ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

文字の大きさ
上 下
172 / 369

マッケンジー家で宿題

しおりを挟む
宿題を終わらせるぞー!

皆には申し訳ないが1日休みを貰いました。



マッケンジー家のリビングにて宿題中。最強の見張りが2人も居ます。

「ルナリー!ボーッとするな!!」

「はい!すみません!」

グレンさんの睨みが最強に怖い。


「ルイスもさっさと終わらせちまえ!まだ終わってなかったのかよ!」

「うう。俺もかよ。」

ルイスは後は社会だけか。羨ましい。


「バカ娘!ペンが止まってるよ!」

数学難しいっす。えーと。えーと。


「解らないのか?」

「ええ。数学苦手。」

貸してみろとローズさんが問題を見てサラっとヒントを書いてくれた。

「すげー!」

何で解るんだ!


「私らはボードウェン国立学院卒なんだよ?アリア学院と違って勉強が出来る学校なんだよ。」

そうでしたか。流石、財閥御曹司と御令嬢っすね。


「くそー。絶対、前世はバカだった筈なのに。。」

ルイスがボソリと呟くとグレンさんが頭を鷲掴みしてグリグリしていた。

「いってー!親父止めてくれー!」

「クソガキが。」

笑いながらやられている。気の毒に。


お二人のお陰で宿題が進む進む。

ルイスは終わって横でバカにしている。くそー。

「音楽だけは学年1位なのにな。」

だけはね。

何で彼等は記憶が戻ってもこう言う所は真面目なんだろう。

私は爪の垢を煎じて飲ませてもらわねばならない状態だ。


お昼ご飯も食べずに何とか音楽以外が終了した。

「おっ。。終わった。奇跡だ。」

テーブルに突っ伏してもう脳が限界っす。


「お疲れ!飯食うだろ?」

「食べたいっす!」

何から何まで甘えてごめんなさい。グレンさんとローズさんのガン飛ばしのお陰です。


「ルナリーにしては早かった。」

ルイスが頭を撫でてくれる。癒されるー。

「後は楽しい音楽だけ。これは楽勝。」

去年もそうだったなあと言われながら今年の音楽の宿題何だっけ?とプリントを見る。それすら見てなくてすみません。そんな奴なんです。

今年は独唱1曲と編曲に主旋律だけの曲を3部合唱にするっと。


「ほれ。昼飯だよー。」

リビングには現在、使用人は出入り禁止にしているのでローズさんが厨房からパスタを持ってきてくれた。

「すみません!ありがとうございます!」

「良いってことよ。」

笑いながら食え食えと勧められる。


「美味しいー!」

流石、マッケンジー家の料理人!バジルのパスタ大好き!

「さっさと嫁に来れば毎日食えるぞ。」

ローズさんとグレンさんが笑顔でプレッシャーを与えてくる。


「金賞取らねば。。」

そうそう。まあ、大丈夫だろ?と言われるが。今度は早目にエントリーしよう。


「でも、同居ってお兄さんとそのお嫁さんも一緒にですよね?」

ローズさんがあー。と言う顔をして

「クソ真面目な長男とその真面目な嫁な。どうしよう。」

立派な長男らしいのだが息抜きが出来ないので同居を迷っているらしい。

「いや、俺達が育てたんだがな。」

グレンさんは笑っている。

「前世持ちの可能性は無いんですか?」

無さそうだなあと2人とも呟く。

ボードウェン国立学院卒業後に大学留学。現在2年生だそうだ。


お兄さんと義理のお姉さんはそのうち会えるとして、グレンさんとローズさんと同居は楽しそうだなあ。

「まあ、跡継ぎじゃ無いから稼げるようになったら別居でも良いぞ。」

「俺はどっちでも良いよ。」

「うん。私もどっちでも良い。」

ルイスも私もグレンさんとローズさんの元に居るのは居心地が良いので。何て贅沢なんだと思う。有難い。


「ところで、ルイスは話した?市民ホールの件。」

「あー。話して無い。」

9月に市民ホールで500人収容のコンサートをする話をする。

こら!大事な事だろ!っとグレンさんがルイスにデコピン。痛そうだ。


「で、何か歌のアイデア下さい。」

「だよなー。ロック以外で。」

私、長生きしてないのであまりネタが無いんですよ。

俺も。。

そう言うと確かになあと2人は悩み出した。


「私らも長生きでは無いんだけどね。」

「こいつは交通事故、俺はチンピラに刺された。」

グレンさんがサラッと暴露。


「今をきちんと生きてりゃ良いのさ。な?ルイスもルナリーもね。」

ローズさんが笑顔だ。

「死因ね。言ってなかったなあ。」

ルイスがポツリと呟いた。

「何だ、言ってなかったのか?」

グレンさんが苦笑していた。まあ、引かれるかもなーと言いながら。

「俺は!サキの後追い!だから。多分ストーカーよりしつこいぞ。」

ルイスは気まずそうにプイっと横を向いた。

「私も逆の立場なら同じ事しただろうな。だから引かない。」

そう言うとルイスは照れた様に此方を見る。


「良かったな上手く転生して。」

しみじみそう思う。


「まあ、それは置いといて。アイデア下さい。」

話を戻そう。

改めて考えると難しいなあと4人で悩む。


「長〇剛の乾杯。」

「米〇CL〇Bの浪漫飛行。」

と2人から好きな曲を教えて貰えた。


歌って貰うとそれはもう!最高に良い曲!

感動の名曲の乾杯。

何度も聴きたくなる名曲の浪漫飛行。


「曲のストックにしとこう。」

「うん。楽譜起こしておこうか。」

歌詞と主旋律と2人で制作。


「頭はアレだけど本当に音楽の才能だけは有るんだな。」

改めて感心された。

頭はアレだけど。まさにそう。


アイデアを有難く頂いたし宿題も終わったし。


「泊まらないのか?」

とグレンさんに言われたが私達は王子との約束を守る!と決めたので本日は大人しく帰宅しました。


しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?

こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。 「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」 そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。 【毒を検知しました】 「え?」 私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。 ※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

【完結】100日後に処刑されるイグワーナ(悪役令嬢)は抜け毛スキルで無双する

みねバイヤーン
恋愛
せっかく悪役令嬢に転生したのに、もう断罪イベント終わって、牢屋にぶち込まれてるんですけどー。これは100日後に処刑されるイグワーナが、抜け毛操りスキルを使って無双し、自分を陥れた第一王子と聖女の妹をざまぁする、そんな物語。

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?

せいめ
恋愛
 政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。  喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。  そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。  その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。  閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。  でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。  家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。  その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。    まずは亡くなったはずの旦那様との話から。      ご都合主義です。  設定は緩いです。  誤字脱字申し訳ありません。  主人公の名前を途中から間違えていました。  アメリアです。すみません。    

生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~

こひな
恋愛
市川みのり 31歳。 成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。 彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。 貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。 ※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。

悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!

ペトラ
恋愛
   ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。  戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。  前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。  悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。  他サイトに連載中の話の改訂版になります。

悪役令嬢カテリーナでございます。

くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ…… 気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。 どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。 40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。 ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。 40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

処理中です...