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2-1.一緒に遊ぼう
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学校が休みの日、私は朝から瑞希の家に来ていた。
あれから今日の予定のことを何回か話し合ったて結果的に瑞希の家で集まることにしたのだ。
「あ、来たね」
「おはよう瑞希」
「おはよう、桃香」
瑞希は何だかとても楽しそうだ。かくいう私もちょっと楽しみにしている。
クラスの皆漏らせばいいのに、と言っていた瑞希。取り敢えず誰かが無様に失敗しておもらしする所が見たいと話していた。それが私になるんだろう。
私もこれまでの経緯を簡単に瑞希に話した。誰かから強制的におもらしさせられたい、との事を。
瑞希は私の言葉に引くわけでもなく話を聞いてくれて了承してくれた。
瑞希は誰かのおもらしする姿が見たくて、私は誰かからおもらしさせられたい。丁度良い時に丁度良い人が来た。
「それで本当にこんな長時間居ても良いの?」
「いいよ。母屋はあっちにあって、こっちは今は私が主に使わせてもらってる離れだから」
離れがある家なんて今時あるんだ…
「親には迷惑かかんないし、こっちに来なくて良いとも言ってるよ。だから桃香ちゃん」
目が怪しく光る。
「おもらしするまで頑張ろうね」
離れの中を進んで瑞希の部屋だと説明された部屋に入る。畳の引かれた結構広めな和室になっていて、洋風な私の家とは正反対だった。
「ここが瑞希の部屋なんだね」
「そうだよ。まあ適当な椅子にでも座って」
荷物を端に置いて、中央に置かれた机に入れられている座椅子を引き出して座る。
既に机の上にはボトルに入った麦茶が2つのコップに分けられて置かれており、机の真ん中にはお茶菓子が置かれていた。
「なんか宿屋みたい」
「すごいでしょ。最近旅行に行ってからこの部屋を好きになったんだ。それまでは何もなさすぎて寂しかったよ」
確かに和室は普通に暮らしていても楽しくない…か。
瑞希が部屋の奥から持ってきたのは最近発売された家庭用ゲーム機だった。準備する姿を見ながら、意外と親から気にかけられてるんだなと思った。
だって私一人しかやる人が居ないのに、わざわざ多人数向けのゲーム機を買う必要は無いから。
「ほらこれ。買ってもらったやつ。親も一緒にやってくれるんだけど、たまにしか時間が取れなくて」
「めったに出さないからいらなくない? って思ってたけど、丁度良かった….」
「でもパーティゲームって2人だと微妙だよね」
「まあ、そこはしょうがないよ。だって自分の親と、友達と遊ぶのは嫌だし」
コントローラーをもらう。やることになったのはゲーム機と同時に発売された横スクロールのアクションゲームだ。
「じゃあ、これからこのゲームの終わりまでやろう!」
「終わりまで!? 結構掛かりそうだけど…」
「結構掛かるからこれを選んだんだよ?」
瑞希はそう言いながら私の下半身をねっとりと
見回す。
ああ
そうだ。
そのためにここに来たのだ。
最初、この計画を話していた時、当然水を飲んで我慢するやり方が1番に上がった。でも私も瑞希もそれを拒否する。
私は、どうしてもじゃなければ吐きそうになるくらい水を飲みたくなかったし、瑞希はこれからいろんなことをやっていくから最初は様子を見たいと話していた。
今回のこれは所謂お試しなのだろう。これからどうなっていくのかはまだわからない。
「うわ、また死んじゃった」
瑞希の操作していたゲームキャラが穴に落ちて死ぬ。これで何度目だろう…? なくなった残機の殆どは瑞希が死んでる気がする。薄々感じていたけど瑞希は死ぬほどゲームが下手だった。
普通ならもう中盤まで進んでいそうなのに、序盤から全く進まない。
