57 / 116
第57話 領主様への報告と相談。
しおりを挟む
領都の街壁門近くは、かなり通行量が多いので、結構離れた場所に転移する。エレナとは手を繋いだ状態。飛行ではないので、肩に触れるだけでもいいのだけれど、彼女のご要望により、こうなっている。前にも思ったけれど、自分では他の猫人族より非力だとは言っているが、素の僕と比べればかなり強力だと思う。徒歩でもスピードが全然違うし。
数分で入門を待つ列の最後尾に到着し、ジリジリと進む列に並ぶ。時折衛兵さんが馬に乗って列を見回っているようで、前の方からゆっくりやってくる。よく見ると、昨日帰り際に見送りしてくれた、詰め所の衛兵さんだった。あ、馬のスピードが上がった。何かあったのだろうか。
「アタール様、なぜ領都に?」
僕だった。昨日出立したはずなのに、ここに並んでいれば驚くよね。衛兵さんが問いかけてきたので、ちょっとお願いがあって領主様にお会いしたい旨をお伝えすると。『列を離れて、右側の閉じているもう少し大きい門の方に向かってほしい。』と言い残して、ものすごいスピードで踵を返していった。
僕とエレナは顔を見合わせながらも、伝えられた通りに、列を離れて右側の門に向かって行くのだが、微妙に長い列に並んでいる方々の視線が痛い。ここはスルースキルで乗り切るところだろうな。
列が長いとはいっても、検問のために時間がかかっているだけで、そんなに距離が遠いわけではないので、すぐに大きな門の前に到着すると、見計らったように門が開き、衛兵さんに招き入れられた。そして先日と同じように詰め所で待機することになった。
ここで待機ということは、もう先ぶれも出ているんだろうな。特に会話することもなくしばらく待つと、詰め所の前にまたあの豪華な馬車が横づけにされ、言われるがまま乗り込んだ。昨日一度体験しているとはいえ、この待遇には慣れない。エレナの方を見るとやはり緊張度は増しているのか、表情が硬い。
再びの城の正面玄関。既に家令のアンドレイさんが待ち構えていて、城に招き入れてくれた。今日は謁見室でも談話室でもなく、特に待つこともなく案内されたのは、執務室だった。
「もう硬い挨拶もなしでいいからな。」
こちらが一歩足を踏み入れた所で、いきなりそういわれたので、とりあえず少し深めに会釈をしておいた。そのままアンドレイさんに促されるまま、ソファーに腰かけると、
「で、どういう用事だ?」
と、もういきなりの質問。街門からここまで、あまりにもスムーズ。若干押され気味ではあるけど、そこは気をとり直して用件を伝える。しかしその前に人払いかな。かなりイレギュラーなお願いだから。
「領主様。」
「アートでいい。」
あ、はい・・・。
「アート様、今ここで話が聞けるのは、アンドレイさんだけでしょうか?少し混み入った話といいますか、ご相談といいますか、僕の魔法が関係している話ですので、人払いをお願いいたします。」
「大丈夫だ、我とアンドレイしかおらん。」
「わかりました。それではます確認から。最初から僕の魔法が関係していますので、色々と込み入っております。まず、アート様の領地の地図はございますか?」
「アンドレイ。」
名前呼ぶだけで、地図出てくるのか。僕もあんなセバスチャン欲しい。アート様も応接セットの方に集まり、用意された地図を真ん中のテーブルに広げてもらった。
「昨日、僕とエレナで相談しまして、今からのお話は、他言無用でお願いします。そしてここからは僕の判断ですが、国王様、サシャさんには、お伝えいただいてもかまいません。いかがでしょうか?」
エレナの方を確認すると、頷いているので、そのままアート様の返事を待つ。
「いいだろう。アンドレイも分かったな。」
「はい、勿論でございます。」
みんなで頷きあいながら、お互いの顔を見合わせる。そして僕はおもむろに地図を指さして説明を始める。
「ここ、この地図には記されていませんが、魔物の山の延長上、距離は測っていないので具体的には分かりません。だいたいこのあたり、ここに島があります。直径10kmほどの、いびつですけど、ほぼ円形です。」
「何故そんなことを知っている?」
ここは単に魔法です。では済まないので、実演するしかない。
「まずは、この魔法です。<フライ>。」
うん。ちゃんと呪文言えた。そしてソファーから天井すれすれまで浮き上がる。アート様もアンドレイさんも愕然としている。
「ちょ、ちょ、ちょっと待て。どこに魔道具を隠しているのだ?」
「いえ、魔道具は使っていません。単に僕の魔法です。」
「・・・・・・」
「そして次に、これです。<ムーブ>。」
