騎士が花嫁

Kyrie

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番外編 騎士が花嫁こぼれ話

37. 素顔の薔薇

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「ねぇ、いつになったら僕を戻してくれるの?」

クラディウスの敷地にある騎士たちの寮内の団長室。
大きくて立派な造りの団長の机の上に足を組んで座っているのは、当代一と噂の花街の男娼インティア。
太腿も露わな短いズボンをはき、綺麗な脛を惜しげもなく曝している。
上は柔らかな生地のシャツを着て、胸元はだらしなくならない程度にボタンが開けられ、袖から覗く手の爪はぴかぴかに磨かれていた。
全身から甘い匂いを漂わせ、ふわふわの髪を揺らし、完全に「男娼としての盛装」である。
それを見上げるように、椅子に座って見ているのは第三騎士団の団長クラディウスであった。

「もうリノもジュリアスも出ていったじゃない。
治安もそんなにひどくないでしょ。
僕がここにいる理由はないの。
早くアルティシモに帰して」

インティアは上から見下ろしながらクラディウスに不機嫌そうに言い募る。

リノとジュリアスはクラディウスの本館を出て、離れに移り、それぞれが働き始めた。
本人たちがいくら隠しても隠しきれない甘い雰囲気の2人のところに何度か遊びに行きはしたが、これまでのようにべったりとい続けるのは気が引ける。
インティアは暇を持て余していた。
自分がここにいる理由はないはず。
それならば、早く元の生活に戻りたい。

何度かグラディウスの館から去ろうとしたが、グラディウスが都合が合わない、馬車を出してやれない、送っていけない、雨が降っているなど、どうでもいい理由を言われ、館から出られないまま今に至る。

「そんなにアルティシモがいいのか?
ならば壁紙を貼り換えて、調度品も同じものを揃えればいいのか?」

アルティシモとはインティアの娼館であり、その奥には住居としての建物がある。
奥には自分に仕える者しか入れたことがない。
ただ一人、リノは例外。
そして、夜更けに強引に押し入ったことのあるクラディウスを除いて。

「なっ、違うでしょっ!!」

クラディウスの返答にインティアは呆れて、怒った。

「僕は、ここから出たいの!」

そう、出たいんだよ。
早くしないと元に戻れなくなる。
男娼として振舞えなくなる。
そうなる前に、一刻も早く。

「ほかに何が不満か?
こことアルティシモのなにが違う?
部屋を同じにするのではないとしたら、ほかにはなんだ?
服か?
香水か?
宝石か?
食べ物か?」

クラディウスの返答に、今度は団長室に詰めていたジャスティが腰を二つに折り、声を出して笑いそうになるのを辛うじて堪えている。
ほかにも詰めている騎士はいたが、この事態をどうすればいいのか、青くなったり白くなったりしながらクラディウスとインティアの遣り取りを見ている。

「違う!違う!違う!
ここから出たいの!」

「誰かに身請けをしてほしいのか?」

インティアが微かに眉をひそめた。

そうじゃないけど…そうかも…
このままここにいたら、僕はお客が取れなくなってしまう…



インティアが最後に花街で客を取ったのは、グラディウスによってこの館に連れて来られる1日前だった。
それもクラディウスが情報が欲しくてインティアをあてがった男だ。

これまでもそういうことは何度もあった。
後見となってもらったこともあり、クラディウスの要求には逆らえなかった。
その代わり、クラディウスによって身の保証は確保されていた。
評判の高いインティアは何かと狙われることが多かったので、それは助かった。

クラディウスの屋敷に来てからは、クラディウスがジュリアスを伴って出かけていく前夜に無理矢理抱かれたのが最後だった。
帰ってきてからまた強引に抱かれるかと思っていたが、クラディウスは指一本触れてこなかった。


このままでは男娼の仮面がかぶれなくなりそうで、こわい…



インティアが反応しないので、クラディウスは面白くなさそうに爪先でインティアが座っている机を蹴った。

「おまえを身請けしたいと言っているやつがいるぞ」

「え」

驚きでクラディウスの顔をまともに見てしまう。
クラディウスはますます不機嫌な顔になる。

「リノとジュリアスだ」

ジャスティがたまらなくなって噴き出した。
それを横目にクラディウスが続ける。

「2人とも別々に、インティアを身請けするにはいくら必要なのか聞いてきた。
結婚すると似た者夫婦になると言うが、本当にそうだな。
金額を言えば、あの2人なら揃えて持ってきそうだ。
うちの離れにいるのも、本当は自分たちで居を構えたいのに、身請けのために家賃を貯めるのだ、とリノが意気込んでいた」

インティアは両手を口に当て、驚き、嬉しくなり、そして今のこの状況を憂いた。

「いくらにしてやろうか?
一生かけても稼げないほどの金額を伝えてみようか?」

「ばっかじゃないの!
そんな冗談を真に受けるだなんて。
クラディウスが僕をここから出せば済む話でしょう!
明日、出て行くから!
もう邪魔をしないで」

インティアはそう言い捨てると、机からぴょんと飛び降り団長室から出ていった。



ドアが閉まると、ジャスティが大声を上げて笑い出した。

「あーあーあーっっっ、もうやめてーーー!!
お、おかしすぎるっ!
腹痛いっっっ」

「笑いすぎだ、ジャスティ」

クラディウスが声をかけても、ジャスティは笑いを止めようとはしなかった。
傍にいた騎士は生きた心地がしない。

「だっ、だって!
こんな痴話喧嘩、見たことがありませんよ」

ジャスティは指で目尻の涙を拭っている。

「なんで言ってやらなかったんです?
インティアを災禍に遭わせないためにここに連れてきたことで、高級男娼に狂った騎士団長という素晴らしい二つ名を世間から賜ったこととか」

「そんなこと、捨てておけばいい」

「もっと素直に言ってやればいいのに。
そういうところはジュリアスを見習うべきですね」

「あーあ、うるさいな。
おまえ、最近兄に似てきたな」

「口うるさいロバートに、ですか?
勘弁してください。
俺は楽しんでいるだけですよ」

ジャスティはにやりと笑った。
クラディウスはやれやれと肩をすくめ、ひとりごちた。

「たまにはかわいい部下の忠告も聞いてみるか」

ジャスティはそれ以上、何も言わなかった。






その夜、インティアはろくに食事もせず、怒りにまかせ泣き、疲れて寝てしまっていた。

インティアは自分が変わってしまうのが怖ろしかった。
仕事で客と寝るのは苦痛でもあったが、面白味も感じていた。
暗闇で裸になると、昼間の仮面が取れる。
強そうに見える男が実は不安で震えている子ぎつねのようだったり、一見頼りなく見える男がとても強引だったり。
その違いを自分の前で曝すのが楽しかったし、必要と思えば優しくあやしてもやった。

けれど、クラディウスに強引に抱かれ、彼の負傷の知らせで自分でも信じられないくらい脆い自分を見たとき、なにかが変わっていたのに気づいた。
そういうふうに変化することを避けに避けていたのに、こんな形で思い知るとは考えてもみなかった。

客でもない。
恋人でもない。
「ただのインティア」を抱けるのは世界中でただ1人、僕が愛した人だけ。

どうして、何を考えているのかわからないような、強引な男のことがあんなに気になってしまったんだろう。
いつ、僕は変わってしまったんだろう。
認めなくない。
認めない。
深みにはまる前に僕はここから出なくちゃ。
そうしないと戻れなくなる…

どうしよう、もう客が取れなくなったら…
抱かれるのは俺が愛し、俺を愛した人だけ、になってしまったら…
他の人に触れられるのが嫌で嫌でたまらなくなったら、どうしよう…

クラディウスや自分に対して怒り、以前とは違う自分の状態に不安で泣いた。
そうして、知らないうちに寝入っていた。



また、夜風を感じた。
泣きすぎてだるく身体が起こせない。
ベッドに臥せっていると、誰かがそばに近づいた。

「起きているか」

その声で目を開けなくても誰だかわかった。

クラディウス…

クラディウスはインティアのふわふわの髪を優しくなでた。
インティアはどきりとした。
これまでこんなに優しく触れられたことがない。

「起きているだろう?」

今度は瞼に口づけをされた。

なに?
こんなに甘い、恋人にするみたいなことするだなんて!

驚きで目を開けてしまうと、そこには青く光るクラディウスの目があった。

「ほら、起きていた」

クラディウスが笑った。

「ご機嫌だね、クラディウス」

インティアはまたひどく抱かれるのかと思うと、心が重たかった。

「また僕を貪りに来たの?
いいよ、気が済むまで抱けば。
もうしばらく抱くことはないだろうから、やればいいよ。
明日には、僕はもういない」

クラディウスは靴を脱ぐとベッドに上がった。
そして、インティアのそばに座ると、髪をまたなで続けた。

「おまえを抱けば、ここにいるか?」

「は?
なに言ってるの?」

この人、突然なに言い出すんだろう。

「僕は出て行く、と言ってるんだ」

「なぜ?」

いつもと違うクラディウスに戸惑ったインティアは顔を見られたくなくて、うつ伏せになり顔をクラディウスの反対側に倒した。
クラディウスの手はインティアの髪に深く埋まり、そして梳くようになで始めた。
とても気持ちよかった。
こんなふうに優しくされたことはなかった。
客の多くも自分を癒してほしい者ばかりで、インティアをこんなふうに可愛がる者は稀だった。
もっともインティアを複数回相手にできる者は非常に少なく、「一生で一度!」と思うせいか、服従させたいか優しくされたいかのどちらかだった。

「僕が僕でいられなくなるから…」

言ってしまって、インティアは慌てて手で口を塞いだ。
闇の中で仮面が外れたのは、自分だった。
不意に出てしまった言葉。

「おまえはどこにいてもインティアだよ」

クラディウスは優しい声で言った。

ここまできたら、取り繕う気持ちが薄れた。
インティアは指の間から小さく囁いた。

「早く出ないと、僕は男娼として生きていかれなくなりそう」

「やめればいいじゃないか」

「…え」

「やめてここにいればいいじゃないか」

「そんな、簡単に」

「難しいことはないだろう?
『やめる』と決めてしまえばいいことだ」

本当になにを言い出すの、この人!

インティアは動揺が隠しきれない。

男娼をいつまでも続けられるとは思っていなかった。
しかし、限界まではそうやって稼いでいくのだと疑わなかった。
自分が他になにもできないから。
これしかない、と思っていたから。

「やめてここにいろ、インティア」

「どうして?」

「理由がいるか?」

「クラディウスがなにかするときには、必ず裏があるから!
リノをここに連れてきたのも、ジュリアスを担ぎ出すためでしょう?
僕をここに連れてきたのは、リノの相手をさせるためでしょう?」

「うーん、まぁ、そうだとも言えなくもないが…
そればかりではない」

まだクラディウスの手は止まらない。
少し頭を動かせば、この手から逃れられるのは知っている。
しかし、インティアはそうはしない。
そんな自分にも戸惑っている。

「ここにいろ、インティア」

「あなたを鎮めるために?」

いつかのクラディウスの言葉を皮肉っぽく返す。

「それもあるが、そうしたくなければしなくていい。
だから、ここにいろ」

「なんで!
僕がここにずっといたら、あなたの噂がなかなか消えないじゃないか!
もう、僕を離して。解放して」

「噂?」

「高級男娼に狂った騎士団長」

「知っていたか」

「ラバグルトだって、僕の付き人だって外に遣っているから、そんなことはすぐにわかるよ」

「言いたい奴には言わせておけ。
俺はかまわない」

インティアはがばっと起き上がった。

「やっと俺を見たな」

「騎士団長としての自覚あるの?
そんな噂がある騎士団の命令なんて聞きたくないだろうし、騎士たちはどうなの!」

「それを言うなら、俺の団長室で色っぽく煽ってくるのはどうなのかな。
噂が助長されても仕方ないな」

すっかりインティアはペースを乱された。

「だって、僕を早くここから出してくれないから!」

「だから、行くな」

クラディウスはインティアを抱きしめた。

「クラディウス…?」

突然のことに、インティアは腕の中で固まった。
クラディウスはそれに構わず、インティアの細い肩に腕を回し、もう片方は頭を抱き、インティアの髪に顔を埋めた。

「理由なんて、ない。
俺がおまえにここにいてほしい。
それだけだ。
不服か?」

「!」

「ダクと言え、インティア」

インティアはこぼれそうになる涙を必死にこらえていた。

「言ったら、理由を教えてくれる?」

「やれやれ、やっぱり理由がいるのか」

「だって不安だから」

「なにも心配はいらないのに。
わかったよ、根負けだ」

インティアが口を開こうとするより先にクラディウスが言った。

「おまえが好きだ、インティア。
だから、ここにいろ」

「…ダク…」

インティアが言い終わらないうちに、クラディウスが口を塞いだ。
目を閉じるとインティアの頬に涙が落ちた。

「泣くな」

クラディウスの手がインティアの頬に触れ、両手で包み、そしてキスで涙を拭った。

「もう、怖くはないだろう?
だから、泣くな」

後から後から溢れる涙にクラディウスが言った。

「だ、だって…」

まさかこんなこと言われるとは思ってなくて…

自分がクラディウスを好きなことを必死に否定して、見ない振りをして、そのままここを出て行くつもりだったのに。
インティアは泣くしかできなかった。

いつ、好きになっちゃったんだろう…

「もうイナとは言わせないよ。
いいね?」

クラディウスは優しく、インティアの顔中にキスを落としていった。

「この間は悪かった。
もしかしたら生命を落とすかもしれない、と考えたら居ても立ってもいられなくなっておまえを乱暴に抱いてしまった。
最後はおまえを抱いて死にたかった」

「…ばか」

インティアは腕を伸ばし、クラディウスの首に抱きついた。

「生きて帰ってきて、おまえにまた会えたのは嬉しかったよ、インティア」

「ど…して、今、そんなこと言うの…?」

涙でぐずぐずになった顔をもっと乱しながら、インティアは言った。

「さぁ、かわいい部下の忠告を素直に聞いてみただけだが」

クラディウスはまた溢れ出した涙を舌で舐め取った。

「もう他の男に抱かれずにいてくれ、インティア」

「それって…」

「必要なら、俺が身請けをする」

「あなたが僕を管理しているのに」

インティアは可笑しそうに笑った。



その夜、2人は抱き合って眠った。
本当はお互い求め合っていたが、気持ちが昂りすぎてインティアがすぐに泣いてしまい、クラディウスが涙を拭うのに忙しくて、セックスをしている暇はなかった。
インティアは自分が泣いていてもしてもいい、と言ったが、「優しくしたいから」と言ってクラディウスはがんとして受け入れなかった。

朝、インティアを起こしにきたラバグルトは、インティアのベッドで仲良く熟睡しているクラディウスとインティアに驚いたが、主人のインティアが幸せそうに微笑んでいたので、そのままにすることにした。



ラバグルトはその足でジュリアスを訪ねた。
ジュリアスはリノと朝食を摂っており、ラバグルトを家へ招き入れるとカモミールティーを淹れて出してやった。
ラバグルトの話を聞くと、大きくうなずいて「クラディウスは今日、休みにしよう。ロバートもいることだし、大丈夫だろう。後のことは任せてほしい」とジュリアスは答えた。
それを聞いていたリノは嬉しそうだった。

「よかったね、インティア。
クラディウス様のことが大好きなのがバレバレなのに、あれで隠しているつもりなんだから」

「本当によかったです。
最近、夜はずっと泣いていましたから。
お騒がせしました」

「リノにもバレているようだから、インティアはもう花街には戻れないと心配していた」

「でもこれで俺たちが身請けしなくてもよさそうじゃない?」

「そうだな」

「せめてものお礼に、よい家がないか探しましょうか?
インティア様から聞きましたよ、身請け費用のために離れにいるのだと」

「本当?
ラバグルトさん、ありがとう!
ジュリさん、お願いしようよ」

「ああ。それではお願いします」

「かしこまりました」






2日ぶりに王宮の第三騎士団に行き、執務室でクラディウスに会ったジャスティはにやにやしながら挨拶をした。
クラディウスはそれを面白そうに受け流し、そして言った。

「たまにはかわいい部下の忠告を聞いてみるものだな」

「お役に立てて光栄です」

「反対にかわいい上司の忠告を聞いてみるのはどうだ?」

「まさか!勘弁してください」

お互いににやりと笑いを交わすと、クラディウスはジュリアスを従えてマグリカ王の謁見に向かった。








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