今作は前作と違ってクリアするまで結構長いと聞いている。これはクリアするまで何時間掛かるのだろう…
「いや、死にすぎでしょ!」
「これは桃香がうますぎるんだよ!」
ゲームで盛り上がっていた頃、突然瑞希がポーズボタンを押した。何事かと隣を見ると、瑞希も私の方を観ていた。
「ちょっとトイレ行ってくるね」
そう言って立ち上がる。ゲームが止まったので手持無沙汰になって机のお菓子をつまみ、お茶を飲んだ。
「了解」
「家だとトイレが近くなっていやだね…」
「あれ、そう言えばこの離れのトイレって何処にあるの?」
この家に来てから真っ直ぐこの部屋に来たので私は家の間取りを一切知らない。
私が聞くと、瑞希は顔に影を落とす。
「桃香は知らなくて良いよ。だって今日はトイレなんていらないから。このままここで我慢して漏らしてよ!」
「それはそうだけど…」
「私行ってくるから」
瑞希は扉を開けると廊下に出ていった。
トイレはいらない……確かにいらないのだろう。このままトイレに行かずにここで限界まで我慢して私はおもらしするのだ。
あの強い言い方からして瑞希は本当に私を漏らさせようとしているのだろう。それを望んでいて嬉しいはずなのに、いざ漏らせって言われると何処か恥ずかしい気もしてくる。
「ごめん、もう一回トイレ行ってくるね」
「う、うん」
二度目のトイレ休憩。離れていく瑞希を私は羨ましそうな目で見ていた。
「どうしたの 桃香もおしっこ行きたいの?」
目線の先にあるのはゲームが小休止だからとスカートを押さえる手。何時もなら少し余裕を持ってトイレに行く位のおしっこが既に溜まっていた。
指摘されて私は思わず手をどけた。ほんの少しの尿意が体に伝わる。
「あの、」
「言わなくてもわかるよ。私が言って手をどけたんだから、そういうことでしょ?」
間違ってない。おしっこを我慢してると言われて直接我慢してるのがバレるのが恥ずかしくて手をどけた。ただそれだけ。
「ほら、我慢したいのならまた押さえれば良いじゃん」
「いや、ちょっと大丈夫かな」
なんの意味があるのか私は強がった。
「あれ、桃香また死んだの」
「ご、ごめん」
私の操作するキャラが死んだ。一時的にゲームが止まって操作をする必要がなくなったため、私はこれ幸いとスカートを押さえる。
ゲームで死んだ時、少し暴れていた尿意が落ち着いた気がした。
二度目の休憩から時間が経ち、何もなければ急いでトイレに行くほどの尿意を私は抱えていた。何時もならこの時間位にはトイレに行ってパンツを脱ぎ、用を足している頃。
「もうゲームは辞めとこっか」
「え、なんで?」
2人でやってるゲームは瑞希が定期的に死に、私も別のことに気を取られ始めてから両者共に死にまくって中盤から進んでいない。
でも確かにこのままやっても、あまり先に進まない気がした。
私が瑞希よりゲームが上手かったから先行する形で少しずつ行けてたけど、もう普通のプレイはおしっこの事に気を取られて出来ない気がする。
「だって桃香、もうそろそろ我慢の限界に来てそうじゃん。長かったなぁ。その間私は2回もトイレに行っちゃったよ」
ゲーム機の電源を落とした瑞希は机を挟んで反対側に座った。
「あ、そう言えば桃香言ってたね。トイレが長い方だって」
「あのことはもう忘れてよ。私も勢いで言ったんだから」
「いや、忘れないよ。だって私を変な目で見てくるクラスの一人が、自由に漏らせて良いって言ってくれた時だから」
ゲームという気を紛らさせていた物が無くなり、少しずつ高くなっていく尿意に意識が持っていかれる。それに何時も遊ぶ時には周りに誰もいないのに今は瑞希が向かい側に座ってずっと私のことを見ていた。
緊張感がある。
私がおしっこを我慢してスカートを抑えているのも、波が来て辛そうな顔になるのも、少しだけ楽になって安堵の顔を見せるのも全てが瑞希に見られているのだ。自分が望んだことなのに、恥ずかしくて顔が赤くなっているのを感じる
「私もこんな格好してたんだ」
瑞希が言った。
「で、桃香は何もせずに私を見てたと」
「その時はごめん…」
「いいよ。私も多分他の人が漏らしても何もできないし」
「だから、今の私も桃香のことを見てるだけ。今日は桃香に手を貸さないし、何もしない。私は何もしてないから、今から起きることは全部桃香が悪くて、全部桃香自身の失敗だよ」
それから数十分経った位だろうか。わからない。わからないけれど尿意の波は段々と強くなっておしっこの出口を開けようとしてくるし、その感覚が段々と短くなっている気がする。
チョロ
「あっ…」
何度目かの波の中で閉じていた門が破られる。
おしっこが閉ざされている出口を強引に通過し、パンツが水分を吸い取ってじわっとする感覚。
瑞希が目の前で見てるのに思わず声が出た。
や、やっちゃった。瑞希が、新しくできた友人が、人が見ている目の前でパンツを濡らしちゃった…
「どうしたの?」
「な、なんでもないよ」
何故か私の口から出るのはバレバレな嘘。
「そうなの? パンツを濡らしちゃったとかも無いの?」
「なんでもないってば」
「嘘なんでしょ?」
瑞希の口元が歪む。
「ちょっとおしっこが出ちゃったんでしょ? 我慢できなくてパンツを濡らしちゃったんでしょ? でも恥ずかしくてそれを言えない」
「なんでそんなこと…」
間違ってはいない。
「あーあ、桃香は何もされていないのに漏らしそうになってるんだ]
「トイレに行かせてもらってないじゃん」
そこだけは反論できた。
「え、でも桃香がパンツを濡らしたのは我慢できなかったからじゃないの? 私は直接何もしてないよ」
…………
確かに私がパンツを少しだけ濡らしたのも我慢が出来なかったからで、瑞希は何もしてない。
おしっこを我慢しだしても、元をたどれば私がやり始めたことで瑞希は何もしていない。
トイレの場所を知らないのも本当にしたかったら瑞希を追えばよかっただけ。
全て私一人の責任だった。瑞希はただ見てるだけだから、ここでおもらしするということは、私一人だけ負けるということ。
「どうしたの? もう漏れちゃうの? ここで漏らしたら桃香の一人負けだよ?」
「だ、大丈夫。まだ我慢できる」
出そうになるおしっこを必死に抑える。
ショワ
ショワ
「あっ、うっ、あう」
でも少しずつ出てくるおしっこは止まらずにパンツを濡らしていった。
向かい側から隣に来た瑞希は気になったのか私自身には決して触らないようにしてスカートの端を捲る。手で押さえているからパンツまでは見えないものの、おしっこで濡れた座布団が見えた。
「我慢できなくて人の家の椅子も濡らしちゃってさ」
「だ、だってしょうがなあああっ」
ショワワワワッ
声を出したら気が緩んで多めのおちびりをした。スカートがしわくちゃになるのも恐れずにおしっこの出口を揉んで止める。
めくっていた座布団の染みは大きくなり、少ないおちびりでまだギリギリ濡れていなかったスカートにもおしっこの染みが浮かび、隠されていた匂いが浮いてくる。
「流石にスカートが濡れたらもうおちびりじゃなくておもらしじゃない? このまま外に行ったら何もごまかせないよ」
「ち、ちがっ」
「この染みはおしっこじゃないの?」
瑞希は濡れたスカートの端に指を当てて鼻に近づける。
「なっな、何やってるの!?」
「ほら、おしっこじゃん」
駄目だ、スカートごとずっと揉んでいるのに流れるおしっこが止まらない。少し、誤魔化せるかも? と思っていたおしっこの染みはスカートをほぼ濡らしている
何度も、何度も、我慢したおしっこの出口はもはや痛いほどで、早く解放してくれと叫んでいた。
もう、良いよね?
誰に対する許可なのかは分からない。でも確かなのは完全におしっこを我慢する気持ちが無くなったこと。
ショワワワワワワワワワワ
ずっと我慢していたおしっこが流れていく。今やっているのはおもらしではなく、ただのトイレでするおしっこ。
勢いよく出るおしっこはパンツとスカートに遮られて勢いをなくして座布団を濡らし、やがて周りの畳を濡らし始める。
「はあぁぁぁぁっ」
自分でもどんな顔をしているのか分からない。ただ、ただ、やっとおしっこの苦痛から解放されたことが喜びだった。
「桃香、ありがとう。汚れた思い出が書き換えられた気がする」
「そっ、それはっ、や、よかったね」
そう言いながらも、ずっと貯めていたおしっこは途切れなかった。
あれから今日の予定のことを何回か話し合ったて結果的に瑞希の家で集まることにしたのだ。
「あ、来たね」
「おはよう瑞希」
「おはよう、桃香」
瑞希は何だかとても楽しそうだ。かくいう私もちょっと楽しみにしている。
クラスの皆漏らせばいいのに、と言っていた瑞希。取り敢えず誰かが無様に失敗しておもらしする所が見たいと話していた。それが私になるんだろう。
私もこれまでの経緯を簡単に瑞希に話した。誰かから強制的におもらしさせられたい、との事を。
瑞希は私の言葉に引くわけでもなく話を聞いてくれて了承してくれた。
瑞希は誰かのおもらしする姿が見たくて、私は誰かからおもらしさせられたい。丁度良い時に丁度良い人が来た。
「それで本当にこんな長時間居ても良いの?」
「いいよ。母屋はあっちにあって、こっちは今は私が主に使わせてもらってる離れだから」
離れがある家なんて今時あるんだ…
「親には迷惑かかんないし、こっちに来なくて良いとも言ってるよ。だから桃香ちゃん」
目が怪しく光る。
「おもらしするまで頑張ろうね」
離れの中を進んで瑞希の部屋だと説明された部屋に入る。畳の引かれた結構広めな和室になっていて、洋風な私の家とは正反対だった。
「ここが瑞希の部屋なんだね」
「そうだよ。まあ適当な椅子にでも座って」
荷物を端に置いて、中央に置かれた机に入れられている座椅子を引き出して座る。
既に机の上にはボトルに入った麦茶が2つのコップに分けられて置かれており、机の真ん中にはお茶菓子が置かれていた。
「なんか宿屋みたい」
「すごいでしょ。最近旅行に行ってからこの部屋を好きになったんだ。それまでは何もなさすぎて寂しかったよ」
確かに和室は普通に暮らしていても楽しくない…か。
瑞希が部屋の奥から持ってきたのは最近発売された家庭用ゲーム機だった。準備する姿を見ながら、意外と親から気にかけられてるんだなと思った。
だって私一人しかやる人が居ないのに、わざわざ多人数向けのゲーム機を買う必要は無いから。
「ほらこれ。買ってもらったやつ。親も一緒にやってくれるんだけど、たまにしか時間が取れなくて」
「めったに出さないからいらなくない? って思ってたけど、丁度良かった….」
「でもパーティゲームって2人だと微妙だよね」
「まあ、そこはしょうがないよ。だって自分の親と、友達と遊ぶのは嫌だし」
コントローラーをもらう。やることになったのはゲーム機と同時に発売された横スクロールのアクションゲームだ。
「じゃあ、これからこのゲームの終わりまでやろう!」
「終わりまで!? 結構掛かりそうだけど…」
「結構掛かるからこれを選んだんだよ?」
瑞希はそう言いながら私の下半身をねっとりと
見回す。
ああ
そうだ。
そのためにここに来たのだ。
最初、この計画を話していた時、当然水を飲んで我慢するやり方が1番に上がった。でも私も瑞希もそれを拒否する。
私は、どうしてもじゃなければ吐きそうになるくらい水を飲みたくなかったし、瑞希はこれからいろんなことをやっていくから最初は様子を見たいと話していた。
今回のこれは所謂お試しなのだろう。これからどうなっていくのかはまだわからない。
「うわ、また死んじゃった」
瑞希の操作していたゲームキャラが穴に落ちて死ぬ。これで何度目だろう…? なくなった残機の殆どは瑞希が死んでる気がする。薄々感じていたけど瑞希は死ぬほどゲームが下手だった。
普通ならもう中盤まで進んでいそうなのに、序盤から全く進まない。
今作は前作と違ってクリアするまで結構長いと聞いている。これはクリアするまで何時間掛かるのだろう…
「いや、死にすぎでしょ!」
「これは桃香がうますぎるんだよ!」
ゲームで盛り上がっていた頃、突然瑞希がポーズボタンを押した。何事かと隣を見ると、瑞希も私の方を観ていた。
「ちょっとトイレ行ってくるね」
そう言って立ち上がる。ゲームが止まったので手持無沙汰になって机のお菓子をつまみ、お茶を飲んだ。
「了解」
「家だとトイレが近くなっていやだね…」
「あれ、そう言えばこの離れのトイレって何処にあるの?」
この家に来てから真っ直ぐこの部屋に来たので私は家の間取りを一切知らない。
私が聞くと、瑞希は顔に影を落とす。
「桃香は知らなくて良いよ。だって今日はトイレなんていらないから。このままここで我慢して漏らしてよ!」
「それはそうだけど…」
「私行ってくるから」
瑞希は扉を開けると廊下に出ていった。
トイレはいらない……確かにいらないのだろう。このままトイレに行かずにここで限界まで我慢して私はおもらしするのだ。
あの強い言い方からして瑞希は本当に私を漏らさせようとしているのだろう。それを望んでいて嬉しいはずなのに、いざ漏らせって言われると何処か恥ずかしい気もしてくる。
「ごめん、もう一回トイレ行ってくるね」
「う、うん」
二度目のトイレ休憩。離れていく瑞希を私は羨ましそうな目で見ていた。
「どうしたの 桃香もおしっこ行きたいの?」
目線の先にあるのはゲームが小休止だからとスカートを押さえる手。何時もなら少し余裕を持ってトイレに行く位のおしっこが既に溜まっていた。
指摘されて私は思わず手をどけた。ほんの少しの尿意が体に伝わる。
「あの、」
「言わなくてもわかるよ。私が言って手をどけたんだから、そういうことでしょ?」
間違ってない。おしっこを我慢してると言われて直接我慢してるのがバレるのが恥ずかしくて手をどけた。ただそれだけ。
「ほら、我慢したいのならまた押さえれば良いじゃん」
「いや、ちょっと大丈夫かな」
なんの意味があるのか私は強がった。
「あれ、桃香また死んだの」
「ご、ごめん」
私の操作するキャラが死んだ。一時的にゲームが止まって操作をする必要がなくなったため、私はこれ幸いとスカートを押さえる。
ゲームで死んだ時、少し暴れていた尿意が落ち着いた気がした。
二度目の休憩から時間が経ち、何もなければ急いでトイレに行くほどの尿意を私は抱えていた。何時もならこの時間位にはトイレに行ってパンツを脱ぎ、用を足している頃。
「もうゲームは辞めとこっか」
「え、なんで?」
2人でやってるゲームは瑞希が定期的に死に、私も別のことに気を取られ始めてから両者共に死にまくって中盤から進んでいない。
でも確かにこのままやっても、あまり先に進まない気がした。
私が瑞希よりゲームが上手かったから先行する形で少しずつ行けてたけど、もう普通のプレイはおしっこの事に気を取られて出来ない気がする。
「だって桃香、もうそろそろ我慢の限界に来てそうじゃん。長かったなぁ。その間私は2回もトイレに行っちゃったよ」
ゲーム機の電源を落とした瑞希は机を挟んで反対側に座った。
「あ、そう言えば桃香言ってたね。トイレが長い方だって」
「あのことはもう忘れてよ。私も勢いで言ったんだから」
「いや、忘れないよ。だって私を変な目で見てくるクラスの一人が、自由に漏らせて良いって言ってくれた時だから」
ゲームという気を紛らさせていた物が無くなり、少しずつ高くなっていく尿意に意識が持っていかれる。それに何時も遊ぶ時には周りに誰もいないのに今は瑞希が向かい側に座ってずっと私のことを見ていた。
緊張感がある。
私がおしっこを我慢してスカートを抑えているのも、波が来て辛そうな顔になるのも、少しだけ楽になって安堵の顔を見せるのも全てが瑞希に見られているのだ。自分が望んだことなのに、恥ずかしくて顔が赤くなっているのを感じる
「私もこんな格好してたんだ」
瑞希が言った。
「で、桃香は何もせずに私を見てたと」
「その時はごめん…」
「いいよ。私も多分他の人が漏らしても何もできないし」
「だから、今の私も桃香のことを見てるだけ。今日は桃香に手を貸さないし、何もしない。私は何もしてないから、今から起きることは全部桃香が悪くて、全部桃香自身の失敗だよ」
それから数十分経った位だろうか。わからない。わからないけれど尿意の波は段々と強くなっておしっこの出口を開けようとしてくるし、その感覚が段々と短くなっている気がする。
チョロ
「あっ…」
何度目かの波の中で閉じていた門が破られる。
おしっこが閉ざされている出口を強引に通過し、パンツが水分を吸い取ってじわっとする感覚。
瑞希が目の前で見てるのに思わず声が出た。
や、やっちゃった。瑞希が、新しくできた友人が、人が見ている目の前でパンツを濡らしちゃった…
「どうしたの?」
「な、なんでもないよ」
何故か私の口から出るのはバレバレな嘘。
「そうなの? パンツを濡らしちゃったとかも無いの?」
「なんでもないってば」
「嘘なんでしょ?」
瑞希の口元が歪む。
「ちょっとおしっこが出ちゃったんでしょ? 我慢できなくてパンツを濡らしちゃったんでしょ? でも恥ずかしくてそれを言えない」
「なんでそんなこと…」
間違ってはいない。
「あーあ、桃香は何もされていないのに漏らしそうになってるんだ]
「トイレに行かせてもらってないじゃん」
そこだけは反論できた。
「え、でも桃香がパンツを濡らしたのは我慢できなかったからじゃないの? 私は直接何もしてないよ」
…………
確かに私がパンツを少しだけ濡らしたのも我慢が出来なかったからで、瑞希は何もしてない。
おしっこを我慢しだしても、元をたどれば私がやり始めたことで瑞希は何もしていない。
トイレの場所を知らないのも本当にしたかったら瑞希を追えばよかっただけ。
全て私一人の責任だった。瑞希はただ見てるだけだから、ここでおもらしするということは、私一人だけ負けるということ。
「どうしたの? もう漏れちゃうの? ここで漏らしたら桃香の一人負けだよ?」
「だ、大丈夫。まだ我慢できる」
出そうになるおしっこを必死に抑える。
ショワ
ショワ
「あっ、うっ、あう」
でも少しずつ出てくるおしっこは止まらずにパンツを濡らしていった。
向かい側から隣に来た瑞希は気になったのか私自身には決して触らないようにしてスカートの端を捲る。手で押さえているからパンツまでは見えないものの、おしっこで濡れた座布団が見えた。
「我慢できなくて人の家の椅子も濡らしちゃってさ」
「だ、だってしょうがなあああっ」
ショワワワワッ
声を出したら気が緩んで多めのおちびりをした。スカートがしわくちゃになるのも恐れずにおしっこの出口を揉んで止める。
めくっていた座布団の染みは大きくなり、少ないおちびりでまだギリギリ濡れていなかったスカートにもおしっこの染みが浮かび、隠されていた匂いが浮いてくる。
「流石にスカートが濡れたらもうおちびりじゃなくておもらしじゃない? このまま外に行ったら何もごまかせないよ」
「ち、ちがっ」
「この染みはおしっこじゃないの?」
瑞希は濡れたスカートの端に指を当てて鼻に近づける。
「なっな、何やってるの!?」
「ほら、おしっこじゃん」
駄目だ、スカートごとずっと揉んでいるのに流れるおしっこが止まらない。少し、誤魔化せるかも? と思っていたおしっこの染みはスカートをほぼ濡らしている
何度も、何度も、我慢したおしっこの出口はもはや痛いほどで、早く解放してくれと叫んでいた。
もう、良いよね?
誰に対する許可なのかは分からない。でも確かなのは完全におしっこを我慢する気持ちが無くなったこと。
ショワワワワワワワワワワ
ずっと我慢していたおしっこが流れていく。今やっているのはおもらしではなく、ただのトイレでするおしっこ。
勢いよく出るおしっこはパンツとスカートに遮られて勢いをなくして座布団を濡らし、やがて周りの畳を濡らし始める。
「はあぁぁぁぁっ」
自分でもどんな顔をしているのか分からない。ただ、ただ、やっとおしっこの苦痛から解放されたことが喜びだった。
「桃香、ありがとう。汚れた思い出が書き換えられた気がする」
「そっ、それはっ、や、よかったね」
そう言いながらも、ずっと貯めていたおしっこは途切れなかった。
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