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生徒会長って大人だなあ
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1日1着作成でサンタ衣装完成。
全員でレッスンルームで着替えて見た。皆、可愛い。
キャサリンに聞いた話では女性のサンタ衣装は平成ではエロ可愛いのが多いらしく私の作った衣装は丈も長めで上品だそうだ。
「皆、凄く良いですよ!」
王子が満面の笑みで喜んでいる。
「歌のプレゼントをお届けしましょう!」
エミリアもワンピースサンタ衣装を気に入ってくれた様でクルクル鏡の前で回って確認している。こちらの世界の方へのウケが良いのが良く解った。
「衣装のまま1回合わせようか!」
クライスがそう言うので通し練習に入る。
実は現時点でHaii Holy Queenまで披露するか迷っている。
「ウケが悪かったら3曲披露って勇気いるわよね。」
「ピアノ科なのに歌ばかりやってますからね。」
声楽科の私達は良いが他の科の生徒に取っては上手く行かなければ歌は辞めろと言われる可能性がある。
歌の出来は良いと思う。問題は世間の評価。
この日は終業式に各科である歌や楽器テストに向けて早々に解散にした。成績大事だからね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
終業式の日のテストも終わりレッスンルームに向かうとまだ生徒会長しか来ていなかった。
「早いっすねー会長!」
「1番最初に歌って終わらせたよ。ルナリーも?」
テストの順番は申請制で順番は自由なので早々に終わらせてきた。
「はい。勿論!」
生徒会長はレッスンルームでは明るい。
「会長って恋愛経験豊富なんすか?」
ぶっはっ!生徒会長は吹き出した。
「誰がそんなことを?!」
「クライスとジョージ。」
そう言うと。あーと言う顔をした。
「全くもー!別にそんな豊富って事はない。」
焦る会長もレアで面白い。ここでしか見られない。
「相談しても良いですか?」
会長はどうぞっと頷いた。
「庶民とお金持ちの恋愛ってどう思いますか?」
「あー?君達の事?」
うんうんと私は頷く。
「僕は見ていて初々しくて面白いと思っているよ。てか、クライスも言っていたが君ら本当にお似合い。」
会長に言われるとは意外だった。
「でも?だろ?」
察したように会長は言う。
「当人同士は上手くいっても親が許してくれない?」
ゲームでのルナリーはどうだったんだろう?その後のストーリーなゲームにはない。反対を乗り越えて結婚?出来たんだろうか。
「現実って難しいよね。」
会長はそう言った。
「君はまだ15歳だから解らないと思う。親にならないと子供を思う気持ちは解らない。嫁姑問題って何時の時代もあるよねー。」
会長は遠くを見つめる。彼も婚約者問題とかあったのかなあ。
ガラッと扉が開くとキャサリンが入ってきた。
「あらまだ2人?」
「そそ。生徒会長と嫁姑問題について話してた。」
そう言うとキャサリンは笑いつつも苦い顔をした。
「私も嫌われてる感じがするの・・。」
と溜息をつく。キャサリンも?信じられん。
「今までの行いが悪過ぎたのよね。とくに王妃には好かれてない感じがする。」
ガクッと項垂れる。
「僕の自論なんだけど。女同士って言うのは常にライバル関係。嫁姑は平行線。」
本当に難しいんだなと改めて考えさせられる。キャサリンも真剣に話を聞いている。
「だから割り切ってお義母さんを1人の女性として扱って仲良くする事かな?無理に好かれようとせず時には素を出すとストレスも減るよ?」
深い。生徒会長って凄い。
「生徒会長カッコイイっす!」
「大人だわ。本当に大人の男性なのね!!」
生徒会長の株が凄く向上した気がする。これからも何かあったら生徒会長を頼ろう。
そんな為になる話をしているとゾロゾロと皆が集まってきた。
「遅かったねー!」
「何か最初に歌うのって緊張するし!」
カインもクライスも上手いからさっさと来るかと思ってた。
「姐さんが1番にあんな上手いの披露するからー!」
「次が歌いにくくて長引いたんですよ。」
私がやらかしたのか。。すまん。
「みんなテスト大丈夫だった?」
と聞くと当然と言う反応だった。ハイスペックだもんなあ。
キャサリンも最近はピアノも頑張っているそうで成績も何とか平均をキープ出来ている。
「3曲目は行けると思ったら歌う事で良いですか?」
「アンコール的な感じで考えとこうよ。」
「ミサでアンコールとか無いだろ?」
「皆、親が怖い?」
生徒会長が言った。
「自分達の上手さをもっと信じて良いと思うよ。」
「やらずに後悔よりやって後悔の方がスッキリしますよ。」
