ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

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男子部屋!恋バナ!

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カイン、ジェファーソン、ルイス部屋


「何かこう言うの楽しいね!」

ジェファーソンが嬉しそうに言った。


「なあ、ジェファーソンとキャサリンってどんな感じ?」

ルイスは流石幼なじみらしく直球で聞いている。


「あっそれ聞きたかった!」

僕も笑いながらベットに座る。


「えー?!どんなって!!ルイスこそ!」


「僕はどっちの話も聞きたいなあ。」

これは今夜は楽しめそうだ。


「ジェファーソン達は婚約してるじゃん!」

ブツブツとルイスが言う。


「ルイスとルナリーは婚約しないの?」

ジェファーソンのズバリの問にルイスは顔を赤くした。

「したいさ!婚約したいけど!まだ告白すらしてねーし!」


「おお、それは意外でした!」

ジェファーソンも僕もてっきり付き合っているかと思っていた。

「しちゃいなよ!ルイス!」

ツッコミを入れるとルイスはめちゃくちゃ慌てている。面白い。


「ジェファーソン、婚約してても進歩してねーお前に言われたくねー!」

「うっ。。それを言われるとキツイ。」

どうしよう弄りたくて仕方ない。面白いなー!この2人!


「はーい!じゃジェファーソンは先ずどうしたい?進歩したいんだろ?」

僕はニヤっと笑った。


「告白したけどちゃんとキャサリンから好きって言われた事ないんだよね。告白も生徒会室で突然しちゃったし。」

あー。とルイスも頷く。

「実は今まで何となく婚約してたって感じで本気で惚れ込んだのが最近で。どうしたら良いかさっぱり解らない。」

ジェファーソンは溜息を付く。なるほどね。


「深い悩みだねー。ルイスは何時から好きなの?」

僕の尋問は続く。

「出会った時からずっと気になってた。」

狼狽えながらそう答えるルイス。


「ルイスに取り敢えず言っておくけど。僕も出会った時から姐さんが気になってたんだ。」

えっ?!ルイスは僕の方を見た。


「丁度、令嬢に絡まれててさー。凄い目付きで睨んで怒鳴りつけて追い返してたの!ふふっ。もう下僕にしてってその瞬間思ったね!!」

「下僕かよ。焦らせるな。」

ルイスの不貞腐れっぷり!楽しい。


「恋愛感情は湧かないね。姐さんだもの。」


「じゃあカインはどんなタイプが好きなの?」

ジェファーソンがニッコリ笑顔で質問。


「知的タイプだな。バカ令嬢とかは無理だなあ。」

好みのタイプってなかなか居ないよね。

「カインらしいねー。」

まあ、そうかも。


「あー!どーやって告白したら良いか解らねー!」

「ルイス。解るよ。言えないよね。」

2人はベットにゴロゴロしながら溜息をついている。


「昨日の夜さあ後ろのスペースでゴロ寝してたじゃん?」

ルイスが枕に顔を埋める。

「もう!顔近いってルナリーの距離間!!俺、必死で理性抑えたんだよ!」


「僕も昨日の横で眠るキャサリンにキスしたくなった。」

ジェファーソンも溜息をついて枕に顔を埋める。


「しちゃえば?」

2人共絶対出来なさそうだけど。


「出来るか!!」

「無理です!」

2人は複雑そうな顔をして僕を見る。


「良し!先ずはルイスは告白する!」

僕はふふっと笑った。

「ジェファーソンは返事を聞く!」

2人は深い溜息。


「それをしないとキスはまだ早い!!女性は怒りますよ!」


「確かに。。。」

「危なかった。。」


「絶対両思いだと思うけどね。」

見ていて本当に解りやすいくらい。


「この遠征中に2人とも言いましょう!」

ヤバい。イジりが止まらない。楽しい。


さあ、進展するかなあ。僕は微笑みながらベットに入った。2人はゴロゴロとしながら何度目かの溜息をついていた。


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