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本編
17. 花街のインティア(3) - リノ
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「リノ、ありがとう!」
ラバグルトさんが部屋を出て行くと、インティアは俺に抱きついて礼を言ってきた。
「なななななにが?!」
「リノのおかげで久しぶりに昼から休みになったよ。
もう、さんざんこき使うんだから!
はー、僕も紅茶を飲もうっと。
リノ、お菓子はどう?」
インティアはぱっとベッドから下りて赤いお茶を淹れ、お菓子の載った皿を持ってベッドの上に上がってきた。
インティアと俺は枕をクッション代わりにして背中をもたれさせ、横に並んでお茶とお菓子を食べた。
「あの、このお茶、なんていうの?」
「紅茶だよ。初めて?」
うなづくとインティアは小さく笑った。
「気に入った?帰りに茶葉を持たせてあげる」
「ありがと…」
よく見ると、いや、見なくてもインティアは綺麗で可愛くて、こんな近くで見られるとどきどきして、自分の顔が赤くなっているのがわかる。
だから、近いって。
インティアはお茶を飲み干すと、裁縫箱もベッドの上に持ち込み、今ついているボタンに似たようなものを探し、シャツにつけ始めた。
インティアも手慣れているみたい。
ジュリアス様とは違うけど、俺みたいにもたもたせず、針に指も刺さずボタンをつけていく。
「これ、『赤熊』が買ってくれたシャツ?」
うなづく。
ジュリアス様のことを「赤熊」と呼ばれるの、久しぶりに聞いたかもしれない。
最初はその名前に怯えていたところもあったけど、ジュリアス様は俺にずっと優しかった。
最近の、キスをしてからのジュリアス様の目の優しさったらない。
「あ、今、えっちなこと考えた?」
「は?いや!なに言ってんの!」
「あはははは、図星みたい!」
インティアはからからと笑い、ボタンをつけ終わると、ほころんだところをかがりだした。
「赤熊のこと、なんて呼んでるの?」
「え?いや…その…」
「なになに?教えてよ」
「……ジュリさん」
「かっわいー!
ねぇねぇ、リノっていくつ?」
「17」
「僕より2つ下かぁ。
ジュリは?」
うをっ!
ジュリアス様を「ジュリ」呼ばわりできるの?!
俺、できない。
無理無理無理無理!
何度かそう呼ぶように言われたことがあるけど、どうやっても無理だった。
「35」
「ふーん、18歳差ねぇ。
やるじゃない。
赤熊の旦那さん、かぁ。
『名誉な男』がどんなヤツかと思ってたけど、リノ、かわい」
「かわいくない!」
インティアはくすくす笑いながら、針を動かしていく。
「かわいいよ。懸命だし。
ねぇ、ジュリはかわいがってくれるの?」
「ん?」
「こんなに一生懸命で可愛かったら、一瞬で食べられちゃうよねぇ」
「食べる?」
「夜にジュリとえっちしてないの?」
ええええええええええええええっっっ!
「そそそそそんなこと、インティアみたいな可愛い子どもが言っちゃだめぇぇぇぇぇっ!」
「え?」
インティアがきょとんとして、針を持つ手を止めた。
「リノ?もしかして勘違いしてる?」
「なにが!勘違いなんてしてないよ。
インティアは可愛いし、お上品だからそんなことは言っちゃだめ!
もっと大人になってからも、もうちょっと慎ましやかに言わないと!
って言うか、言っちゃいけません!」
俺は説教じみたことを言った。
でも、だめだめだめだめ!
こんな可愛い子、お兄さんは守っちゃうよ!
「ぷーーーーーっ!」とインティアが突然噴き出し、大笑いし始めた。
「な、なにがおかしいんだよ?」
「だ、だってぇ」
注意深く針のついたシャツをベッドの隅のほうに置きならが、インティアは腹を抱えて笑っている。
むぅ!
なにがそんなにおかしいの?