会長って大人だなあ。
「やりましょうか!」
全員が頷く。皆を信じて。
全員でレッスンルームで着替えて見た。皆、可愛い。
キャサリンに聞いた話では女性のサンタ衣装は平成ではエロ可愛いのが多いらしく私の作った衣装は丈も長めで上品だそうだ。
「皆、凄く良いですよ!」
王子が満面の笑みで喜んでいる。
「歌のプレゼントをお届けしましょう!」
エミリアもワンピースサンタ衣装を気に入ってくれた様でクルクル鏡の前で回って確認している。こちらの世界の方へのウケが良いのが良く解った。
「衣装のまま1回合わせようか!」
クライスがそう言うので通し練習に入る。
実は現時点でHaii Holy Queenまで披露するか迷っている。
「ウケが悪かったら3曲披露って勇気いるわよね。」
「ピアノ科なのに歌ばかりやってますからね。」
声楽科の私達は良いが他の科の生徒に取っては上手く行かなければ歌は辞めろと言われる可能性がある。
歌の出来は良いと思う。問題は世間の評価。
この日は終業式に各科である歌や楽器テストに向けて早々に解散にした。成績大事だからね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
終業式の日のテストも終わりレッスンルームに向かうとまだ生徒会長しか来ていなかった。
「早いっすねー会長!」
「1番最初に歌って終わらせたよ。ルナリーも?」
テストの順番は申請制で順番は自由なので早々に終わらせてきた。
「はい。勿論!」
生徒会長はレッスンルームでは明るい。
「会長って恋愛経験豊富なんすか?」
ぶっはっ!生徒会長は吹き出した。
「誰がそんなことを?!」
「クライスとジョージ。」
そう言うと。あーと言う顔をした。
「全くもー!別にそんな豊富って事はない。」
焦る会長もレアで面白い。ここでしか見られない。
「相談しても良いですか?」
会長はどうぞっと頷いた。
「庶民とお金持ちの恋愛ってどう思いますか?」
「あー?君達の事?」
うんうんと私は頷く。
「僕は見ていて初々しくて面白いと思っているよ。てか、クライスも言っていたが君ら本当にお似合い。」
会長に言われるとは意外だった。
「でも?だろ?」
察したように会長は言う。
「当人同士は上手くいっても親が許してくれない?」
ゲームでのルナリーはどうだったんだろう?その後のストーリーなゲームにはない。反対を乗り越えて結婚?出来たんだろうか。
「現実って難しいよね。」
会長はそう言った。
「君はまだ15歳だから解らないと思う。親にならないと子供を思う気持ちは解らない。嫁姑問題って何時の時代もあるよねー。」
会長は遠くを見つめる。彼も婚約者問題とかあったのかなあ。
ガラッと扉が開くとキャサリンが入ってきた。
「あらまだ2人?」
「そそ。生徒会長と嫁姑問題について話してた。」
そう言うとキャサリンは笑いつつも苦い顔をした。
「私も嫌われてる感じがするの・・。」
と溜息をつく。キャサリンも?信じられん。
「今までの行いが悪過ぎたのよね。とくに王妃には好かれてない感じがする。」
ガクッと項垂れる。
「僕の自論なんだけど。女同士って言うのは常にライバル関係。嫁姑は平行線。」
本当に難しいんだなと改めて考えさせられる。キャサリンも真剣に話を聞いている。
「だから割り切ってお義母さんを1人の女性として扱って仲良くする事かな?無理に好かれようとせず時には素を出すとストレスも減るよ?」
深い。生徒会長って凄い。
「生徒会長カッコイイっす!」
「大人だわ。本当に大人の男性なのね!!」
生徒会長の株が凄く向上した気がする。これからも何かあったら生徒会長を頼ろう。
そんな為になる話をしているとゾロゾロと皆が集まってきた。
「遅かったねー!」
「何か最初に歌うのって緊張するし!」
カインもクライスも上手いからさっさと来るかと思ってた。
「姐さんが1番にあんな上手いの披露するからー!」
「次が歌いにくくて長引いたんですよ。」
私がやらかしたのか。。すまん。
「みんなテスト大丈夫だった?」
と聞くと当然と言う反応だった。ハイスペックだもんなあ。
キャサリンも最近はピアノも頑張っているそうで成績も何とか平均をキープ出来ている。
「3曲目は行けると思ったら歌う事で良いですか?」
「アンコール的な感じで考えとこうよ。」
「ミサでアンコールとか無いだろ?」
「皆、親が怖い?」
生徒会長が言った。
「自分達の上手さをもっと信じて良いと思うよ。」
「やらずに後悔よりやって後悔の方がスッキリしますよ。」
会長って大人だなあ。
「やりましょうか!」
全員が頷く。皆を信じて。
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