173 / 369
明日はミサコンサート
しおりを挟む
1週間早い。明日はミサコンサートだ。
9月の市民ホールへの宣伝を兼ねてのコンサートになるので何を歌うのか物凄く悩んだ。
新しい楽器の披露も様子を見たいと言う意見も多く「異国の友へ」に決定した。
会長は島唄は温存したいと言う意見だったようだが。
会長とキャサリンに浪漫飛行と乾杯の2曲の提案をしておいた。
グレンさん達に聞いた事は内緒だがお陰様で何時の曲までは覚えていない様なので上手く誤魔化せた。
「あれは名曲だよね。良いの思い出したね。」
「私でも知ってる!凄く良いと思う。ルナリーとルイスで1曲ずつ作ったって事で行こう!」
2人とも知っている曲で良かった。
「チケットの発売は明日かららしいわよ。」
昔はネットでコンサートチケットは取れるしコンビニで決算受け取り出来たのに不便な時代だよね。とまた会長とキャサリンが訳の解らない事を言っている。
何を言ってるか解らんとルイスも言ってくれて良かった。
ガラっとドアが開き皆がやって来た。
「張り切ってますね!」
「チケット売れるかかかってるからね。」
最後に多忙の王子が来た。
「本当にすみません。もうバタバタで。」
大丈夫かー?無理するなよー。王子はいつも頑張り過ぎるからなあ。
「大丈夫ですよ。やっと今日からゆっくり出来ます。」
ニッコリと笑顔が帰って来た。
明日の為に練習開始。
「曲調でウケるよね?」
主旋律カインが少し弱気。
「楽器から何から何までボードウェン初ですからね。」
今回は男性メインで歌う。
主旋律カイン、ハモリはクライスと会長。
亊は王子とキャサリン。龍笛エミリア。三味線ルイス。笙ジョージ。小太鼓は私。
楽器で参加ってのがドキドキ。
非常に和なテイスト。個人的には聞いていて気持ちが良い。
「うん。問題無くいけそうだね。」
「プラゲの楽器って良いですよねー。」
本当に習いたてとは思えない楽器演奏も良い出来だ。
「ところで。アンコールどうする?」
考えておかないと面倒だろうなあ。当初はプラゲ国で作った3曲全部披露しようかと言っていたのだが、市民ホールコンサートが控えているから新曲は披露却下。
「さくらさくらを演奏するってのは?」
ルイスが提案。
「あー。プラゲ楽器演奏は良いかもですね。」
王子も賛成してくれた。尺八や鼓も持ち込みしておこうか?となり楽器演奏披露にしようと言う話で纏まった。
午後からは楽器移動を本日中にしようと言う話になり教会へ行く事にした。
王子の私設兵の方がお手伝い。全く持って助かる。
教会へ行くと大司教さんが出迎えてくれた。
「お久しぶりです。明日からチケット販売ですね。」
ワクワクとドキドキですと笑顔だった。
ちなみにチケット販売は市民ホールと教会で行われるそうだ。
なるほどキャサリンと会長が不便だと言っていたのが何となく解る。電話予約も出来ないのか。
宣伝もポスターだけだし。ポスターはそれ程有名では無い芸術家の方がデザインされたらしい。
教会に貼りだされていたポスターを初めて見た。
第1回 ノネット・クライムコンサート
綺麗なレタリングで目立つ様に描かれていたがちょっとインパクトに欠ける気がする。
無難なポスターと言う印象だ。
「ポスターでしょ?何かもう少しかな?と思うんですけど伝わらなくて。芸術って難しいですよね。」
王子も少々不満らしい。
絵に関しては私達は素人。デザインすら出来る気がしない。
ん?あれルイスって親衛隊だよな。昔、ブロック塀とかに夜叉参上とか色々書いてたよね。案外やらせたら上手いかもなあ。
「売れるといいね。」
「本当に。」
切実にそう思う。会長と今後も一緒に活動したい。
「気合い入れて明日は歌う!」
カインが決意した様にポスターを睨んだ。
皆でひとつに!
目標、チケット完売!!
