318 / 406
第四章「カルネアデス編」
第228.5話 045「if-story 崩壊した世界 ④」〇 ※イラストあり〼
しおりを挟む眠っていたはずのアメリア、いつの間にかばっりちまを覚ましている。
悲鳴を上げるかに思われたアメリアだったが、じっとオレの目を見つめたまま動かない。悲鳴も上げることなくじっとっしたままだった。
しかし、無反応というわけではない。その証拠にオレの手が触れる度にわずかだが彼女の身体が反応している。
アメリアは目覚めている → 逃げない → 受け入れ態勢OK。
素晴らしい三段論法だった。
「逃げないのか?」
「わ、私のことは……好きにしていいから……」
小声。彼女の身体は少し震えていた。
「だから……私のこと守って下さいね」
そうか。彼女はオレたちを油断させ、本音を聞き出すために、途中から――もしくは最初から――目覚めていたのかもしれない。そして、案の定オレがその罠にかかったということだろうか。
まるでオレが彼女の掌でお逸らされているような気分になった。
なんだか面白くない。
ちょっとしたイタズラ心が目覚める。ちょっといじめてみたくなってしまった。
「おう。いいぞ。アメリアのことちゃんと守ってやる……その代わり……オレを気持ちよくさせることができればな」
「気持ちよく……させればいいの?」
「ああ、そうだ。オレを満足させることができたならこの屋敷に住むことを許可しよう」
「あの女の子も……その……してるの?」
タニアのことを言っているんだとすぐにわかった。
彼女の場合は――襲われているのはどちらかというとオレの方なんだが――ここは否定することでもないのでオレは頷いて答える。
「さあ、どうする?」
見た目幼い女の子に弱みに付け込んで鬼畜な提案をする下種野郎がいた――オレだった。
まあ、冗談だ。
オレもそこまで鬼畜なことはしたくない。それに今はそれで良くてもの後々にはきっと私恨を残すことになる。そんな愚を犯すつもりは
アメリアは少し――というか、真剣に悩んでいるようだった。
「まあ、無理しなくていい。実はさっき言ったのは冗談……」
「……うん。分かった」
アメリアは小さく頷いた。自分の中で何か納得したらしい。
アメリアはいきなりオレにキスしてきた。舌としたが絡み合いねちょねちょと音がする。
ち、ちょっとアメリアちゃん……冗談なんですけど。
オレの言葉はアメリアのキスで遮られている。
「アメリア……無理しなくても……」
このままでは冗談で済まされない。ここから踏み出してしますと引き返せなくなる可能性が大きい。
「無理じゃない」
オレのシャツを脱がしながらアメリアはオレの目を見つめる。
「ひとりで……できるもん」
首筋にそっとアメリアの唇が触れる。それからぎこちない動きで彼女の唇としたがオレの身体を愛撫していく。
「ねえ、気持ちいい?」
オレに覆いかぶさり一生懸命に愛撫してくれるアメリア。
「分かった。もう十分だ」
これ以上は必要ない。もう満足したし、あまり時間が経過するとタニアが返ってくる。
「ダメ。まだ……満足してないでしょ?」
アメリアはオレのズボンを脱がすとベッドに座らせる。
彼女の目の前には「海賊王に、オレはなる!」とばかりに聖剣が天を指していた。
アメリアのつぶらな瞳がオレの聖剣エクスカリバーをじーっと凝視している。
そんなに見つめられると引っ込み思案な我が息子は一人の殻に閉じこもってしまいそうだ。
「あ、あの……」
無理しなくていいよ。
「大丈夫……友達とビデオとかで見たことあるもん」
それが果たしてどんなビデオなのかお兄さんとしては非常に気になるところだ。
アメリアの細い手がオレの聖剣に触れた。
ビクンと聖剣が手に反応する。
こいつ……動くぞ。みたいな顔でアメリアが驚いた顔をする。
がしっと彼女の手が聖剣をつかんだ。
「熱い……こんなに固いんだ」
興味津々といった感じで彼女の冷たい手が聖剣をいじりだす。先端部をつんつんしていたかと思えば下のお玉さんに触れてみたり、チロッと舌を出して恐る恐る舐めてみたり。
「ねえ、お口であーんってしていい?」
彼女の口から素晴らしいご提案がされました。
承認! 全会一致で承認であります。
オレが頷くと彼女のお口があーんと開けられる。
先端部を包み込むように彼女の温かな唇がオレの肉棒を包み込んだ。
はむはむ。
オレの熱々のホットドッグが彼女のお口に食されていく。
「きもひ、いい?」
両の手で包み込み、お口でぬるっと溶かし込んでいく。
ぬるぬるとした感触が何とも気持ちよかった。
彼女のお口は小さすぎてホットドッグが入り切りません。
「きもひよかったら、おくひにだひていいからね」
「ああ、分かった」
アメリア嬢のご提案にオレは素直に頷いた。
0
お気に入りに追加
508
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)
@aozora
ファンタジー
ひろし君は狂喜した。「俺ってこの世界の主役じゃね?」
このお話は、男女比が狂った世界で女性に優しくハーレムを目指して邁進する男の物語…ではなく、そんな彼を端から見ながら「頑張れ~」と気のない声援を送る男の物語である。
「第一章 男女比世界へようこそ」完結しました。
男女比世界での脇役少年の日常が描かれています。
「第二章 中二病には罹りませんー中学校編ー」完結しました。
青年になって行く佐々木君、いろんな人との交流が彼を成長させていきます。
ここから何故かあやかし現代ファンタジーに・・・。どうしてこうなった。
「カクヨム」さんが先行投稿になります。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる