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はて、婚約とは編
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しおりを挟む前世で私が死んだ後、殿下基鮫島くんはそれはそれは廃れた生活をされたようで…
私が死んだと聞いてから、噂が流れたことや汚水事件を知ったらしく、憤りと悲しみと悔しさでふんたらかんたら
だって話長いんだもん。なんでそんなこと聞かなきゃいけないの?
なんの法律?これって義務?義務なの?王子様のくだらないお話を延々と聞くことが?
まだ禿校長の挨拶の方がマシよ??
「ねえ姫ちゃん聞いてる?俺すっごい悲しかったんだよ?事故現場に毎年お花をお供えして、命日には必ずお墓参りもしたんだ。
噂流したヤツらとか汚水ぶっかけた女は全部締め上げて始末しといたよ?姫ちゃんその日すごい災難だったらしいし、俺が告ったのもタイミング悪かったかなって反省したよ…。」
「あっそ…。で?なんでくればら?」
「ああ、俺が姫ちゃんに告る前に姫ちゃんのお姉さんがね?姫ちゃんの好みが知りたいなら くればら をやるべきって教えてくれたんだ!」
「最悪。てかここに転生したってことはシノなんちゃらって知らない?」
「ああ、知ってるよ!なんでここに飛ばされたんだろって思ってたけど、俺の恋を応援してくれたのかぁ…!!」
怖い怖い。ちょっと待って?鮫島くんってこんなヤバい奴だったの?
婚約って正式決定したんだよね?しかもシナリオからズレてるってことはワンチャン破滅ルート無くなるんじゃ?
え?てことは婚約破棄なんてものは一生来ない確率が高い…?
うーわ、詰んだ。リセットボタン連打したーい。
「とーりあえず逃げてもいい?」
「ぜーったいダメだよ♡」
「よくヤンデレ属性って言われない?」
「うん、言われる。ってか俺欲しいものを逃したことないんだよね。ほら、家にヤがついてたからさ。」
「え、そーなの?知らなかった。」
「まあ俺三男だったし。好き勝手してたからね~。女の子ともいっぱい遊んでたんだよね。でも、姫ちゃんはトクベツ。」
「あ、怖いから大丈夫でーす。」
ちょ、誰かポジ変わってくんない?ほんと、切実に。
確認のため聞くんだけど、私希望職種モブって言ったよね?え、言ってたよね?ちょ、プロローグ飛んで確認してくるわ。
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