7 / 61
本編
07. 俺は元気です - リノ
しおりを挟む
甘いカモミールの香り。
香ばしい卵の匂い。
今朝も穏やかな低い声で起こされる。
「旦那様、朝ですよ」
「ふぁい」
俺は上掛けの中からくぐもった声を上げる。
「お加減でも悪いのですか?」
丸まっている俺にジュリアス様が声をかけてくれる。
「いや…もうちょっとしたら起きますから…」
「では、お茶を淹れておきます」
ジュリアス様が寝室から出て行った。
はあああああああああっ!
俺は盛大に息を吐く。
おはようなんだよ。
起きてるよ。
起きられないんだよ、ばかあっ!
元気な男の子の朝と言えば、ほら、ね。
ジュリアス様と結婚してから2か月近く。
ようやく、俺も落ち着いてきた。
仕事と勉強のバランスも取れるようになったし、ちゃちゃちゃんと「ジュリさん」と呼ぶ練習もしているし、この間久々に飲んだら絡まれて酔い潰されてしまったのであとは酒の練習か。
なんてくらいの余裕が出てきた。
ほっとしたせいか、ほら、さ。
朝出かけて、夜帰ってきて飯食って勉強して寝る。
いつヌくんだ?
夜?
ジュリアス様が隣にいるのに?
さすが騎士様だけあって、辺りの気配にはすごく敏感だ。
たまに「昨日の夜は猫が3匹通った」と朝、教えてくれるくらい。
朝は俺、ぎりぎりまで寝てるし。
今からヌく?
まさか。
ああ、こんな状態で着替えてご飯食べられない!
こんなのジュリアス様に見せられない!
わーん!鎮まりたまえ!
「旦那様、本当に遅れますよ」
ぎゃああああ!
来ちゃだめえええええええええっ!
ジュリアス様がまた寝室に入ってきた。
「顔が赤いですね。
熱でもあるんですか?」
ジュリアス様は上掛けをずらし、俺の額に手を当てる。
大きな手。
俺たちは結婚式の後、館からこの小屋に戻るのに手をつないだくらいでほかにはさわってない。
必要ないじゃん、男2人で。
「熱はなし。
それなら…」
うわっ!
ジュリアス様は上掛けを全部はがした。
「なななななんでもないですってばっ!」
俺が枕に顔を埋め、身体をより丸めて叫ぶとひょいと身体を上向きにされる。
やーだー!
こんなところで、騎士様のたくましさを発揮しないでください。
「ああ、これはつらいですね」
ぎゃあああああああああああ!
見るな!
俺の股間を凝視するんじゃねぇっ!
「そ、そんなにじっくり見ないでくださいっ!
わかったならもう少しひとりにしておいてっ!
そのうち治まりますから!
熱、ありません!
俺、元気ですから!」
恥ずかしくて大きな声を出しちゃう!
枕は抱えたままだけど。
「はい、元気ですね。
もう時間もないことだし、楽にしてあげます」
へ?
ジュリアス様が寝衣のズボンに手をかけた。
待て待て待て待て待て!
「ちょちょちょちょっ、なにしてるんですかっ」
俺はズボンを引き上げながら、ジュリアス様を枕の端から見た。
ジュリアス様は慌てるわけでも恥ずかしがるわけでもなく、平然としていらっしゃる。
「窮屈だから」
「いや、違うでしょっ。
ぎゃあ、ズボンずらさないでっ。
あ、ばかっ!
やめろって!!」
俺の必死の抵抗はまったく抵抗とみなされていないようで、あっさりとズボンを下着ごと抜き取られた。
さすが騎士様だなぁ。
じゃなくて。
いやあああああああああああっ!
俺の天にも昇らんとするムスコさまをそんなに見ないでってばああああああっ。
「こんなにして身体に悪いですよ、旦那様」
「あんたに言われたくねぇよっ!
もういいからっ!」
ジュリアス様は左手で俺の右肩をぐっとベッドに押しつけ、右手を伸ばしてきた。
すんげぇ力!
「だめだめだめだめだめっ!
だめだったら、ジュリアス様っ!
もうやめてっっっっ
あんっ」
やっべっ!
かわいい声が出ちゃった。
ついでにアレも出ちゃった。
ちょっとさわられただけで出ちゃうって、どういうことな…
「んんんっ」
ジュリアス様はまだ出ているのに、そこから最後まで搾り取るように適度な力を加えて何度かしごいた。
い、いっぱい出た…
俺ははぁはぁと肩で息をしている。
ようやくジュリアス様は右肩から手を離した。
ちらりと見えたジュリアス様の右手は白い液体でぬめっていた。
「もうやだあ…」
俺は両腕で目元を覆った。
ジュリアス様は部屋から出ると、湯で濡らした布を持ってきて俺の下半身を拭き、軽く上掛けをかけてくれた。
それはからかうこともなく、まるで傷の手当てをしているような作業だった。
「着替え、置いておきますね」
そう言うと、ジュリアス様は部屋を出ていった。
俺が赤い顔をして部屋から出てくると、卵はパンにはさまれていた。
ジュリアス様は何事もなかったように、カモミールティーを淹れてくれる。
俺はむくれたまま椅子に座ると、朝ごはんを食べ始めた。
俺のことをしてくれるとジュリアス様も静かに食べ始めた。
「なんで」
俺が声を出すと、ジュリアス様が手を止めた。
「あんなことをしたんですか?」
「見ていてつらそうだったし、時間がなかったから」
「は?」
「どうやったら早く出せるのか、知っていたから」
「なんで?!」
「騎士団に入ったらすぐに覚えることですよ。
溜まっていたら戦いにも支障をきたすこともありますしね」
「えええええええええええっ?!」
そうなの?
騎士様ってそうなの?
「自分のだけでなく上官のお世話もしなくてはならないので、経験はたくさんあります」
ちょちょちょちょちょちょっ!
お、俺、今度から騎士様を見る目が変わっちゃいそうだよっ!
「今朝は時間がなかったのですぐにすませてしまいましたが、お望みならもっと時間をかけてすることも可の」
「わああああああああああああっ!
朝から何言ってんですかっ!
あ、あんたは溜まったらどうしてるんですか?」
「私は日中ここでひとりですから」
あ…
「必要ならば花街にも行ってください」
「それはしない、って言ってるでしょっ!」
「では、またお手伝いします」
「い、いりませんっ!
お断りします!
じ、自分のことは自分でできるんでっ。
あ。あああああああ!
ももももう、俺、行かなくちゃ!」
ジュリアス様がヘンなことを言い出す前に俺は席を立った。
もももももうっ、やめてよううううううっ!
同時にジュリアス様も席を立った。
いつも玄関まで見送ってくれる。
の前に。
いつも、これがいやだ。
けど、やらなきゃ。
玄関先で俺はしゃがんでジュリアス様の足首に足枷をはめ、鍵をかけた。
今日もなるべく早く帰ってきますからね、ジュリアス様。
「旦那様」
ジュリアス様を見上げる。
「私はジュリですよ」
ちっ、気づいていやがりましたか。
さっき、イかされるとき「ジュリアス様」と呼んでしまったから。
はいはい、わかりましたよ。
俺は立ち上がり、
「いってきます、ジュリさん」
「いってらっしゃい、旦那様」
と言ってドアを開けた。
これが甘い夫婦なら、いってきますのキスなんかで出かけ…
ジュリアス様とキスぅ?!
だめだめだめだめだめっ!
ありえない!
だめだあああああああ!
ボンっと顔から火を吹く音がした。
「旦那様?」
「いいいいいいや、なんでもない」
「急いでくださね」
「はーい」
俺は走って館に向かった。
香ばしい卵の匂い。
今朝も穏やかな低い声で起こされる。
「旦那様、朝ですよ」
「ふぁい」
俺は上掛けの中からくぐもった声を上げる。
「お加減でも悪いのですか?」
丸まっている俺にジュリアス様が声をかけてくれる。
「いや…もうちょっとしたら起きますから…」
「では、お茶を淹れておきます」
ジュリアス様が寝室から出て行った。
はあああああああああっ!
俺は盛大に息を吐く。
おはようなんだよ。
起きてるよ。
起きられないんだよ、ばかあっ!
元気な男の子の朝と言えば、ほら、ね。
ジュリアス様と結婚してから2か月近く。
ようやく、俺も落ち着いてきた。
仕事と勉強のバランスも取れるようになったし、ちゃちゃちゃんと「ジュリさん」と呼ぶ練習もしているし、この間久々に飲んだら絡まれて酔い潰されてしまったのであとは酒の練習か。
なんてくらいの余裕が出てきた。
ほっとしたせいか、ほら、さ。
朝出かけて、夜帰ってきて飯食って勉強して寝る。
いつヌくんだ?
夜?
ジュリアス様が隣にいるのに?
