ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

文字の大きさ
上 下
153 / 369

時間稼ぎ

しおりを挟む
さて、風呂でどの位の時間が稼げるか。

風呂まで連れて来た公家も気持ち悪かった。だいたいこの時代の日本人、いやプラゲ人ってどうせ小さい〝ピー〟(自主規制)しか付いてないくせに。逆に襲ってやろうか?いやいや、キモイ。

って下ネタになってしまった。

風呂は檜風呂か。造りは質素だけど。

何か公家の後だと思うと入りたくないな。


首都でも無いし時代的にまだサウナ的な風呂かと思ったけどちゃんと湯が張ってあるのは凄いな。


光国殿が間に合わなかったら初体験は公家か。黒歴史だよ。

でも、クライスとジョージを守れるなら良いとするか。

私の可愛い推し達。



かけ湯をしてと。ボディソープとかある訳ないか。

良し、湯に浸かろう。

「あー。」

こんな時でも湯船に入るとリラックスしてしまう。

ボードウェンに来た時は政治は将軍と総理と天皇で上手く言ってるって言ってたけど。武士と公家ってやっぱり仲悪いのかもなあ。

と言うか!!おい!プラネットゲーム社!

設定めちゃくちゃ過ぎるだろ!吉宗殿と光国殿に伊藤博文さんや夏目漱石さんやら同じ時代に生きてるだけでもおかしいのに。

前世に戻って会社に乗り込んで文句言ってやりたい。


「光国が光圀になって権中納言になるのってもう少し晩年だったもんなあ。今、地位のある人って誰なんだろ?」

逃げたら僕等は助かる。

光国殿は死ぬかもしれない。

決意したのにまだ逃げたい気持ちがある。
気持ち悪い。
やるなら好きな人とやりたかった。最低でもイケメン。


風呂上がるか。

もう1回、客間に戻って水分補給させて貰おう。


・・・・・・・・・・・・・・・・



客間から急いで3分。ゆっくり歩いて4~5分ってとこですね。

しかし、御所広い。

グレンさんとそっと中納言の部屋を廊下の角から覗く。

確かに小姓しか居ない。

「戻りますか?何処か隠れて待ちますか?」

「俺が残ろうか。踏み込む事になるなら俺が強いだろ?」

確かにその通り。

「大司教様は光国さんが来たら急いで此処に連れて来る役目を頼むよ。」

何処に隠れて待ちます?と聞くと適当に大丈夫だろ?と言う。マッケンジー家って財閥で凄く格式あるイメージでしたけど。
この暴露後のギャップ・・・。


「では、1度戻ります。」

「任せとけ。」

グレンさんに見張りを任せて客間に向かう。

公家に見つからない様に。


ケビン君はそろそろ風呂上がり頃だろうか。



途中、公家とすれ違う事はあったが捕まることも無く。トイレの帰りだと上手く誤魔化せた。まだ中年男性では無いつもりでしたが興味無い年齢なんでしょうね。興味持たれても困るけど。


客間に戻るとケビン君は無表情でお茶を飲んでいる所だった。


案内人の公家は早く飲めと急かしている様だった。


「場所解りました。見張りは子供ですから何か有れば直ぐに踏み込めます。」

勿論、ボードウェン語でジェファーソン様に報告をする。

「大司教様ありがとうございます。最悪、踏み込みましょうか。」

「グレンさんが見張りをしていてくれてます。」

そう言うとルイス君とルナリーさんとローズさんが凄く安心した顔をした。やはり相当、信頼されているんだな。


「後は場所は急いで3分ほど此処からかかります。ゆっくりで5分。私は光国さんを連れていく役割をしますので。」

「会長、ゆっくり歩けよ。」

ケビン君は黙って頷いた。


『さあ、早う。』

案内人の公家が急かした。

『はい。行きましょうか。』


ケビン君は立ち上がり皆に微笑んで客間を出て行った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


『お主がこういう事が嫌いなのは承知しておるのにすまん。』

間もなくで京都御所。間に合え!とバスのスピードを上げる様に急かす。


『嫌い。権中納言は大嫌い。でも、致し方ないし。光国殿がそこまで庇う異国の子達には興味ある。』

彼は涼し気な顔でそう言った。


『演技もして貰う事になるぞ。あの権中納言だからのぉ。本当にタチが悪い。』

着いた。

御所内に入り客間へ向かう。

頼むからまだ無事で居てくれ!


客間に入るとケビン殿の姿が無い。


『光国殿!!』

皆の歓喜と安堵の視線が集まった。


『間に合います!ちょっと走って下さいね!』

『わっ、解った!』


大司教殿を先頭に彼と皆と急いで権中納言の元へ向かった。


しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?

こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。 「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」 そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。 【毒を検知しました】 「え?」 私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。 ※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

【完結】100日後に処刑されるイグワーナ(悪役令嬢)は抜け毛スキルで無双する

みねバイヤーン
恋愛
せっかく悪役令嬢に転生したのに、もう断罪イベント終わって、牢屋にぶち込まれてるんですけどー。これは100日後に処刑されるイグワーナが、抜け毛操りスキルを使って無双し、自分を陥れた第一王子と聖女の妹をざまぁする、そんな物語。

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~

こひな
恋愛
市川みのり 31歳。 成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。 彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。 貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。 ※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。

悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!

ペトラ
恋愛
   ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。  戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。  前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。  悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。  他サイトに連載中の話の改訂版になります。

悪役令嬢カテリーナでございます。

くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ…… 気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。 どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。 40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。 ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。 40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

処理中です...