そう、転移に呪文を付けました。まあ、ほぼ使わないと思うけど。僕はソファーから執務室の入り口に転移した。
「・・・・・・」
「これも僕の魔法です。まずこの二つの魔法が、前提にあります。僕の移動手段だと思ってください。今日も実は、その島から来ました。」
入口から僕が座っていた位置まで歩きながら、そう説明する。そしてソファーに着席して、
「ここからがもうひとつの報告とご相談です。」
「ま、まだあるのか・・・。」
アート様は青い顔をして口をあんぐりと開いているし、アンドレイさんも・・・アンドレイさんは、結構冷静みたいだ。
「よ、よい、言ってみろ。」
「はい。この島は、結界守の村の結界の外側にありまして、僕が見つけた時には、その、魔物だらけの島でした。」
「そ、それで?」
「その、なんというか・・・討伐しました。正確には捕獲ですが。」
エレナは何得意そうに頷いてるんですか・・・アート様は冷や汗かいているというのに・・・。あ、アンドレイさんも良く見たら冷や汗かいている。
「続けてよろしいでしょうか?」
「よ、よい、続けろ。」
「この島に居た、すべての魔物、正確な数が数えきれないので、おおよそですが、3500体ほど。それが捕獲した数です。まず、この処理を何とかしたいのです。そして、」
「え?・・・・まだあるのか・・・。」
「はい、このまま続けます。今この島全体に、僕が結界を張っていて、今は魔物はまったくおらず、そこに僕は、その、別荘を作りました。昨日はそこに泊まっていました。それで」
「・・・・・・」
「よろしいですか?それでこれは、えっと・・・加工していない魔石ってありますでしょうか?」
「・・・アンドレイ。」
しーんと静かで、張り詰めた感のある執務室に、アンドレイさんの靴音だけが響いている。とにかく皆無言。僕も最終的にどういう判断がアート様から下されるのか分からないので、けっこう緊張している。
「お持ちしました。未加工の魔石でございます。」
「アタール君。」
アート様の指示で僕は魔石を受け取る。大きさは軽自動車サイズのモンスターボアのものより、だいぶ小さいが、ゴブリンほどではない。そのまま無言で、魔力チャージする。すぐに魔石は銀色に代わる。
「・・・・・・」
今度は、アート様とアンドレイさんだけではなく、エレナも口をあんぐりと開いている。そういえば、魔力チャージするところは、エレナには見せてなかった。そうか、未加工の魔石って普通はそのまま使えないんだっけ。
「そして、これは教えて欲しいのですが、この銀色になった魔石なんですけど、今、これよりだいぶ大きなものを数個、島の結界維持に使っています。この色の魔石って、どれくらい持つものでしょうか。今島で小さい結界で6日ほど、島を覆う結界で4日ほど経つんですが、まったく色が変わらないのです。」
話し終わり、周りを見渡してみると、皆口をあんぐりと開いたまま固まっていたので、しばらく復活を待つことにする。
皆が復活して落ち着いたので、再度銀色の魔力魔石について聞いてみたが、存在は知っていても、その性能については知らなかったので、後日サシャさんに手紙を送り、聞いてみることになったのだが、僕すぐ行けるんだけどな。言わなかったけど。再度アート様に声をかける。
「アート様。」
「なんだ、もうどうでもいいし、なんでもいいから言え。」
めちゃくちゃ投げやりになっているけれど、固まっているよりいいか。
「先ほどの魔物、約3500体なんですが、僕のインベントリにほとんどが生きたまま入っています。どこで処分すれば・・・・。」
「アンドレイ。」
「い、いや、アート様、いくら何でもそればかりは言われましても想像がつきかねますので・・・。」
あの有能なアンドレイさんが、さじを投げた・・・。
「そ、そうか。どうにかならんのか。どんな魔物がおるのだ。」
「・・・すみません、出してみないことには・・・。少々お待ちください。」
ちょっと待っていただいて、大きめの魔物を確認してみる。直接見るわけではなく、魔力反射の応用のようなものだ。もともとインベントリは認識して入れたものならば、なぜか中身がが理解できるのだけど、数千体を一気に入れてしまったために、認識しきれていないのだ。すこしイレギュラーな方法だが、大きさ程度はわかるし、この個体と指定すれば、だいたいのディティールは分かる・・・はず。あ、これヤバい奴いる・・・・。おそらくこれは奴だ。
「すみません・・・・。言ってもいいか・・・悩むのですが、確実に始末はできるので・・・・言いますね。・・・・・・・・・・・・言いますよ。ドラゴンいます。」