さすが騎士様だけあって、辺りの気配にはすごく敏感だ。
たまに「昨日の夜は猫が3匹通った」と朝、教えてくれるくらい。
朝は俺、ぎりぎりまで寝てるし。
今からヌく?
まさか。
ああ、こんな状態で着替えてご飯食べられない!
こんなのジュリアス様に見せられない!
わーん!鎮まりたまえ!
「旦那様、本当に遅れますよ」
ぎゃああああ!
来ちゃだめえええええええええっ!
ジュリアス様がまた寝室に入ってきた。
「顔が赤いですね。
熱でもあるんですか?」
ジュリアス様は上掛けをずらし、俺の額に手を当てる。
大きな手。
俺たちは結婚式の後、館からこの小屋に戻るのに手をつないだくらいでほかにはさわってない。
必要ないじゃん、男2人で。
「熱はなし。
それなら…」
うわっ!
ジュリアス様は上掛けを全部はがした。
「なななななんでもないですってばっ!」
俺が枕に顔を埋め、身体をより丸めて叫ぶとひょいと身体を上向きにされる。
やーだー!
こんなところで、騎士様のたくましさを発揮しないでください。
「ああ、これはつらいですね」
ぎゃあああああああああああ!
見るな!
俺の股間を凝視するんじゃねぇっ!
「そ、そんなにじっくり見ないでくださいっ!
わかったならもう少しひとりにしておいてっ!
そのうち治まりますから!
熱、ありません!
俺、元気ですから!」
恥ずかしくて大きな声を出しちゃう!
枕は抱えたままだけど。
「はい、元気ですね。
もう時間もないことだし、楽にしてあげます」
へ?
ジュリアス様が寝衣のズボンに手をかけた。
待て待て待て待て待て!
「ちょちょちょちょっ、なにしてるんですかっ」
俺はズボンを引き上げながら、ジュリアス様を枕の端から見た。
ジュリアス様は慌てるわけでも恥ずかしがるわけでもなく、平然としていらっしゃる。
「窮屈だから」
「いや、違うでしょっ。
ぎゃあ、ズボンずらさないでっ。
あ、ばかっ!
やめろって!!」
俺の必死の抵抗はまったく抵抗とみなされていないようで、あっさりとズボンを下着ごと抜き取られた。
さすが騎士様だなぁ。
じゃなくて。
いやあああああああああああっ!
俺の天にも昇らんとするムスコさまをそんなに見ないでってばああああああっ。
「こんなにして身体に悪いですよ、旦那様」
「あんたに言われたくねぇよっ!
もういいからっ!」
ジュリアス様は左手で俺の右肩をぐっとベッドに押しつけ、右手を伸ばしてきた。
すんげぇ力!
「だめだめだめだめだめっ!
だめだったら、ジュリアス様っ!
もうやめてっっっっ
あんっ」
やっべっ!
かわいい声が出ちゃった。
ついでにアレも出ちゃった。
ちょっとさわられただけで出ちゃうって、どういうことな…
「んんんっ」
ジュリアス様はまだ出ているのに、そこから最後まで搾り取るように適度な力を加えて何度かしごいた。
い、いっぱい出た…
俺ははぁはぁと肩で息をしている。
ようやくジュリアス様は右肩から手を離した。
ちらりと見えたジュリアス様の右手は白い液体でぬめっていた。
「もうやだあ…」
俺は両腕で目元を覆った。
ジュリアス様は部屋から出ると、湯で濡らした布を持ってきて俺の下半身を拭き、軽く上掛けをかけてくれた。
それはからかうこともなく、まるで傷の手当てをしているような作業だった。
「着替え、置いておきますね」
そう言うと、ジュリアス様は部屋を出ていった。
俺が赤い顔をして部屋から出てくると、卵はパンにはさまれていた。
ジュリアス様は何事もなかったように、カモミールティーを淹れてくれる。
俺はむくれたまま椅子に座ると、朝ごはんを食べ始めた。
俺のことをしてくれるとジュリアス様も静かに食べ始めた。
「なんで」
俺が声を出すと、ジュリアス様が手を止めた。
「あんなことをしたんですか?」
「見ていてつらそうだったし、時間がなかったから」
「は?」
「どうやったら早く出せるのか、知っていたから」
「なんで?!」
「騎士団に入ったらすぐに覚えることですよ。
溜まっていたら戦いにも支障をきたすこともありますしね」
「えええええええええええっ?!」
そうなの?
騎士様ってそうなの?
「自分のだけでなく上官のお世話もしなくてはならないので、経験はたくさんあります」
ちょちょちょちょちょちょっ!
お、俺、今度から騎士様を見る目が変わっちゃいそうだよっ!
「今朝は時間がなかったのですぐにすませてしまいましたが、お望みならもっと時間をかけてすることも可の」
「わああああああああああああっ!
朝から何言ってんですかっ!
あ、あんたは溜まったらどうしてるんですか?」
「私は日中ここでひとりですから」
あ…
「必要ならば花街にも行ってください」
「それはしない、って言ってるでしょっ!」
「では、またお手伝いします」
「い、いりませんっ!
お断りします!
じ、自分のことは自分でできるんでっ。
あ。あああああああ!
ももももう、俺、行かなくちゃ!」
ジュリアス様がヘンなことを言い出す前に俺は席を立った。
もももももうっ、やめてよううううううっ!
同時にジュリアス様も席を立った。
いつも玄関まで見送ってくれる。
の前に。
いつも、これがいやだ。
けど、やらなきゃ。
玄関先で俺はしゃがんでジュリアス様の足首に足枷をはめ、鍵をかけた。
今日もなるべく早く帰ってきますからね、ジュリアス様。
「旦那様」
ジュリアス様を見上げる。
「私はジュリですよ」
ちっ、気づいていやがりましたか。
さっき、イかされるとき「ジュリアス様」と呼んでしまったから。
はいはい、わかりましたよ。
俺は立ち上がり、
「いってきます、ジュリさん」
「いってらっしゃい、旦那様」
と言ってドアを開けた。
これが甘い夫婦なら、いってきますのキスなんかで出かけ…
ジュリアス様とキスぅ?!
だめだめだめだめだめっ!
ありえない!
だめだあああああああ!
ボンっと顔から火を吹く音がした。
「旦那様?」
「いいいいいいや、なんでもない」
「急いでくださね」
「はーい」
俺は走って館に向かった。
10
お気に入りに追加
713
あなたにおすすめの小説
没落貴族の愛され方
シオ
BL
魔法が衰退し、科学技術が躍進を続ける現代に似た世界観です。没落貴族のセナが、勝ち組貴族のラーフに溺愛されつつも、それに気付かない物語です。
※攻めの女性との絡みが一話のみあります。苦手な方はご注意ください。
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
異世界に転生したら竜騎士たちに愛されました
あいえだ
BL
俺は病気で逝ってから生まれ変わったらしい。ど田舎に生まれ、みんな俺のことを伝説の竜騎士って呼ぶんだけど…なんだそれ?俺は生まれたときから何故か一緒にいるドラゴンと、この大自然でゆるゆる暮らしたいのにみんな王宮に行けって言う…。王宮では竜騎士イケメン二人に愛されて…。
完結済みです。
7回BL大賞エントリーします。
表紙、本文中のイラストは自作。キャライラストなどはTwitterに順次上げてます(@aieda_kei)
若き新隊長は年上医官に堕とされる
垣崎 奏
BL
セトは軍部の施設で育った武官である。新しく隊長に任命され、担当医官として八歳年上のネストールを宛てがわれた。ネストールは、まだセトが知らない軍部の真実を知っており、上官の立場に就いたばかりのセトを導いていく。
◇
年上の医官が攻め、ガチムチ年下武官が受けで始まるBL。
キーワードが意味不明ですみません。何でも許せる方向け。
ムーンライトノベルズにも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
経験豊富な将軍は年下医官に絆される
垣崎 奏
BL
軍部で働くエンリルは、対だった担当医官を病で亡くし失意の中にいたが、癒えないまま新しい担当医官を宛がわれてしまった。年齢差が十八もあるものの、新しい担当医官にも事情があり、仕方なく自らの居室に囲うことにする。
◇
年上武官が年下医官を導く主従BL。
『若き新隊長は年上担当医官に堕とされる』と同じ世界のお話です。
ムーンライトノベルズにも掲載しています。
嘘はいっていない
コーヤダーイ
BL
討伐対象である魔族、夢魔と人の間に生まれた男の子サキは、半分の血が魔族ということを秘密にしている。しかしサキにはもうひとつ、転生者という誰にも言えない秘密があった。
バレたら色々面倒そうだから、一生ひっそりと地味に生きていく予定である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
俺は勇者のお友だち
むぎごはん
BL
俺は王都の隅にある宿屋でバイトをして暮らしている。たまに訪ねてきてくれる騎士のイゼルさんに会えることが、唯一の心の支えとなっている。
2年前、突然この世界に転移してきてしまった主人公が、頑張って生きていくお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる