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一章「異世界に召喚された俺は当然右も左も分からない」
3.魔王城は財政難だから売れる物は当然何でも売る
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色々あって四天王となったツルギだが、魔界軍のことはおろか、この世界についても知らないことばかり。
最初に仕事として言い渡されたのは、この世界の知識を得ることであった。
しかし、書物を読もうにもツルギにはこの世界の文字は理解できない。しょうがないのでなぜか理解できる言葉を使って口で説明してもらうしかない。
というわけでツルギはフレアと共に彼女の執務室にいた。
魔法担当の四天王であるフレアは知識も豊富だし、何より人間に近い見た目をしているため、ツルギとしては他のいかにも『魔物』じみた人達よりはいくらか付き合いやすい。向かい合うように置かれた革張りのソファにそれぞれ座って、講義を受ける。
「魔界は魔王によって代々治められてきました。天界との小競り合いも多々ありましたが、少なくともどちらかが滅ぶようなものではありませんでした。しかし、最近現れたあの異世界の勇者によってその均衡は崩れつつあります。それほどに勇者の、女神の力は強大なのです」
「そうなのか。代々……。そういえば君や魔王さんって何歳なの?」
「私は18歳です。私、というか『魔族』の加齢による見た目の変化や寿命は人間と変わりません」
「へ~」
「魔王様は魔族ではありません。その寿命は数千年に及ぶそうですが、魔王様はまだ30歳です」
「あれ、そうなの?魔王とかいうからすでに数百年とか生きているものなのかと」
あれで見た目通りの年齢だったとは。にじみ出る威厳や風格は代々伝わるものか、それとも魔王という肩書きからか、あるいは……。
「そして魔王様が『魔王』の座に就いたのも数か月前に先代が亡くなってからです」
「先代が亡くなったのってやっぱり……」
「勇者、ですね。その時の大きな激突でお互いに大きな被害が出たので、現在の戦闘は小競り合いに戻っていますが、そう長くは持たないでしょう。勇者の力はやはり強力です」
「そこで召喚されたのが俺ってわけだから、なんか申し訳なく感じるな」
「私たちの都合で呼び出したのですからあなたが気に病む必要はありません。それに、すでに士気の向上という効果は表れています。あなたの噂はすでにこの城内を駆け巡っていますから」
そう言われれば、ここに来るまでに何人かの兵士とすれ違ったが、ツルギに向ける視線は単純な好奇心というよりは期待の眼差し。騙しているようで視線が痛かった。
「それだけに魔王様もこれを機に戦局が好転すればと手を打ってはいるようです。まあ、魔王城も裕福ではないのでできることには限りがありますが」
「……。なるほど」
「少々脱線しましたね。現在の状況はこの城にいればいやでも分かることになるでしょう。元の話に戻ります。この魔界には様々な種族がおり、魔王の下で……」
その後もフレアの講義は続いた……。
「ですからコンビーフの缶の形は……。と、もうこんな時間ですか。そろそろ休憩にしましょう」
度々休憩をはさみながらも、フレアは数時間喋り続けている。休憩もあくまで聞いているツルギのために設けているもので、彼女としてはまだまだしゃべり続けられるのだとか。
「ふう。一から全く知らない地理や歴史を学ぶのは大変だな」
「ですがなかなか飲み込みはいいですね」
「まあ元の世界でもそういう教科は得意だったけど」
主に学ぶのはツルギのいた世界と極端に違う地理や歴史、あとは文字など。大まかな物理法則や生物の体機能などが同じなのは助かるところであった。
「あ、お手洗いに行ってきてもいい?」
「はい。場所はわかりますか」
「いやあ。まだいまいち把握できてなくて」
「それでしたら。まずはこの部屋を出て『天空警備大廊下』を右に行って、『ナナオスポーツ武器倉庫』の前で曲がって、『牧島工業廊下』に入ったら、『綾香生命大食堂』の前がここから一番近いお手洗いですね」
「え?」
「ですから。この部屋を出て『天空警備大廊下』を右に行って、『ナナオスポーツ武器倉庫』の前で曲がって、『牧島工業廊下』に入ったら、『綾香生命大食堂』の前がここから一番近いお手洗いです」
「いや、よく分からないんだけど」
「そうですか。でしたら最初ですし一緒に行きましょう」
あっちへ曲がって、こっちへ曲がって、大した距離を経ずにトイレにつくことができた。
「用は済みましたか」
「どうもお手数をおかけしまして……。このお手洗いの前が大食堂でしたっけ」
「『綾香生命大食堂』です。そこに看板が出ていますが、読めないんでしたね」
フレアが指す入口の扉の横には確かに表示板がかかっている。板に書かれている文字は読めないが、その隣に何やらマークのようなものが……。
「あの、『綾香生命』ってのは……」
「ああ、それでしたか。『ネーミングライツ』ですよ」
「ネーミングライツ!」
「命名権、などとも言いますね」
「いや、それは知ってるけど。だからこそだよ!」
ツルギは大げさに腕を振りながら激しくツッコムが、フレアは一切表情を変えずに続ける。
「先ほども言いましたが、最近は戦いが長引いていて魔界軍も資金繰りも芳しくないものですから。軍備を減らすわけにはいきませんので、まずは手軽に売れる物を売ろう。ということになったわけです」
「な、なるほど。それで命名権を……。廊下とかにもついてたけど、そんなに売れるんだ」
「はい。魔王城はこの魔界の中枢ですから。城内には魔物は多いですし、お客さんも来ます。人気のあるところなどは取り合いになるほどですよ」
「そんなもんか」
「ですから、謁見の間などは大人気ですのでご応募いただいた方のすべての名前をつけています」
「え。そんなのあるの」
「はい。ですから正式名称は……」
ゴーン。ゴーン。ゴーン。
フレアが言いかけたところで、場内に鐘が響いた。
「今の鐘は?」
「魔王様による四天王招集の鐘です。あれが鳴ったら四天王は『寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末喰う寝る処に住む処藪ら柑子の藪柑子パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助 謁見の間』に集まらなければいけないのです」
「なんだって!あの鐘がなったら『寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末喰う寝る処に住む処藪ら柑子の藪柑子パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助 謁見の間』に行かなければいけないという訳か!」
「はい。ですからすぐに『寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末喰う寝る処に住む処藪ら柑子の藪柑子パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助 謁見の間』に向かいましょう」
「よし!さっそく急いで『寿限無寿限無……」
「君達。こんなところで何してるんだ」
二人が部屋の名前を唱えているうちに、魔王がフレアの部屋まで来てしまった。
「あ、魔王様。いま向かおうとしていた所で……」
「足がつったから呼んだのだが、あんまり来ないものだから治ってしまったよ」
ちゃんちゃん。
最初に仕事として言い渡されたのは、この世界の知識を得ることであった。
しかし、書物を読もうにもツルギにはこの世界の文字は理解できない。しょうがないのでなぜか理解できる言葉を使って口で説明してもらうしかない。
というわけでツルギはフレアと共に彼女の執務室にいた。
魔法担当の四天王であるフレアは知識も豊富だし、何より人間に近い見た目をしているため、ツルギとしては他のいかにも『魔物』じみた人達よりはいくらか付き合いやすい。向かい合うように置かれた革張りのソファにそれぞれ座って、講義を受ける。
「魔界は魔王によって代々治められてきました。天界との小競り合いも多々ありましたが、少なくともどちらかが滅ぶようなものではありませんでした。しかし、最近現れたあの異世界の勇者によってその均衡は崩れつつあります。それほどに勇者の、女神の力は強大なのです」
「そうなのか。代々……。そういえば君や魔王さんって何歳なの?」
「私は18歳です。私、というか『魔族』の加齢による見た目の変化や寿命は人間と変わりません」
「へ~」
「魔王様は魔族ではありません。その寿命は数千年に及ぶそうですが、魔王様はまだ30歳です」
「あれ、そうなの?魔王とかいうからすでに数百年とか生きているものなのかと」
あれで見た目通りの年齢だったとは。にじみ出る威厳や風格は代々伝わるものか、それとも魔王という肩書きからか、あるいは……。
「そして魔王様が『魔王』の座に就いたのも数か月前に先代が亡くなってからです」
「先代が亡くなったのってやっぱり……」
「勇者、ですね。その時の大きな激突でお互いに大きな被害が出たので、現在の戦闘は小競り合いに戻っていますが、そう長くは持たないでしょう。勇者の力はやはり強力です」
「そこで召喚されたのが俺ってわけだから、なんか申し訳なく感じるな」
「私たちの都合で呼び出したのですからあなたが気に病む必要はありません。それに、すでに士気の向上という効果は表れています。あなたの噂はすでにこの城内を駆け巡っていますから」
そう言われれば、ここに来るまでに何人かの兵士とすれ違ったが、ツルギに向ける視線は単純な好奇心というよりは期待の眼差し。騙しているようで視線が痛かった。
