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 数ヶ月後、開発計画についての議論は激化し、様々な意見が交わされた。

 開発企業や地方自治体は再び市民との対話を重視し、情報提供や意見収集を行う努力を続けたが、意見の対立は依然として解決されず、議論は続いた。

 この議論を通じて、知事や開発者の意見がこれからのこの地域にとって、本当に良い選択なのか疑問を持つ声が多く上がった。

 若者たちを中心に、インターネットやソーシャルメディアを通じて、全国各地の人々が情報を共有し、意見を発信することが容易になり、多様な視点や価値観でこの問題は判断するべきとの声も高まった。

 そう、自然環境や文化遺産の保護、持続可能な開発などを考える声が広まっていったのだ。
 
 
 最終的に、開発計画は再評価され、より環境に配慮し、文化遺産を保護しつつ、地域の発展を促進する形で進められることとなった。

 その後、私たちの知らない世界を生き抜いてきた大樹がこの後どう思ったかは分からないが、

 空を見上げると、黄金色の扇が空を舞っていた。


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 ~あとがき~

 お立ち寄りありがとうございます。

 「「風に舞う~黄檗の道しるべ~」 いかがでしたでしょう。

 黄檗っと言うのは、あまり聞きなれないの言葉かと思いますが、僕としては、「タイトルから色」を感じて欲しいと思いこのタイトルにしました。

 ちまたで、色々な開発が取り上げられていいますが、「皆さん、傍観者にならないでください。」
 っというのが僕の想いです。

 風に舞う木の葉が、未来への希望となるように、過去から未来へ受け継いで来たものの意味を考えて欲しい。

 この後、この街にどんなものが出来上がり、イチョウ並木がどうなったのか、

 今、この物語を読み、あなたの心に見えている風景こそが、その後の世界であると僕は思います。


「開発は、住む人が関心をもち、自然と文化を大切にしつつ、持続可能な未来を築くためのチャンスである」

 
 物語を通して、何かを感じて頂けたら、幸いです。ありがとうございました。 あり



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