転生窓口

質問

今日は昨日の私が見た高橋さんとの接客の仕方について色々と聞く日である。
神崎さんは面倒くさがりやなので帰ろうとしているので、昨日のことを聞こうと私は神崎さんを捕まえる。

「色々と聞いてないことがあったんですが‥」

私は怒りをこめた口調で喋る。しかし神崎さんには通じないようで

「昨日言った内容がすべて！まぁ僕の場合はスッキリと転生してもらうために前世の人生で良かったこととか辛かったこととか言ってもらうけどそのへんは自由でいいから。」

この一言を言ってそそくさとでていってしまった。

悦子のぶこさんはその様子を見て笑っている

「神崎さんの接客独特だったでしょ～？あれは、私には無理だわ」

そう言いながら悦子さんが続きを喋ろうとしたとき、突然ドアが開いて神崎さんがこちらに急いで来た。何事かと思ったが

「昨日は僕の転生の時の接客見たから明日は悦子ちゃんの見学でお願いね～」

悦子さんは目を見開きながら驚いて神崎さんの見えないところで文句を言っている。だが私は聞こえないふりをしながら挨拶をする

「明日は見学よろしくお願いします。」

悦子さんはすごい嫌そうな顔をしながら

「私のを見るんだったら条件があるから！」

私は驚いて思わず口をポカーンと開けてしまった。悦子さんはそんなことは気にせずどんどん喋る。

「1つ、私のやり方を神崎さんに言わない
　2つ、私が喋っている時は話しかけてこない。勝手に私が接客している方と喋らない。この2つ守ってね」

悦子さんに脅されてビクビクしているが大丈夫だと言い聞かせてなんとか体の震えをおさえる。

こうして明日の転生接客見学は悦子さんということになった。