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第一章 龍王の姫
冥界儀師 ヴェルゴス・ネクロスペクター
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アメリアがその気配に気づいたのは、ネクロシスと共に庭園を散歩している最中のことだった。
「アメリア様!」
ネクロシスは布にくるまれた剣をかざしアメリアの前に出る。それは我流ではあるが自然な動きだった。
「――! ひめしゃまさがって!」
唸り声をあげポチもネクロシスの横に並ぶ。ポチは体躯がネクロシスの腰の高さくらいにまでなっていた。普段はアメリアに合わせて子犬ほどの大きさに待っているが、非常時には本来の大きさになることができた。
「あ、あれは……なんですか!?」
三人の目の前には黒い球体が浮かんでいた。
暗黒――
庭園のほぼ中央。アメリアがすっぽりと入ってしまいそうなほどの大きさの黒い球体。漆黒の靄をまといゆっくりとアメリアたちに近づいてくる。
「アメリアちゃん!」
フローラが三人の目の前に現れた。
緑樹龍魔法【育樹】
暗黒球体と四人の間に巨大な樹木が現れる。
――しかし――
現れた樹木は渦に巻かれたように暗黒球に吸い込まれてしまう。
「うそん!」
フローラが悲鳴を上げた。
「まったく。見てられないわね!」
風雷龍魔法【雷切】
かまいたちに付随された雷の刃が襲い掛かる。しかし、それらも暗黒球に吸収されてしまう。
「オバチャンでも無理かぁ~!」
「オバチャン言うな!」
呟くフローラをエアリスは睨みつけた。
「――まぁ、冗談はこのくらいにしといて……」
軽口のわりにフローラの表情は真剣そのものだった。
「エアリス……アメリアちゃん連れて逃げてくんない?」
じりじりと後退しながらのフローラの言葉にエアリスは「無理よ」とそっけない。
「そんな生易しい相手じゃない!」
エアリスは暗黒球に視線を向けたまま。
何度も転移でアメリアだけでも逃がそうとしているのだが、まるで靄でもかかったかのように転移先の特定ができないのだった。
「せめて足止めさえできれば……」
暗黒球の動きはゆっきりとしているが確実にアメリアを補足して狙ってきている。今は動きがゆっくりとしているがいつ急変するかもわからない。
状況が膠着していたその時。
双方の間に歪みが生じ一人の青年が姿を現した。
黒髪黒瞳――冥界儀師、ヴェルゴス・ネクロスペクター。
漆黒のマントに漆黒の服をまとった黒ずくめの男。
「「ヴェルゴス!?」」
フローラとエアリスが驚きの声を上げる。
アメリアたちに向かってヴェルゴスは剣を構えた。
「これはどういうことなの?」
フローラは怒りも露わにヴェルゴスの向かって叫んだ。
「答える必要などない」
ヴェルゴスは冷徹な声でそう答えた。
「おい、ヴェルゴス。こりゃどういうことだ?」
「ととさま! かかさま!」
アメリアが喜びの声を上げる。そのまま駆け寄った。
「王よ。ここは危険です」
ハボリムが駆け付け剣を構えた。
「ヴェルゴス説明しろ」
イグニスは殺気も露わに質問する。ヴェルゴスは暗闇龍族長。その属性は闇。
イグニスが龍族をまとめ上げる際に最後まで抵抗した暗闇龍族の長。
「むほんなのです! ひめしゃまおさがりください!」
ポチが威嚇しながらアメリアを庇うように前に出る。
ピリピリとした殺気の中、平然とした面持ちでヴェルゴスは口を開いた。
「アビスウォープ……奴らはそう呼んでいた」
「奴ら……?」
「これは……用意周到に準備された計画だ」
「……周囲はすでに囲まれてしまっている」
ヴェルゴスの言葉にフローラとエアリスはハッとしたように周囲に視線を送る。
「結界が……消えている!?」
「まさか!?」
エアリスの管理する龍王宮殿を守る結界も、フローラの管理する龍族の住む森の結界も――その全てが消失していた。
「ヴェルゴス貴様!!」
イグニスの叫び声に合わせるかのようにヴェルゴスの背後にあった暗黒球が爆発する。
黒い炎が周囲を覆いつくした。
「うわああああああああ!!」
ネクロシスが叫んだ。見れば彼の体からも黒い炎が上がっている。炎は勢いを増しアメリアを包み込もうとしていた。
「ひめしゃま!」
ポチがアメリアに体当たりする。弾かれたアメリアはそのまま芝生の上に倒れこんだ。
「うがあああああ!」
ポチが苦悶の悲鳴を上げる。
「ポチ!?」
「きちゃだめです!」
駆け寄ろうとするアメリアをポチが制した。
「ポ、ポチ……」
「ひめしゃま……ごめんあんさい。どうか……ここから――」
フッとポチの言葉が途切れる。まるで初めから何もなかったかのように、空間が切り取られたかのように黒いぽっかりとした穴が開いたように――空間が切り取られ――ポチは消失した。
「ポチ――――ッ!!」
アメリアは叫んだ。
「アメリアちゃん! 行っちゃだめだよ!」
飛び出そうとするアメリアをフローラが抑えこむ。
「ポチが……いやぁぁぁぁ!!」
泣きじゃくるアメリアをフローラが抱きしめた。
「アメリアちゃん落ち着いて……」
「でも……ポチが……」
涙でぐちゃぐちゃになったアメリアはフローラにすがりついた。
「ポチは大丈夫だよ。僕がきっと――」
バクン!
アメリアが顔を上げる。フローラの腕がだらりと芝生の上に落ちた。
「フ、フローラ!?」
そこにはフローラの腕だけが残されていた。
「全員そこを動くな!!」
ヴェルゴスが叫ぶ。
「ヴェルゴス……貴様っというやつは――」
バクン!
ヴェルゴスを睨みつけたまま――エアリスが足首を残して消えた。
「フローラ! エアリス! いやあああああああ!」
庭園にアメリアの悲鳴が響き渡った。
「アメリア様!」
ネクロシスは布にくるまれた剣をかざしアメリアの前に出る。それは我流ではあるが自然な動きだった。
「――! ひめしゃまさがって!」
唸り声をあげポチもネクロシスの横に並ぶ。ポチは体躯がネクロシスの腰の高さくらいにまでなっていた。普段はアメリアに合わせて子犬ほどの大きさに待っているが、非常時には本来の大きさになることができた。
「あ、あれは……なんですか!?」
三人の目の前には黒い球体が浮かんでいた。
暗黒――
庭園のほぼ中央。アメリアがすっぽりと入ってしまいそうなほどの大きさの黒い球体。漆黒の靄をまといゆっくりとアメリアたちに近づいてくる。
「アメリアちゃん!」
フローラが三人の目の前に現れた。
緑樹龍魔法【育樹】
暗黒球体と四人の間に巨大な樹木が現れる。
――しかし――
現れた樹木は渦に巻かれたように暗黒球に吸い込まれてしまう。
「うそん!」
フローラが悲鳴を上げた。
「まったく。見てられないわね!」
風雷龍魔法【雷切】
かまいたちに付随された雷の刃が襲い掛かる。しかし、それらも暗黒球に吸収されてしまう。
「オバチャンでも無理かぁ~!」
「オバチャン言うな!」
呟くフローラをエアリスは睨みつけた。
「――まぁ、冗談はこのくらいにしといて……」
軽口のわりにフローラの表情は真剣そのものだった。
「エアリス……アメリアちゃん連れて逃げてくんない?」
じりじりと後退しながらのフローラの言葉にエアリスは「無理よ」とそっけない。
「そんな生易しい相手じゃない!」
エアリスは暗黒球に視線を向けたまま。
何度も転移でアメリアだけでも逃がそうとしているのだが、まるで靄でもかかったかのように転移先の特定ができないのだった。
「せめて足止めさえできれば……」
暗黒球の動きはゆっきりとしているが確実にアメリアを補足して狙ってきている。今は動きがゆっくりとしているがいつ急変するかもわからない。
状況が膠着していたその時。
双方の間に歪みが生じ一人の青年が姿を現した。
黒髪黒瞳――冥界儀師、ヴェルゴス・ネクロスペクター。
漆黒のマントに漆黒の服をまとった黒ずくめの男。
「「ヴェルゴス!?」」
フローラとエアリスが驚きの声を上げる。
アメリアたちに向かってヴェルゴスは剣を構えた。
「これはどういうことなの?」
フローラは怒りも露わにヴェルゴスの向かって叫んだ。
「答える必要などない」
ヴェルゴスは冷徹な声でそう答えた。
「おい、ヴェルゴス。こりゃどういうことだ?」
「ととさま! かかさま!」
アメリアが喜びの声を上げる。そのまま駆け寄った。
「王よ。ここは危険です」
ハボリムが駆け付け剣を構えた。
「ヴェルゴス説明しろ」
イグニスは殺気も露わに質問する。ヴェルゴスは暗闇龍族長。その属性は闇。
イグニスが龍族をまとめ上げる際に最後まで抵抗した暗闇龍族の長。
「むほんなのです! ひめしゃまおさがりください!」
ポチが威嚇しながらアメリアを庇うように前に出る。
ピリピリとした殺気の中、平然とした面持ちでヴェルゴスは口を開いた。
「アビスウォープ……奴らはそう呼んでいた」
「奴ら……?」
「これは……用意周到に準備された計画だ」
「……周囲はすでに囲まれてしまっている」
ヴェルゴスの言葉にフローラとエアリスはハッとしたように周囲に視線を送る。
「結界が……消えている!?」
「まさか!?」
エアリスの管理する龍王宮殿を守る結界も、フローラの管理する龍族の住む森の結界も――その全てが消失していた。
「ヴェルゴス貴様!!」
イグニスの叫び声に合わせるかのようにヴェルゴスの背後にあった暗黒球が爆発する。
黒い炎が周囲を覆いつくした。
「うわああああああああ!!」
ネクロシスが叫んだ。見れば彼の体からも黒い炎が上がっている。炎は勢いを増しアメリアを包み込もうとしていた。
「ひめしゃま!」
ポチがアメリアに体当たりする。弾かれたアメリアはそのまま芝生の上に倒れこんだ。
「うがあああああ!」
ポチが苦悶の悲鳴を上げる。
「ポチ!?」
「きちゃだめです!」
駆け寄ろうとするアメリアをポチが制した。
「ポ、ポチ……」
「ひめしゃま……ごめんあんさい。どうか……ここから――」
フッとポチの言葉が途切れる。まるで初めから何もなかったかのように、空間が切り取られたかのように黒いぽっかりとした穴が開いたように――空間が切り取られ――ポチは消失した。
「ポチ――――ッ!!」
アメリアは叫んだ。
「アメリアちゃん! 行っちゃだめだよ!」
飛び出そうとするアメリアをフローラが抑えこむ。
「ポチが……いやぁぁぁぁ!!」
泣きじゃくるアメリアをフローラが抱きしめた。
「アメリアちゃん落ち着いて……」
「でも……ポチが……」
涙でぐちゃぐちゃになったアメリアはフローラにすがりついた。
「ポチは大丈夫だよ。僕がきっと――」
バクン!
アメリアが顔を上げる。フローラの腕がだらりと芝生の上に落ちた。
「フ、フローラ!?」
そこにはフローラの腕だけが残されていた。
「全員そこを動くな!!」
ヴェルゴスが叫ぶ。
「ヴェルゴス……貴様っというやつは――」
バクン!
ヴェルゴスを睨みつけたまま――エアリスが足首を残して消えた。
「フローラ! エアリス! いやあああああああ!」
庭園にアメリアの悲鳴が響き渡った。
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