「それだけに魔王様もこれを機に戦局が好転すればと手を打ってはいるようです。まあ、魔王城も裕福ではないのでできることには限りがありますが」
「……。なるほど」
「少々脱線しましたね。現在の状況はこの城にいればいやでも分かることになるでしょう。元の話に戻ります。この魔界には様々な種族がおり、魔王の下で……」
その後もフレアの講義は続いた……。
「ですからコンビーフの缶の形は……。と、もうこんな時間ですか。そろそろ休憩にしましょう」
度々休憩をはさみながらも、フレアは数時間喋り続けている。休憩もあくまで聞いているツルギのために設けているもので、彼女としてはまだまだしゃべり続けられるのだとか。
「ふう。一から全く知らない地理や歴史を学ぶのは大変だな」
「ですがなかなか飲み込みはいいですね」
「まあ元の世界でもそういう教科は得意だったけど」
主に学ぶのはツルギのいた世界と極端に違う地理や歴史、あとは文字など。大まかな物理法則や生物の体機能などが同じなのは助かるところであった。
「あ、お手洗いに行ってきてもいい?」
「はい。場所はわかりますか」
「いやあ。まだいまいち把握できてなくて」
「それでしたら。まずはこの部屋を出て『天空警備大廊下』を右に行って、『ナナオスポーツ武器倉庫』の前で曲がって、『牧島工業廊下』に入ったら、『綾香生命大食堂』の前がここから一番近いお手洗いですね」
「え?」
「ですから。この部屋を出て『天空警備大廊下』を右に行って、『ナナオスポーツ武器倉庫』の前で曲がって、『牧島工業廊下』に入ったら、『綾香生命大食堂』の前がここから一番近いお手洗いです」
「いや、よく分からないんだけど」
「そうですか。でしたら最初ですし一緒に行きましょう」
あっちへ曲がって、こっちへ曲がって、大した距離を経ずにトイレにつくことができた。
「用は済みましたか」
「どうもお手数をおかけしまして……。このお手洗いの前が大食堂でしたっけ」
「『綾香生命大食堂』です。そこに看板が出ていますが、読めないんでしたね」
フレアが指す入口の扉の横には確かに表示板がかかっている。板に書かれている文字は読めないが、その隣に何やらマークのようなものが……。
「あの、『綾香生命』ってのは……」
「ああ、それでしたか。『ネーミングライツ』ですよ」
「ネーミングライツ!」
「命名権、などとも言いますね」
「いや、それは知ってるけど。だからこそだよ!」
ツルギは大げさに腕を振りながら激しくツッコムが、フレアは一切表情を変えずに続ける。
「先ほども言いましたが、最近は戦いが長引いていて魔界軍も資金繰りも芳しくないものですから。軍備を減らすわけにはいきませんので、まずは手軽に売れる物を売ろう。ということになったわけです」
「な、なるほど。それで命名権を……。廊下とかにもついてたけど、そんなに売れるんだ」
「はい。魔王城はこの魔界の中枢ですから。城内には魔物は多いですし、お客さんも来ます。人気のあるところなどは取り合いになるほどですよ」
「そんなもんか」
「ですから、謁見の間などは大人気ですのでご応募いただいた方のすべての名前をつけています」
「え。そんなのあるの」
「はい。ですから正式名称は……」
ゴーン。ゴーン。ゴーン。
フレアが言いかけたところで、場内に鐘が響いた。
「今の鐘は?」
「魔王様による四天王招集の鐘です。あれが鳴ったら四天王は『寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末喰う寝る処に住む処藪ら柑子の藪柑子パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助 謁見の間』に集まらなければいけないのです」
「なんだって!あの鐘がなったら『寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末喰う寝る処に住む処藪ら柑子の藪柑子パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助 謁見の間』に行かなければいけないという訳か!」
「はい。ですからすぐに『寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末喰う寝る処に住む処藪ら柑子の藪柑子パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助 謁見の間』に向かいましょう」
「よし!さっそく急いで『寿限無寿限無……」
「君達。こんなところで何してるんだ」
二人が部屋の名前を唱えているうちに、魔王がフレアの部屋まで来てしまった。
「あ、魔王様。いま向かおうとしていた所で……」
「足がつったから呼んだのだが、あんまり来ないものだから治ってしまったよ」
ちゃんちゃん。
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