9月の市民ホールへの宣伝を兼ねてのコンサートになるので何を歌うのか物凄く悩んだ。
新しい楽器の披露も様子を見たいと言う意見も多く「異国の友へ」に決定した。
会長は島唄は温存したいと言う意見だったようだが。
会長とキャサリンに浪漫飛行と乾杯の2曲の提案をしておいた。
グレンさん達に聞いた事は内緒だがお陰様で何時の曲までは覚えていない様なので上手く誤魔化せた。
「あれは名曲だよね。良いの思い出したね。」
「私でも知ってる!凄く良いと思う。ルナリーとルイスで1曲ずつ作ったって事で行こう!」
2人とも知っている曲で良かった。
「チケットの発売は明日かららしいわよ。」
昔はネットでコンサートチケットは取れるしコンビニで決算受け取り出来たのに不便な時代だよね。とまた会長とキャサリンが訳の解らない事を言っている。
何を言ってるか解らんとルイスも言ってくれて良かった。
ガラっとドアが開き皆がやって来た。
「張り切ってますね!」
「チケット売れるかかかってるからね。」
最後に多忙の王子が来た。
「本当にすみません。もうバタバタで。」
大丈夫かー?無理するなよー。王子はいつも頑張り過ぎるからなあ。
「大丈夫ですよ。やっと今日からゆっくり出来ます。」
ニッコリと笑顔が帰って来た。
明日の為に練習開始。
「曲調でウケるよね?」
主旋律カインが少し弱気。
「楽器から何から何までボードウェン初ですからね。」
今回は男性メインで歌う。
主旋律カイン、ハモリはクライスと会長。
亊は王子とキャサリン。龍笛エミリア。三味線ルイス。笙ジョージ。小太鼓は私。
楽器で参加ってのがドキドキ。
非常に和なテイスト。個人的には聞いていて気持ちが良い。
「うん。問題無くいけそうだね。」
「プラゲの楽器って良いですよねー。」
本当に習いたてとは思えない楽器演奏も良い出来だ。
「ところで。アンコールどうする?」
考えておかないと面倒だろうなあ。当初はプラゲ国で作った3曲全部披露しようかと言っていたのだが、市民ホールコンサートが控えているから新曲は披露却下。
「さくらさくらを演奏するってのは?」
ルイスが提案。
「あー。プラゲ楽器演奏は良いかもですね。」
王子も賛成してくれた。尺八や鼓も持ち込みしておこうか?となり楽器演奏披露にしようと言う話で纏まった。
午後からは楽器移動を本日中にしようと言う話になり教会へ行く事にした。
王子の私設兵の方がお手伝い。全く持って助かる。
教会へ行くと大司教さんが出迎えてくれた。
「お久しぶりです。明日からチケット販売ですね。」
ワクワクとドキドキですと笑顔だった。
ちなみにチケット販売は市民ホールと教会で行われるそうだ。
なるほどキャサリンと会長が不便だと言っていたのが何となく解る。電話予約も出来ないのか。
宣伝もポスターだけだし。ポスターはそれ程有名では無い芸術家の方がデザインされたらしい。
教会に貼りだされていたポスターを初めて見た。
第1回 ノネット・クライムコンサート
綺麗なレタリングで目立つ様に描かれていたがちょっとインパクトに欠ける気がする。
無難なポスターと言う印象だ。
「ポスターでしょ?何かもう少しかな?と思うんですけど伝わらなくて。芸術って難しいですよね。」
王子も少々不満らしい。
絵に関しては私達は素人。デザインすら出来る気がしない。
ん?あれルイスって親衛隊だよな。昔、ブロック塀とかに夜叉参上とか色々書いてたよね。案外やらせたら上手いかもなあ。
「売れるといいね。」
「本当に。」
切実にそう思う。会長と今後も一緒に活動したい。
「気合い入れて明日は歌う!」
カインが決意した様にポスターを睨んだ。
皆でひとつに!
目標、チケット完売!!
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説

【完結】100日後に処刑されるイグワーナ(悪役令嬢)は抜け毛スキルで無双する
みねバイヤーン
恋愛
せっかく悪役令嬢に転生したのに、もう断罪イベント終わって、牢屋にぶち込まれてるんですけどー。これは100日後に処刑されるイグワーナが、抜け毛操りスキルを使って無双し、自分を陥れた第一王子と聖女の妹をざまぁする、そんな物語。

お飾り公爵夫人の憂鬱
初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。
私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。
やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。
そう自由……自由になるはずだったのに……
※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です
※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません
※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる