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第14話 それからそれから
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ジンの発情期が終わり、僕たちがオメガの部屋から出ると、ジンのご両親と僕の両親が心配そうに待っていた。
すぐにゼン先生のところに連れていかれた。
部屋から出たときジンは首のプロテクターをつけていたが、診察室で露わになったジンのうなじにくっきりとついた歯形を見、そして僕がコンドームをせずにセックスをしたことをゼン先生と両親に話すはめになったとき、先生も、そして特にうちの両親もめちゃくちゃ怒った。
ただジンは涼しい顔をして、言った。
「いずれはこうなることだったし、構わない」
セックスをしてから、ジンはとても落ち着いた。
自分がオメガだと受け留めやすくなったみたいだし、発情期が終わったあとのつらさも随分軽減したらしく、これまではヒートのあと二~三週間起きられないほどだったのに、一日二日すれば通常の生活に戻れるようになった。
高校を卒業し、僕たちは大学に進学した。
入学前の休み中に、僕たちは結婚をし、バニスタウンに届けを出した。
そして、お互いの家を出て一緒に暮らし始めた。
慣れないこともたくさんあったけど、楽しく大学生活を送っていた。
大学生活も2年目になると、二人での生活も落ち着いてきた。
僕たちはヒートではないときも、お互いを求めることがあった。
そのときにはローションやコンドームを使った。
ヒートのときのとろとろのジンもかわいいけれど、こういうときのきりっとした美しさを残したジンも素敵だった。
ジンは「雄っぽさが残っていて、嫌じゃないか?」と僕のことを気にしていた。
そんなことはないのにね。
僕はどれくらいジンに夢中で、欲情しているのかをずっと伝えていた。
大学3年が始まる頃にあった発情期のあと、ジンが体調を崩した。
慌ててゼン先生のところに連れて行った。
待合室で待っていたら、僕も診察室に呼ばれた。
もしかして、悪い病気だったのだろうか。
悪いことしか考えず、僕は入った。
先生の前に座っていたジンが僕の姿を見ると立ち上がり、僕を抱きしめた。
誰かの前でこんなことをしない人なので、ますます心配になった。
「ジン、あの…」
僕は恐る恐る口を開いた。
ジンが病気になっても、僕は一緒にいるから。
ジンは僕の肩に顔を埋め、静かに囁いた。
「ユウヤ、赤ちゃんができた」
え……
「ええーーっ?!」
僕は大声を上げる。
ジンが片目をつぶって、眉をしかめる。
「ほんと、ジン?」
ジンはうなずく。
ジンの肩をつかんで、顔を覗き込む。
恥ずかしくて真っ赤になっていたけど、嬉しそうだった。
「やったーーーーっ!!!」
僕はジンをぎゅっと抱きしめた。
というところで、「これからの生活についての注意事項を言うぞ」とゼン先生が声をかけた。
僕たちの部屋にジンを慎重に連れて帰った。
ソファに座らせて、そっと肩を抱く。
「ねぇ、ジン」
僕は口ごもる。
「あの…その……大丈夫?」
言いにくそうにしている僕をジンは察して言った。
「ああ、大丈夫だ。
もう自分がオメガだということにそんなに違和感はない」
ずっとアルファだと思っていたジンが「オメガである」という事実を受け止めるまで、随分時間がかかった。
それは当然だと思う。
妊娠することは否応なしに「自分はオメガである」という現実を突きつける。
そのことが不安だし、受け止めきれるのかちょっと自信がない。
と、僕と暮らすようになってぽそりとジンが漏らしたことがある。
でも目の前のジンはきらきらしていた。
「本当に?」
僕は念押しするように聞いてしまった。
ジンはうなずいた。
僕はほっとして、やっとこみ上げてくる嬉しさを手放しで堪能した。
「嬉しい!
嬉しいよ、ジン!」
「よかった…」
ジンが吐息と一緒にそう言った。
「ユウヤの子どもを妊娠できてよかった」
うっ、と僕は唸った。
最近、ジンのかわいさがどんどん増している。
「あのとき、助けてくれたのがユウヤでよかった」
ジンは自分のうなじに手をやり、そしてその手を僕の腕に滑らせた。
うなじにも腕にも、僕の噛み傷がくっきりと残っている。
「運命の番と会えてよかった」
「うん」
僕はジンを抱き寄せる。
ジンは素直に僕の肩に寄りかかる。
アルファとオメガで番になることは珍しくはないけれど、「運命の番」と出会えるケースは稀だ。
人口減少とは言え、世界には何十億という人がいる。
その中で「運命の番」に出会える確率なんて低いものだ。
でも、僕たちは出会ってしまった。
だからこそ、僕は微かな香りだけであの時、倒れていた高校生のジンを見つけ、助けることができたんだ。
僕が大学のことを心配すると、ジンはあっさりと「休学する」と言った。
つわりはひどくかわいそうだったけど、僕は代わってあげることもできない。
僕は自分ができることをするしかなかった。
以前から話し合ってきた通り、ひとまず経済的なことはお互いの両親に頼るしかなかったので、お願いした。
僕は大学の勉強を頑張り、できるだけスキップして早く働けるように努力していた。
ジンはゼン先生の病院で出産した。
かわいい男の子だ。
ジンと二人でうんうん考えて、ミサキと名づけた。
二人に似たのか、セックステストの反応が薄く判別が難しかったが、ひとまずアルファの判定が出た。
ジンは休学し、子育てをしながらもインターネットで大学の研究を在宅で進めていた。
「出産したら発想が変わった!面白い研究になる!」と嬉々として話す。
今日、バイトから帰ってくると、ジンはミサキを膝の上であやしながら、パソコンの画面を見ていた。
明日、大学へ行くから研究結果のまとめを見ているようだ。
そして、ミサキに視線を落としおでこ同士をくっつけてぐりぐりしながら言った。
「すごいぞ、ミサキ!
おまえがぐずってぐったりして疲れて、余計なことがなにも考えられなくなったとき、思いついた仮説が実証された!
俺は余計なことを考えすぎる傾向があると言われてるが、どうしたらいいのかわからなかったんだ」
ミサキはなにを言われているかわからず「だーだ、だーだ」と言っている。
「おまえは柔らかいなぁ」
ジンは今度はほっぺた同士をくっつけてミサキの柔らかな感触を楽しんでいた。
そんなジンとミサキを僕はドアのそばで黙って見つめていた。
僕の視線に気づき、ミサキを抱っこしたジンが僕を見る。
「ユウヤ、おかえり」
ジンのことばに「ただいま」と答え、僕は洗面台に向かった。
ハンドソープで手を洗い終えるとそっと二人に近づき、二人ともをまとめて抱きしめた。
「どうした、なんだか甘えてるな」
ジンが僕の頰にキスをしながら言った。
「うん、幸せだな、と思って」
僕が答えると、半袖の腕に残る幾つもの噛み傷をジンがなでた。
「そうだな」
嬉しそうにそう言ったジンに、僕はミサキの頭越しにキスをした。
<了>
***
あとがきはブログ「ETOCORIA」にて
http://etocoria.blogspot.jp/2017/05/blog-post_28.html
表紙ができるまで
https://etocoria.blogspot.jp/2017/04/blog-post.html
すぐにゼン先生のところに連れていかれた。
部屋から出たときジンは首のプロテクターをつけていたが、診察室で露わになったジンのうなじにくっきりとついた歯形を見、そして僕がコンドームをせずにセックスをしたことをゼン先生と両親に話すはめになったとき、先生も、そして特にうちの両親もめちゃくちゃ怒った。
ただジンは涼しい顔をして、言った。
「いずれはこうなることだったし、構わない」
セックスをしてから、ジンはとても落ち着いた。
自分がオメガだと受け留めやすくなったみたいだし、発情期が終わったあとのつらさも随分軽減したらしく、これまではヒートのあと二~三週間起きられないほどだったのに、一日二日すれば通常の生活に戻れるようになった。
高校を卒業し、僕たちは大学に進学した。
入学前の休み中に、僕たちは結婚をし、バニスタウンに届けを出した。
そして、お互いの家を出て一緒に暮らし始めた。
慣れないこともたくさんあったけど、楽しく大学生活を送っていた。
大学生活も2年目になると、二人での生活も落ち着いてきた。
僕たちはヒートではないときも、お互いを求めることがあった。
そのときにはローションやコンドームを使った。
ヒートのときのとろとろのジンもかわいいけれど、こういうときのきりっとした美しさを残したジンも素敵だった。
ジンは「雄っぽさが残っていて、嫌じゃないか?」と僕のことを気にしていた。
そんなことはないのにね。
僕はどれくらいジンに夢中で、欲情しているのかをずっと伝えていた。
大学3年が始まる頃にあった発情期のあと、ジンが体調を崩した。
慌ててゼン先生のところに連れて行った。
待合室で待っていたら、僕も診察室に呼ばれた。
もしかして、悪い病気だったのだろうか。
悪いことしか考えず、僕は入った。
先生の前に座っていたジンが僕の姿を見ると立ち上がり、僕を抱きしめた。
誰かの前でこんなことをしない人なので、ますます心配になった。
「ジン、あの…」
僕は恐る恐る口を開いた。
ジンが病気になっても、僕は一緒にいるから。
ジンは僕の肩に顔を埋め、静かに囁いた。
「ユウヤ、赤ちゃんができた」
え……
「ええーーっ?!」
僕は大声を上げる。
ジンが片目をつぶって、眉をしかめる。
「ほんと、ジン?」
ジンはうなずく。
ジンの肩をつかんで、顔を覗き込む。
恥ずかしくて真っ赤になっていたけど、嬉しそうだった。
「やったーーーーっ!!!」
僕はジンをぎゅっと抱きしめた。
というところで、「これからの生活についての注意事項を言うぞ」とゼン先生が声をかけた。
僕たちの部屋にジンを慎重に連れて帰った。
ソファに座らせて、そっと肩を抱く。
「ねぇ、ジン」
僕は口ごもる。
「あの…その……大丈夫?」
言いにくそうにしている僕をジンは察して言った。
「ああ、大丈夫だ。
もう自分がオメガだということにそんなに違和感はない」
ずっとアルファだと思っていたジンが「オメガである」という事実を受け止めるまで、随分時間がかかった。
それは当然だと思う。
妊娠することは否応なしに「自分はオメガである」という現実を突きつける。
そのことが不安だし、受け止めきれるのかちょっと自信がない。
と、僕と暮らすようになってぽそりとジンが漏らしたことがある。
でも目の前のジンはきらきらしていた。
「本当に?」
僕は念押しするように聞いてしまった。
ジンはうなずいた。
僕はほっとして、やっとこみ上げてくる嬉しさを手放しで堪能した。
「嬉しい!