お兄さん、怒っちゃうよ!
笑いすぎて涙が出たのか、インティアは白く細い指で目の端を拭った。
そして俺のほうを見た。
うっ…
一瞬のことだった。
これまでと雰囲気が違う。
インティアは濡れたネコの目をくるりと回し、にっこりと微笑んだ。
天使のような小悪魔のような。
目が離せない感じ。
俺の腹の打ち身のことを考えながら、インティアはそっと俺の胸に手をかけ、ベッドに押し倒してきた。
「インティア?」
そして、俺に覆いかぶさり、キスをしそうなぎりぎりまでのところまで顔を近づけて言った。
「君のほうが気をつけなくちゃ、リノ。
こんなに可愛いコはぱっくり食べられちゃうよ」
「……」
インティアのほわほわの前髪が俺の頬をかする。
「僕は男娼だ」
「だんしょう?」
「そう、客を取っていやらしいことをするのがお仕事。
今は高級男娼になったからこんな館を持っているし、そんなにハードなことをしなくても済むようになったけど。
いろんな客がいるから、彼らを楽しませることはするよ。
女装したり、縄で縛られたり、ある時は抱いたり」
「俺より子どもなのに?」
「さっきも言ったでしょ、僕のほうが2つ上だよ」
へ?
じゃあ、19歳かぁ。
じゃなくて。
上からかかるすごい圧迫感。
至近距離。
奥が金に光る綺麗な目に吸い込まれそう。
近い。
近いって!
ちょっとでも変に動けば、インティアと唇がぶつかりそうだ。
「えっちなことについては僕のほうが詳しいと思うよ。
ジュリはどんなふうにリノを抱いてくれるの?」
「ばっ、ジュリさんはそんなことしない!」
「リノ、こんなに可愛いのに手を出してないの?!
じゃあ、僕が食べていい?」
「俺は結婚してる!」
「ああ、『名誉な男』だもんね。
なら、リノがジュリを抱くんだ」
「そんなことできない!」
「男の抱き方、知ってる?」
「し、知るわけないだろっ、ばかぁっ!」
「知らないの?
僕が教えてあげようか?
ジュリを最高に喜ばせる方法、知りたくない?
特別に僕を抱きながら教えてあげるよ」
インティアは艶めかしく舌なめずりをし、俺の股間をなで上げた。
「…うっ」
やめろぉぉぉぉぉぉっ!
俺はインティアの肩をがっと掴むと、向こうに押した。
いとも簡単にインティアの身体は離れ、ベッドに転がった。
え?
「あっ、インティア、大丈夫?」
そんなに呆気なくインティアの身体が動くとは思わなくて、乱暴にしちゃったから慌ててインティアに近づき顔を覗いた。
「ぷっ」
インティアはベッドに転がったままケラケラとお腹を抱えて笑い出した。
「笑いごとじゃない!」
俺は熱くなった顔に手をやりながら、ぷいと向こうをむいて言った。
からかわれたんだ。
「すねないで、リノ。
ごめんね」
インティアはネコのように四つん這いで俺のほうに近づいてきた。
「許してくれる?」
肩に顎をのせなーい!
いい匂い、させなーい!
「わ、わかったから、ももももう離れて」
「ねぇ、キスしていい?」
「だめぇぇぇぇぇぇぇっ!」
俺は自分の口を両手で塞いだ。
それを見て、インティアはまた大笑いしている。
ひーひー言って、「腹筋が痛い」と涙流してる。
ひと笑いして、「もうなにもしないよ」とまたシャツと針を手にして繕い始めた。
ほ、本当か?
恐る恐る口から手をはずし、インティアの手元を見つめる。
直るかな、ジュリアス様のシャツ…
「ねぇ、本当にジュリを抱くなら上手にしないと相手を傷つけるからね。
真面目に言ってるんだから。
必要だったらやり方だけは教えてあげるから、ここに来るんだよ」
「う、うん…」
俺の頭はぐるぐるしている。
俺がジュリアス様を抱く?
