ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

文字の大きさ
上 下
135 / 369

ジェファーソン達も頑張って学びます

しおりを挟む
僕とした事が見事に自己紹介失敗してしまった。

自分の自己紹介は沢山練習したのに。

「こちらに集まって下さいね。」

夏目様が手招きしている。このグループ分けは自己紹介失敗組に違いない。

キャサリンは徳川殿の所か。悔しいなあ。


「今からはプラゲ語だけで話をしましょう!」

夏目様に言われて皆、黙ってしまった。

冊子を捲り何を話そうと話題を探してしまう。


『勉強用の本があるんですね。見せて下さい。』

夏目様がクライスから冊子を受け取った。パルドデアが作ったのか。へー。逆に解りにくくしている所もあるなあ。


ブツブツ言いながら冊子を読んでいるが何と言っているか半分くらいしか解らない。。

『武士言葉は使うのは止めましょう。』

確かに難しいとは思っていたけど

『何故ですか?』

聞いてみた。

『武士は階級で一人称や二人称を変えて来ます。ボードウェン様は良いですが他の皆様は使えない言葉がありますからね。』

全部、プラゲ語だ。

えーと。脳内で一生懸命訳する。


『すみません。もう1回言って貰えますか?』

ジョージが夏目様に頭を下げた。

夏目様は微笑まれて良いですよ。慣れましょうともう一度ゆっくり話してくれた。


脳内で訳して理解している内はダメだなあ。


プラゲ国での礼儀と言うか使った方が良い言葉を教えますね。と夏目様が仰られた。

『申し訳ございません。すみません。ごめんなさい。』

です。相手の身分に合わせてですが兎に角、何かあれば謝る!自分が悪く無くても取り敢えず先に謝ってから言い訳をして下さい。

なるほど。メモしておかねば。


『プラゲ国民は直ぐ謝ります。そう言う文化なのです。そこで強気に出られると不快な思いをします。気を付けて下さい。』

まあ、ボードウェンの方はプラゲ国に近い気がするんですけどね。貿易をしている他国、特にパルドデアに比べたら印象が良いです。

ちょっと意味が解らない部分があったけど褒められている様だな。


一人称は私。二人称は貴方。語尾はです。ます。ございます。で、OKと。

冊子よりも完結だなあ。


あー。キャサリン達が気になるなあ。凄く進んでる気がする。


握手はあまりしない。ハグは絶対しないと。

なるほど。


『次は過去形ね。語尾はでした。ございました。かな?』

夏目様の割と一方的な話で進んでいく。と言うより話が出ない!


『どんどん質問して良いんですよ?』

優しく微笑まれるけど悩んでしまう。


『自己紹介の事ですが、私はボードウェンの将軍の世継ぎであっていますか?他の人は何と言いますか?』

あー。そうですね。将軍か総理大臣の世継ぎだと思います。

他の方ですか。

「ちなみに?バートリーさんは財閥、レイノースさんは弁護士、アンダーソンさんとブラウンさんは?」

ここは解り易く英語で聞かれた。

「僕の家は医者です。」

「私は普通の庶民なんです。。」

エミリアがちょっと躊躇して答えた。

「庶民を恥じる必要は無いです。プラゲ国も結構実力社会なので大丈夫です。」


『プラゲ国ではバートリーさんは藩主の世継ぎですね。』

『レイノースさんは弁護士の子息、アンダーソンさんは医者の子息ですね。息子と使っても良いです。ブラウンさんは自己紹介では聞かれなければ答えない方が良いです。』

各自メモを取る。

「すみません。私の所の説明が解りませんでした!」

エミリアがオタオタしている。僕も良く解らなかった。


「ここは英語で説明します。身分を敢えて言わない。何故なら美しい身分の低い女性は狙われやすいからです。」

うわっ。何か南ピアーナの事を思い出してしまった。

外国ではそう言うのあるんだな。

エミリアもあー。と言う諦めた様な何とも言えない顔をしている。

『でも、彼女はボードウェン国の権力者と恋人です。』

あってるかな?僕がそう言うと夏目様は頷きながら

『では、藩主の許婚と言って誤魔化しましょう。』

と笑顔で言われた。

エミリアは藩主の許婚っとメモを取っている。


気を付けておかなければ。キャサリン、ルナリー、エミリアは美人だからな。またあの日の再来となったら大変だ。


『気を付けておくのは女性だけでは無いんですけどねー。うちの国は衆道がありますから。特に皆さん美青年ですし。』

夏目様がボソッと呟かれた。全員気を付けておく?って事かな。意味がイマイチ解らない。


『意味が解りませんでした! 』

クライスが手を挙げる。

何と言えば簡単かなあ。と悩まれながら、

『男性が好きな男性がいます。気を付けて下さい。』

夏目様の簡潔な説明に僕を含めて男性全員の顔が引き攣っていた。

それは本当に気を付けなければ!!!ボードウェンにも居るけれど。ここ迄ハッキリと言われるという事は沢山居るのかも知れない。

『大丈夫ですよ。貴方方は身長も高いですし。狙われやすいのはやはり小柄な方ですし。』

夏目様が必死にフォローを入れられたがジョージだけは青ざめていた。

ジョージ、少し身長伸びたけどまだ160センチ無いですし。

そうか、小柄だと危ないのか。ジョージとエミリアを守らないといけないな。

勉強になるな。改めて来て貰って良かったと思った。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?

こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。 「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」 そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。 【毒を検知しました】 「え?」 私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。 ※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!

gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ? 王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。 国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから! 12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか? 「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」 「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」 マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

皇太子夫妻の歪んだ結婚 

夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。 その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。 本編完結してます。 番外編を更新中です。

処理中です...