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二章「異世界に召喚された俺も当然少しは役に立ちたい」
8-1.魔法のある世界にやってきたのだから当然魔法を使いたい
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魔王城談話室。
暖炉や大きなソファが置いてあるこの部屋は、主に魔王城上層部の者が、休憩に用いる部屋である。
この時も一日の仕事を終えたツルギ、フレア、アスタの三人が休みに来ていた。
「あ~。俺も魔法使ってみたいな~」
ソファに埋まるように深く腰掛けたツルギが気だるそうに声を出した。
この日の四天王は主に兵の調練に当たっていた。とは言ってもツルギは本当に見ているだけだが。
軍の中には魔法による攻撃を担当する隊もいる。魔物には魔法を使える者も多いが、全員が使えるわけではない。その中で魔王城の魔法隊と言えば魔法使いの中でも特に優秀な者が集まるのだとか。
なのでその調練ともなれば派手な魔法があちらこちらへ飛び交う。炎が飛び散り、雷鳴が響き渡り、空気が凍り付く。
異世界からやってきたツルギにとっては夢のような光景だ。願わくば自分もあのような魔法を使いこなしてみたい。そう考えていた。
「ツルギくんがいた世界には魔法なんてなかったんでしょ?ちょっと考えられないな~」
アスタがツルギの座るソファの後ろに立ち、その肩に自分のあごをウリウリと押し付けながら応える。彼女には四天王となってもらう時に、ツルギが特に特別な力を持って召喚されたわけではないことを説明してある。
あの弱さを体感したアスタにとってはむしろその方が受け入れやすいとすぐに納得した。しかし、それでも彼女はツルギを同じ四天王として認めてくれている。
「だからどうにかして使ってみたいんだけど。フレアは当然として、アスタも使えるんだよね?」
「うん。もちろんお姉さまほどじゃないけど。……光よ!」
そう唱えると、アスタの手のひらから光の玉が放たれ、天井のあたりに留まる。そこから照らされる光で薄暗かった談話室が一気に明るくなった。
「おお。明るい。やっぱり面白そうだよな~」
「面白いからで使ってるわけじゃないケド……」
「フレア。どうにか俺にも魔法使える方法ってないかな」
「難しいでしょう」
火の魔法で点けた竈で、お茶を淹れるためのお湯を沸かしているフレアが振り向きながら答えた。
「この魔界においても魔法を使えない者も少なからずいます。そういった方が後天的に魔法を使えるようになった、という例はあまり聞いたことはありません」
「やっぱりそうなのかあ」
項垂れるツルギの前のテーブルにフレアの淹れたお茶が置かれた。いい香りだ。軽くお礼を言って一口啜る。
「でもさあ」
アスタはツルギの後ろを離れ、近くのソファに背中から思いきり飛び込んだ。
「ツルギくんあの剣の腕じゃ前線に立つのはおっかないし、もしも魔法使って離れて攻撃出来たら便利じゃない?」
「なるほど。それは一理ありますね。今のままでは本当に立っているだけですから」
「もうちょっと言い方ってものが……」
「よし! 明日は町に行って何か魔法を使えるような道具がないか探しに行ってみよ!」
思いきり足をあげて反動をつけてから立ち上がったアスタは、その勢いのままに腕を振り上げて元気よく言った。こういうことの行動力は城では彼女が一番だ。
翌日。魔王城城下町。
三人は昨日話していた通りに城下町に来ていた。目的はもちろんツルギが魔法を使えるようになれる物。
大通りに並ぶ商店。通りにはみ出すほどに陳列された商品が並ぶ。
「ん~。流石に表通りにはそうそうないかな~」
魔法を使うための杖や、魔法薬の店はいくらでもあるが、あくまでそれは魔法を使える者のための店である。ツルギも試しに杖を握ってみたがうんともすんとも言わない。
そこで一行は裏通りに足をのばした。何本か道を曲がると、狭い路地裏につく。大分薄暗い、怪しい雰囲気だ。
道に面する扉はほとんどが民家のようだが、なかには看板を掲げている店もある。
その内の壺と瓶が描かれた看板を見つけるとアスタは躊躇なくその店に入っていく。二人も後に続くほかない。
中に入ると、まず感じるのは充満する刺激臭。薄暗い店の奥の方ではなにやらおかしな色の液体を鍋で煮込んでいるようだ。ツルギとしては嫌な予感しかしない。
「あ、あったよ。魔法が使えない人のための薬、だって」
陳列棚からアスタが手に取ったガラス瓶には鮮やかな青い色の液体が入っている。
「早速飲んでみなよ。ほら、ほら」
「ちょっと。心の準備ってものが……。もがっ!」
嫌がるツルギの口に瓶の口を突っ込まれる。内容物がグイグイと流し込まれていく……。
「お、おえ。マズイ……。ん、頭が……、なんだか眠く……」
ツルギは店の床に倒れこんだ。二人が慌ててのぞき込むと、すうすうと寝息を立ててただ眠っているだけのようだ。
「アスタさん。よく薬の説明を見てくれませんか」
「う、うん。ええと『この薬を飲めば、魔法を使う夢を見ることができます。どんな人でも夢の中では魔法使い!』だって」
「そういうことでしたか」
むにゃむにゃと寝言を発しながら眠るツルギの寝顔は、どこか楽しそう……。
城下町大通り。
「効能も読まずに人に薬を飲ませるのは良くないと思う」
寝ぐせを付けたツルギの口調は非難的。
夢はあの薬を飲んだタイミングから始まった。喜んでさんざん魔法を使いまくったところで、アスタに叩き起こされて現実に引き戻されたのだ。
薬の効果でリアルな夢だっただけに、落胆も大きい。
「いやははは。失敗失敗」
頭に手を当てながら言うアスタの表情に反省の色はない。
「魔法を使う夢なら元の世界でも何度か見たよ」
いよいよ怪しい店を避けて、大通りに戻ってきた一行。ツルギとしてはまた実験まがいのことをされるのでは、ともう帰りたい気分だったが、アスタとフレアは腕なんか組んであっちこっちを見て回っている。……、ほとんどアスタが引っ張りまわしているが。
そのフレアが引っ張られながらも並ぶ店の一つに目を留めた。どうやら服屋のようだ。色とりどりの服が並んでいる。
「ツルギさん、あののぼりに書いてある文字は読めますか」
「ん。ええと、『新商品 魔法が使えるようになる服』……、え。そんなものがあるの」
一行は興味津々でその服屋に入っていった。
暖炉や大きなソファが置いてあるこの部屋は、主に魔王城上層部の者が、休憩に用いる部屋である。
この時も一日の仕事を終えたツルギ、フレア、アスタの三人が休みに来ていた。
「あ~。俺も魔法使ってみたいな~」
ソファに埋まるように深く腰掛けたツルギが気だるそうに声を出した。
この日の四天王は主に兵の調練に当たっていた。とは言ってもツルギは本当に見ているだけだが。
軍の中には魔法による攻撃を担当する隊もいる。魔物には魔法を使える者も多いが、全員が使えるわけではない。その中で魔王城の魔法隊と言えば魔法使いの中でも特に優秀な者が集まるのだとか。
なのでその調練ともなれば派手な魔法があちらこちらへ飛び交う。炎が飛び散り、雷鳴が響き渡り、空気が凍り付く。
異世界からやってきたツルギにとっては夢のような光景だ。願わくば自分もあのような魔法を使いこなしてみたい。そう考えていた。
「ツルギくんがいた世界には魔法なんてなかったんでしょ?ちょっと考えられないな~」
アスタがツルギの座るソファの後ろに立ち、その肩に自分のあごをウリウリと押し付けながら応える。彼女には四天王となってもらう時に、ツルギが特に特別な力を持って召喚されたわけではないことを説明してある。
あの弱さを体感したアスタにとってはむしろその方が受け入れやすいとすぐに納得した。しかし、それでも彼女はツルギを同じ四天王として認めてくれている。
「だからどうにかして使ってみたいんだけど。フレアは当然として、アスタも使えるんだよね?」
「うん。もちろんお姉さまほどじゃないけど。……光よ!」
そう唱えると、アスタの手のひらから光の玉が放たれ、天井のあたりに留まる。そこから照らされる光で薄暗かった談話室が一気に明るくなった。
「おお。明るい。やっぱり面白そうだよな~」
「面白いからで使ってるわけじゃないケド……」
「フレア。どうにか俺にも魔法使える方法ってないかな」
「難しいでしょう」
火の魔法で点けた竈で、お茶を淹れるためのお湯を沸かしているフレアが振り向きながら答えた。
「この魔界においても魔法を使えない者も少なからずいます。そういった方が後天的に魔法を使えるようになった、という例はあまり聞いたことはありません」
「やっぱりそうなのかあ」
項垂れるツルギの前のテーブルにフレアの淹れたお茶が置かれた。いい香りだ。軽くお礼を言って一口啜る。
「でもさあ」
アスタはツルギの後ろを離れ、近くのソファに背中から思いきり飛び込んだ。
「ツルギくんあの剣の腕じゃ前線に立つのはおっかないし、もしも魔法使って離れて攻撃出来たら便利じゃない?」
「なるほど。それは一理ありますね。今のままでは本当に立っているだけですから」
「もうちょっと言い方ってものが……」
「よし! 明日は町に行って何か魔法を使えるような道具がないか探しに行ってみよ!」
思いきり足をあげて反動をつけてから立ち上がったアスタは、その勢いのままに腕を振り上げて元気よく言った。こういうことの行動力は城では彼女が一番だ。
翌日。魔王城城下町。
三人は昨日話していた通りに城下町に来ていた。目的はもちろんツルギが魔法を使えるようになれる物。
大通りに並ぶ商店。通りにはみ出すほどに陳列された商品が並ぶ。
「ん~。流石に表通りにはそうそうないかな~」
魔法を使うための杖や、魔法薬の店はいくらでもあるが、あくまでそれは魔法を使える者のための店である。ツルギも試しに杖を握ってみたがうんともすんとも言わない。
そこで一行は裏通りに足をのばした。何本か道を曲がると、狭い路地裏につく。大分薄暗い、怪しい雰囲気だ。
道に面する扉はほとんどが民家のようだが、なかには看板を掲げている店もある。
その内の壺と瓶が描かれた看板を見つけるとアスタは躊躇なくその店に入っていく。二人も後に続くほかない。
中に入ると、まず感じるのは充満する刺激臭。薄暗い店の奥の方ではなにやらおかしな色の液体を鍋で煮込んでいるようだ。ツルギとしては嫌な予感しかしない。
「あ、あったよ。魔法が使えない人のための薬、だって」
陳列棚からアスタが手に取ったガラス瓶には鮮やかな青い色の液体が入っている。
「早速飲んでみなよ。ほら、ほら」
「ちょっと。心の準備ってものが……。もがっ!」
嫌がるツルギの口に瓶の口を突っ込まれる。内容物がグイグイと流し込まれていく……。
「お、おえ。マズイ……。ん、頭が……、なんだか眠く……」
ツルギは店の床に倒れこんだ。二人が慌ててのぞき込むと、すうすうと寝息を立ててただ眠っているだけのようだ。
「アスタさん。よく薬の説明を見てくれませんか」
「う、うん。ええと『この薬を飲めば、魔法を使う夢を見ることができます。どんな人でも夢の中では魔法使い!』だって」
「そういうことでしたか」
むにゃむにゃと寝言を発しながら眠るツルギの寝顔は、どこか楽しそう……。
城下町大通り。
「効能も読まずに人に薬を飲ませるのは良くないと思う」
寝ぐせを付けたツルギの口調は非難的。
夢はあの薬を飲んだタイミングから始まった。喜んでさんざん魔法を使いまくったところで、アスタに叩き起こされて現実に引き戻されたのだ。
薬の効果でリアルな夢だっただけに、落胆も大きい。
「いやははは。失敗失敗」
頭に手を当てながら言うアスタの表情に反省の色はない。
「魔法を使う夢なら元の世界でも何度か見たよ」
いよいよ怪しい店を避けて、大通りに戻ってきた一行。ツルギとしてはまた実験まがいのことをされるのでは、ともう帰りたい気分だったが、アスタとフレアは腕なんか組んであっちこっちを見て回っている。……、ほとんどアスタが引っ張りまわしているが。
そのフレアが引っ張られながらも並ぶ店の一つに目を留めた。どうやら服屋のようだ。色とりどりの服が並んでいる。
「ツルギさん、あののぼりに書いてある文字は読めますか」
「ん。ええと、『新商品 魔法が使えるようになる服』……、え。そんなものがあるの」
一行は興味津々でその服屋に入っていった。
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