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南ピアーナ共和国♪
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南ピアーナ共和国!!
朝起きると間もなく到着と言われた。外を見ると海が青い!綺麗だー!改めて外国に来たんだなあと思う。
着陸時に狼狽えるカインを睨みつけ落ち着かせて無事に到着した。
先ずは王子の私設兵が降りその後、メイド、そして私達の順番で降りた。やはり暑い。南国だ。
あちらの警備兵とピアーナ共和国の王と王妃と司祭らしき方の出迎えがあった。
こいつは完全に外交っすね。猫被ろう。
「突然の申し出に応じて頂いてありがとうございます。」
王子がピアーナ共和国の王と挨拶を交わしている。
こういう時は笑顔を絶やさずただじっと待つ。
どうやら教会のコーラスグループは大学生らしい。それは聴き応えがありそうだ。
王族達の話も終わり車で教会まで向かう。街の治安が良い。
この世界は本当に平和その物だ。
黒人霊歌ってのは元は人種差別等から前世の世界では発祥したとキャサリンに聞いたがこちらでは差別や奴隷等は無いらしい。
歌だけが伝わった世界観なんだろうなあ。
「教会大きいなあー!」
雰囲気は南国風。明るい色彩の教会だ。中に入ると聖歌隊の衣装を着た大学生が待っていた。
体格差がある。身長はうちの男性達も結構高いのだがガッシリとしていて黒人は違うなと思わせる。
「初めまして。南ピアーナ大学のコーラス部部長のリック・ベンダーです。」
男性が笑顔で挨拶してくる。
「初めまして。急に無理を言ってすみません。アリア音楽学院高等学校生徒会長ケビン・フォワードです。」
生徒会長が前に出て挨拶をする。
ピアーナ大学のコーラス部は30名程居た。全員の名前は覚えられる自信がない。
男性と女性の割合は半々くらい。みんな大人っぽい。
「お聴きになりたいとの事なので早速披露しますね。」
部長さんは笑顔で皆にスタンバイする様に呼び掛ける。
アメイジング・グレイス
これだ!これ!これ!!心を撃つ迫力と壮大さ。
美しい。そして力強い。声帯の太さだろうなあ。
周りの皆も感動している。王子に我儘を言って皆で来て良かった。
そう、求めるのはこのクオリティ。
歌い終わった瞬間からの感動の賛辞と拍手。
「聞けて良かったです。」
エミリアの目が潤んでいる。
「初めて聞いたんだけど凄い。これが姐さんの言ってた。。」
カインもクライスもウットリしていた。
「素晴らしいよ。着いてきて良かった。」
生徒会長が呟く。良かった。
「そんなに褒められると照れますよ。」
部長さんが笑顔で頭をかいている。
「めっちゃ感動しました!その声!!その質感!出せるようになりますか?!」
私は食いつく様にコーラス部の皆さんに訴える。
「ボードウェンの大司教様から話は聞いていますよ。良かったら歌って見てください。御指導させて頂きます。」
部長さんがニッコリと微笑まれる。大司教様ありがとう。御指導して貰えるとはめっちゃ嬉しい。
「歌の事となると燃えまくるよねルナリー。」
キャサリンがふふっと笑う。
王子がオリジナルである事。イメージが黒人霊歌である事をコーラス部の皆に説明してくれている。
私達も披露した。
「素晴らしいじゃないですか!斬新!そして心に響く」
部長さんだけでなくコーラス部員の方が口々に褒めてくれる。
「でも、もしイメージが我々の声だったら足りない。」
私の思った事と同じだ。
「良ければ楽譜を貸してください。」
部員の皆に楽譜を渡す。
パート毎に音を合わせて披露してくれた。
主旋律の独唱に当たる部分はテノールの男性が担当している。
「Oh,happy,day!」
掴みから持っていかれる。もっと耳と脳にこの声を染み込ませろ。覚えろ。
その後、お昼ご飯を挟んでみっちり練習をさせて貰った。
「本日はありがとうございました!また明日宜しく御願いします!」
何か掴めそうな感じで今日の練習は終了した。
宿泊はピアーナ城。部屋は3人部屋だが広い。
お風呂も広い!本当に至れり尽くせりだ。
「あっ部屋割りどうします?」
食事中に王子が聞いて来た。勿論女性は3人で。
野郎達だね。
「くじ引きすっか?」
ルイスが笑いながら言う。
「誰とでも楽しいですけどね。」
ジョージが笑顔で御飯を食べながら言う。
そう!南ピアーナ共和国!米文化なのだ!
想像していなかったので非常に嬉しい。しかも御飯カレーっぽい。スパイス系だ。美味い!!
見た目インド系の人達ではないのだが。そこはこの世界の世界観なのだろう。
男性達の部屋割りは
カイン、ルイス、王子
ジョージ、クライス、生徒会長
となった。ルイスと生徒会長は離した方が良さそうに思っていたのでそう言う部屋割りになって良かった。
朝起きると間もなく到着と言われた。外を見ると海が青い!綺麗だー!改めて外国に来たんだなあと思う。
着陸時に狼狽えるカインを睨みつけ落ち着かせて無事に到着した。
先ずは王子の私設兵が降りその後、メイド、そして私達の順番で降りた。やはり暑い。南国だ。
あちらの警備兵とピアーナ共和国の王と王妃と司祭らしき方の出迎えがあった。
こいつは完全に外交っすね。猫被ろう。
「突然の申し出に応じて頂いてありがとうございます。」
王子がピアーナ共和国の王と挨拶を交わしている。
こういう時は笑顔を絶やさずただじっと待つ。
どうやら教会のコーラスグループは大学生らしい。それは聴き応えがありそうだ。
王族達の話も終わり車で教会まで向かう。街の治安が良い。
この世界は本当に平和その物だ。
黒人霊歌ってのは元は人種差別等から前世の世界では発祥したとキャサリンに聞いたがこちらでは差別や奴隷等は無いらしい。
歌だけが伝わった世界観なんだろうなあ。
「教会大きいなあー!」
雰囲気は南国風。明るい色彩の教会だ。中に入ると聖歌隊の衣装を着た大学生が待っていた。
体格差がある。身長はうちの男性達も結構高いのだがガッシリとしていて黒人は違うなと思わせる。
「初めまして。南ピアーナ大学のコーラス部部長のリック・ベンダーです。」
男性が笑顔で挨拶してくる。
「初めまして。急に無理を言ってすみません。アリア音楽学院高等学校生徒会長ケビン・フォワードです。」
生徒会長が前に出て挨拶をする。
ピアーナ大学のコーラス部は30名程居た。全員の名前は覚えられる自信がない。
男性と女性の割合は半々くらい。みんな大人っぽい。
「お聴きになりたいとの事なので早速披露しますね。」
部長さんは笑顔で皆にスタンバイする様に呼び掛ける。
アメイジング・グレイス
これだ!これ!これ!!心を撃つ迫力と壮大さ。
美しい。そして力強い。声帯の太さだろうなあ。
周りの皆も感動している。王子に我儘を言って皆で来て良かった。
そう、求めるのはこのクオリティ。
歌い終わった瞬間からの感動の賛辞と拍手。
「聞けて良かったです。」
エミリアの目が潤んでいる。
「初めて聞いたんだけど凄い。これが姐さんの言ってた。。」
カインもクライスもウットリしていた。
「素晴らしいよ。着いてきて良かった。」
生徒会長が呟く。良かった。
「そんなに褒められると照れますよ。」
部長さんが笑顔で頭をかいている。
「めっちゃ感動しました!その声!!その質感!出せるようになりますか?!」
私は食いつく様にコーラス部の皆さんに訴える。
「ボードウェンの大司教様から話は聞いていますよ。良かったら歌って見てください。御指導させて頂きます。」
部長さんがニッコリと微笑まれる。大司教様ありがとう。御指導して貰えるとはめっちゃ嬉しい。
「歌の事となると燃えまくるよねルナリー。」
キャサリンがふふっと笑う。
王子がオリジナルである事。イメージが黒人霊歌である事をコーラス部の皆に説明してくれている。
私達も披露した。
「素晴らしいじゃないですか!斬新!そして心に響く」
部長さんだけでなくコーラス部員の方が口々に褒めてくれる。
「でも、もしイメージが我々の声だったら足りない。」
私の思った事と同じだ。
「良ければ楽譜を貸してください。」
部員の皆に楽譜を渡す。
パート毎に音を合わせて披露してくれた。
主旋律の独唱に当たる部分はテノールの男性が担当している。
「Oh,happy,day!」
掴みから持っていかれる。もっと耳と脳にこの声を染み込ませろ。覚えろ。
その後、お昼ご飯を挟んでみっちり練習をさせて貰った。
「本日はありがとうございました!また明日宜しく御願いします!」
何か掴めそうな感じで今日の練習は終了した。
宿泊はピアーナ城。部屋は3人部屋だが広い。
お風呂も広い!本当に至れり尽くせりだ。
「あっ部屋割りどうします?」
食事中に王子が聞いて来た。勿論女性は3人で。
野郎達だね。
「くじ引きすっか?」
ルイスが笑いながら言う。
「誰とでも楽しいですけどね。」
ジョージが笑顔で御飯を食べながら言う。
そう!南ピアーナ共和国!米文化なのだ!
想像していなかったので非常に嬉しい。しかも御飯カレーっぽい。スパイス系だ。美味い!!
見た目インド系の人達ではないのだが。そこはこの世界の世界観なのだろう。
男性達の部屋割りは
カイン、ルイス、王子
ジョージ、クライス、生徒会長
となった。ルイスと生徒会長は離した方が良さそうに思っていたのでそう言う部屋割りになって良かった。
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