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本編
24. 本館に薔薇 - リノ
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ジュリさんが王都警備のため、クラディウス様の率いる第三騎士団への入団が内々的に決定した。
けれど、まだ遠征先から正式にピニャータ王様が亡くなったという知らせが届いていないので、ジュリさんはしばらくこれまで通りに過ごすのだという。
ただ、クラディウス様の敷地の離れに俺たちはいたけれど、俺の警護の関係もあって本館の2階の端っこの部屋に住居を移すことになった。
本館も離れも両方守れないよね。
軽い引っ越しみたいになったけど、ザクア伯爵様のところからここに来る時や、ジュリさんが訓練に参加して俺の1人の時間が増えたとき、俺自身の荷物も減らした。
クラディウス様が気を遣って十分すぎるほどのものを用意してくれたので、前より持ち物は多くなっちゃったけど。
俺がまだ重いものが持てないので、ジュリさんの他に騎士様が3人も来てくださった。
1人はジュリさんがいないときに俺のことを見てくださっているロバート様。
そして、ロバート様がもう1人…???
「君がリノだね、初めまして。
ロバートに似ているから驚いてる?」
本当にそっくりでびっくりしてるので、ただただうなづく。
「私はジャスティ。ロバートの双子の弟だよ。
ほら、右目の下にほくろがあるでしょ?」
ジャスティ様はぐいっと俺に顔を近づけてきた。
本当に、よぉぉぉぉぉく見ないとわからないくらい小さなほくろが右目の下にあったけど…それじゃあ、遠くからはわからないよ!
「ジャスティ、リノをからかわないで!
リノ、俺たちは顔はそっくりだけど性格はちっとも似てないから、すぐにどっちがどっちかわかりますよ」
「なに、それ!ひどい言い草!」
「おらおら、荷物はまだあるんだよ、運んでくれよ!
リノにちょっかいを出して団長と赤熊に睨まれてもいいのか?」
そして最後の1人はロバート様とジャスティ様の幼馴染のクリス様だ。
「あ、あれはキツいぞ!もう2度と経験したくない」
ロバート様の叫ぶような声に本当に申し訳なくなる。
俺がジュリさんの練習試合が見たい、と言い出し、ロバート様が訓練所まで連れて行ってくれたあとのこと。
上司の指示、医師の判断もなく、緊急性もないのに「クラディウス様の客人を勝手に移動させた」とクラディウス様がやんやと言い出し、ロバート様はクラディウス様のお仕事の手伝いを5日間がんがんさせられたらしい。
あと、俺が横抱きにされたのがよくなかったのかジュリさんの機嫌が恐ろしく悪かった、と聞いた。
どこまで本当かわからないけれど、あの5日間のロバート様は魂が抜けたようになっていらした。
「本当にすみません!俺も悪いのにっ」
俺がロバート様に言うと、ジャスティ様が「いいのいいの」と言った。
「あれでクラディウス様とロバートのじゃれ合いだから!」
「なら、おまえ、いっぺんやってみろ!」
「やだよ、俺、クラディウス様とそんなに仲良しじゃないもん」
「だーかーらー、2人とも早く運べって!」
この3人の騎士様は仲良しだなぁ。
俺は肋骨に負担がかからない軽い荷物を持って、黙々と作業をしているジュリさんの後を追いかけた。
歩きながら、ぽつぽつとジュリさんとおしゃべりをした。
大半を意識がなかったり、痛みで苦しんだりしたけれど、この離れで過ごした時間は俺の中で大切なものだった。
ジュリさんがぐっと近くなったのも、ここでだった。
思い入れがある。
「離れから出るのは寂しいですか?」
「はい。ジュリさんとたっぷり過ごした場所だし。
入団したら忙しくなるんでしょう?」
「そうですね。
でも旦那様をお1人でここで待たせるのは心配ですから、私は本館に移るのは賛成です」
「うん」
荷物をすべて運び込んだ頃、クラディウス様が現れて、あの仲良し3人の騎士様がクラディウス様の留守中、このお屋敷と俺の警護の指揮を執ることを告げた。
本館に移ってきて2日目の朝。
ジュリさんがそろそろ訓練所に出かけようとした頃、ばーーんっと大きな音がしてドアが開けられ、
「リーーーーーーーーーノーーーーーーーーー!!!」
と名前を呼ばれたかと思うと、走って部屋に飛び込んできた人にむぎゅううううううと抱きつかれ、
「久しぶり!
怪我はどう?
今は元気?
暴漢に襲われたと聞いて心配で心配で!
大怪我したんでしょう?
怖かったね!
今日から僕が看病してあげるから大丈夫!
本当はもっと早くにお見舞いに来たかったのに、あのケチのクラディウスとラバグルトが来させてくれなかったんだよ!」
と矢継ぎ早に言われる。
「あのっ、えっ、は、離し…」
俺は咄嗟のことにバランスを崩すが、その細い身体は俺をしっかりと抱き留めて支えてくれている。
じゃなくて…
「だ、誰ですかっ?」
ん…?
この甘い匂い…
「インティア?!」
俺が叫ぶとようやく相手が腕の力を緩めたので、ほあほあの柔らかな髪を揺らしたインティアの顔が見えた。
「会いたかったよ、リノ」
インティアは俺の頬に音がしそうなほどぶっちゅりとキスをした。
「わあああああああああ!
や、止めてください!
妻も見てますっ!」
そう!
ジュリさんがっ!
真横でっ!
キスをされている俺を見てるんだよぉぉぉぉぉっ!
「見てなかったらいいの?」
「違いますよっ!
見てなくてもだめです!」
ケラケラと笑いながら俺を離すインティア。
ドアのところにはハラハラした顔のインティアのお世話係のラバグルトさんと、面白そうにニヤニヤと見ているクラディウス様とジャスティ様が立っていらした。
やだ、他の人にも見られたんだ。
俺は恥ずかしくて顔が赤くなるのがわかったけど、そっとジュリさんのほうも見た。
…うっ。
ジュリさんは。
ジュリさんの目は…凍てついている。
「あなたがジュリ?
僕はインティア、よろしくね」
インティアは流れるような動作でジュリさんに手を出した。
「ジュリアスです。よろしくお願いします」
ドキドキして見てると、ジュリさんは丁寧に挨拶をしインティアの手を取って握手をした。
「ふーん、素敵な奥さんじゃん、リノ」
ぶっっっっ
俺は全身が爆発するように恥ずかしかった。
「おおおおお奥さん?!」
「そうでしょ、リノが言ったじゃん。
『妻も見てます!』って。
リノが奥さんしてるかと思ったけど、意外と旦那さんしているんだね」
あ。う。え。うん…
普段、あまりジュリさんのことを、つつつつ妻とか思っていないんだけど、咄嗟に出ちゃったんだ。
「リノは素晴らしい旦那様ですよ。
そろそろいってまいります」
ジュリさんが言った。
目、まだ凍ってる?
怒ってない?
ちらっとジュリさんを見ようとして、顔を上げた途端、ジュリさんにぐっと引き寄せられるとぐぐぐぐぐっと唇を塞がれた。
うーーーー?!!!
「……ううう………っ!」
俺が驚いて離してもらおうとするのに、ジュリさんは力を緩めない。
それだけじゃなくて、舌もぬるりと入れてきた。
はっ?
ジュリさん、なに考えてんのっ?!!
ここにはクラディウス様もジャスティ様もラバグルトさんもいるんだよ!
じたばたするのにジュリさんはびくともせず、というか、そんなに舌吸っちゃだめ…っ!
あうっ、もう、息ができない…っっっ!!
というところで、やっとジュリさんは俺を離した。
「ばっ、ばかあああああああっ!」
「旦那様、いってまいります」
いつもの朝のように冷静にジュリさんが挨拶をした。
「い、いってらっしゃい」
俺はそのギャップに脱力したまま、ジュリさんに言った。
「待たせたな、クラディウス。
ジャスティ、ラバグルト、後を頼んだぞ」
ジュリさんはみんなに声をかけ、そしてクラディウス様と一緒に部屋から出ていった。
「君の奥さん、すっごい嫉妬するんだね」
インティアが呆然と言った。
「う、うん…?
やっぱりあれって、嫉妬?」
「そうだよ。気をつけなよ、リノ」
俺たちの会話を聞いて、ジャスティ様はお腹を抱えてゲラゲラと笑い、ラバグルトさんは頭を抱えていた。
けれど、まだ遠征先から正式にピニャータ王様が亡くなったという知らせが届いていないので、ジュリさんはしばらくこれまで通りに過ごすのだという。
ただ、クラディウス様の敷地の離れに俺たちはいたけれど、俺の警護の関係もあって本館の2階の端っこの部屋に住居を移すことになった。
本館も離れも両方守れないよね。
軽い引っ越しみたいになったけど、ザクア伯爵様のところからここに来る時や、ジュリさんが訓練に参加して俺の1人の時間が増えたとき、俺自身の荷物も減らした。
クラディウス様が気を遣って十分すぎるほどのものを用意してくれたので、前より持ち物は多くなっちゃったけど。
俺がまだ重いものが持てないので、ジュリさんの他に騎士様が3人も来てくださった。
1人はジュリさんがいないときに俺のことを見てくださっているロバート様。
そして、ロバート様がもう1人…???
「君がリノだね、初めまして。
ロバートに似ているから驚いてる?」
本当にそっくりでびっくりしてるので、ただただうなづく。
「私はジャスティ。ロバートの双子の弟だよ。
ほら、右目の下にほくろがあるでしょ?」
ジャスティ様はぐいっと俺に顔を近づけてきた。
本当に、よぉぉぉぉぉく見ないとわからないくらい小さなほくろが右目の下にあったけど…それじゃあ、遠くからはわからないよ!
「ジャスティ、リノをからかわないで!
リノ、俺たちは顔はそっくりだけど性格はちっとも似てないから、すぐにどっちがどっちかわかりますよ」
「なに、それ!ひどい言い草!」
「おらおら、荷物はまだあるんだよ、運んでくれよ!
リノにちょっかいを出して団長と赤熊に睨まれてもいいのか?」
そして最後の1人はロバート様とジャスティ様の幼馴染のクリス様だ。
「あ、あれはキツいぞ!もう2度と経験したくない」
ロバート様の叫ぶような声に本当に申し訳なくなる。
俺がジュリさんの練習試合が見たい、と言い出し、ロバート様が訓練所まで連れて行ってくれたあとのこと。
上司の指示、医師の判断もなく、緊急性もないのに「クラディウス様の客人を勝手に移動させた」とクラディウス様がやんやと言い出し、ロバート様はクラディウス様のお仕事の手伝いを5日間がんがんさせられたらしい。
あと、俺が横抱きにされたのがよくなかったのかジュリさんの機嫌が恐ろしく悪かった、と聞いた。
どこまで本当かわからないけれど、あの5日間のロバート様は魂が抜けたようになっていらした。
「本当にすみません!俺も悪いのにっ」
俺がロバート様に言うと、ジャスティ様が「いいのいいの」と言った。
「あれでクラディウス様とロバートのじゃれ合いだから!」
「なら、おまえ、いっぺんやってみろ!」
「やだよ、俺、クラディウス様とそんなに仲良しじゃないもん」
「だーかーらー、2人とも早く運べって!」
この3人の騎士様は仲良しだなぁ。
俺は肋骨に負担がかからない軽い荷物を持って、黙々と作業をしているジュリさんの後を追いかけた。
歩きながら、ぽつぽつとジュリさんとおしゃべりをした。
大半を意識がなかったり、痛みで苦しんだりしたけれど、この離れで過ごした時間は俺の中で大切なものだった。
ジュリさんがぐっと近くなったのも、ここでだった。
思い入れがある。
「離れから出るのは寂しいですか?」
「はい。ジュリさんとたっぷり過ごした場所だし。
入団したら忙しくなるんでしょう?」
「そうですね。
でも旦那様をお1人でここで待たせるのは心配ですから、私は本館に移るのは賛成です」
「うん」
荷物をすべて運び込んだ頃、クラディウス様が現れて、あの仲良し3人の騎士様がクラディウス様の留守中、このお屋敷と俺の警護の指揮を執ることを告げた。
本館に移ってきて2日目の朝。
ジュリさんがそろそろ訓練所に出かけようとした頃、ばーーんっと大きな音がしてドアが開けられ、
「リーーーーーーーーーノーーーーーーーーー!!!」
と名前を呼ばれたかと思うと、走って部屋に飛び込んできた人にむぎゅううううううと抱きつかれ、
「久しぶり!
怪我はどう?
今は元気?
暴漢に襲われたと聞いて心配で心配で!
大怪我したんでしょう?
怖かったね!
今日から僕が看病してあげるから大丈夫!
本当はもっと早くにお見舞いに来たかったのに、あのケチのクラディウスとラバグルトが来させてくれなかったんだよ!」
と矢継ぎ早に言われる。
「あのっ、えっ、は、離し…」
俺は咄嗟のことにバランスを崩すが、その細い身体は俺をしっかりと抱き留めて支えてくれている。
じゃなくて…
「だ、誰ですかっ?」
ん…?
この甘い匂い…
「インティア?!」
俺が叫ぶとようやく相手が腕の力を緩めたので、ほあほあの柔らかな髪を揺らしたインティアの顔が見えた。
「会いたかったよ、リノ」
インティアは俺の頬に音がしそうなほどぶっちゅりとキスをした。
「わあああああああああ!
や、止めてください!
妻も見てますっ!」
そう!
ジュリさんがっ!
真横でっ!
キスをされている俺を見てるんだよぉぉぉぉぉっ!
「見てなかったらいいの?」
「違いますよっ!
見てなくてもだめです!」
ケラケラと笑いながら俺を離すインティア。
ドアのところにはハラハラした顔のインティアのお世話係のラバグルトさんと、面白そうにニヤニヤと見ているクラディウス様とジャスティ様が立っていらした。
やだ、他の人にも見られたんだ。
俺は恥ずかしくて顔が赤くなるのがわかったけど、そっとジュリさんのほうも見た。
…うっ。
ジュリさんは。
ジュリさんの目は…凍てついている。
「あなたがジュリ?
僕はインティア、よろしくね」
インティアは流れるような動作でジュリさんに手を出した。
「ジュリアスです。よろしくお願いします」
ドキドキして見てると、ジュリさんは丁寧に挨拶をしインティアの手を取って握手をした。
「ふーん、素敵な奥さんじゃん、リノ」
ぶっっっっ
俺は全身が爆発するように恥ずかしかった。
「おおおおお奥さん?!」
「そうでしょ、リノが言ったじゃん。
『妻も見てます!』って。
リノが奥さんしてるかと思ったけど、意外と旦那さんしているんだね」
あ。う。え。うん…
普段、あまりジュリさんのことを、つつつつ妻とか思っていないんだけど、咄嗟に出ちゃったんだ。
「リノは素晴らしい旦那様ですよ。
そろそろいってまいります」
ジュリさんが言った。
目、まだ凍ってる?
怒ってない?
ちらっとジュリさんを見ようとして、顔を上げた途端、ジュリさんにぐっと引き寄せられるとぐぐぐぐぐっと唇を塞がれた。
うーーーー?!!!
「……ううう………っ!」
俺が驚いて離してもらおうとするのに、ジュリさんは力を緩めない。
それだけじゃなくて、舌もぬるりと入れてきた。
はっ?
ジュリさん、なに考えてんのっ?!!
ここにはクラディウス様もジャスティ様もラバグルトさんもいるんだよ!
じたばたするのにジュリさんはびくともせず、というか、そんなに舌吸っちゃだめ…っ!
あうっ、もう、息ができない…っっっ!!
というところで、やっとジュリさんは俺を離した。
「ばっ、ばかあああああああっ!」
「旦那様、いってまいります」
いつもの朝のように冷静にジュリさんが挨拶をした。
「い、いってらっしゃい」
俺はそのギャップに脱力したまま、ジュリさんに言った。
「待たせたな、クラディウス。
ジャスティ、ラバグルト、後を頼んだぞ」
ジュリさんはみんなに声をかけ、そしてクラディウス様と一緒に部屋から出ていった。
「君の奥さん、すっごい嫉妬するんだね」
インティアが呆然と言った。
「う、うん…?
やっぱりあれって、嫉妬?」
「そうだよ。気をつけなよ、リノ」
俺たちの会話を聞いて、ジャスティ様はお腹を抱えてゲラゲラと笑い、ラバグルトさんは頭を抱えていた。
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