは期待。
「大丈夫よ。あの後考えたら確かにクラシックにも新しい風って必要よねと思ったし。」
「同感です。ただねー。問題は記憶が曖昧過ぎるってとこ。」
教会にお邪魔すると大司教さんが笑顔で迎えてくれた。
「お久しぶりです!どうぞー。奥の客間に行きましょうか。」
どうぞお掛けくださいとソファへ促されて腰掛ける。
「いやー。やっぱり転生者同士って素が出せて楽ですよねー。今日はどうしました?」
大司教さんはティーポットから紅茶を入れてくれながら尋ねてきた。
私はコンクール曲についての話をし、キャサリンは記憶が曖昧だと告げた。
「あー。ありましたね。Con Te Partiroですね。」
大司教さんが意外にも題名まで記憶していた。
「あれ?そんなのあったっけ?」
「どんな曲ですか?」
キャサリンと会長の記憶とは違うようで歌って見てくださいと2人からのリクエスト。
「私。音痴ですよ。」
大司教さんはちょっと苦笑いしながら歌ってくれたが結構上手い。
「その曲!!そうそれそれ!」
「あれ?何で?歌詞が?」
そもそも良く覚えていますよね?と会長がびっくりしながら尋ねている。
「2人が言っているのはTime to say Good byeですね?原曲はCon Te Partiroで先にイタリアで発売されました。」
大司教さんがそう言うとキャサリンも会長もそうだったかと言う反応をしていた。
Time to say Good-byeを歌っているのはサラ・ブライトマンですね。と詳しいし歌詞も解りますよと言った。
「え!?大司教様って前世何者ですか?クラシック好き?それとも経験者でした?」
会長がめちゃくちゃ驚いて質問攻めにしている。
「あはは。営業マンですよ?ただねー。接待で様々なスキル持ってます。」
と大司教さんは笑いだした。
「クラシック好きの取引先との会話の為に勉強しました。この歌も宴会で歌いましたしねー。」
後は釣りも得意ですし。小型船舶も免許持っていました。スポーツはフットサルでしょ、野球にゴルフも。
1番行ったのはキャバクラですけど。とまた笑っている。
「営業マンの鏡ですね!!」
会長が目を丸くして驚いていた。
「大司教さんすげえ。」
ルイスも相当関心している。
いや、本当に多方面に凄い人だ。浅く広くと言っているが琉球での泳ぎ見たら運動神経も良かったんだろうなあ。
「大司教様、助かりました。歌詞を教えて下さい。あと良ければ歌って下さい!!」
リクエストすると君らの前で歌うのかと焦っていた。
音程が自信が無いと言うことなので楽譜起こしと音階の調整は会長が行ってくれた。
出来た楽譜を見せて貰う。
「良い曲だなあ。歌詞の内容とかがやっぱ昔の声楽曲とは違う。」
私が感想を言うと
「でも、難易度でしょ?」
とキャサリンが確信を突いてきた。
「難しいけど最高難度じゃない。でも、感情は乗せやすいよね。」
そうなのだ。予選で歌ったトゥーランドットより簡単だ。
「ルナリーは憎しみとか恨みとかとは無縁ですものね。」
大司教さんが夜の女王のアリアとかは感情的に向いてないんでしょ?と言ってきた。
「そーそー!!」
私が大きく頷くとキャサリンも会長も確かになあ。と言った。
「前回のコンクールは金賞取れるかと思う上手さだったんだよ!楽譜通りに歌えていたし。感情ね。真逆のタイプの曲だもんね。」
会長が溜息をつきながら。このTime to say Good byeを練習して見ても良いんじゃないかと言ってくれた。
「後は何の曲が良いですか?」
大司教さんがニッコリと微笑んだ。
「何かありますか?」
逆にキャサリンが思いつかないと尋ねていた。
「この世界で未発表曲ですものね。クラシックっぽいで良いならディ〇ニー系?後は映画音楽とか。」
大司教さんの知識量も会長と同じくらい凄いなあ。
「何か考えておきますよ。国立音楽コンクールに殴り込みって本当にグッジョブです!オリジナル曲を認めさせるくらいの圧力はかけますから。」
何の曲が良いか悩む私達に大司教さんが笑いながら言ってくれた。
「圧力って。。」
大司教さんも私と同じくらい大概、破天荒な事をしようとしているよなあ。
大司教さんはそうだ!と言って会長とキャサリンに曲を提案している。
タイタニックとボディーガードと言う映画の主題歌だそうだ。
「ありがとうございました。3曲とも素晴らしいと思います。」
大司教さんのハイスペックスキルに圧倒されてしまった。
「いえいえ。また考えておきますよ。」
本当にありがとうございましたとお礼を述べて教会を出た。
「大司教さんすげえ。」
「ハイスペック。相当に出来る営業マンだったんでしょうね。」
会長はかなり関心している。
「あの若さで大司教様になられたのが何か解った気がするわ。」
キャサリンの言う事も最もだ。
「大司教様、SPEEDリクエストしてたよね。叶えてあげようかな。女性ユニットで歌おうか?」
会長の提案でキャサリンが頷いていた。
私は取り敢えずこの3曲を練習してみよう。
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