龍王の姫 世紀末の世界で救世の姫と呼ばれ

須賀和弥

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第二章 世紀末の世界

プロローグ その二

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 愛しの我が娘
 炎と氷に愛されし我が娘
 
 お前は我々を恨むだろうか
 お前は我々を憎むだろうか
 
 お前は己に流れる血を疎むだろうか
 お前は己に流れる血を蔑むだろうか
 
 愛しき娘に祝福を
 愛しき娘に賛美を
 
 汝、人を恨むなかれ
 汝、龍を恨むなかれ
 汝、親を憎むなかれ
 
 お前の力は人の力にあらず
 空を駆け、地を砕き、海を割る
 
 汝は龍の王也
 汝は龍の娘也
 
 娘よ、しばしのお別れだ
 我らが目覚めし時
 天の頂で会おう

 汝は龍王の娘
 世界を統べる王の娘
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