空と傷

Kyrie

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第22話

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残りの数日は同じようにして過ごした。
屋敷の中は穏やかな空気が流れ、始終笑い声や笑顔がこぼれていた。
それは屋敷の主たちだけでなく、使用人たちも皆同じだった。

ルーポは短時間でしなやかに伸び、カヤ、アルベルト、そしてロダの3人を師としてたくさんのものを吸収していった。
紙をねだったので、アルベルトはルーポの高級な羊皮紙とペンを与えた。
ルーポはそれをありがたく受け取った。


それでも受勲式の前日になると、表面上は穏やかなルーポにも緊張感が漂ってきた。
周りが変わらずにいてくれることを有難く思った。
受勲式のあとのことは誰も触れなかったので、ルーポも口にはしなかった。
あまりに居心地いいこの屋敷から離れてしまうことを考えると、寂しさでいっぱいになったが、あの廃墟と崩れた薬草園の手入れをすることだけを考えようとした。


その日の午後、ちょうどルーポとアルベルトでカヤのマッサージを終えた頃、来客があった。

「まぁ、ルーポ!
元気そうじゃない!
よく顔を見せて。
ふふふ、幸せそうにふっくらして食べちゃいたいくらいよ」

「元気そうでよかった。
なにかあったのかな、君、変わったよね?」

やってきたのは騎士のヴェルミオンと歌巫人うたみこのインティアで、大きな箱を抱え、馬を走らせてきた。
ロダが出迎えの挨拶をし、客間に通した。
箱の中身は薬師の服であった。

「明日、私たちは見ることができないから、今日、お試しで着せようと思って、仕立屋の代わりに運んできたのよ」

「僕たちが手伝った部分がどうなったのかも見たかったしね」

「ほら、髪もちょっと整えるわよ。
はさみだって持ってきたんだから!
皆さん、ルーポをちょっとお借りしますね」

一陣の風が吹いたようにあっという間にルーポはヴェルミオンとインティアによって別室に連れ去られた。
アルベルトも部屋の用意や、明日、薬師の服を着せる予定の使用人を呼ぶために出ていった。
残されたカヤとロダは顔を見合わせたが、なにも言わず、ただ笑って、入れ違いにやってきたトゥーモが用意した茶を飲み始めた。



しばらくして、インティアとヴェルミオンがにやにやして客間に戻ってきた。

「素敵だよ、僕らの薬師様は」

「カヤは惚れ直すわよ、きっと」

「それは楽しみだな」

アルベルトが恭しく開けたドアから、一人の若い男が入ってきた。

まだ初々しさの残るしなやかな身体は細いがぐらつくことなく、草色の薬師の服をまとっていた。
襟ぐりや袖口のところに同系色の刺繍が入っていて、光の加減によってそれがきらりきらりと浮かび上がって見えた。
以前はくすんだような色だった髪は、収穫時の麦のようにさらさらと揺れている。
大きな空色の目は緊張の色が深く出ていたが、おどおどした様子はなく、遠くを見透かすようだった。
長い服は腰をベルトで留めていて、そこに挟み込むようにカヤからもらった薬袋をつけていた。
中にはいつの間に集めたのか、薬草が入っていてふっくらとしていた。

「薬師見習いのルーポです」

ぎこちない仕草でルーポは挨拶をした。
と、カヤが動き出す前にヴェルミオンがルーポの駆け寄り抱きついた。

「素敵よー、ルーポ!!!」

「ヴェ、ヴェルミオン様っ!」

「最初に会ったときにはどうしようかと思ったけど、どこからどう見ても素敵な薬師様よーーー!!!」

頬をぐりぐりと押し付け、ヴェルミオンが甘い香りとラズベリーピンクの長い髪で覆うようにルーポをぎゅうぎゅうと抱きしめた。

「ちょっと、ヴェルミオン!
自分ばっかりずるい!」

インティアがヴェルミオンを引きはがすと、2人はルーポの周りをぐるりと回った。

「ここの刺繍、すごいよ」

「ね、このボタン、見た?」

「見た見た。
あの仕立屋、いい素材を持っているね」

「そしてこの短時間でこの仕上がり!
相当無茶してるわね。
お針子さんの技術も素晴らしいわ!
特別なお手当もつけなくちゃ」

矢継ぎ早に興奮して話す2人にルーポは目を回しそうになった。

「あ、あの……」

「で、いつになったら俺たちにもじっくりと見せてくれるんだ、ヴェルミオン?」

「やだー!見せたくない!」

笑いながらヴェルミオンがポケットから起毛した小さな布に包まれているものを取り出した。

「この朴念仁はこういう気の利いたこと、しないからね。
これ、インティアとあたしからの贈り物。
どうぞ受け取って」

布を開くと中には金のブローチが入っていた。
上皿天秤に葡萄の蔓が巻き付いているデザインで、葡萄の実には一粒ずつ紅い宝石いしがはめ込まれていた。
インティアが美しい指でそれを恭しく摘まみ上げ、ルーポの薬師の服の襟もとにそっと留めてやった。
緑一色だった服に金と赤のアクセントがつくと、誠実さを残して華やかさが足された。

ルーポはこみ上げてくる思いをどうしたらいいのかわからず、溢れそうになる涙を堪え「あ、ありがとうございます」と震える声で言った。

「上皿天秤は薬師としてとても大切なものです。
本当に、本当にありがとうございます」

言い終わると、ほろりほろりと涙がこぼれた。

「やだー、泣かないでよー!」

ヴェルミオンは立派なレースのついたハンカチを取り出すとルーポの涙をふき取り、カヤやロダ、そして他の使用人たちにもよく見えるように前に押し出した。
晴れやかなルーポをその場にいた全員が誇らしげな顔で見つめた。
ルーポは黙ったまま、アルベルトから教わった通りに優雅にお辞儀をしてみせた。
アルベルトの目頭も熱くなった。
カヤも黙ったまま、ルーポを見つめた。それだけしかしなかった。






賑やかな客人はお茶を飲みながら大いにしゃべり、帰り際に「明日、クラディウスと一緒に迎えに来るわね!」とヴェルミオンが投げキッスと共に言い残し、帰っていった。
受勲者には迎えが来ると聞いてはいたが、それが第三騎士団団長のクラディウスと美貌と強さで有名なヴェルミオンがそれにあたるとは思いもしなかった。
ルーポにまたもや大きな緊張が走った。

「汚す前に着替えましょうか。脱いだらそのまま入浴してください」とアルベルトに言われ、ルーポはカヤと共に浴室に押し込まれた。


あの夜の出来事のあと、カヤは特別変わったところはなかった。
自分一人がどぎまぎし、緊張していたのかと思うとがっかりもした。
しかし、そうではなかったのは入浴の時だった。
あれから昨日までの間も、カヤは湯船から上がる直前にルーポの唇をかすめ取っていた。



「今日は俺が洗ってやる」とカヤが言ったので、ルーポは黙ってそれに従った。
もう明日からはこんなことはない、と思うと羞恥心よりカヤが自分に関心を向けてくれているほうを選んだ。
初日の、髪を洗うのにも身体を洗うのにも長い時間がかかったことを思い出した。
カヤとアルベルトの2人がかりで洗われ、さっぱりしてとても気持ちよかった。
そのあとの温かい食事も、風雨の心配をしなくてもいいベッドも、嬉しくて、感謝してもしきれないほど幸せな気持ちになったことも。
髪をすすがれているときに、ルーポはちょっとだけ泣いた。

ありがとう

ありがとう

ありがとう


そして今夜もまた、呆気ないくらいにあっさりと唇をかすめ取られ、浴室から出ていくカヤの後ろ姿をルーポは見送った。



夕食もいつも通りだった。
ロダの巧みな話術で、緊張でいっぱいになりそうなルーポは和らいだ気分でいられた。
マナーとしても、会話としても、申し分なかった、とアルベルトが言った。

そして「明日のために」となんとなく、それぞれが早めの就寝となった。



渡されたランプを手にして、ルーポは自分に与えられた客室に戻った。
ランプをベッド際の小さなテーブルに置き、ルーポはぽすりとベッドに倒れ込んだ。
クローゼットには明日着るための薬師の服と、カヤが買ってくれた干し草色のマントがかかっていた。

いよいよ明日だ。

考えても無駄なのは重々承知の上だったが、ルーポは正解も答えも出ないことをぐるぐると考えてばかりいた。
もうすでに頭の中は随分疲労している。
なのに、まったく眠気が来ない。


何度目かの大きな溜息をついた。
ジリっという芯が焦げる音がした。

しまった!ランプのオイル、もったいない!

今は文字の読み書きをしているわけでもない。
貴重なオイルランプをつけっぱなしにしていたのを反省しながらルーポは慌てて火を消した。
そして仕方なくベッドに潜り込んだ。




微かな音がした。
まだランプを消したときの独特の臭いが残っていた。
ルーポは飛び起き、暗闇の中、ドアに向かって走った。
注意深く開くと、自分が想像した通りの、一番望んでいた腕に包まれた。
ルーポは自分も無我夢中で抱きついた。
それに応えるように、相手もまたルーポを抱きしめた。

かちりと小さな音を立て、ドアが閉められた。




2人はしばらく抱き合っていたが、カヤはルーポを立て抱きにしてドアから離れた。
ルーポを部屋の中心に立たせると、また改めてルーポを腕の中に収めた。
こんなにぎゅうぎゅうと自分から抱きついてくるルーポは初めてだった。
カヤは優しく後ろ頭をなでてやった。

「……いよいよ、明日だな」

「……はい。
カヤ様、本当にありがとうございました」

「あのときベンチで泣いていたおまえがこんなに立派になるだなんて。
よくがんばったな」

「皆さんがよくしてくれたから、僕、ここまでやれました」

カヤは頭ごとルーポをすっぽりと抱きしめる。
ルーポも必死にカヤに抱きつく。
それが愛おしくてたまらなかった。

ルーポの頬に手をやり、手探りで唇の場所を確認すると、キスをした。
急なことだったので、ルーポは身を縮こませた。

「いやか?」

「いいえ」

「そうか」

カヤはまたキスをした。
今度は少し長かった。

「これは、いやか?」

「いいえ」

「そうか」

カヤはまたキスをした。
今度は先ほどよりも長く、そして深かった。
そして同じ質問をし、ルーポは同じように答えた。




全身でカヤを感じていた。
余すところなく感じたいと思った。
ルーポがくぐもった声を上げた。
繰り返すごとにカヤのキスは長く深く激しくなった。

気がつくとベッドの上に放り出され、驚く暇もなく顔中にキスの雨が降った。
そしてまた、短いキスから始まり、唇が離れるごとに顔の角度を変え、またすぐに唇を奪われた。
時折、「いやか?」と唇をつけたままカヤが聞いた。
生々しい感覚にぞくぞくしながら、ルーポも「いいえ……」と消え入りそうになりながらも答えた。


なぜカヤが自分にキスをするのか、ルーポは理由がわからなかった。
ただカヤの熱い黒曜石の瞳を見ると、自分が嫌われていないことは感じた。
「ここにいる間に得られるものは全て奪えばいい」とカヤとロダの兄弟ともに言われたのを思い出し、ルーポは必死にカヤのシャツを掴み、とにかくついていこうと必死だった。
カヤからキスを与えられるのなら、それを全て奪っていこう。
そんなことをぼんやりと考えていた。



「こら」

突然、カヤが唇を離した。

「そんなに力入れてたら、気持ちよくないだろ」

「え……」

「俺、キスが下手か?」

「………」

正直、経験がないので上手いか下手かわからず、ルーポは言葉を失った。

カヤの指がルーポの髪に差し込まれた。

「短くなってしまったな。
おまえに似合っているよ、ルーポ」

優しく指で髪を梳きながら、カヤはちゅっとルーポにキスをした。

「いやか?」

「いえ……」

「じゃあ、気持ちいいか?」

ルーポが答える前にカヤは再び唇を重ね、舌でルーポの幼い舌を絡めると優しくなでるように愛撫し、離れた。

「これはどうだ?」

「……ん」

少しとろんとしたルーポの声が暗闇の中でした。

また唇が重なり、舌がルーポの口の中で蠢く頃、カヤの手は髪から頬へそして首筋へと滑らされた。

「……ふ」

「どうだ?
いいか?」

「……はい」

とろりとした返事。
不意にむにゅっと濡れた感触がルーポの首筋をかすめた。

「ん、あ……」

思わず上がった声には色が乗った。
カヤの唇の後を追うように大きな手が這っていった。
そしてまた短いキスが何度も繰り返される。

「かわいいなぁ、ルーポは」

少しだけからかうような、それでいてとびきり甘い言葉にかちりと火が入ったのをルーポは感じた。
うなじから耳たぶを走る指先の感触に「ふっ」と小さな声を上げた。
それを聞くと突然、カヤはめちゃくちゃなキスをした。
急な嵐のようなキスにルーポは驚いた。
振り落されないようにカヤにしがみつく。
カヤはルーポの顔中にキスをし、それから柔らかな耳たぶを噛み、首筋を舐め、鎖骨にそって唇を滑らせた。
何度も声が上がる。
それを聞きながらカヤがルーポの耳に唇をつけて囁いた。

「明日の夜、最後まで、いいか?」

ビリビリとなにか衝撃がルーポの身体に走った。
それが何を意味しているのか、ルーポにもわかった。
これまで何度もルーポを悩ませた、身体に溜まっていた熱が全身を駆け巡り、暴れまくる。
そして答えようにも、ルーポの小さな耳の穴にカヤの舌がねじ込まれたので「ひゃうっ」とヘンな声しか上げることしかできなかった。

「ルーポ」

カヤの濡れた声が直接ルーポの耳に吹き込まれた。

「いいか?」

ルーポは身体をびくびくとさせながら「はい」と答えた。

「そうか」

カヤはそう答えるとこれまでより大胆に手を動かし始めた。
寝衣の裾から手を入れ、ルーポの身体中をまさぐり、唾液をべとべとさせながらルーポの唇を貪った。
ルーポはカヤの首に腕を回し、しがみつきながら嵐に耐えた。
カヤは寝衣のズボンと下着もずらして取り去ると、やんわりと首をもたげている股間に手を這わせた。

「やっ」

ルーポが反射的に身をよじったが、カヤはそれをさせなかった。

「ひゃあっ」

「この、ままじゃ、つらい、だろ」

カヤはルーポの首筋に食らいつきながら、手を動かしていく。

「あ、だめっ、カヤ様っ、だめっっ」

「だめじゃないだろ。
気持ちよくないか?」

「そんなことは、な…い」

「出すもの出したらすっきりと眠れるぞ。
俺が出してやる」

「やっ」

「ほら、さっきよりももっと硬くなってきた。
なめてやろうか?」

「だっ、だめっっっ!」

「じゃあ、おとなしく手で気持ちよくなっていろ」

「ふあぁ」

「そうだ。感じるか?」

「わ、わからな……」

「気持ちよさそうな声になっているから、感じているんだよ、ルーポ」

「いやぁ」

「いや?」

カヤが手を急に手を止める。
刺激がなくなりもどかしさがルーポの身体中で暴れ、もっと刺激がほしいと身体が動く。

「ほら、な。
かわいいなぁ」

ぺろんとカヤはルーポの乳首を舐めた。

「ひゃああっ」

緩急つけて扱かれやがてぬちゃぬちゃと音がするほどになり、一方で乳首を吸われたまに先を甘噛みされたり舌先で転がされたりした。
どれも初めてのことにルーポは「カヤ様っ、カヤ様っ!」と名前を呼ぶしかできなくなっていた。
その合間にカヤは低い声で「ルーポ」と名前を呼んでやり、かわいがってやった。
やがて、「やぁっ、やぁっ、くるっ、くるっ」とルーポが声を上げ始めた。
カヤは反応がよかった箇所を丹念に愛撫し、扱き、先端からぬるぬると出てくる液体に指を絡め動かした。

「やっ、カヤ様っ、どうし、よっ。
あっ………!」

生温かいものが自分の腹にぶちまいたことに驚いた。
が、急に身体の力ががくんと抜け、カヤの首にしがみついていた腕も剥がれ落ちてしまった。

「いったな、ルーポ」

カヤは優しく言うと、少し戸惑いながらきょろきょろしていたが、自分が着ていたシャツを脱ぎ、それでまず涙と鼻水でぐしゃぐちゃになっていたルーポの顔を拭い、こめかみに優しくキスをした。
そして濡れた腹の上や股間も拭い、寝衣を整えてやるとぐったりしたルーポの頭の下に枕を入れ上掛けをかけてやった。

「ゆっくり休め。
明日はおまえの最高の一日だ」

「カヤ…さま……」

かすれ声でルーポが名前を呼ぶと、「ルーポ」と愛おしそうにカヤも名前を呼んで、小さなキスをした。
そして髪を優しくなで、「おやすみ」とそっと言い残すと、上半身裸のまま汚れたシャツを持って、カヤはルーポの部屋から出ていった。


ルーポはこれ以上何かを考えらなくなり、あっという間に深く落ちていってしまった。






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