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一章「異世界に召喚された俺は当然右も左も分からない」
5-2.
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昼頃に城を出た一行は、日が暮れる頃には前線砦にたどり着いた。
立派な石造りの巨大な砦は、まさにここが天界軍との戦いの最前線であることを思わせる。
砦の門を潜り抜けると、甲冑を着た人物が一行を出迎えた。
「魔王様。遠路はるばるお疲れ様です」
「うむ。奴らの動きはどうなっている」
「おそらく明日にはぶつかることになるかと。とにかく、中にお入りください。用意はできていますゆえ」
魔王達は次々に馬を降り、砦の馬係に任せる。ツルギもフレアに支えられながらなんとか馬を降りた。
そのままに魔王とフレアに続いて砦の中に入る。内部はいかにも戦闘用の砦といった感じで装飾もほとんどない。
ツルギ達は先ほどの甲冑の人物、この砦の将に案内されて、軍議室に通された。
部屋の中には大きな円卓と、壁には簡略化されたこのあたりの地図。ツルギ達が円卓に並んで腰を下ろすと、地図の前に立った甲冑の人物が兜を外した。
兜の下から出てきたのは、トカゲのような鱗に覆われた顔。頭には角も生え、その姿は英雄譚に出てくる『ドラゴン』のようだ。
「お初にお目にかかります。ツルギ殿。私の名は『ドラゴ』。この砦の将であります」
ドラゴと名乗ったその男。フレアの講義で聞いた気がするが『魔竜族』という種族のはずだ。魔族以外の種族の年齢はいまいちわかりにくいが、少なくとも若くはなさそう。四十~五十歳くらいだろうか。そもそも寿命が違えばその辺も違うのだろうが。
「魔王様。早速戦況を説明させていただきます」
ドラゴが円卓の上に地図を広げ、その上に兵力を模した模型を乗せる。
現状では天界軍はこの砦から少々離れた森の中で野営を張っている。その数は伝令通りに歩兵が三千、騎兵が四百。それに、勇者。
一方こちらの陣は、後方の砦からも援軍が来ていて歩兵が六千。騎兵が今日一緒に来た魔王城の者も含めて二百。それとフレアだ。
こちらが守りの上に、数もこちらが優っている。余裕、とすら思える差だが、その差を埋めるのがやはり勇者の存在。不利なのは魔界軍側といっても過言ではないほどに。
「陣はこの砦の前の平原に敷きます。ぶつかるのは昼頃になることでしょう」
「うむ。相手にあの勇者がいる以上、大人数が動きにくい森や砦の中での戦いはできない。それしかないだろうな」
「はい。それに魔王様とツルギ様が見ていてくださるのであれば、それだけで百人力というものです」
魔王とドラゴが話している間に、ツルギは隣のフレアに耳打ちをした。
「あの陣には俺と魔王さんが入ってないけど、俺はどうしていたらいいんだ?」
「当然戦場に立つわけにはいきませんから、この砦に残っていただきます。魔王様も残りますから危険ということはありえないでしょう」
「ああ、そうか。そうだよね」
それ以降も軍議は続いたが、当然ツルギはその中には入れないので、三人の話に耳を傾けるしかできない。
その軍議もいよいよ終わりを迎えた。
「さて。今日できるのはこんな所でしょう。夕食にいたしましょう。こちらに持ってこさせましょうか?兵達と同じ物にはなりますが」
「いや。我々も同じ所で食べさせてもらおう。構わないな」
「それはもちろん。兵達も喜びます」
「それでは行くぞ。ツルギ君、フレア君」
同砦の中庭。
現在はドラゴの説明通りに後方から援軍が来ているので、砦内には到底全員は収まりきらない。なので、兵達は広くとられている城壁の内部、中庭で野営を行っている。
魔王達はあちこちに建っている天幕の一つに入る。どうやら魔王城から来た兵が建てたもののようだ。
三人は夕食を受け取って、地べたに座って食べ始める。
「どうだ。ツルギ君。この世界の料理は美味しいかね」
「はい。最初はハーブの独特な香りが苦手でしたけど、慣れると美味しいですね」
「それはよかった。この塩漬けの魚はこの辺りでよく食べられるものでな……」
食事中、魔王とフレアはいつも以上にツルギに話しかけた。それも本当に他愛のない話ばかり。
適当な相槌を打ちながら聞き流していたツルギだが、あまりに絶え間なく話しかけてくるので、それが自分の緊張を紛らわせようとしたものであると気が付いた。
「俺、そんなに緊張している風に見えます?」
「ああ。かなりな。付き合いは短いがそれくらいは分かるぞ」
「……」
「まあ当然だろう。元の世界では戦闘などには全く関わらなかったのだろう?それがいきなり生きるか死ぬかの戦場だ。むしろ愉快な顔をしている方が困る」
「でも、『魔界軍の切り札』たるものどんと構えていなければいけない、ですよね。そのためにこの兵達の目に触れる場所で食事をしているんですから」
「分かっていたのか。まあ、兵としては我々の不安な顔は見たくないだろうからな」
ツルギは緊張した顔をほぐすために、手で顔をもみくちゃにし、マッサージのつもり。
それを見ていたフレアの口角が少し上がったように見えた気がした。彼女が笑う所は初めて見た気がする……。
次の日。
兵達は中庭に集められた。出陣前に魔王が言葉をかけ、士気を高める。守りの戦こそ委縮してはならない。守るからこそ、攻め勝たねばならない。
整列して並んだ兵の前に、魔王、フレア、ドラゴ、そしてツルギが並んで立った。
「諸君。よく集まってくれた。この戦いはこれからの天界軍との趨勢を決める戦いと言ってよいだろう。この砦は数をかけようと、時をかけようと崩せぬ砦であることを奴らに見せつけなければならない」
魔王の声はそれほど大きくないがよく通る。彼自身の声質もそうだが、それ以上に兵がしんと静まり返っている。鎧が擦れる音の一つも聞こえてこない。
「勇者の力は確かに強大だ。しかし、我らには新四天王ツルギがいる。すでに噂を聞いた者もいるであろう。『勇者と同じ異世界から来たりし者』『魔界軍の切り札』……。それは事実だ。今後の戦況を考慮し、今回の戦いには参加できないが、諸君の後ろにはこのツルギがいることを忘れないでほしい」
言い終え、魔王はツルギに前に出るように促す。
ツルギは兵達六千の視線を一身に受け、圧倒されそうになるが、ここで期待を裏切るわけにはいかない。足を何とか踏ん張らせて一歩前へ出た。ぺこりと頭を下げそうになるが、それも耐え、あらかじめ言われたとおりに胸を張る。
すると、兵達が地鳴りのような大歓声を上げる。本当にツルギの『名』だけでここまで士気が上がる。それはあの勇者がどれほど魔界軍にとって脅威であったかを示すようでもあった。
魔王が腕を振り上げて叫ぶ。
「出陣だ!勇者を討ち果たしこの魔界を護れ!」
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」
魔王の号令に応える兵達の鬨。ドラゴやフレアも戦列に加わり、いくつかの隊に分かれて動き出す。
いよいよ戦だ。
平原へ向かう兵士を見送り、残された魔王とツルギは砦に残る兵達と共に砦に入った。
立派な石造りの巨大な砦は、まさにここが天界軍との戦いの最前線であることを思わせる。
砦の門を潜り抜けると、甲冑を着た人物が一行を出迎えた。
「魔王様。遠路はるばるお疲れ様です」
「うむ。奴らの動きはどうなっている」
「おそらく明日にはぶつかることになるかと。とにかく、中にお入りください。用意はできていますゆえ」
魔王達は次々に馬を降り、砦の馬係に任せる。ツルギもフレアに支えられながらなんとか馬を降りた。
そのままに魔王とフレアに続いて砦の中に入る。内部はいかにも戦闘用の砦といった感じで装飾もほとんどない。
ツルギ達は先ほどの甲冑の人物、この砦の将に案内されて、軍議室に通された。
部屋の中には大きな円卓と、壁には簡略化されたこのあたりの地図。ツルギ達が円卓に並んで腰を下ろすと、地図の前に立った甲冑の人物が兜を外した。
兜の下から出てきたのは、トカゲのような鱗に覆われた顔。頭には角も生え、その姿は英雄譚に出てくる『ドラゴン』のようだ。
「お初にお目にかかります。ツルギ殿。私の名は『ドラゴ』。この砦の将であります」
ドラゴと名乗ったその男。フレアの講義で聞いた気がするが『魔竜族』という種族のはずだ。魔族以外の種族の年齢はいまいちわかりにくいが、少なくとも若くはなさそう。四十~五十歳くらいだろうか。そもそも寿命が違えばその辺も違うのだろうが。
「魔王様。早速戦況を説明させていただきます」
ドラゴが円卓の上に地図を広げ、その上に兵力を模した模型を乗せる。
現状では天界軍はこの砦から少々離れた森の中で野営を張っている。その数は伝令通りに歩兵が三千、騎兵が四百。それに、勇者。
一方こちらの陣は、後方の砦からも援軍が来ていて歩兵が六千。騎兵が今日一緒に来た魔王城の者も含めて二百。それとフレアだ。
こちらが守りの上に、数もこちらが優っている。余裕、とすら思える差だが、その差を埋めるのがやはり勇者の存在。不利なのは魔界軍側といっても過言ではないほどに。
「陣はこの砦の前の平原に敷きます。ぶつかるのは昼頃になることでしょう」
「うむ。相手にあの勇者がいる以上、大人数が動きにくい森や砦の中での戦いはできない。それしかないだろうな」
「はい。それに魔王様とツルギ様が見ていてくださるのであれば、それだけで百人力というものです」
魔王とドラゴが話している間に、ツルギは隣のフレアに耳打ちをした。
「あの陣には俺と魔王さんが入ってないけど、俺はどうしていたらいいんだ?」
「当然戦場に立つわけにはいきませんから、この砦に残っていただきます。魔王様も残りますから危険ということはありえないでしょう」
「ああ、そうか。そうだよね」
それ以降も軍議は続いたが、当然ツルギはその中には入れないので、三人の話に耳を傾けるしかできない。
その軍議もいよいよ終わりを迎えた。
「さて。今日できるのはこんな所でしょう。夕食にいたしましょう。こちらに持ってこさせましょうか?兵達と同じ物にはなりますが」
「いや。我々も同じ所で食べさせてもらおう。構わないな」
「それはもちろん。兵達も喜びます」
「それでは行くぞ。ツルギ君、フレア君」
同砦の中庭。
現在はドラゴの説明通りに後方から援軍が来ているので、砦内には到底全員は収まりきらない。なので、兵達は広くとられている城壁の内部、中庭で野営を行っている。
魔王達はあちこちに建っている天幕の一つに入る。どうやら魔王城から来た兵が建てたもののようだ。
三人は夕食を受け取って、地べたに座って食べ始める。
「どうだ。ツルギ君。この世界の料理は美味しいかね」
「はい。最初はハーブの独特な香りが苦手でしたけど、慣れると美味しいですね」
「それはよかった。この塩漬けの魚はこの辺りでよく食べられるものでな……」
食事中、魔王とフレアはいつも以上にツルギに話しかけた。それも本当に他愛のない話ばかり。
適当な相槌を打ちながら聞き流していたツルギだが、あまりに絶え間なく話しかけてくるので、それが自分の緊張を紛らわせようとしたものであると気が付いた。
「俺、そんなに緊張している風に見えます?」
「ああ。かなりな。付き合いは短いがそれくらいは分かるぞ」
「……」
「まあ当然だろう。元の世界では戦闘などには全く関わらなかったのだろう?それがいきなり生きるか死ぬかの戦場だ。むしろ愉快な顔をしている方が困る」
「でも、『魔界軍の切り札』たるものどんと構えていなければいけない、ですよね。そのためにこの兵達の目に触れる場所で食事をしているんですから」
「分かっていたのか。まあ、兵としては我々の不安な顔は見たくないだろうからな」
ツルギは緊張した顔をほぐすために、手で顔をもみくちゃにし、マッサージのつもり。
それを見ていたフレアの口角が少し上がったように見えた気がした。彼女が笑う所は初めて見た気がする……。
次の日。
兵達は中庭に集められた。出陣前に魔王が言葉をかけ、士気を高める。守りの戦こそ委縮してはならない。守るからこそ、攻め勝たねばならない。
整列して並んだ兵の前に、魔王、フレア、ドラゴ、そしてツルギが並んで立った。
「諸君。よく集まってくれた。この戦いはこれからの天界軍との趨勢を決める戦いと言ってよいだろう。この砦は数をかけようと、時をかけようと崩せぬ砦であることを奴らに見せつけなければならない」
魔王の声はそれほど大きくないがよく通る。彼自身の声質もそうだが、それ以上に兵がしんと静まり返っている。鎧が擦れる音の一つも聞こえてこない。
「勇者の力は確かに強大だ。しかし、我らには新四天王ツルギがいる。すでに噂を聞いた者もいるであろう。『勇者と同じ異世界から来たりし者』『魔界軍の切り札』……。それは事実だ。今後の戦況を考慮し、今回の戦いには参加できないが、諸君の後ろにはこのツルギがいることを忘れないでほしい」
言い終え、魔王はツルギに前に出るように促す。
ツルギは兵達六千の視線を一身に受け、圧倒されそうになるが、ここで期待を裏切るわけにはいかない。足を何とか踏ん張らせて一歩前へ出た。ぺこりと頭を下げそうになるが、それも耐え、あらかじめ言われたとおりに胸を張る。
すると、兵達が地鳴りのような大歓声を上げる。本当にツルギの『名』だけでここまで士気が上がる。それはあの勇者がどれほど魔界軍にとって脅威であったかを示すようでもあった。
魔王が腕を振り上げて叫ぶ。
「出陣だ!勇者を討ち果たしこの魔界を護れ!」
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」
魔王の号令に応える兵達の鬨。ドラゴやフレアも戦列に加わり、いくつかの隊に分かれて動き出す。
いよいよ戦だ。
平原へ向かう兵士を見送り、残された魔王とツルギは砦に残る兵達と共に砦に入った。
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