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はて、婚約とは編
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しおりを挟むさて、一息ついたことですし、そろそろ殿下の記憶についてお伺いせねば。
下手をすれば私と同じ転生者ってことも有り得るしねぇ。
凄いあるあるじゃん?しかもこんな展開別作品でもあったらしいじゃん?
え、コイツ複数転生好きすぎかよってならない?絶対なるよね?
私がなるんだもん、皆なるよそりゃ。
あーあ、こんなことなら転生決める時に、いっその事「目が、目がぁ!!!」ってなんの意味もなく叫んでおけばよかったな。
そうしたらそんな感じの世界に行けたかも… って無理じゃん。
あの時乙女ゲームにしか飛ばせないってハッキリ言われたんだった…
まあいいや。あ、全然関係ないけど私前世でO型だったんだよね。それで口癖が「まあいいや」だったの!
転生しても受け継がれてるものなんだなぁ。
あ、興味ないよね。
「ところでルー様…。先程仰いました記憶とはどういった意味がございますの?」
「…え?僕そんなこと言ったかな?」
「私嘘をついたり不都合から逃げる殿方と婚姻など結びたくありませんわ。今回のことははく「実はね…?」あら、話されますのね。」
「…こほん。これは決して公にしてはいけないよ?僕はね、転生というものを果たしているんだ。」
「そうなんですの。いつから記憶が?」
「生まれる瞬間から自我が…って驚かないの?」
「ええ、私もそうですから。それにしても出生時からですか。大変ですわね。」
「…え?いや、うん。ラノベ的展開ではあるあるだけど、ん?そん、え?」
「あら、かなり混乱されてますわね。私幼い頃に転生者に誘拐されたこともございますし、特に驚くことでもございませんわ。」
「あー、マジか。てか【くればら】プレイヤーだったの?」
「ええ、廃人寸前でした。」
「おぅふ。つおいなお主。何周した?」
「数えておりません。」
「前世の名前聞いても?俺は 鮫島 樹。」
「よりによってお前かよ…。藍川 光姫。」
「姫ちゃん!?うっそ、マジ?興奮してきた。」
「すんな外道が。あんたのせいで死んだようなもんだわ。はー、馬鹿らし。」
説明しよう。目の前のにいるルモンド・プロミネア王太子殿下改め、鮫島 樹はあの日私に告白してきた見ず知らずの男子生徒だ。
汚水かけられたのも変な噂流されたのも、全部こいつが原因である。
あ、八つ裂きにしたい。今すぐに。
よし、処すか。
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