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第二章 雪幻の光路
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「そんなの権力に決まっているじゃないの!? この世で一番お強いのは、シュガーホープ七世様で、その次が四大貴族のご当主様方よ。そんな事、誰だって知っているわ! 暴力でマウント取れるのなんか、子供だけよ。馬鹿馬鹿しいにもほどがあるわ。だからあたしは、お貴族様と結婚して、権力を手に入れて、一般庶民から羨ましがられる生活を送るのよ!」
会話泥棒である同級生のサナ=ブリリアンが、荒々しく鼻息を吐き、腰に手を当てている。
昨日の帰宅途中で出会ったノアの発言が、頭にこびり付いていたホルンは、ラートルに尋ねた。
「昨日出会った人が、この世で最も強い力は、暴力だって言っていたんだけど、どう思う?」
このホルンの質問を、頼んでもいないのに、サナが横取りした。ホルンとラートルは、教室内の席に座り、あんぐりと口を開けて、サナを見上げている。サナは、仁王立ちし、ホルンとラートルを見下すように見つめている。そして、フンっと鼻を鳴らし、不敵な笑みを浮かべた後、自慢気に去っていった。
「・・・うん、まあ、僕もサナと同意見かな? 誰でも知っていると言いながら、自慢気に話すところが、サナらしいね」
「そうだね。なぜだろう? サナが言うと、鼻につくね。やっぱりラートルも、一番強い力は、権力だと思うんだ?」
「本当は愛だとか、大切な人を想う心だとか、言いたいけど・・・現実的にはね。暴力じゃ解決しない事の方が多そうだし、手を出したらシールドに捕まっちゃうよ。あまり大人の意見だとは、思えないよ。さすが、奇人変人ノアだ」
「だね。それにしても、夢がないね」
「夢がないね。サナの考え方がまともに思えてしまったよ」
ホルンとラートルは、溜息を吐いて、サナの後姿を眺めた。露骨なまでに権力を欲するサナの考え方が、案外的を射ている気になったホルンであった。しかし、あまりにも露骨過ぎると、下品に見えて顰蹙を買う事も学んだ。
暴力が最も強い力だと言い放ったノアの意図がまるで理解できない。少なくとも、大人の発言だとは思えず、ホルンは混乱するばかりであった。
「まあ、それこそが、奇人変人と呼ばれる所以なのかもしれないよ。考え過ぎない事だね。ドツボにはまっちゃうよ」
ラートルの意見ももっともだと、ホルンは考える事を止めた。ノアは悪い人だとは思えないのだが、独特な感性を持っている女性だと言う事は分かった。一緒にいて楽しいし、今まで出会った大人とは、まるで違う存在感を放っている。
「よう! 何の話をしているんだ?」
「ビッシュ!?」
ホルンとラートルは、同時に大声を上げ、目を丸くしている。あまりの大きさに、教室中の生徒達が一斉に注目した。ビッシュは、片手を上げて、満面の笑みを向けている。ビッシュから声をかけられたのは、久しぶりの事であった。元々は日常的な光景なのだが、ホルンにとっては現実味が薄く感じた。その後、会話に加わったビッシュは、何事もなかったかのように、二人に溶け込んだ。三人でいる時間が心地良くて、ホルンの中に残っていたわだかまりも解消されていった。ビッシュとの喧嘩は、まるで悪い夢でも見ていたかのように、心の奥底へと押しやられていく。ビッシュの隣にいる事が、これほどまでに居心地が良いとは、ホルンは思いもしなかった。
「あ! ヤバ! 先生だ!」
ラートルが、慌てて自席へと走っていった。ラートルの慌てように、ホルンとビッシュは顔を見合わせて噴き出した。そして、ビッシュはホルンの肩に手を置いて、耳打ちした。
「ホルン、ごめんな。俺、どうかしてた」
ビッシュは、そう言い残し、白い歯を見せ席へと歩いていった。
「ベイスホーム君! 席に着きなさい!」
突然、シーフに声を掛けられ、ハッとしたホルンが急いで席に腰を下ろした。周囲からは、笑いが起こっている。気恥ずかしさから小さくなっているホルンであったが、自然と笑みが零れてしまう。胸の奥が温かくなって、体中に絡まっていた冷たく重い鎖が、断ち切れたような解放感に浸っていた。やはり、ビッシュは凄いとホルンは感じた。たった一言で、ホルンを救い出してしまった。ホルンにとってビッシュは、なくてはならない存在なのだと、改めて実感した。
