ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

文字の大きさ
上 下
68 / 369

ミサコンサート②

しおりを挟む
生徒会長が目を閉じて大きく深呼吸をした。

そして1歩前に出る。

生徒会長はチラっと此方を振り返りニヤっと笑った。

良し!新しい賛美歌を披露しよう!

礼拝堂に来られている礼拝客へ。そしてこの国へ。


「Oh! Happy day!!」

会長のカウンターテノールが美しく響く。

「Oh Happy day!」

会長に続いて皆でユニゾン


「Oh! Happy day!」

会長とキャサリンが歌う


そこからしばらくは輪唱

会長とキャサリンの美声に合わせて


「LaLaLaLaLaLaLaLa!!」

生徒会長がノリに乗ってきた。両手を拡げて凄く伸びのある声を披露している。

私達も釣られてテンションがどんどん上がってくる。


礼拝客?そんなの気にしてられなくなるくらい楽しくなって来た。

「He taught me how!!」

会長とキャサリンのフォルテから手拍子!

そしてハモり開始!


笑顔で私達は手拍子しお互いを見つめ合う。


パチ、、パチ、、、


私達の手拍子と歌に合わせて礼拝客が一緒に手拍子をしてくれている人が出てきた。

嬉しい。1人でも2人でも心を掴むことが出来た。

曲が終わる頃手拍子をする人の人数も半数くらいに増えていた。

ノリが通じた!


もう一曲!!!

王子がピアノへ向かう。

前奏の後に私がソロだ。


「Hail Holy Queen enthroned above」

「oh Maria」


エミリアとキャサリンに主線率を引き継ぐ

「Hail Mother of Mercy and of love」


この曲は最初は大人しいんだよねー。


王子のピアノの変調が変わる

手拍子と足はステップを踏む


楽しく楽しく楽しく!!


さあ、礼拝客の手拍子が揃って来たぞ!


皆の顔が更に笑顔になっていく。

そうそう。この一体感がないとね!


「Salve Regina!!」

上流階級の皆様が笑顔になっている。


「Salve Regina!!!Ahーーーー!!」

ラストは弾けた高音で閉めた。

ダン!王子のピアノと共に歌が終わる。


1秒、2秒、凄く長く感じる。

反応良かったよね?

3秒。。。礼拝堂に集まる上流階級の方々からの拍手喝采。


私達は深くお辞儀をした。

「素晴らしかった」「新しい賛美歌!美しく楽しい!」「あの子達の声の美しい事!」「何て楽しいクリスマスなんだ」

ザワザワと聞こえる声は賞賛で成功したと見て良いよね。


顔を上げる。王と王妃が満面の笑みを浮かべて拍手をしている。

よっしゃー!!

他の人の親は解らないや。あっエミリアの好きな人?

笑顔で拍手してる。良かったー!!


「アリア音楽学院の皆さんありがとうございました。私の我儘にお付き合い頂きありがとうございます。」

大司教様が挨拶をされる。私達は大司教様へも深くお辞儀をした。

拍手喝采の中、控え室に戻る。

戻る通りで「良かったわよ」「素敵でしたわ」

と言う言葉を頂けた。


控え室の扉を閉める。

「お疲れさーん!!」

ハイタッチ!ハグ!喜びを分かち合う。


「やはり僕達って最強でしたね!」

そう言うクライスにビビってた癖に!!と皆の突っ込みが入る。

「あー!本当に緊張した!」

生徒会長が満面の笑顔を見せる。

「全然、緊張してないよーに見えたけど?」

「それは表のオンの顔。」

と笑う。今回の成功は本当に会長様のおかげでもある。彼が居てこそのOh happy day。

「会長ありがとう!」

王子が握手を求める。

会長はふふっと笑った。

「これからもたまには誘って良いですよ?」

そう言った。やったー!私達は会長にハグやら叩くやらでテンションが可笑しくなっていた。

「痛いってルナリー叩くな!」

本当に良かった!


制服に着替える。そう。この扉を開けたら皆の両親が待っているんだ。

「緊張するわね・・。」

キャサリンが言う。

歌う前と同じくらいの緊張。各家庭の評価が気になるそして怖い。


キャサリンが皆が揃ったのを見て扉を開けた。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?

こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。 「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」 そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。 【毒を検知しました】 「え?」 私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。 ※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

親切なミザリー

みるみる
恋愛
第一王子アポロの婚約者ミザリーは、「親切なミザリー」としてまわりから慕われていました。 ところが、子爵家令嬢のアリスと偶然出会ってしまったアポロはアリスを好きになってしまい、ミザリーを蔑ろにするようになりました。アポロだけでなく、アポロのまわりの友人達もアリスを慕うようになりました。 ミザリーはアリスに嫉妬し、様々な嫌がらせをアリスにする様になりました。 こうしてミザリーは、いつしか親切なミザリーから悪女ミザリーへと変貌したのでした。 ‥ですが、ミザリーの突然の死後、何故か再びミザリーの評価は上がり、「親切なミザリー」として人々に慕われるようになり、ミザリーが死後海に投げ落とされたという崖の上には沢山の花が、毎日絶やされる事なく人々により捧げられ続けるのでした。 ※不定期更新です。

王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!

gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ? 王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。 国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから! 12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか? 「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」 「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」 マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

処理中です...