今回は言った僕も含めて、みんな口をあんぐりと開けたまま固まった。
数分で入門を待つ列の最後尾に到着し、ジリジリと進む列に並ぶ。時折衛兵さんが馬に乗って列を見回っているようで、前の方からゆっくりやってくる。よく見ると、昨日帰り際に見送りしてくれた、詰め所の衛兵さんだった。あ、馬のスピードが上がった。何かあったのだろうか。
「アタール様、なぜ領都に?」
僕だった。昨日出立したはずなのに、ここに並んでいれば驚くよね。衛兵さんが問いかけてきたので、ちょっとお願いがあって領主様にお会いしたい旨をお伝えすると。『列を離れて、右側の閉じているもう少し大きい門の方に向かってほしい。』と言い残して、ものすごいスピードで踵を返していった。
僕とエレナは顔を見合わせながらも、伝えられた通りに、列を離れて右側の門に向かって行くのだが、微妙に長い列に並んでいる方々の視線が痛い。ここはスルースキルで乗り切るところだろうな。
列が長いとはいっても、検問のために時間がかかっているだけで、そんなに距離が遠いわけではないので、すぐに大きな門の前に到着すると、見計らったように門が開き、衛兵さんに招き入れられた。そして先日と同じように詰め所で待機することになった。
ここで待機ということは、もう先ぶれも出ているんだろうな。特に会話することもなくしばらく待つと、詰め所の前にまたあの豪華な馬車が横づけにされ、言われるがまま乗り込んだ。昨日一度体験しているとはいえ、この待遇には慣れない。エレナの方を見るとやはり緊張度は増しているのか、表情が硬い。
再びの城の正面玄関。既に家令のアンドレイさんが待ち構えていて、城に招き入れてくれた。今日は謁見室でも談話室でもなく、特に待つこともなく案内されたのは、執務室だった。
「もう硬い挨拶もなしでいいからな。」
こちらが一歩足を踏み入れた所で、いきなりそういわれたので、とりあえず少し深めに会釈をしておいた。そのままアンドレイさんに促されるまま、ソファーに腰かけると、
「で、どういう用事だ?」
と、もういきなりの質問。街門からここまで、あまりにもスムーズ。若干押され気味ではあるけど、そこは気をとり直して用件を伝える。しかしその前に人払いかな。かなりイレギュラーなお願いだから。
「領主様。」
「アートでいい。」
あ、はい・・・。
「アート様、今ここで話が聞けるのは、アンドレイさんだけでしょうか?少し混み入った話といいますか、ご相談といいますか、僕の魔法が関係している話ですので、人払いをお願いいたします。」
「大丈夫だ、我とアンドレイしかおらん。」
「わかりました。それではます確認から。最初から僕の魔法が関係していますので、色々と込み入っております。まず、アート様の領地の地図はございますか?」
「アンドレイ。」
名前呼ぶだけで、地図出てくるのか。僕もあんなセバスチャン欲しい。アート様も応接セットの方に集まり、用意された地図を真ん中のテーブルに広げてもらった。
「昨日、僕とエレナで相談しまして、今からのお話は、他言無用でお願いします。そしてここからは僕の判断ですが、国王様、サシャさんには、お伝えいただいてもかまいません。いかがでしょうか?」
エレナの方を確認すると、頷いているので、そのままアート様の返事を待つ。
「いいだろう。アンドレイも分かったな。」
「はい、勿論でございます。」
みんなで頷きあいながら、お互いの顔を見合わせる。そして僕はおもむろに地図を指さして説明を始める。
「ここ、この地図には記されていませんが、魔物の山の延長上、距離は測っていないので具体的には分かりません。だいたいこのあたり、ここに島があります。直径10kmほどの、いびつですけど、ほぼ円形です。」
「何故そんなことを知っている?」
ここは単に魔法です。では済まないので、実演するしかない。
「まずは、この魔法です。<フライ>。」
うん。ちゃんと呪文言えた。そしてソファーから天井すれすれまで浮き上がる。アート様もアンドレイさんも愕然としている。
「ちょ、ちょ、ちょっと待て。どこに魔道具を隠しているのだ?」
「いえ、魔道具は使っていません。単に僕の魔法です。」
「・・・・・・」
「そして次に、これです。<ムーブ>。」
そう、転移に呪文を付けました。まあ、ほぼ使わないと思うけど。僕はソファーから執務室の入り口に転移した。
「・・・・・・」
「これも僕の魔法です。まずこの二つの魔法が、前提にあります。僕の移動手段だと思ってください。今日も実は、その島から来ました。」
入口から僕が座っていた位置まで歩きながら、そう説明する。そしてソファーに着席して、
「ここからがもうひとつの報告とご相談です。」
「ま、まだあるのか・・・。」
アート様は青い顔をして口をあんぐりと開いているし、アンドレイさんも・・・アンドレイさんは、結構冷静みたいだ。
「よ、よい、言ってみろ。」
「はい。この島は、結界守の村の結界の外側にありまして、僕が見つけた時には、その、魔物だらけの島でした。」
「そ、それで?」
「その、なんというか・・・討伐しました。正確には捕獲ですが。」
エレナは何得意そうに頷いてるんですか・・・アート様は冷や汗かいているというのに・・・。あ、アンドレイさんも良く見たら冷や汗かいている。
「続けてよろしいでしょうか?」
「よ、よい、続けろ。」
「この島に居た、すべての魔物、正確な数が数えきれないので、おおよそですが、3500体ほど。それが捕獲した数です。まず、この処理を何とかしたいのです。そして、」
「え?・・・・まだあるのか・・・。」
「はい、このまま続けます。今この島全体に、僕が結界を張っていて、今は魔物はまったくおらず、そこに僕は、その、別荘を作りました。昨日はそこに泊まっていました。それで」
「・・・・・・」
「よろしいですか?それでこれは、えっと・・・加工していない魔石ってありますでしょうか?」
「・・・アンドレイ。」
しーんと静かで、張り詰めた感のある執務室に、アンドレイさんの靴音だけが響いている。とにかく皆無言。僕も最終的にどういう判断がアート様から下されるのか分からないので、けっこう緊張している。
「お持ちしました。未加工の魔石でございます。」
「アタール君。」
アート様の指示で僕は魔石を受け取る。大きさは軽自動車サイズのモンスターボアのものより、だいぶ小さいが、ゴブリンほどではない。そのまま無言で、魔力チャージする。すぐに魔石は銀色に代わる。
「・・・・・・」
今度は、アート様とアンドレイさんだけではなく、エレナも口をあんぐりと開いている。そういえば、魔力チャージするところは、エレナには見せてなかった。そうか、未加工の魔石って普通はそのまま使えないんだっけ。
「そして、これは教えて欲しいのですが、この銀色になった魔石なんですけど、今、これよりだいぶ大きなものを数個、島の結界維持に使っています。この色の魔石って、どれくらい持つものでしょうか。今島で小さい結界で6日ほど、島を覆う結界で4日ほど経つんですが、まったく色が変わらないのです。」
話し終わり、周りを見渡してみると、皆口をあんぐりと開いたまま固まっていたので、しばらく復活を待つことにする。
皆が復活して落ち着いたので、再度銀色の魔力魔石について聞いてみたが、存在は知っていても、その性能については知らなかったので、後日サシャさんに手紙を送り、聞いてみることになったのだが、僕すぐ行けるんだけどな。言わなかったけど。再度アート様に声をかける。
「アート様。」
「なんだ、もうどうでもいいし、なんでもいいから言え。」
めちゃくちゃ投げやりになっているけれど、固まっているよりいいか。
「先ほどの魔物、約3500体なんですが、僕のインベントリにほとんどが生きたまま入っています。どこで処分すれば・・・・。」
「アンドレイ。」
「い、いや、アート様、いくら何でもそればかりは言われましても想像がつきかねますので・・・。」
あの有能なアンドレイさんが、さじを投げた・・・。
「そ、そうか。どうにかならんのか。どんな魔物がおるのだ。」
「・・・すみません、出してみないことには・・・。少々お待ちください。」
ちょっと待っていただいて、大きめの魔物を確認してみる。直接見るわけではなく、魔力反射の応用のようなものだ。もともとインベントリは認識して入れたものならば、なぜか中身がが理解できるのだけど、数千体を一気に入れてしまったために、認識しきれていないのだ。すこしイレギュラーな方法だが、大きさ程度はわかるし、この個体と指定すれば、だいたいのディティールは分かる・・・はず。あ、これヤバい奴いる・・・・。おそらくこれは奴だ。
「すみません・・・・。言ってもいいか・・・悩むのですが、確実に始末はできるので・・・・言いますね。・・・・・・・・・・・・言いますよ。ドラゴンいます。」
今回は言った僕も含めて、みんな口をあんぐりと開けたまま固まった。
0
お気に入りに追加
3,590
あなたにおすすめの小説
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜
橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる