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本編
23. 名前を呼んで - リノ
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そろそろベッドに入ろうか、という頃になってドアをドンドン叩く音がする。
ランプを持ったジュリさんの後についていってみる。
ジュリさんが慎重にドアを開けるとクラディウス様が険しい顔をして立っていた。
「夜分に悪いな。入るぞ」
ずっかずっかと中に入ると、クラディウス様は乱暴に椅子に腰かけた。
「どうした、クラディウス」
「知らせが来た。
ピニャータ王が亡くなった」
俺は驚いて大声を出しそうになったけど、夢中で両手で口を塞いだ。
え?
ほんとに?
「俺の内々の手の者からの知らせだから、正式に王都に知らせが届くのは4~5日はかかるだろう」
「死因は?
遠征先で討たれたのか?」
「それが、魚の骨」
クラディウス様がもううんざり、って風に頭の後ろで両手を組んで上を向いた。
「これが腹上死ならまだらしいっちゃらしいんだけど、夕食に出た魚の揚げ物の骨が喉に刺さってそこから呼吸困難になり死亡。
侍らせた異国の女がそれは上手に魚の骨を2本の棒で取るのが面白くて自分もやると言い出し、自分でほじった身を食べて骨が刺さったんだと。
やれやれ、どうしようもないよなぁ」
ジュリさんも少し呆れている。
「荒れるぞ、王都が」
クラディウス様が重い声で言った。
「次期王はどうなっている?」
「それそれ。
早く新しい王を決めたいところだが、これがな。
継承権第一位はパタ王子、二位は弟のマグリカ王子だ」
クラディウス様の話によると、パタ王子様は王様になるより魔法の研究がしたくって王都大学の研究室に籠りっぱなし。
でもお母さんの王妃様はパタ王子を王様にしたい。
そして王妃様のお父さんは大臣様なんだって。
マグリカ王子様は王様に向いているけれど、お母さんは早くに亡くなって後見人がいないから、政治的な力が弱いらしい。
でも、マグリカ王子様の才能と魅力に早くから気がついた人たちが集まってきている。
クラディウス様もそのおひとりで、ピニャータ王様と仲があまりよくなかったのはそのせいだって。
「それは、荒れるな。
跡継ぎで争っているときに、他の国から攻められればあっという間だ。
メリニャは敵の多い国だからな」
「対外的なこともあるが、治安も悪くなるだろう。
俺は王都の治安維持を任されている。
ピニャータ王が兵をごっそり連れて行っているから、王都は手薄なんだ。
そこで相談だ、ジュリアス。
足枷から自由にしてやる。
俺に力を貸せ。
一緒に王都を守ってほしい」
クラディウス様の誘いの言葉に、俺は思わずジュリさんを見た。
ジュリさんは黙っている。
考えてる?
なんて言うの?
「王都を守ることはリノを守ることになる。
俺の屋敷は比較的安全だが王都が暴徒や他の国の攻撃で落ちれば、ここの安全も保障できない」
クラディウス様はじれったさそうに、強引に俺まで引き合いに出してきた。
「ジュリさん、俺のことは考えなくていいです!
クラディウス様、ジュリさんを脅迫するようなことは止めてください」
俺はクラディウス様ににじり寄って言った。
ジュリさんには、俺のことを気にせず決めてほしい。
と、黙っていたジュリさんが口を開いた。
「俺はスラークの赤熊だったと知られている。
それでクラディウスの不都合にならないのか?」
「本当を言うと不都合だらけだ。
それでもおまえが欲しい。
策は少しはある。
おまえの騎士としての力が欲しい」
「即答はできない。
明日の朝、返事をする」
「わかった」
切羽詰まった顔をしたクラディウス様は、「明日、また来る」と言い残し、帰っていった。
すっかり眠気が飛んでしまったけど、ジュリさんと俺は寝室に戻った。
俺がもそもそと自分のベッドに入ろうとすると、
「旦那様、今夜は私のベッドで寝ませんか?」
とジュリさんが言ったので、俺はジュリさんの横にもぐり込んだ。
それを確認すると、ジュリさんがランプの火を消した。
一気に闇に包まれ、油の焦げる臭いが広がった。
俺の腰の辺りがごそごそとして、ジュリさんが俺の手を探り当て繋いできた。
ごりごりと剣だこが俺の手のひらに当たる。
「クラディウスの言ったこと、旦那様はどう思われますか?」
ジュリさんの声が低く響く。
なんだか慎重な感じ。
「ん?
さっきも言ったけど、俺には決められません。
ジュリさんが自分で決めないと」
「旦那様お得意の『我儘』だとどうです?」
「そりゃ…」
行ってほしくないよ。
怪我とか、もしかしたら死んでしまったら、俺はどうしたらいい?
俺はジュリさんがこの世からいなくなったことをちょっと想像してみようとしたが、震えがきそうですぐに止め、怖くなってジュリさんの手をぎゅっと握った。
「すみません、確認したくて。
私のことを心配してくださってありがとうございます。
それであえてお話します」
行くんだ、ジュリさん。
「クラディウスの話を聞いたとき、旦那様のそばにいて守ればいい、と思いました。
だからクラディウスの申し出は断ろうと思いました。
しかし、私も何度か戦に出ています。
荒れた街がどうなるのかも、少しは知っています。
しわ寄せは弱いところに行く。
旦那様のように親を失くす子どももたくさん出るでしょう。
それを1人でも少なくしたいと思いました」
…ジュリさん?
「旦那様のお話を聞いて、どうして自分が旦那様を守ってあげられなかったのか、とどうしようもないことをずっと考えてしまいました。
騎士の訓練に参加するようになって、それがだんだん強くなっていきました」
「ジュリさん…」
「それから、ここからは私の我儘です。
この先、私はクラディウスのような男に会うことはないでしょう。
戦場で会わなくてよかった、と心底思うことが何度もありました。
あんなに才能にあふれた騎士を見たことがない。
彼と一緒に戦ってみたい。
騎士ではない、と言っていたのに私は騎士としてクラディウスに魅力を感じていました」
ジュリアス様…
「行かせてください、旦那様。
私は王都を守って、必ず帰ってきます。
そうして、あなたのものにしてもらいます」
俺は泣いていた。
ジュリさんにすがった。
ジュリさんは俺を抱き寄せた。
「泣かせてしまってすみません」
「必ず帰ってきてください。
そしてジュリさんを全部ください。
俺、もう大切な人がいなくなるのは嫌だ」
初めて。
俺は初めてこんなことを言った。
口にしてしまえば、前を向けなくなる気がして。
亡くなった両親を恋しく思うばかりで引きずられるような気がして。
ずっとずっと、言葉にしていなかった。
「ほんとは行ってほしくない!
でも、俺のそばにいて俺だけを守るのはジュリアス様じゃない。
ジュリアス様は騎士様だから。
みんなを守る騎士様だから」
そう、俺は知っている。
ジュリさんが一番輝くのは、騎士様でいるとき。
「帰ってきて、ジュリさん。
必ず帰ってきて」
俺は涙でぐしょぐしょになりながら半分叫ぶように言った。
ジュリさんは「すみません」とだけ言い、俺をあやすように背中をなでた。
「約束して。
帰ってきて」
「はい、旦那様。
必ず帰ってきます」
「それ、やだ。
名前を呼んで。
クラディウス様に言うみたいに、俺の名前を呼んで」
ジュリさんの手が一瞬止まった。
だめ?
俺じゃ名前呼んでもらえない?
俺は寂しくなってジュリさんの腕をつかんだ。
「リノ」
優しい響きだった。
「リノ」
もう1度呼んでくれた。
「もう1回」
「リノ」
ああ、ジュリさんが俺の名前を呼んでくれた!
嬉しい!
名前を呼ばれるの、すっごく嬉しい!
「ジュリさん…」
「私のことも、ジュリアスと」
いざ呼ぼうとしたら、お腹がきゅっとなって緊張する。
名前を呼ぶってこんなにどきどきして緊張するもんだっけ?
ジュリさんが息を潜めて、俺が呼ぶのを待っている。
「ジュリアス」
ほんの小さな声になってしまった。
「はい」
ジュリさんが返事をしてくれた。
「ジュリアス」
今度はもっとはっきりした声で呼んでみた。
「はい」
ジュリさんの手が俺の頬に触れた。
俺はジュリさんに抱きついた。
「ジュリアス!」
「リノ」
「必ず帰ってきてください」
「はい」
あとはもう眠気で気を失うまで、ずっとずっとお互いに名前を呼び、キスをしていた。
ああ、幸せ。
戦いなんてなかったらいいのに…
ランプを持ったジュリさんの後についていってみる。
ジュリさんが慎重にドアを開けるとクラディウス様が険しい顔をして立っていた。
「夜分に悪いな。入るぞ」
ずっかずっかと中に入ると、クラディウス様は乱暴に椅子に腰かけた。
「どうした、クラディウス」
「知らせが来た。
ピニャータ王が亡くなった」
俺は驚いて大声を出しそうになったけど、夢中で両手で口を塞いだ。
え?
ほんとに?
「俺の内々の手の者からの知らせだから、正式に王都に知らせが届くのは4~5日はかかるだろう」
「死因は?
遠征先で討たれたのか?」
「それが、魚の骨」
クラディウス様がもううんざり、って風に頭の後ろで両手を組んで上を向いた。
「これが腹上死ならまだらしいっちゃらしいんだけど、夕食に出た魚の揚げ物の骨が喉に刺さってそこから呼吸困難になり死亡。
侍らせた異国の女がそれは上手に魚の骨を2本の棒で取るのが面白くて自分もやると言い出し、自分でほじった身を食べて骨が刺さったんだと。
やれやれ、どうしようもないよなぁ」
ジュリさんも少し呆れている。
「荒れるぞ、王都が」
クラディウス様が重い声で言った。
「次期王はどうなっている?」
「それそれ。
早く新しい王を決めたいところだが、これがな。
継承権第一位はパタ王子、二位は弟のマグリカ王子だ」
クラディウス様の話によると、パタ王子様は王様になるより魔法の研究がしたくって王都大学の研究室に籠りっぱなし。
でもお母さんの王妃様はパタ王子を王様にしたい。
そして王妃様のお父さんは大臣様なんだって。
マグリカ王子様は王様に向いているけれど、お母さんは早くに亡くなって後見人がいないから、政治的な力が弱いらしい。
でも、マグリカ王子様の才能と魅力に早くから気がついた人たちが集まってきている。
クラディウス様もそのおひとりで、ピニャータ王様と仲があまりよくなかったのはそのせいだって。
「それは、荒れるな。
跡継ぎで争っているときに、他の国から攻められればあっという間だ。
メリニャは敵の多い国だからな」
「対外的なこともあるが、治安も悪くなるだろう。
俺は王都の治安維持を任されている。
ピニャータ王が兵をごっそり連れて行っているから、王都は手薄なんだ。
そこで相談だ、ジュリアス。
足枷から自由にしてやる。
俺に力を貸せ。
一緒に王都を守ってほしい」
クラディウス様の誘いの言葉に、俺は思わずジュリさんを見た。
ジュリさんは黙っている。
考えてる?
なんて言うの?
「王都を守ることはリノを守ることになる。
俺の屋敷は比較的安全だが王都が暴徒や他の国の攻撃で落ちれば、ここの安全も保障できない」
クラディウス様はじれったさそうに、強引に俺まで引き合いに出してきた。
「ジュリさん、俺のことは考えなくていいです!
クラディウス様、ジュリさんを脅迫するようなことは止めてください」
俺はクラディウス様ににじり寄って言った。
ジュリさんには、俺のことを気にせず決めてほしい。
と、黙っていたジュリさんが口を開いた。
「俺はスラークの赤熊だったと知られている。
それでクラディウスの不都合にならないのか?」
「本当を言うと不都合だらけだ。
それでもおまえが欲しい。
策は少しはある。
おまえの騎士としての力が欲しい」
「即答はできない。
明日の朝、返事をする」
「わかった」
切羽詰まった顔をしたクラディウス様は、「明日、また来る」と言い残し、帰っていった。
すっかり眠気が飛んでしまったけど、ジュリさんと俺は寝室に戻った。
俺がもそもそと自分のベッドに入ろうとすると、
「旦那様、今夜は私のベッドで寝ませんか?」
とジュリさんが言ったので、俺はジュリさんの横にもぐり込んだ。
それを確認すると、ジュリさんがランプの火を消した。
一気に闇に包まれ、油の焦げる臭いが広がった。
俺の腰の辺りがごそごそとして、ジュリさんが俺の手を探り当て繋いできた。
ごりごりと剣だこが俺の手のひらに当たる。
「クラディウスの言ったこと、旦那様はどう思われますか?」
ジュリさんの声が低く響く。
なんだか慎重な感じ。
「ん?
さっきも言ったけど、俺には決められません。
ジュリさんが自分で決めないと」
「旦那様お得意の『我儘』だとどうです?」
「そりゃ…」
行ってほしくないよ。
怪我とか、もしかしたら死んでしまったら、俺はどうしたらいい?
俺はジュリさんがこの世からいなくなったことをちょっと想像してみようとしたが、震えがきそうですぐに止め、怖くなってジュリさんの手をぎゅっと握った。
「すみません、確認したくて。
私のことを心配してくださってありがとうございます。
それであえてお話します」
行くんだ、ジュリさん。
「クラディウスの話を聞いたとき、旦那様のそばにいて守ればいい、と思いました。
だからクラディウスの申し出は断ろうと思いました。
しかし、私も何度か戦に出ています。
荒れた街がどうなるのかも、少しは知っています。
しわ寄せは弱いところに行く。
旦那様のように親を失くす子どももたくさん出るでしょう。
それを1人でも少なくしたいと思いました」
…ジュリさん?
「旦那様のお話を聞いて、どうして自分が旦那様を守ってあげられなかったのか、とどうしようもないことをずっと考えてしまいました。
騎士の訓練に参加するようになって、それがだんだん強くなっていきました」
「ジュリさん…」
「それから、ここからは私の我儘です。
この先、私はクラディウスのような男に会うことはないでしょう。
戦場で会わなくてよかった、と心底思うことが何度もありました。
あんなに才能にあふれた騎士を見たことがない。
彼と一緒に戦ってみたい。
騎士ではない、と言っていたのに私は騎士としてクラディウスに魅力を感じていました」
ジュリアス様…
「行かせてください、旦那様。
私は王都を守って、必ず帰ってきます。
そうして、あなたのものにしてもらいます」
俺は泣いていた。
ジュリさんにすがった。
ジュリさんは俺を抱き寄せた。
「泣かせてしまってすみません」
「必ず帰ってきてください。
そしてジュリさんを全部ください。
俺、もう大切な人がいなくなるのは嫌だ」
初めて。
俺は初めてこんなことを言った。
口にしてしまえば、前を向けなくなる気がして。
亡くなった両親を恋しく思うばかりで引きずられるような気がして。
ずっとずっと、言葉にしていなかった。
「ほんとは行ってほしくない!
でも、俺のそばにいて俺だけを守るのはジュリアス様じゃない。
ジュリアス様は騎士様だから。
みんなを守る騎士様だから」
そう、俺は知っている。
ジュリさんが一番輝くのは、騎士様でいるとき。
「帰ってきて、ジュリさん。
必ず帰ってきて」
俺は涙でぐしょぐしょになりながら半分叫ぶように言った。
ジュリさんは「すみません」とだけ言い、俺をあやすように背中をなでた。
「約束して。
帰ってきて」
「はい、旦那様。
必ず帰ってきます」
「それ、やだ。
名前を呼んで。
クラディウス様に言うみたいに、俺の名前を呼んで」
ジュリさんの手が一瞬止まった。
だめ?
俺じゃ名前呼んでもらえない?
俺は寂しくなってジュリさんの腕をつかんだ。
「リノ」
優しい響きだった。
「リノ」
もう1度呼んでくれた。
「もう1回」
「リノ」
ああ、ジュリさんが俺の名前を呼んでくれた!
嬉しい!
名前を呼ばれるの、すっごく嬉しい!
「ジュリさん…」
「私のことも、ジュリアスと」
いざ呼ぼうとしたら、お腹がきゅっとなって緊張する。
名前を呼ぶってこんなにどきどきして緊張するもんだっけ?
ジュリさんが息を潜めて、俺が呼ぶのを待っている。
「ジュリアス」
ほんの小さな声になってしまった。
「はい」
ジュリさんが返事をしてくれた。
「ジュリアス」
今度はもっとはっきりした声で呼んでみた。
「はい」
ジュリさんの手が俺の頬に触れた。
俺はジュリさんに抱きついた。
「ジュリアス!」
「リノ」
「必ず帰ってきてください」
「はい」
あとはもう眠気で気を失うまで、ずっとずっとお互いに名前を呼び、キスをしていた。
ああ、幸せ。
戦いなんてなかったらいいのに…
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