109 / 369
デビュー
しおりを挟む
本日、遂にデビュー!!
ミサコンサート程の緊張は無いなあ。観客と言うか礼拝者もクリスマス程では無いし。
「ルナリー、親父とお袋来るぜ!」
「まじかー!!やっほーい!!後で会えるよな?」
テンションが上がる上がる。
「あれ?婚約認められたの?仲良くなったんだ?!」
王子が笑顔で聞いて来たので、まだですがルイスの両親と仲良くなりましたと話した。
「良かったじゃない!仲良し良いなあ。」
キャサリンにはルイスの両親の前世の話はしていない。他人に話したら私達がやられます。。
「礼拝始まったよー。静かにねー。」
ドアをちょっと開けてカインが教会内を確認していた。
既に学ランとセーラー服に着替えている私達。皆、この服気に入っている様だ。
金髪や茶髪に学ランやセーラー服って後ろから見たらそのまんまヤンキーだなあ。
暴走族に金髪はそう多くはなかったけどね。
「ルナリー、礼のプラゲの話。」
会長が耳元でボソッと呟いた。
「学校の地図帳には無かったけど図書館で借りた地図には会った。」
おお!収穫あったか。
「やっぱ島国だったよ。」
「了解。ありがとな。」
何食わぬ顔で会話を終わらせる。会長も凄く興味を持って今、調べに奔走している。
ぼちぼち時間だ。
そっと教会内を見にドアを開けたクライスが
「満員御礼。。」
と驚愕の顔で振り返った。
またそーっとドアを閉めて
「緊張してきた。」
クライスはブツブツと言いながら座った。始まった時には少なかった礼拝者。大司教さん宣伝してたのかなあ。
「緊張し過ぎですよー。」
ブルーさんが見に来てくれているエミリアは浮かれ気味。
「あっ。スミスさんも来てくれるって言ってましたよ。」
わー。スミスさん来るのはちょっと緊張するな。頑張らねば!
大司教さんの紹介が始まった。いよいよ出番だ。
「さあ!みんな楽しみますよ!」
王子が嬉しそな笑顔で声をかける。
「おー!!!」
円陣を組んで掛け声!
「それではノネット・クライムの皆さんどうぞ!」
拍手と共に登場する。緊張しながらも礼拝者の中からルイスの両親を発見。学ランとセーラー服がツボにハマった様で必死で笑いを堪えている。
全員並んで一礼する。
王子が
「本日は大司教様、この様な機会を作って頂きありがとうございます。ノネット・クライムです。斬新な音楽ですが最後までご視聴下さい。よろしくお願いします。」
簡単な挨拶を笑顔で伝えた。
再び拍手がおき私達はスタンバイする。
王子はピアノ。ルイスはヴァイオリン、ジョージはチェロ。
後は歌。
「曲はJupiter。」
キャサリンがそう言って私達と目を合わせ合図を送る。
Everyday♪キャサリンの低音からのソロから
高音部分に入る手前から私がユニゾンで加わる。
前奏のソロが終わりヴァイオリンとチェロの演奏
ここの演奏好きだなあ。
王子のピアノも加わり私達のハモリの歌が始まる。
ホルストの惑星の世界観と美しい歌詞。
歌い終わって深くお辞儀をした。大きな拍手が湧き上がる。
顔を上げた時にスタンディングオベーション!!?
笑顔と喝采と拍手。
「ありがとうございました!!」
再び一礼して王子がピアノから前に出る。
「本日はありがとうございました。また宜しく御願いします。」
王子の声が掻き消される様な喝采が起きた。
デビュー成功!!
ブラボー!!と言う1人の大きな声が聞こえた瞬間から各所でブラボー!!!と声が沸き立つ。
大司教さんが満足そうに拍手をしていた。下がって良いですよと合図され控え室へ歩む。
控え室へ歩む途中でも良かった!感動したと呼び止められたり私達の心も沸き立つ様な幸せな瞬間だった。
「すっげー!めっちゃウケたなあ!」
控え室に入ってしみじみと言うと皆の顔!テンション上がりまくった興奮した顔をしている。
「来月もやりましょう!」
王子が目をキラキラさせてガッツポーズで訴える。
「勿論!やりましょー!」
緊張しまくっていたクライスも両手を上げて王子にハイタッチを求めた。
漸くして教会内が静かになった。それほどの感動を与えたと思うと感無量だ。
大司教さんが来月もやりますと宣言している声が聞こえた。
やはりやるんだ。
私達は礼拝者が家族以外が帰ったのを見計らって教会内に出た。
ミサコンサート程の緊張は無いなあ。観客と言うか礼拝者もクリスマス程では無いし。
「ルナリー、親父とお袋来るぜ!」
「まじかー!!やっほーい!!後で会えるよな?」
テンションが上がる上がる。
「あれ?婚約認められたの?仲良くなったんだ?!」
王子が笑顔で聞いて来たので、まだですがルイスの両親と仲良くなりましたと話した。
「良かったじゃない!仲良し良いなあ。」
キャサリンにはルイスの両親の前世の話はしていない。他人に話したら私達がやられます。。
「礼拝始まったよー。静かにねー。」
ドアをちょっと開けてカインが教会内を確認していた。
既に学ランとセーラー服に着替えている私達。皆、この服気に入っている様だ。
金髪や茶髪に学ランやセーラー服って後ろから見たらそのまんまヤンキーだなあ。
暴走族に金髪はそう多くはなかったけどね。
「ルナリー、礼のプラゲの話。」
会長が耳元でボソッと呟いた。
「学校の地図帳には無かったけど図書館で借りた地図には会った。」
おお!収穫あったか。
「やっぱ島国だったよ。」
「了解。ありがとな。」
何食わぬ顔で会話を終わらせる。会長も凄く興味を持って今、調べに奔走している。
ぼちぼち時間だ。
そっと教会内を見にドアを開けたクライスが
「満員御礼。。」
と驚愕の顔で振り返った。
またそーっとドアを閉めて
「緊張してきた。」
クライスはブツブツと言いながら座った。始まった時には少なかった礼拝者。大司教さん宣伝してたのかなあ。
「緊張し過ぎですよー。」
ブルーさんが見に来てくれているエミリアは浮かれ気味。
「あっ。スミスさんも来てくれるって言ってましたよ。」
わー。スミスさん来るのはちょっと緊張するな。頑張らねば!
大司教さんの紹介が始まった。いよいよ出番だ。
「さあ!みんな楽しみますよ!」
王子が嬉しそな笑顔で声をかける。
「おー!!!」
円陣を組んで掛け声!
「それではノネット・クライムの皆さんどうぞ!」
拍手と共に登場する。緊張しながらも礼拝者の中からルイスの両親を発見。学ランとセーラー服がツボにハマった様で必死で笑いを堪えている。
全員並んで一礼する。
王子が
「本日は大司教様、この様な機会を作って頂きありがとうございます。ノネット・クライムです。斬新な音楽ですが最後までご視聴下さい。よろしくお願いします。」
簡単な挨拶を笑顔で伝えた。
再び拍手がおき私達はスタンバイする。
王子はピアノ。ルイスはヴァイオリン、ジョージはチェロ。
後は歌。
「曲はJupiter。」
キャサリンがそう言って私達と目を合わせ合図を送る。
Everyday♪キャサリンの低音からのソロから
高音部分に入る手前から私がユニゾンで加わる。
前奏のソロが終わりヴァイオリンとチェロの演奏
ここの演奏好きだなあ。
王子のピアノも加わり私達のハモリの歌が始まる。
ホルストの惑星の世界観と美しい歌詞。
歌い終わって深くお辞儀をした。大きな拍手が湧き上がる。
顔を上げた時にスタンディングオベーション!!?
笑顔と喝采と拍手。
「ありがとうございました!!」
再び一礼して王子がピアノから前に出る。
「本日はありがとうございました。また宜しく御願いします。」
王子の声が掻き消される様な喝采が起きた。
デビュー成功!!
ブラボー!!と言う1人の大きな声が聞こえた瞬間から各所でブラボー!!!と声が沸き立つ。
大司教さんが満足そうに拍手をしていた。下がって良いですよと合図され控え室へ歩む。
控え室へ歩む途中でも良かった!感動したと呼び止められたり私達の心も沸き立つ様な幸せな瞬間だった。
「すっげー!めっちゃウケたなあ!」
控え室に入ってしみじみと言うと皆の顔!テンション上がりまくった興奮した顔をしている。
「来月もやりましょう!」
王子が目をキラキラさせてガッツポーズで訴える。
「勿論!やりましょー!」
緊張しまくっていたクライスも両手を上げて王子にハイタッチを求めた。
漸くして教会内が静かになった。それほどの感動を与えたと思うと感無量だ。
大司教さんが来月もやりますと宣言している声が聞こえた。
やはりやるんだ。
私達は礼拝者が家族以外が帰ったのを見計らって教会内に出た。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる