139 / 369
7月コンサート
しおりを挟む
早いもので本日は7月コンサート。
期末試験も無事に終わった。成績は。。音楽だけはトップ。後は相変わらずだ。
コンサートが終わったら直ぐに夏休みそしてプラゲ国行き。
王子の誕生日前には帰って来なくてはならないので7月25日から10日程を予定している。
「サマーバケーション、大丈夫かなあ。」
作曲した会長は少し不安そうに呟いた。
「今更、、大丈夫ですよ!良い曲ですし!」
「アンコールはプラゲ国の歌にしましょうね。」
ジョージもクライスに励まされると会長嬉しそう。
「凄い人数ですよ!」
エミリアが礼拝堂をそっと覗いて言った。
「わっ。外まで溢れてる!!」
かインが慌ててドアを閉めた。
もう礼拝者と言うよりコンサート目当てな感じがする。
「ちょっと大きい会場でやりたくなってきましたね!」
王子がワクワクした様に音楽ホールでやる日も近い!と言っている。
「アンコールが来ない場合もあるけど一応、決めとかない?」
キャサリンが言うと皆、うんうんと頷く。
「結構、真面目な歌多いですよね。プラゲの歌って。」
「だーよなー。」
童謡とか古い歌だしなあ。
「言葉解らないだろうから何でも大丈夫でしょ?」
カインの意見は最もだった。
大司教さんが前回よりノリノリで紹介をしている。
拍手が起こる中登場。本当にアイドル化しているよ。
王子が挨拶を行ないまた拍手が起こる。そのうちオールスタンディングとかになりそうな感じがする。実際に立ち見の礼拝者が居るし。
「サマーバケーション!!」
王子はピアノ、ルイスはヴァイオリン、ジョージはチェロ。
6人が前に並ぶ。
前奏からダンス。今回のって完全にアイドルっぽい。
サマーバケーション!サマーバケーション!
ラストもポーズを取る。
ワっ!!!拍手喝采が起こる!
「可愛いー!」「バートリー様ー!!」「キャー!!」
「フォワード様素敵ですー!」
今日は黄色い歓声が多い。
後ろの立ち見の礼拝者が若い令嬢だらけだったか。
アンコール!!アンコール!!
「やっぱりアンコール来たか。」
うんうん。と皆で目配せしながら全員で並んで一礼する。
アンコール!アンコール!!!
「今から歌う曲は外国の歌です。歌詞とか解らないと思いますけど聞いてくださいね。」
王子がニッコリと微笑まれると歓声と拍手が起きた。
童謡でも初だと楽しいだろう。
ちょうちょ、箱根八里、荒城の月。
をメドレーしラストは蛍の光を歌った。
蛍の光窓の雪
この歌って涙腺に来るなあ。仰げば尊しとか歌ったら確実に泣きそうな昭和生まれ。
そう思いながら歌っていると大司教さん泣いてるし。
ルイスの両親も涙している様だった。
うん。泣けるよね。
歌い終わるとまた違った感動したような歓声と拍手が起こった。
プラゲ語で歌詞は解らないだろうけど感動してくれた様だ。
特に蛍の光と荒城の月は良かった様でしみじみと素晴らしかったと言う感想が聞こえて来た。
「ノネット・クライムの皆様ありがとうございました!これにて本日の礼拝は終わります。」
涙を拭って大司教さんは挨拶していた。
控え室までの道程が益々遠くなった気がする。握手や歓声や感想やら。
控え室に入って思わずクライスが鍵をかけた。
「鍵かけるからね!令嬢達多すぎ!!」
思わず笑ってしまった。
「大司教様、泣いてましたね。プラゲ語が解っていると感動しますよね。」
エミリアが笑顔でそう言うと皆、頷いていた。
いや、多分、蛍の光は条件反射だ。聴くと切なくなるのだよ。
「それにしても令嬢増えましたね。」
会長とクライス、ジョージ、カインは名前呼ばれてたなあ。
「歓声の殆どがクライスでしたね。」
カインがドSっぽい顔でクライスを見て笑った。
「本当に迷惑。だけど。楽しかったね。」
クライスはちょっと苦笑い。
「早く帰ってくれないかなあ。」
ジョージが扉に耳を付けて礼拝堂の中を伺っている。まだ騒がしい様だ。
帰るまで絶対、出ません!!クライスとカインが宣言する。
「嫌だろうけど、国立管弦楽団も凄いファンが居る訳だし。そろそろ覚悟した方が良いかもね。」
会長が溜息混じりに言った。
司祭の方が関係者以外はお帰り下さいと言っている声が聞こえた。
「本当だ。ファン増えすぎ。」
ルイスがうわーと言う顔をして大きな溜息を付いた。
漸く礼拝堂に出られた。
今日はうちの両親、エミリアの両親も来ている。
「ルナリー!凄い人気なのね!」
「ビックリしたぞ。」
だろー?と笑うと両親はとても嬉しそうだった。
「ルナリー!」
ルイスに呼ばれて両親を連れて挨拶に行く。
両親は緊張した様でルイスの両親にペコペコと頭を下げていた。
「初めまして。いつもルイスがお世話になっています。今後共宜しく御願いしますね。」
ローズさんが改まって挨拶すると
本当にうちの娘で大丈夫ですか?本当にすみません!
と何か必死だった。
「何時でも嫁に来て下さいね。」
グレンさんの申し出に両親は、はい!もう何時でも!と言っている。困った庶民だ。
両親が王子に挨拶をしにその場を離れると
面白いなーお前の両親!とグレンさんとローズさんは笑っていた。
小心者だからあまり弄らないであげて下さい。
王子は今度のプラゲ国行きの各両親の承諾書を取って回っていた。
何処の両親も快くサインしている。この事を誇りに思っている様ですっかり将来はグループ活動をして欲しいと思っている様だ。
今回のコンサートも成功。そして間もなくプラゲ国へ出発。
期末試験も無事に終わった。成績は。。音楽だけはトップ。後は相変わらずだ。
コンサートが終わったら直ぐに夏休みそしてプラゲ国行き。
王子の誕生日前には帰って来なくてはならないので7月25日から10日程を予定している。
「サマーバケーション、大丈夫かなあ。」
作曲した会長は少し不安そうに呟いた。
「今更、、大丈夫ですよ!良い曲ですし!」
「アンコールはプラゲ国の歌にしましょうね。」
ジョージもクライスに励まされると会長嬉しそう。
「凄い人数ですよ!」
エミリアが礼拝堂をそっと覗いて言った。
「わっ。外まで溢れてる!!」
かインが慌ててドアを閉めた。
もう礼拝者と言うよりコンサート目当てな感じがする。
「ちょっと大きい会場でやりたくなってきましたね!」
王子がワクワクした様に音楽ホールでやる日も近い!と言っている。
「アンコールが来ない場合もあるけど一応、決めとかない?」
キャサリンが言うと皆、うんうんと頷く。
「結構、真面目な歌多いですよね。プラゲの歌って。」
「だーよなー。」
童謡とか古い歌だしなあ。
「言葉解らないだろうから何でも大丈夫でしょ?」
カインの意見は最もだった。
大司教さんが前回よりノリノリで紹介をしている。
拍手が起こる中登場。本当にアイドル化しているよ。
王子が挨拶を行ないまた拍手が起こる。そのうちオールスタンディングとかになりそうな感じがする。実際に立ち見の礼拝者が居るし。
「サマーバケーション!!」
王子はピアノ、ルイスはヴァイオリン、ジョージはチェロ。
6人が前に並ぶ。
前奏からダンス。今回のって完全にアイドルっぽい。
サマーバケーション!サマーバケーション!
ラストもポーズを取る。
ワっ!!!拍手喝采が起こる!
「可愛いー!」「バートリー様ー!!」「キャー!!」
「フォワード様素敵ですー!」
今日は黄色い歓声が多い。
後ろの立ち見の礼拝者が若い令嬢だらけだったか。
アンコール!!アンコール!!
「やっぱりアンコール来たか。」
うんうん。と皆で目配せしながら全員で並んで一礼する。
アンコール!アンコール!!!
