162 / 369
男子部屋&女子部屋
しおりを挟む
「あー。助かったよ。皆、ありがとう。」
クライス達の部屋に移動してベッドに腰掛ける。
「残念だったね。」
カインが意地悪そうに微笑んでいる。いや、もしあの場でそういう事になっていたら皆、入って来たじゃないか!と思ったけど少し残念だって言うのは本音。
「キャサリン可愛かったなあ。顔赤くしてて。」
ボソッと呟くとジェファーソンも充分、顔赤かったですよ!と突っ込まれた。そうだったのか。恥ずかしいな。
「王様って厳しいよねー。婚約者なんだから良いじゃないかって思うよ。」
クライスの言う事も最もなんだけど。
「スキャンダルになるよね。結婚前にもし妊娠とかしたらさ。」
そーなんだよ!カイン!
「ルイスに先越されたから焦った?」
ジョージの直球が刺さる。うん。キスも先越されたし。
「張り合っても仕方ないって解ってるんだけどね。」
項垂れるとカインが王族は仕方ないよとポンポンと肩を叩いて慰めてくれる。
「ルイスってさー。子供の頃って女子に全然興味無かったよねー。だから文化祭の練習の時に姐さんに出会ってからのルイスが解りやすくて見てて面白すぎた。」
クライスがしみじみと言った。それは僕も思った。
「あれは一目惚れかな?」
だよねー。と皆で笑い合う。
「僕も初めて見た時は姐さん、可愛いって思ったし。」
「あー。僕も。」
クライスとジョージのちょっとした爆弾発言。でも解らなくもない。
「でも、話したら、、あれ?カッコイイ!に変わった。」
ジョージが1人で思い出し笑いしている。それに対してカインもクライスも頷いている。
「姐さんって並の男よりカッコイイんだよね。」
「僕、ちゃんと気持ち伝えるまで1番のライバルはルナリーかと思ってました。」
だってキャサリンとルナリーめっちゃ仲良し過ぎるし。そう言うと何か納得してくれた。
「ねえ。京都御所で会長が助けてくれたでしょ?」
ジョージが真剣な顔で話だした。
あれって。その具体的に中納言に何されるんだったの?
「・・・。」
皆、返答に困る。
「会長に聞きなよ。」
カインがおやすみーと布団を被る。うん。そーだねー。と僕とクライスも布団を被る。
「えー。知ってるなら教えてよー。」
ジョージ、医者の息子だろ!
寝たフリ寝たふり。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「はぁー。何か猛烈に焦ったわ。」
私もジェファーソンも狼狽し過ぎだった。
やっと落ち着いてパジャマに着替える。
「やっぱり。そのー。したかった?」
ルナリーの直球に今は無理!と答えた。
「王族だから?王様の取り決めって厳しいよね。」
エミリアがちょっと不貞腐れている。確かに厳しいけれど。私はしたくなかったと言った方が良いかも知れない。
そうは言えないけれど。
「そう言うエミリアは?」
突っ込むとまだ何もしてません。。と口を尖らせる。
「ブルーさん大人だしなあ。ルイスとは違ってガツガツして無いんだよ。」
ルナリーが笑っている。
「ルイスはガツガツしてるの?」
エミリアに言われて何と言うか。くそ照れ屋の癖になあ?と照れながら頭をポリポリ掻いていた。
色々と話しているうちに先にエミリアが寝たのを確認しておもむろにルナリーには打ち明けた。念の為に日本語で。
最近は日本語も皆、話せる様になって内緒話もやりにくい。
『私はまだするの怖いんだ。』
そう言うと痛いから?とルナリーが首を傾げる。
いや、そーだろうけど!!違う!
『絶対、結婚出来るまで出来ない。私、本来は悪役令嬢なのよ?』
これから先、婚約解消の破滅が無い保証が欲しい。
『そんなの。大丈夫だよ。王子はキャサリンが大好きだから。』
ルナリーに言われるとホッとする。
『ビビりなのよね。私。』
『まーでも。本当に心からお互い求めてる時にした方が良いよ。流されるんじゃなくてさ。』
相変わらずこういう時説得力あるなあ。
『ありがと。本当、言うとこんな堂々とはしたくなかったし。これからも宣言してやるのは嫌だよ。』
『だよなー。皆にバレバレってのは恥ずかしい。私でも嫌だ!!』
うんうん。それが女心よね。
シュチュエーションって大事だもん。
「台風来るね。」
「沖縄って毎年大変だよなあ。」
毎年何回も来る台風。沖縄や九州は台風が来ない年は無い。
被害が沢山あっても全国放送では殆ど流れないのには東京に引っ越してビックリした事の一つだ。
「朝からは大人しく歌の練習とかしましょ。」
「そだねー。」
私達も布団に入る。
おやすみなさい。
クライス達の部屋に移動してベッドに腰掛ける。
「残念だったね。」
カインが意地悪そうに微笑んでいる。いや、もしあの場でそういう事になっていたら皆、入って来たじゃないか!と思ったけど少し残念だって言うのは本音。
「キャサリン可愛かったなあ。顔赤くしてて。」
ボソッと呟くとジェファーソンも充分、顔赤かったですよ!と突っ込まれた。そうだったのか。恥ずかしいな。
「王様って厳しいよねー。婚約者なんだから良いじゃないかって思うよ。」
クライスの言う事も最もなんだけど。
「スキャンダルになるよね。結婚前にもし妊娠とかしたらさ。」
そーなんだよ!カイン!