いや、無理無理無理無理!
だって騎士様だよ!
あんな尊い方にそんなことするだなんて。
「まあ、ジュリは騎士だよね。
じゃあ、それなりに知ってるかもしれないけど。
あ、潤滑油持ってる?」
「え?あ、う、うん。
結婚式のときにもらったのが」
「3か月くらい経ってるっけ?
悪いけど、それはもう使わないほうがいいよ。
油だから酸化しやすいんだ。
傷んだ潤滑油を使うとお腹が痛くなったり、孔がただれたりするからね。
僕が使っているのをあげる。
あれは上等で半年くらい持つし、先週できたばかりだから。
いい匂いもするよ。
きっとリノもジュリも気に入る」
げ!
お腹が痛くなって、おけつの孔がたたたただれる…?!
だめだめだめだめ!
ジュリアス様がそんなことになったら大変だ!
「もし使ってなくなったり、使わずに半年以上経ってしまったら新しいのをあげるから、来てね」
俺は思わずうんうんと何度もうなづいてしまった。
ジュリアス様のお腹とおけつの孔は守らねば!
「さ、できた!
どう、そんなに目立たないと思うよ」
ふわりとインティアが俺にシャツを渡してくれた。
なくなったボタンは似たようなものと付け替えられ、ほころびは目立たなくなっていた。
俺はシャツを着た。
ああ、ジュリアス様のシャツ。俺のシャツ。
よかった!
「ありがとう、インティア!…さん」
インティアはまた噴き出し、そして「インティアでいいよ」と言いながらのびをし、ベッドに寝転んだ。
「あー、今日は楽しいなぁ。
リノ、ありがとう。
君がいてくれたから素敵な時間になったよ。
もうちょっと休んだら、ちゃんと家に馬車で送ってあげるからね」
うつ伏せになり、シーツに顔を埋めネコの目で俺を見ながらインティアは言った。
ラバグルトさんが部屋を出て行くと、インティアは俺に抱きついて礼を言ってきた。
「なななななにが?!」
「リノのおかげで久しぶりに昼から休みになったよ。
もう、さんざんこき使うんだから!
はー、僕も紅茶を飲もうっと。
リノ、お菓子はどう?」
インティアはぱっとベッドから下りて赤いお茶を淹れ、お菓子の載った皿を持ってベッドの上に上がってきた。
インティアと俺は枕をクッション代わりにして背中をもたれさせ、横に並んでお茶とお菓子を食べた。
「あの、このお茶、なんていうの?」
「紅茶だよ。初めて?」
うなづくとインティアは小さく笑った。
「気に入った?帰りに茶葉を持たせてあげる」
「ありがと…」
よく見ると、いや、見なくてもインティアは綺麗で可愛くて、こんな近くで見られるとどきどきして、自分の顔が赤くなっているのがわかる。
だから、近いって。
インティアはお茶を飲み干すと、裁縫箱もベッドの上に持ち込み、今ついているボタンに似たようなものを探し、シャツにつけ始めた。
インティアも手慣れているみたい。
ジュリアス様とは違うけど、俺みたいにもたもたせず、針に指も刺さずボタンをつけていく。
「これ、『赤熊』が買ってくれたシャツ?」
うなづく。
ジュリアス様のことを「赤熊」と呼ばれるの、久しぶりに聞いたかもしれない。
最初はその名前に怯えていたところもあったけど、ジュリアス様は俺にずっと優しかった。
最近の、キスをしてからのジュリアス様の目の優しさったらない。
「あ、今、えっちなこと考えた?」
「は?いや!なに言ってんの!」
「あはははは、図星みたい!」
インティアはからからと笑い、ボタンをつけ終わると、ほころんだところをかがりだした。
「赤熊のこと、なんて呼んでるの?」
「え?いや…その…」
「なになに?教えてよ」
「……ジュリさん」
「かっわいー!
ねぇねぇ、リノっていくつ?」
「17」
「僕より2つ下かぁ。
ジュリは?」
うをっ!
ジュリアス様を「ジュリ」呼ばわりできるの?!
俺、できない。
無理無理無理無理!
何度かそう呼ぶように言われたことがあるけど、どうやっても無理だった。
「35」
「ふーん、18歳差ねぇ。
やるじゃない。
赤熊の旦那さん、かぁ。
『名誉な男』がどんなヤツかと思ってたけど、リノ、かわい」
「かわいくない!」
インティアはくすくす笑いながら、針を動かしていく。
「かわいいよ。懸命だし。
ねぇ、ジュリはかわいがってくれるの?」
「ん?」
「こんなに一生懸命で可愛かったら、一瞬で食べられちゃうよねぇ」
「食べる?」
「夜にジュリとえっちしてないの?」
ええええええええええええええっっっ!
「そそそそそんなこと、インティアみたいな可愛い子どもが言っちゃだめぇぇぇぇぇっ!」
「え?」
インティアがきょとんとして、針を持つ手を止めた。
「リノ?もしかして勘違いしてる?」
「なにが!勘違いなんてしてないよ。
インティアは可愛いし、お上品だからそんなことは言っちゃだめ!
もっと大人になってからも、もうちょっと慎ましやかに言わないと!
って言うか、言っちゃいけません!」
俺は説教じみたことを言った。
でも、だめだめだめだめ!
こんな可愛い子、お兄さんは守っちゃうよ!
「ぷーーーーーっ!」とインティアが突然噴き出し、大笑いし始めた。
「な、なにがおかしいんだよ?」
「だ、だってぇ」
注意深く針のついたシャツをベッドの隅のほうに置きならが、インティアは腹を抱えて笑っている。
むぅ!
なにがそんなにおかしいの?
お兄さん、怒っちゃうよ!
笑いすぎて涙が出たのか、インティアは白く細い指で目の端を拭った。
そして俺のほうを見た。
うっ…
一瞬のことだった。
これまでと雰囲気が違う。
インティアは濡れたネコの目をくるりと回し、にっこりと微笑んだ。
天使のような小悪魔のような。
目が離せない感じ。
俺の腹の打ち身のことを考えながら、インティアはそっと俺の胸に手をかけ、ベッドに押し倒してきた。
「インティア?」
そして、俺に覆いかぶさり、キスをしそうなぎりぎりまでのところまで顔を近づけて言った。
「君のほうが気をつけなくちゃ、リノ。
こんなに可愛いコはぱっくり食べられちゃうよ」
「……」
インティアのほわほわの前髪が俺の頬をかする。
「僕は男娼だ」
「だんしょう?」
「そう、客を取っていやらしいことをするのがお仕事。
今は高級男娼になったからこんな館を持っているし、そんなにハードなことをしなくても済むようになったけど。
いろんな客がいるから、彼らを楽しませることはするよ。
女装したり、縄で縛られたり、ある時は抱いたり」
「俺より子どもなのに?」
「さっきも言ったでしょ、僕のほうが2つ上だよ」
へ?
じゃあ、19歳かぁ。
じゃなくて。
上からかかるすごい圧迫感。
至近距離。
奥が金に光る綺麗な目に吸い込まれそう。
近い。
近いって!
ちょっとでも変に動けば、インティアと唇がぶつかりそうだ。
「えっちなことについては僕のほうが詳しいと思うよ。
ジュリはどんなふうにリノを抱いてくれるの?」
「ばっ、ジュリさんはそんなことしない!」
「リノ、こんなに可愛いのに手を出してないの?!
じゃあ、僕が食べていい?」
「俺は結婚してる!」
「ああ、『名誉な男』だもんね。
なら、リノがジュリを抱くんだ」
「そんなことできない!」
「男の抱き方、知ってる?」
「し、知るわけないだろっ、ばかぁっ!」
「知らないの?
僕が教えてあげようか?
ジュリを最高に喜ばせる方法、知りたくない?
特別に僕を抱きながら教えてあげるよ」
インティアは艶めかしく舌なめずりをし、俺の股間をなで上げた。
「…うっ」
やめろぉぉぉぉぉぉっ!
俺はインティアの肩をがっと掴むと、向こうに押した。
いとも簡単にインティアの身体は離れ、ベッドに転がった。
え?
「あっ、インティア、大丈夫?」
そんなに呆気なくインティアの身体が動くとは思わなくて、乱暴にしちゃったから慌ててインティアに近づき顔を覗いた。
「ぷっ」
インティアはベッドに転がったままケラケラとお腹を抱えて笑い出した。
「笑いごとじゃない!」
俺は熱くなった顔に手をやりながら、ぷいと向こうをむいて言った。
からかわれたんだ。
「すねないで、リノ。
ごめんね」
インティアはネコのように四つん這いで俺のほうに近づいてきた。
「許してくれる?」
肩に顎をのせなーい!
いい匂い、させなーい!
「わ、わかったから、ももももう離れて」
「ねぇ、キスしていい?」
「だめぇぇぇぇぇぇぇっ!」
俺は自分の口を両手で塞いだ。
それを見て、インティアはまた大笑いしている。
ひーひー言って、「腹筋が痛い」と涙流してる。
ひと笑いして、「もうなにもしないよ」とまたシャツと針を手にして繕い始めた。
ほ、本当か?
恐る恐る口から手をはずし、インティアの手元を見つめる。
直るかな、ジュリアス様のシャツ…
「ねぇ、本当にジュリを抱くなら上手にしないと相手を傷つけるからね。
真面目に言ってるんだから。
必要だったらやり方だけは教えてあげるから、ここに来るんだよ」
「う、うん…」
俺の頭はぐるぐるしている。
俺がジュリアス様を抱く?
いや、無理無理無理無理!
だって騎士様だよ!
あんな尊い方にそんなことするだなんて。
「まあ、ジュリは騎士だよね。
じゃあ、それなりに知ってるかもしれないけど。
あ、潤滑油持ってる?」
「え?あ、う、うん。
結婚式のときにもらったのが」
「3か月くらい経ってるっけ?
悪いけど、それはもう使わないほうがいいよ。
油だから酸化しやすいんだ。
傷んだ潤滑油を使うとお腹が痛くなったり、孔がただれたりするからね。
僕が使っているのをあげる。
あれは上等で半年くらい持つし、先週できたばかりだから。
いい匂いもするよ。
きっとリノもジュリも気に入る」
げ!
お腹が痛くなって、おけつの孔がたたたただれる…?!
だめだめだめだめ!
ジュリアス様がそんなことになったら大変だ!
「もし使ってなくなったり、使わずに半年以上経ってしまったら新しいのをあげるから、来てね」
俺は思わずうんうんと何度もうなづいてしまった。
ジュリアス様のお腹とおけつの孔は守らねば!
「さ、できた!
どう、そんなに目立たないと思うよ」
ふわりとインティアが俺にシャツを渡してくれた。
なくなったボタンは似たようなものと付け替えられ、ほころびは目立たなくなっていた。
俺はシャツを着た。
ああ、ジュリアス様のシャツ。俺のシャツ。
よかった!
「ありがとう、インティア!…さん」
インティアはまた噴き出し、そして「インティアでいいよ」と言いながらのびをし、ベッドに寝転んだ。
「あー、今日は楽しいなぁ。
リノ、ありがとう。
君がいてくれたから素敵な時間になったよ。
もうちょっと休んだら、ちゃんと家に馬車で送ってあげるからね」
うつ伏せになり、シーツに顔を埋めネコの目で俺を見ながらインティアは言った。
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