「今から歌う曲は外国の歌です。歌詞とか解らないと思いますけど聞いてくださいね。」
王子がニッコリと微笑まれると歓声と拍手が起きた。
童謡でも初だと楽しいだろう。
ちょうちょ、箱根八里、荒城の月。
をメドレーしラストは蛍の光を歌った。
蛍の光窓の雪
この歌って涙腺に来るなあ。仰げば尊しとか歌ったら確実に泣きそうな昭和生まれ。
そう思いながら歌っていると大司教さん泣いてるし。
ルイスの両親も涙している様だった。
うん。泣けるよね。
歌い終わるとまた違った感動したような歓声と拍手が起こった。
プラゲ語で歌詞は解らないだろうけど感動してくれた様だ。
特に蛍の光と荒城の月は良かった様でしみじみと素晴らしかったと言う感想が聞こえて来た。
「ノネット・クライムの皆様ありがとうございました!これにて本日の礼拝は終わります。」
涙を拭って大司教さんは挨拶していた。
控え室までの道程が益々遠くなった気がする。握手や歓声や感想やら。
控え室に入って思わずクライスが鍵をかけた。
「鍵かけるからね!令嬢達多すぎ!!」
思わず笑ってしまった。
「大司教様、泣いてましたね。プラゲ語が解っていると感動しますよね。」
エミリアが笑顔でそう言うと皆、頷いていた。
いや、多分、蛍の光は条件反射だ。聴くと切なくなるのだよ。
「それにしても令嬢増えましたね。」
会長とクライス、ジョージ、カインは名前呼ばれてたなあ。
「歓声の殆どがクライスでしたね。」
カインがドSっぽい顔でクライスを見て笑った。
「本当に迷惑。だけど。楽しかったね。」
クライスはちょっと苦笑い。
「早く帰ってくれないかなあ。」
ジョージが扉に耳を付けて礼拝堂の中を伺っている。まだ騒がしい様だ。
帰るまで絶対、出ません!!クライスとカインが宣言する。
「嫌だろうけど、国立管弦楽団も凄いファンが居る訳だし。そろそろ覚悟した方が良いかもね。」
会長が溜息混じりに言った。
司祭の方が関係者以外はお帰り下さいと言っている声が聞こえた。
「本当だ。ファン増えすぎ。」
ルイスがうわーと言う顔をして大きな溜息を付いた。
漸く礼拝堂に出られた。
今日はうちの両親、エミリアの両親も来ている。
「ルナリー!凄い人気なのね!」
「ビックリしたぞ。」
だろー?と笑うと両親はとても嬉しそうだった。
「ルナリー!」
ルイスに呼ばれて両親を連れて挨拶に行く。
両親は緊張した様でルイスの両親にペコペコと頭を下げていた。
「初めまして。いつもルイスがお世話になっています。今後共宜しく御願いしますね。」
ローズさんが改まって挨拶すると
本当にうちの娘で大丈夫ですか?本当にすみません!
と何か必死だった。
「何時でも嫁に来て下さいね。」
グレンさんの申し出に両親は、はい!もう何時でも!と言っている。困った庶民だ。
両親が王子に挨拶をしにその場を離れると
面白いなーお前の両親!とグレンさんとローズさんは笑っていた。
小心者だからあまり弄らないであげて下さい。
王子は今度のプラゲ国行きの各両親の承諾書を取って回っていた。
何処の両親も快くサインしている。この事を誇りに思っている様ですっかり将来はグループ活動をして欲しいと思っている様だ。
今回のコンサートも成功。そして間もなくプラゲ国へ出発。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

親切なミザリー
みるみる
恋愛
第一王子アポロの婚約者ミザリーは、「親切なミザリー」としてまわりから慕われていました。
ところが、子爵家令嬢のアリスと偶然出会ってしまったアポロはアリスを好きになってしまい、ミザリーを蔑ろにするようになりました。アポロだけでなく、アポロのまわりの友人達もアリスを慕うようになりました。
ミザリーはアリスに嫉妬し、様々な嫌がらせをアリスにする様になりました。
こうしてミザリーは、いつしか親切なミザリーから悪女ミザリーへと変貌したのでした。
‥ですが、ミザリーの突然の死後、何故か再びミザリーの評価は上がり、「親切なミザリー」として人々に慕われるようになり、ミザリーが死後海に投げ落とされたという崖の上には沢山の花が、毎日絶やされる事なく人々により捧げられ続けるのでした。
※不定期更新です。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる