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大司教様からのお願い
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皆、いるかなー?文化祭終わったけどレッスンルームへ足が向かう。
「やっぱ居たー!」
カイン、ジェームス、キャサリンが居た。
「何か来たくなるのよね」
「だよなあ」
ガラッそしてまた1人。
「よっ!」
「よっ!ルイス!」
そしてまた1人と何だかんだと皆が集まった。
「エミリアは来ないのかな?」
強制ではないしなあ。
「実は皆に頼みがあるんだ!」
王子の頼みとか珍しい。
「国立教会のクリスマスミサに皆で出て欲しい!」
ん?ミサ?ああ。国立教会のミサって!?
「えー?!あの上流階級しか来ないクリスマスミサか?」
王子はうんうんと嬉しそうに頷く。
「出るってミサに参加?毎年行ってますよ」
クライスは首を傾げる。
「クリスマスミサコンサートですよ。毎年行ってるなら解りますよね?毎年、何組か出るやつです。賛美歌をこのメンバーで披露します」
決定事項。。王子らしいってかでも楽しそうだな。
「国立教会のミサコンサートってあのハイレベルな大人しか出ないやつですよ?」
ジョージの顔はちょっと引きつっている。
「ジェファーソン様。流石にミサコンサートはちょっと。王族と財閥達の荘厳なミサですよ。」
カインも引き気味だ。
「頼まれたんですよ。この前の誕生日パーティーにお越し頂いてた大司教様に」
「えぇーーー!!!」
あれを気に入ったのか。そりゃびっくりだ。
「普通の賛美歌と何かオリジナルを御願いされました。誕生日ソングみたいな感じで歌って欲しいって」
王子はサラッと言う。屈託のない笑顔が眩しいよ。無茶苦茶言うなあ。
皆で何かまたやりたいとは思ってたけどね。
オリジナルって。また日本の歌謡曲を翻訳する事になるのか?
「ルイス。ミサの雰囲気ってどんな感じ?」
私はルイスにこっそり耳打ちする。
「ノリノリとは真逆。ありゃやべーよ。まじで浮くぞ」
ルイスもコソコソと耳打ちしてくる。
「どーすんだよ?!また庶民が出てとか言われるじゃねーか」
コソコソ耳打ちは続く
「大司教様からのリクエストだから誤魔化せるだろ」
うーん?2人で顔を合わせる。
「ほらそこコソコソしないで意見聞くよ?」
王子が微笑む。
「あー。いや?また庶民がーって言われるんじゃねーかって」
私は口を尖らせてブツブツと訴える。
「上手く歌えたら誰も文句は言わない」
王子、そんなに簡単に言わないでー。
「ジェファーソン様。決定事項なんですか?」
キャサリンも不安そうに聞く。
「勿論!!オリジナル曲の歌詞はキャサリン宜しくね!」
王子に微笑まれてキャサリンは頭を抱えていた。
「はい!王子!質問!」
私は手を上げる
「はい。ルナリーさん」
「この前の誕生日パーティーの曲はかなりカジュアルでした!しかし今回はクリスマスミサです。賛美歌の様に大人しいオリジナルが良いのでしょうか?」
「大司教様はあれが気に入ったんだよね。」
全員で頭を抱える。
なんと言うか演歌主流だった日本の歌謡界にアイドルが流行りだした感じなのだろうか。
「断るって言う選択はできねーの?」
ルイスも流石にミサでのアレは躊躇している様だ。
「決定事項ですよ。僕でも大司教様に断れませんよ」
王様ならまだしも第2王子から大司教様の御願いを断るのは確かに厳しい事なのだろう。
「王子!大司教様に合わせてくれ。この前みたいに貶める策略だったら困る。恥かかせる様な陰謀ではないか確認しないと無理!」
上流階級達のドロドロした足の引っ張り合いは本当に面倒だ。
「俺もその案、賛成!」
ルイスも乗ってくれた。
「大司教様がそんな事しないと思いますけどねぇ。じゃ、国立教会に行きましょうか」
今から?という雰囲気のまま突然の国立教会訪問となった。
「やっぱ居たー!」
カイン、ジェームス、キャサリンが居た。
「何か来たくなるのよね」
「だよなあ」
ガラッそしてまた1人。
「よっ!」
「よっ!ルイス!」
そしてまた1人と何だかんだと皆が集まった。
「エミリアは来ないのかな?」
強制ではないしなあ。
「実は皆に頼みがあるんだ!」
王子の頼みとか珍しい。
「国立教会のクリスマスミサに皆で出て欲しい!」
ん?ミサ?ああ。国立教会のミサって!?
「えー?!あの上流階級しか来ないクリスマスミサか?」
王子はうんうんと嬉しそうに頷く。
「出るってミサに参加?毎年行ってますよ」
クライスは首を傾げる。
「クリスマスミサコンサートですよ。毎年行ってるなら解りますよね?毎年、何組か出るやつです。賛美歌をこのメンバーで披露します」
決定事項。。王子らしいってかでも楽しそうだな。
「国立教会のミサコンサートってあのハイレベルな大人しか出ないやつですよ?」
ジョージの顔はちょっと引きつっている。
「ジェファーソン様。流石にミサコンサートはちょっと。王族と財閥達の荘厳なミサですよ。」
カインも引き気味だ。
「頼まれたんですよ。この前の誕生日パーティーにお越し頂いてた大司教様に」
「えぇーーー!!!」
あれを気に入ったのか。そりゃびっくりだ。
「普通の賛美歌と何かオリジナルを御願いされました。誕生日ソングみたいな感じで歌って欲しいって」
王子はサラッと言う。屈託のない笑顔が眩しいよ。無茶苦茶言うなあ。
皆で何かまたやりたいとは思ってたけどね。
オリジナルって。また日本の歌謡曲を翻訳する事になるのか?
「ルイス。ミサの雰囲気ってどんな感じ?」
私はルイスにこっそり耳打ちする。
「ノリノリとは真逆。ありゃやべーよ。まじで浮くぞ」
ルイスもコソコソと耳打ちしてくる。
「どーすんだよ?!また庶民が出てとか言われるじゃねーか」
コソコソ耳打ちは続く
「大司教様からのリクエストだから誤魔化せるだろ」
うーん?2人で顔を合わせる。
「ほらそこコソコソしないで意見聞くよ?」
王子が微笑む。
「あー。いや?また庶民がーって言われるんじゃねーかって」
私は口を尖らせてブツブツと訴える。
「上手く歌えたら誰も文句は言わない」
王子、そんなに簡単に言わないでー。
「ジェファーソン様。決定事項なんですか?」
キャサリンも不安そうに聞く。
「勿論!!オリジナル曲の歌詞はキャサリン宜しくね!」
王子に微笑まれてキャサリンは頭を抱えていた。
「はい!王子!質問!」
私は手を上げる
「はい。ルナリーさん」
「この前の誕生日パーティーの曲はかなりカジュアルでした!しかし今回はクリスマスミサです。賛美歌の様に大人しいオリジナルが良いのでしょうか?」
「大司教様はあれが気に入ったんだよね。」
全員で頭を抱える。
なんと言うか演歌主流だった日本の歌謡界にアイドルが流行りだした感じなのだろうか。
「断るって言う選択はできねーの?」
ルイスも流石にミサでのアレは躊躇している様だ。
「決定事項ですよ。僕でも大司教様に断れませんよ」
王様ならまだしも第2王子から大司教様の御願いを断るのは確かに厳しい事なのだろう。
「王子!大司教様に合わせてくれ。この前みたいに貶める策略だったら困る。恥かかせる様な陰謀ではないか確認しないと無理!」
上流階級達のドロドロした足の引っ張り合いは本当に面倒だ。
「俺もその案、賛成!」
ルイスも乗ってくれた。
「大司教様がそんな事しないと思いますけどねぇ。じゃ、国立教会に行きましょうか」
今から?という雰囲気のまま突然の国立教会訪問となった。
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