嬉しいよ、ジン!」
「よかった…」
ジンが吐息と一緒にそう言った。
「ユウヤの子どもを妊娠できてよかった」
うっ、と僕は唸った。
最近、ジンのかわいさがどんどん増している。
「あのとき、助けてくれたのがユウヤでよかった」
ジンは自分のうなじに手をやり、そしてその手を僕の腕に滑らせた。
うなじにも腕にも、僕の噛み傷がくっきりと残っている。
「運命の番と会えてよかった」
「うん」
僕はジンを抱き寄せる。
ジンは素直に僕の肩に寄りかかる。
アルファとオメガで番になることは珍しくはないけれど、「運命の番」と出会えるケースは稀だ。
人口減少とは言え、世界には何十億という人がいる。
その中で「運命の番」に出会える確率なんて低いものだ。
でも、僕たちは出会ってしまった。
だからこそ、僕は微かな香りだけであの時、倒れていた高校生のジンを見つけ、助けることができたんだ。
僕が大学のことを心配すると、ジンはあっさりと「休学する」と言った。
つわりはひどくかわいそうだったけど、僕は代わってあげることもできない。
僕は自分ができることをするしかなかった。
以前から話し合ってきた通り、ひとまず経済的なことはお互いの両親に頼るしかなかったので、お願いした。
僕は大学の勉強を頑張り、できるだけスキップして早く働けるように努力していた。
ジンはゼン先生の病院で出産した。
かわいい男の子だ。
ジンと二人でうんうん考えて、ミサキと名づけた。
二人に似たのか、セックステストの反応が薄く判別が難しかったが、ひとまずアルファの判定が出た。
ジンは休学し、子育てをしながらもインターネットで大学の研究を在宅で進めていた。
「出産したら発想が変わった!面白い研究になる!」と嬉々として話す。
今日、バイトから帰ってくると、ジンはミサキを膝の上であやしながら、パソコンの画面を見ていた。
明日、大学へ行くから研究結果のまとめを見ているようだ。
そして、ミサキに視線を落としおでこ同士をくっつけてぐりぐりしながら言った。
「すごいぞ、ミサキ!
おまえがぐずってぐったりして疲れて、余計なことがなにも考えられなくなったとき、思いついた仮説が実証された!
俺は余計なことを考えすぎる傾向があると言われてるが、どうしたらいいのかわからなかったんだ」
ミサキはなにを言われているかわからず「だーだ、だーだ」と言っている。
「おまえは柔らかいなぁ」
ジンは今度はほっぺた同士をくっつけてミサキの柔らかな感触を楽しんでいた。
そんなジンとミサキを僕はドアのそばで黙って見つめていた。
僕の視線に気づき、ミサキを抱っこしたジンが僕を見る。
「ユウヤ、おかえり」
ジンのことばに「ただいま」と答え、僕は洗面台に向かった。
ハンドソープで手を洗い終えるとそっと二人に近づき、二人ともをまとめて抱きしめた。
「どうした、なんだか甘えてるな」
ジンが僕の頰にキスをしながら言った。
「うん、幸せだな、と思って」
僕が答えると、半袖の腕に残る幾つもの噛み傷をジンがなでた。
「そうだな」
嬉しそうにそう言ったジンに、僕はミサキの頭越しにキスをした。
<了>
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あとがきはブログ「ETOCORIA」にて
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