放課後になって、ホルンが帰宅の準備をしていると、突然後ろから肩を叩かれ振り返った。
「ベイスホーム君。少しお時間よろしいですか?」
シーフが優しく微笑み、ホルンは小さく頷いた。教室を出ていくシーフの後を追いながら、ホルンは窓側の席に顔を向けた。そこでは、ビッシュとラートルが楽し気に会話をしている。ホルンも二人と合流したいが仕方がないと、教室を出た。廊下を歩いていくシーフの隣に追いついた。しばらく並んで歩き、シーフが階段脇の隅へと誘導した。人目につかない場所で、二人は正対する。
「突然すいません。それで、イングウェイ君の様子は、どうでしたか?」
シーフが眼鏡を指で押し上げながら、ホルンを直視している。昨日、シーフとビッシュが話し合いをしていた。それ故に、シーフは心配しビッシュの様子が気になるのだと、ホルンは笑みを見せた。
「先生のお陰で、以前のビッシュに戻ったみたいです。何だか、スッキリしたように見えますよ」
「そうですか。私は大した事はしておりませんが、それならば良かったです」
「先生は、ビッシュとどんな話をしたんですか?」
「ただの世間話ですよ。ただ、彼はあの一件で酷く精神的に参っていた様子でしたね。君にも酷く当たってしまったと、後悔していましたよ。それで、一つ君に、お願いがあるのですが」
「何ですか?」
ホルンは、シーフを見上げた。
「君にとっては不本意かもしれませんが、少しの間、イングウェイ君をそっとしておいてもらえませんか?」
「え? それは・・・何故ですか?」
ホルンは、少々戸惑いを見せ、瞬きを繰り返した。以前のように明るいビッシュに戻り、これから色々話をしたり遊んだりできると思っていた。それ以上に、ビッシュにはまだ何か問題があるのか、不安になった。
「やはり未だに、心の傷は残っているように伺えました。それもそうです。遭難し発見されたら、言われもない罪の疑いをかけられたのですから。周囲からの奇異の目や、誹謗中傷も受けた事でしょう。我々の想像を遥かに超えた苦痛が伴ったと、想像に難くありません」
真っ直ぐ見つめてくるシーフに、ホルンは大きく頷いた。想像するだけで、吐きそうになるほど苦しくなってくる。当事者なら尚更、シーフの言う通り想像以上の苦痛を味わったであろう。だからこそ、ホルンはビッシュの力になってあげたいと考えていた。
「君も心配で色々気になる事もあると思います。しかし、質問に対する回答を発する時、どうしても考えねばなりません。当時の辛い経験を思い出す作業は、心身共に負担が大きいと考えます。何も私は、イングウェイ君に関わるなと言っている訳ではありません。一定の距離感を保ち、彼の心の安定を図って欲しいと願っています。いかがでしょう? できますか?」
「・・・はい。それが、ビッシュの為になるのなら」
うつむいたホルンは、唇を噛みしめた。ビッシュの為に何もしてあげられない不甲斐なさに、圧し潰されそうになっていた。
「ありがとうございます。それから、これから毎日放課後に、彼には補習を受けてもらう事になりました」
「補習ですか? そ、そうですよね。長い事、授業を受けてなかったですもんね」
「その通りです。君も心配でしょうから、彼の様子は逐一報告しますね。だいぶ、回復の兆しは見えてきているようですしね。また一緒に遊べるようになるまで、あと少し頑張りましょう」
素早く顔を上げたホルンは、元気よく返事をした。シーフは、目を細めて、笑みを浮かべている。そして、二人は挨拶をかわし、シーフは廊下を歩いて行った。シーフの背中を見送り、ホルンは大きく息を吐いた。ビッシュをそっとしておいた方が彼の為だ。頭では十分に理解しているつもりであるが、心が追いついていない。
ビッシュの為に力になりたい。何かをしてあげたい。これはきっと、ビッシュの為ではなく、自分の為なのではないかと、ホルンは疑っている。
ただ、僕がビッシュと一緒にいたいだけではないだろうか?
そんな考えがホルンの中に生まれ、自分が酷く小さく醜い存在であるように思え、落ち込んでしまう。
「一定の距離感か・・・」
小さく呟いたホルンは、背中を丸めてアカデミーから出た。
会話泥棒である同級生のサナ=ブリリアンが、荒々しく鼻息を吐き、腰に手を当てている。
昨日の帰宅途中で出会ったノアの発言が、頭にこびり付いていたホルンは、ラートルに尋ねた。
「昨日出会った人が、この世で最も強い力は、暴力だって言っていたんだけど、どう思う?」
このホルンの質問を、頼んでもいないのに、サナが横取りした。ホルンとラートルは、教室内の席に座り、あんぐりと口を開けて、サナを見上げている。サナは、仁王立ちし、ホルンとラートルを見下すように見つめている。そして、フンっと鼻を鳴らし、不敵な笑みを浮かべた後、自慢気に去っていった。
「・・・うん、まあ、僕もサナと同意見かな? 誰でも知っていると言いながら、自慢気に話すところが、サナらしいね」
「そうだね。なぜだろう? サナが言うと、鼻につくね。やっぱりラートルも、一番強い力は、権力だと思うんだ?」
「本当は愛だとか、大切な人を想う心だとか、言いたいけど・・・現実的にはね。暴力じゃ解決しない事の方が多そうだし、手を出したらシールドに捕まっちゃうよ。あまり大人の意見だとは、思えないよ。さすが、奇人変人ノアだ」
「だね。それにしても、夢がないね」
「夢がないね。サナの考え方がまともに思えてしまったよ」
ホルンとラートルは、溜息を吐いて、サナの後姿を眺めた。露骨なまでに権力を欲するサナの考え方が、案外的を射ている気になったホルンであった。しかし、あまりにも露骨過ぎると、下品に見えて顰蹙を買う事も学んだ。
暴力が最も強い力だと言い放ったノアの意図がまるで理解できない。少なくとも、大人の発言だとは思えず、ホルンは混乱するばかりであった。
「まあ、それこそが、奇人変人と呼ばれる所以なのかもしれないよ。考え過ぎない事だね。ドツボにはまっちゃうよ」
ラートルの意見ももっともだと、ホルンは考える事を止めた。ノアは悪い人だとは思えないのだが、独特な感性を持っている女性だと言う事は分かった。一緒にいて楽しいし、今まで出会った大人とは、まるで違う存在感を放っている。
「よう! 何の話をしているんだ?」
「ビッシュ!?」
ホルンとラートルは、同時に大声を上げ、目を丸くしている。あまりの大きさに、教室中の生徒達が一斉に注目した。ビッシュは、片手を上げて、満面の笑みを向けている。ビッシュから声をかけられたのは、久しぶりの事であった。元々は日常的な光景なのだが、ホルンにとっては現実味が薄く感じた。その後、会話に加わったビッシュは、何事もなかったかのように、二人に溶け込んだ。三人でいる時間が心地良くて、ホルンの中に残っていたわだかまりも解消されていった。ビッシュとの喧嘩は、まるで悪い夢でも見ていたかのように、心の奥底へと押しやられていく。ビッシュの隣にいる事が、これほどまでに居心地が良いとは、ホルンは思いもしなかった。
「あ! ヤバ! 先生だ!」
ラートルが、慌てて自席へと走っていった。ラートルの慌てように、ホルンとビッシュは顔を見合わせて噴き出した。そして、ビッシュはホルンの肩に手を置いて、耳打ちした。
「ホルン、ごめんな。俺、どうかしてた」
ビッシュは、そう言い残し、白い歯を見せ席へと歩いていった。
「ベイスホーム君! 席に着きなさい!」
突然、シーフに声を掛けられ、ハッとしたホルンが急いで席に腰を下ろした。周囲からは、笑いが起こっている。気恥ずかしさから小さくなっているホルンであったが、自然と笑みが零れてしまう。胸の奥が温かくなって、体中に絡まっていた冷たく重い鎖が、断ち切れたような解放感に浸っていた。やはり、ビッシュは凄いとホルンは感じた。たった一言で、ホルンを救い出してしまった。ホルンにとってビッシュは、なくてはならない存在なのだと、改めて実感した。
放課後になって、ホルンが帰宅の準備をしていると、突然後ろから肩を叩かれ振り返った。
「ベイスホーム君。少しお時間よろしいですか?」
シーフが優しく微笑み、ホルンは小さく頷いた。教室を出ていくシーフの後を追いながら、ホルンは窓側の席に顔を向けた。そこでは、ビッシュとラートルが楽し気に会話をしている。ホルンも二人と合流したいが仕方がないと、教室を出た。廊下を歩いていくシーフの隣に追いついた。しばらく並んで歩き、シーフが階段脇の隅へと誘導した。人目につかない場所で、二人は正対する。
「突然すいません。それで、イングウェイ君の様子は、どうでしたか?」
シーフが眼鏡を指で押し上げながら、ホルンを直視している。昨日、シーフとビッシュが話し合いをしていた。それ故に、シーフは心配しビッシュの様子が気になるのだと、ホルンは笑みを見せた。
「先生のお陰で、以前のビッシュに戻ったみたいです。何だか、スッキリしたように見えますよ」
「そうですか。私は大した事はしておりませんが、それならば良かったです」
「先生は、ビッシュとどんな話をしたんですか?」
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「何ですか?」
ホルンは、シーフを見上げた。
「君にとっては不本意かもしれませんが、少しの間、イングウェイ君をそっとしておいてもらえませんか?」
「え? それは・・・何故ですか?」
ホルンは、少々戸惑いを見せ、瞬きを繰り返した。以前のように明るいビッシュに戻り、これから色々話をしたり遊んだりできると思っていた。それ以上に、ビッシュにはまだ何か問題があるのか、不安になった。
「やはり未だに、心の傷は残っているように伺えました。それもそうです。遭難し発見されたら、言われもない罪の疑いをかけられたのですから。周囲からの奇異の目や、誹謗中傷も受けた事でしょう。我々の想像を遥かに超えた苦痛が伴ったと、想像に難くありません」
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「君も心配で色々気になる事もあると思います。しかし、質問に対する回答を発する時、どうしても考えねばなりません。当時の辛い経験を思い出す作業は、心身共に負担が大きいと考えます。何も私は、イングウェイ君に関わるなと言っている訳ではありません。一定の距離感を保ち、彼の心の安定を図って欲しいと願っています。いかがでしょう? できますか?」
「・・・はい。それが、ビッシュの為になるのなら」
うつむいたホルンは、唇を噛みしめた。ビッシュの為に何もしてあげられない不甲斐なさに、圧し潰されそうになっていた。
「ありがとうございます。それから、これから毎日放課後に、彼には補習を受けてもらう事になりました」
「補習ですか? そ、そうですよね。長い事、授業を受けてなかったですもんね」
「その通りです。君も心配でしょうから、彼の様子は逐一報告しますね。だいぶ、回復の兆しは見えてきているようですしね。また一緒に遊べるようになるまで、あと少し頑張りましょう」
素早く顔を上げたホルンは、元気よく返事をした。シーフは、目を細めて、笑みを浮かべている。そして、二人は挨拶をかわし、シーフは廊下を歩いて行った。シーフの背中を見送り、ホルンは大きく息を吐いた。ビッシュをそっとしておいた方が彼の為だ。頭では十分に理解しているつもりであるが、心が追いついていない。
ビッシュの為に力になりたい。何かをしてあげたい。これはきっと、ビッシュの為ではなく、自分の為なのではないかと、ホルンは疑っている。
ただ、僕がビッシュと一緒にいたいだけではないだろうか?
そんな考えがホルンの中に生まれ、自分が酷く小さく醜い存在であるように思え、落ち込んでしまう。
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