189 / 369
アンケート集計と初任給
しおりを挟む
帰ってめちゃくちゃ寝たのに授業中の眠い事眠い事。
でも放課後になると元気!レッスンルームへレッツゴー!
「昨日はお疲れ様ー!」
ちょうど良かった会長とキャサリンとルイスが居た。
「ルナリー聞いたぞ。」
ルイスが話したのか昨日の話しを2人はもう聞いたようだ。
「全く。あんたって子は。相変わらず無茶苦茶よねえ。」
うん!呆れられている気がする!!
「すまん。話した。早く曲を考えた方が良いだろ?」
「うん。ありがとうルイス。」
いつも頼って申し訳ないけれどキャサリンと会長の記憶が頼りだ。
「無いことはないよ。でも夜の女王のアリアを超える難易度は現代には作られて居ない。」
やはりそうか。
「そうね。無いこともないのよね。」
2人とも同じ反応だった。
「だかしかし!歌詞がうろ覚え。当時は興味が無かったんだ。こう曲の流れは知ってるよ?でも歌詞をフルで覚えてない。」
キャサリンもダウンロードもしてないしCDも買っていないそうだ。
CDってLPの進化版みたいなやつだよなー。あんまり記憶にないが。
「1度、教会で大司教様も交えて曲が作れるか話し合いましょ。三人寄れば文殊の知恵って言うしね!」
ありがとうございます。本当に助かる。後日、こっそり教会集合を決めた。
ガラガラっと扉が開いて疲れが抜けていない皆が集まって来た。
「思ったより疲れてるー!」
クライスもカインも授業中ぼーっとしていたもんなあ。
最後に警護人と一緒に王子がアンケートの束を持ってきた。
「おー!凄い量だね。」
「みんなお疲れ様!何とアンケート400枚近くありました。」
そりゃ凄い量だ。
「今日は歌はお休みにしてアンケート読みましょ。」
王子は机にバサッと束を置いた。警護人も横に束を置いて一礼して出ていった。
「何の曲がウケが良いか集計しましょうか。」
「眠くなりそうなので半分に分けて読み上げ担当とメモ担当にしない?」
私の意見が通って4人と5人に分かれて集計。
クライス、カイン、エミリア、私。あと残り組。
「えーと。島唄。」
「浪漫飛行で。」
カインが書記をしてくれている。感想が書いてある物と無いものに束は分けて後でゆっくり読むことにした。
おお、ワダツミの木がめちゃくちゃ褒められている!嬉しいなあ。
「ルナリー、ニヤニヤしてる。褒められてるの?」
「うん。純粋に嬉しい。」
でも、クライスと会長人気が1番あるかもなあ。カインとジョージも多い。そっかあ。婚約者居ないからか。
「こっち終わったぞー!」
ルイスが声をかける。
「もうちょい待って。」
5人だと早いな。予想通りと言えばそうだけど上位にこれが入ったかって感じもする。
「結果発表ー!」
ジェファーソンが笑顔で黒板に向かった。さあ、お互いの第5位からお願いしますと言ってチョークを持った。
5位
「異国の友へ」「浪漫飛行」
4位
「Oh happy day」「乾杯」
3位
「乾杯」「ひとり」
2位
「島唄」「Jupiter」
1位
「Jupiter」「島唄」
「へー!ちょっとずつ違いましたね。しかし1位と2位はこの2曲ですね。」
王子が嬉しそうに黒板に書いている。
私が意外だったのは異国の友へだ。凄いな王子の作曲。
「夢芝居が入らなかった。残念。」
ルイスが横に来てボソッと呟いた。まあ仕方ない。
「なるほど。理解した。」
会長が挙手。
「はい!会長!!」
王子は何か御機嫌。
「スローテンポだね。比較的ゆっくりな曲。そして馴染みやすいクラシック感がある曲。」
うんうん。確かにそうだ。理解しやすい曲が選ばれている気がする。
「そうですね。後は比較的満遍なく票が入ってましたよね?」
「こっちもそうでした。そこまで差がないとも言える。」
作ってきた曲が間違ってなかったって事だろうなあ。
「あっ!もう1個解ったかも。あのね。私達がやった集計は初日で知らない人が多い回。王子達のは2日目でファンが多かった回だ。」
うん。ファンと初の方と求めてるジャンルが3位以下で出てる。そう思って発言した。
「おー!凄い!ルナリー!」
王子がまさに!と頷いていた。
「斬新な曲と無難な曲。混ぜながらですかねえ。」
クライスが首を捻る。
「僕達からの提案ー!昨日コンサートの後に話したんだけど。」
会長がユニットの話を始めた。
3人ずつか。面白いな。
「めちゃくちゃ楽しそうじゃないですか!!」
王子の目の色がキラキラと変わっている。
こりゃこの案は確定したな。
「良し、次回ユニットは試しましょう。後は斬新な曲と無難な曲を混ぜる。」
アンケート会議終了。後は楽しく感想を読ませて貰った。
参考にもなる良い感触の感想。
「さてと。帰る前に皆様にお給料です!」
王子がニヤっと私達に笑いかける。
「市民ホールの3日間の費用と警護人とメイドへの日給は差し引きました。」
そう言って配られた初任給は約1000ボードウェンドル!
10万だ!10万円だ!
凄く興奮して疲れが吹っ飛んだ!
家に帰って初任給は親に全部渡した。
勿論、中身にびっくりしていたし自分で使わないのかと言われたけれど。
中学まで習っていたピアノや声楽って結構なレッスン料だったと思うんだよねー。
やっと少しは親孝行出来たかなあ。
でも放課後になると元気!レッスンルームへレッツゴー!
「昨日はお疲れ様ー!」
ちょうど良かった会長とキャサリンとルイスが居た。
「ルナリー聞いたぞ。」
ルイスが話したのか昨日の話しを2人はもう聞いたようだ。
「全く。あんたって子は。相変わらず無茶苦茶よねえ。」
うん!呆れられている気がする!!
「すまん。話した。早く曲を考えた方が良いだろ?」
「うん。ありがとうルイス。」
いつも頼って申し訳ないけれどキャサリンと会長の記憶が頼りだ。
「無いことはないよ。でも夜の女王のアリアを超える難易度は現代には作られて居ない。」
やはりそうか。
「そうね。無いこともないのよね。」
2人とも同じ反応だった。
「だかしかし!歌詞がうろ覚え。当時は興味が無かったんだ。こう曲の流れは知ってるよ?でも歌詞をフルで覚えてない。」
キャサリンもダウンロードもしてないしCDも買っていないそうだ。
CDってLPの進化版みたいなやつだよなー。あんまり記憶にないが。
「1度、教会で大司教様も交えて曲が作れるか話し合いましょ。三人寄れば文殊の知恵って言うしね!」
ありがとうございます。本当に助かる。後日、こっそり教会集合を決めた。
ガラガラっと扉が開いて疲れが抜けていない皆が集まって来た。
「思ったより疲れてるー!」
クライスもカインも授業中ぼーっとしていたもんなあ。
最後に警護人と一緒に王子がアンケートの束を持ってきた。
「おー!凄い量だね。」
「みんなお疲れ様!何とアンケート400枚近くありました。」
そりゃ凄い量だ。
「今日は歌はお休みにしてアンケート読みましょ。」
王子は机にバサッと束を置いた。警護人も横に束を置いて一礼して出ていった。
「何の曲がウケが良いか集計しましょうか。」
「眠くなりそうなので半分に分けて読み上げ担当とメモ担当にしない?」
私の意見が通って4人と5人に分かれて集計。
クライス、カイン、エミリア、私。あと残り組。
「えーと。島唄。」
「浪漫飛行で。」
カインが書記をしてくれている。感想が書いてある物と無いものに束は分けて後でゆっくり読むことにした。
おお、ワダツミの木がめちゃくちゃ褒められている!嬉しいなあ。
「ルナリー、ニヤニヤしてる。褒められてるの?」
「うん。純粋に嬉しい。」
でも、クライスと会長人気が1番あるかもなあ。カインとジョージも多い。そっかあ。婚約者居ないからか。
「こっち終わったぞー!」
ルイスが声をかける。
「もうちょい待って。」
5人だと早いな。予想通りと言えばそうだけど上位にこれが入ったかって感じもする。
「結果発表ー!」
ジェファーソンが笑顔で黒板に向かった。さあ、お互いの第5位からお願いしますと言ってチョークを持った。
5位
「異国の友へ」「浪漫飛行」
4位
「Oh happy day」「乾杯」
3位
「乾杯」「ひとり」
2位
「島唄」「Jupiter」
1位
「Jupiter」「島唄」
「へー!ちょっとずつ違いましたね。しかし1位と2位はこの2曲ですね。」
王子が嬉しそうに黒板に書いている。
私が意外だったのは異国の友へだ。凄いな王子の作曲。
「夢芝居が入らなかった。残念。」
ルイスが横に来てボソッと呟いた。まあ仕方ない。
「なるほど。理解した。」
会長が挙手。
「はい!会長!!」
王子は何か御機嫌。
「スローテンポだね。比較的ゆっくりな曲。そして馴染みやすいクラシック感がある曲。」
うんうん。確かにそうだ。理解しやすい曲が選ばれている気がする。
「そうですね。後は比較的満遍なく票が入ってましたよね?」
「こっちもそうでした。そこまで差がないとも言える。」
作ってきた曲が間違ってなかったって事だろうなあ。
「あっ!もう1個解ったかも。あのね。私達がやった集計は初日で知らない人が多い回。王子達のは2日目でファンが多かった回だ。」
うん。ファンと初の方と求めてるジャンルが3位以下で出てる。そう思って発言した。
「おー!凄い!ルナリー!」
王子がまさに!と頷いていた。
「斬新な曲と無難な曲。混ぜながらですかねえ。」
クライスが首を捻る。
「僕達からの提案ー!昨日コンサートの後に話したんだけど。」
会長がユニットの話を始めた。
3人ずつか。面白いな。
「めちゃくちゃ楽しそうじゃないですか!!」
王子の目の色がキラキラと変わっている。
こりゃこの案は確定したな。
「良し、次回ユニットは試しましょう。後は斬新な曲と無難な曲を混ぜる。」
アンケート会議終了。後は楽しく感想を読ませて貰った。
参考にもなる良い感触の感想。
「さてと。帰る前に皆様にお給料です!」
王子がニヤっと私達に笑いかける。
「市民ホールの3日間の費用と警護人とメイドへの日給は差し引きました。」
そう言って配られた初任給は約1000ボードウェンドル!
10万だ!10万円だ!
凄く興奮して疲れが吹っ飛んだ!
家に帰って初任給は親に全部渡した。
勿論、中身にびっくりしていたし自分で使わないのかと言われたけれど。
中学まで習っていたピアノや声楽って結構なレッスン料だったと思うんだよねー。
やっと少しは親孝行出来たかなあ。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる