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番外編 ※不定期更新※

3.

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 午後からは暇になるでの、わしは乗馬じゃ。

 今日は旧友というか、悪友というか、まあ腐れ縁の上皇に会いに行こうと思っとるぞ。

 上皇は今ルーボレラ領で悠々自適な独り身生活を満喫中じゃ。

 上皇后はどうしたかって?亡くなったよ。5年前に、処刑された。

 なぜって、そりゃああれじゃよ。誰だって皇帝を殺そうとした者を側に置きたくなかろう?

 さて、胸糞悪い話はやめじゃ。皆にも紹介するよ。


「ぱっぱらぱらっぱー!!ヴォルグがきーたーぞー!リーシェン!!あーけーろー!!」

「うるさいぞクソジジイ!!!」

「同い年じゃろうが!なんならお主の方が誕生日早いじゃろ!!」

「黙れ筋肉ゴリラ!」

「口が悪すぎるんじゃ!そんなんじゃから殺されかけるんじゃろ!!」

「帰れヒゲ面孫バカくそタラシ!!!」

「今日も今日とて悪口のオンパレードじゃな!!もちっとわしに優しくなれんのか!!レイチェルに言いつけるぞ!」

「はっ!お前よりレイチェルに好かれてる自信しかねえよ!!」

「ばーか、レイチェルは最近上皇様なんて単語を発さなくなったわい!」

「は!?そりゃ死活問題じゃねえか!作戦会議すっぞ!とっとと入れ愚図!!」


 これがわしの旧友、リーシェン・なんちゃら・ベルディバじゃ。ミドルネームなんぞ覚えておられん。無理じゃ。

 皇族のミドルネーム長いんじゃもん。わし長い名前嫌い。

 それより、菓子が食べたいのう。リーシェンの有能執事に頼んで極上菓子を…


「お待たせしました。本日はマカロンですよ。それと、後ほどレイチェル様にお土産のフルーツタルトをご用意しております。お忘れなくお持ち帰りくださいね。」

「セバスティーノ!!お主はやはり有能じゃ!我が家にこんか!?」

「ダメに決まってんだろ狸。セバスはうちのだ。それより、レイチェルは元気にしてんのか?最近はシューベックのやつまで隠したがる。」

「それはそれは、シューベックも成長したな。」

「何をいう、こんなのは成長ではないだろう。」

「いいや、成長じゃよ。好いた者はそう易々と見せびらかすものではない。」

「お前、それで嫁に逃げられたんだろ。監禁まがいのことをして…」

「あ、あれは!外に出たら男どもがレベッカのことばかりを見るからじゃな!!」


 そんな事を話しているうちに日が暮れて、わしはまた邸に帰ったのじゃった…

 フルーツタルトはちゃんと持って帰って、レイチェルと一緒に食べたぞ。

 さすがセバスティーノじゃな、うまかった…


 さて、わしの一日はこんな感じじゃが、もう良いかの?わし、すごく疲れた…

 今日は解散じゃ。皆、寝るように。


 またどこかでな。
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