「ルイスに先越されたから焦った?」
ジョージの直球が刺さる。うん。キスも先越されたし。
「張り合っても仕方ないって解ってるんだけどね。」
項垂れるとカインが王族は仕方ないよとポンポンと肩を叩いて慰めてくれる。
「ルイスってさー。子供の頃って女子に全然興味無かったよねー。だから文化祭の練習の時に姐さんに出会ってからのルイスが解りやすくて見てて面白すぎた。」
クライスがしみじみと言った。それは僕も思った。
「あれは一目惚れかな?」
だよねー。と皆で笑い合う。
「僕も初めて見た時は姐さん、可愛いって思ったし。」
「あー。僕も。」
クライスとジョージのちょっとした爆弾発言。でも解らなくもない。
「でも、話したら、、あれ?カッコイイ!に変わった。」
ジョージが1人で思い出し笑いしている。それに対してカインもクライスも頷いている。
「姐さんって並の男よりカッコイイんだよね。」
「僕、ちゃんと気持ち伝えるまで1番のライバルはルナリーかと思ってました。」
だってキャサリンとルナリーめっちゃ仲良し過ぎるし。そう言うと何か納得してくれた。
「ねえ。京都御所で会長が助けてくれたでしょ?」
ジョージが真剣な顔で話だした。
あれって。その具体的に中納言に何されるんだったの?
「・・・。」
皆、返答に困る。
「会長に聞きなよ。」
カインがおやすみーと布団を被る。うん。そーだねー。と僕とクライスも布団を被る。
「えー。知ってるなら教えてよー。」
ジョージ、医者の息子だろ!
寝たフリ寝たふり。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「はぁー。何か猛烈に焦ったわ。」
私もジェファーソンも狼狽し過ぎだった。
やっと落ち着いてパジャマに着替える。
「やっぱり。そのー。したかった?」
ルナリーの直球に今は無理!と答えた。
「王族だから?王様の取り決めって厳しいよね。」
エミリアがちょっと不貞腐れている。確かに厳しいけれど。私はしたくなかったと言った方が良いかも知れない。
そうは言えないけれど。
「そう言うエミリアは?」
突っ込むとまだ何もしてません。。と口を尖らせる。
「ブルーさん大人だしなあ。ルイスとは違ってガツガツして無いんだよ。」
ルナリーが笑っている。
「ルイスはガツガツしてるの?」
エミリアに言われて何と言うか。くそ照れ屋の癖になあ?と照れながら頭をポリポリ掻いていた。
色々と話しているうちに先にエミリアが寝たのを確認しておもむろにルナリーには打ち明けた。念の為に日本語で。
最近は日本語も皆、話せる様になって内緒話もやりにくい。
『私はまだするの怖いんだ。』
そう言うと痛いから?とルナリーが首を傾げる。
いや、そーだろうけど!!違う!
『絶対、結婚出来るまで出来ない。私、本来は悪役令嬢なのよ?』
これから先、婚約解消の破滅が無い保証が欲しい。
『そんなの。大丈夫だよ。王子はキャサリンが大好きだから。』
ルナリーに言われるとホッとする。
『ビビりなのよね。私。』
『まーでも。本当に心からお互い求めてる時にした方が良いよ。流されるんじゃなくてさ。』
相変わらずこういう時説得力あるなあ。
『ありがと。本当、言うとこんな堂々とはしたくなかったし。これからも宣言してやるのは嫌だよ。』
『だよなー。皆にバレバレってのは恥ずかしい。私でも嫌だ!!』
うんうん。それが女心よね。
シュチュエーションって大事だもん。
「台風来るね。」
「沖縄って毎年大変だよなあ。」
毎年何回も来る台風。沖縄や九州は台風が来ない年は無い。
被害が沢山あっても全国放送では殆ど流れないのには東京に引っ越してビックリした事の一つだ。
「朝からは大人しく歌の練習とかしましょ。」
「そだねー。」
私達も布団に入る。
おやすみなさい。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる