教室から始まるおもゆり話

xita

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7-4.ちょっとしたお薬

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 やばい、どうしよう。瑞希に掴まれてるからどうしようもないけど考えてしまう。このまま瑞希が起きたらどう考えてもなんか言われるし、そもそも瑞希も私のおしっこで濡れてしまっている。

 外はもう明るい。睡眠薬を飲んでいても瑞希が目を覚ますのも時間の問題だろう。でも人としての習性からか私はなんとか誤魔化せないかずっと考えていた。

「あれ、桃香?」

 もうどうしようもないから瑞希の胸に頭を埋めていると上から声がする。


「もしかしてやっちゃった?」
「うっ……これは瑞希も悪いんじゃないの?」
「え、でもトイレに行ける時間はあったよね」

 そう言いながらおしっこで濡れている下半身を触られる。擦られるように触られているとなんだかまたおしっこに行きたくなってきた気がした。

「あーあ、私まで濡らしちゃって」
「それは…ごめん」


「ねえ桃香。おもらしする夢って見るの? まだ覚える?」
「もう忘れちゃった…とても怖い夢で」

 なんだかとっても怖い夢だった。

「悪夢系なんだ」
「でも!」

 私は瑞希にしがみつく。

「なんか最後は良い夢になった気がする」
「それはよかったね」

 下半身を触っていた瑞希の手は段々とヘソの方に行っている。

「いつまで触ってるの? なんだかくすぐったいよ」
「ちょっとだけ罰を与えようかなって」

 ヘソを触っていた手に突然力が入り、下腹部が押される。



「うぐっ!」

ショロロ

 完全に油断していたし、おねしょしてから時間が経っておしっこが溜まっていたのか、押されると強引におしっこの出口から出ていく感覚。既に濡れている寝間着とベッドが少しだけ温かくなる。

「あ、また漏れちゃったんでしょ」
「…………」

 私は顔を真っ赤にして何も言えなかった。


━━◇


 部屋のベランダでは世界地図になったマットと、洗濯された私と瑞希の寝間着が干されている。私がおねしょした完全な証拠品だ。

「なんで外に干すの……」
「だって乾かないじゃん。夜までに乾かしたいからさ。私ソファーで寝たくないよ」


 瑞希は自分の家のように冷蔵庫から飲み物を取り出して私の前に置く。

「ほら、これでも飲んで」
「これは睡眠薬は入ってないよね…」

 ちょっと睨みつける。

「もう、入ってないよ」
「本当かな?」

 言いながらも朝から何も飲んでいなくて喉が乾いてるので注いでくれた飲み物を口にする。朝一の冷たい飲み物が喉に入って気持ちいい。

「今日は何する?」
「1日時間あるし、また映画でも見ながらだらだらしよう」
「良いね」

 私達はまたリビングのソファーに座って映画鑑賞を始めた。


 よく考えれば瑞希はそんなインドア派じゃないから、時間があるなら一緒にショピングモールとか出歩くだろう。
 今日!そうならなかった違和感を私は感じ取れなかった。




「ちょっとトイレ」

 映画の途中で私は何度目かの席を立つ。少し前にも行った気がするのだけど、朝のおねしょから変に意識しすぎているのだろうか。

「もーまた」
「ごめんごめん」


 トイレに行っておしっこをしているのだけど、さっきと変わらないくらいの量が出た。
 おしっこを出しすぎて体から水分が抜けたのか自然と喉が乾いて冷蔵庫からお茶を飲む。
 冷蔵庫のあるキッチンとリビングは繋がっているので、私の姿が見えた時点で瑞希は映画を再生していた。



 正直ちょっと映画には飽きていたりする。もうだらだらとテレビで適当に流しているだけで半分意識は眠りこけていた。
 そんな状態でも生理現象は働くもので、またトイレに行きたくなってきた。

「瑞希ー またトイレ」


 いつもと同じようにソファーから立ち上がろうとした時。

「痛いっ!」

 同時に貫くような痛みがお股に走って思わずお股をおさえて座り込む。
 さっきまで何とも無かった筈なのに、急激に膀胱が重くなっておしっこの出口から強引に出そうとしてくる。

 とてつもない勢いの尿意に勝手に脂汗が出てきた。


「えっ、何っ?」

「やっと本領発揮かな?」

 隣で瑞希が言う。

「結局何か入れたの!?」
「ちょっと利尿剤を入れてみたよ。どう?」
「い、痛い!」

 もはやおしっこを我慢出来るとか、出来ないとなじゃなくておしっこの出口が痛くて、お腹も急激に膨らんで痛い。




「もう駄目っ、出る!」

ジョロロロロロッ

 尿意に対して何も抵抗ができないまま、座っているソファーがおしっこで濡れ始める。あまり長時間我慢してないからかいつもより無色透明だった。

 掃除が大変だから絶対にソファーを汚したくないのに、力を入れる入れないではなくて痛みで何も制御が出来ない。

 しかももうおしっこは出ないのに、凄まじい残尿感が残っていてとても気持ち悪い。

「まだ出そうなのに出ない…」
「利尿剤ってむくみとかに効くらしいよ」

 瑞希は何処から取り出したのか利尿剤の箱を取り出している。私はその箱を奪い取る。裏面を見ると【超強力!】と大きく書かれていた。

「何処に売ってんのこれ…」


 股から手を離して箱を持っているとまたムズムズしてきた。ソファーは出てきたおしっこでビチョビチョだし、パンツもまだ温かいのにもうトイレに行きたくなってきた。


「ネットに売ってたよ」

 瑞希が近付いておしっこで濡れることも構わずに私に抱きつく。鼻をわざとらしくクンクンと動かしていた。

「すぐ流れるとおしっこの匂いしないんだー」
「嗅がないでよ…」
「だっていつも桃香って長時間我慢してるから」

 体を揺すられる。さっきおもらししたはずなのにもう溜まってきたおしっこが大袈裟に膀胱の中で揺れて尿意を高める。箱をさっさと手放して私はまた足の付根を押さえた。
 さっきの感じからしてどう考えても我慢できるものじゃないけど、こうしているとなんだか痛みが緩和されていく気がする。

「ひょっとしてもうおしっこしたくなった」
「う、うん。だからちょっとトイレ…」
「行かせるわけないじゃん」

 何かを持った瑞希の手がパンツの中に伸び、冷たい物が女性器に入ってきて私は身を縮こませた。手に持った器具は何時もの私をイかせる動きではなく、何かを探す動きをしている。



何をしているのだろう?

 答えはすぐに分かった。瑞希が探していたものもすぐに分かったことだろう。凄まじい勢いで作られているおしっこを止めている唯一の場所。

 そこはもはや私の意思に関係なくヒクヒクと動いていた。瑞希はそんなことはお構いなしに直接そこに冷たい物を当てる。暴れ狂った尿意が蓋ができたことで抑えられ、代わりに腹部の圧迫感が増した。

「な、何するの!?」
「ほら、これで我慢できるでしょ」
「な、何を言って…」



「破裂するまで我慢してね!」

 絶望が体を襲った。慌てて尿意を解放しようとおしっこの出口に力を篭める


「ふぅーっ、ふぅーっ…………い、痛い!」

 いつもトイレで出す時異常の力を込めているのにおしっこが出る予感は一切しない。それよりも何かが擦れる感じがしておしっこの出口が痛かった。

「ほらこれ尿道プラグだって。小さくかえしが付いてて取れないらしいよ」
「んんっんんっ」

 見せてくれたのは本当に小さな栓みたいなものだった。

「そしてこれがかえしを解除する鍵」

 次に細い針金のようなものを見せてくれる。

「安心してよ。ちゃんと消毒したし、ワセリンは塗ってるよ」
「ふぅっ、ふぅっ」

 問題はそこじゃない! 作られるおしっこがいつも以上なのにそれを全部塞がれたら行き場のないおしっこは何処に行くのか。
 いつもなら勝手に出ていく量以上のおしっこが膀胱に溜まっている。体も勝手におしっこを出そうとしていて、反射的に尿道に力を込めておしっこを出そうとしている。

 なのに、なのにどれだけ力を入れてもおしっこが出ていく感覚がない。
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