上 下
212 / 406
第四章「カルネアデス編」

第166話「お風呂でGO! ①」◯

しおりを挟む
「カルネアデスの……中の世界?」

 周囲を見渡す。
 これが作られた世界だというのか。
 仮想現実――のようなものなのか。

「マヤ……わかるように説明してもらえないか?」

 オレの言葉にマヤは頷いたが妙にもしもじしている。

「どうした?」

「あのねお兄ちゃん」

 マヤはオレとアープルを交互に見比べた。

「シャワーを……浴びたいなって……」

「あっ……そうか」

 ふむ。魔法堺では濃厚ミルクは気化していたからな。失念していた。

「分かった。洗ってやろう」

 オレは立ち上がるとマヤを抱え上げた。いわゆるお姫様抱っこだ。

「あっ……」

 マヤが赤面する。
 こうしないと中に出したものがあるれてしまうではないか。

「マヤちゃんだけずるい!」

 アープルがぷくうと頬をふくらませた。
 どうやらアープルもお姫様抱っこをご所望のようだ。
 やれやれ。モテる男は辛いね。

「分かったよ。アープルも洗ってあげるから。すぐに迎えに来るよ」

「やったあ!」

 アープルは両手を上げて喜んだ。
 こらこら、そんな事をすると小さなお胸が見えちゃいますよ。
 まあ、それ以上に色々と見て触ってしまっているのだが。
 裸の二人をお姫様抱っこしてニ往復。オレは腰にタオルを巻いただけの姿だったが、これって周囲から見るとどう見えるのだろう。
 あまり深く考えるのはよそう。
 湯船にお湯をはり、オレは二人を丁寧に洗ってあげることにした。
 そう、丁寧に! である。

「マヤ、こっちにおいで」

 この家の風呂場はそれなりに広い――だがそれでも三人もいればちょっと狭い感じがした。
 シャワーでお湯を出しながらマヤを抱きしめる。ちょっと冷たい彼女の体温。イカンですよこれは。温めてあげねばならないですよこれは。
 まずはマヤとアープルにお湯をかけてあげた。これからがイッツショータイム!
 泡々になった手でマヤの胸に触れる。ツンとなったさくらんぼを摘むと「あん♡」とマヤが反応した。
 丁寧にそして丁寧に。
 マヤにキスしながら胸の感触を堪能する。少しばかり膨らんだ双丘はオレの手によく馴染んだ。

「お兄ちゃん……胸ばっかり」

 マヤが熱っぽい声を上げる。おおっとこれは失礼。下の方がまだでしたね。

「やん♡」

 下半身に手を当てる。前と後ろから丁寧に洗って差し上げた。

「それじゃあ、お兄さんは私が洗ってあげるね」

 いつの間にか泡々になったアープルが後ろから抱きついてくる。幼い胸の感触が背中に伝わってきた。アープルの小さな泡々の手がオレの全身を洗っていく。これがなかなかに気持ちいい。

「ここも……洗ってあげるから♡」

 アープルの手が聖剣を優しく握りしめる。
 何ということでしょう。
 萎えていたはずの聖剣がアープルの泡々の手で見事に復活したではありませんか。
 聖剣エクルカリパーは子供が軽々しく触れていいものではないのですよ。

「お兄さん、気持ちいいですか?」

 ハイとっても!
 オレは素直に頷く。
 だって男の子だもん。
 マヤの方は泡々になりながらオレの手によって洗われていく。

「お兄ちゃん……マヤもう……イッちゃう♡」

 マヤが強く抱きつきガクガクと震えた。
 その場にへたり込む。

「もう……お兄ちゃんのせいなんだからね」

 摩耶はそう言うと聖剣の泡を落としてその小さなお口で咥えこんだ。

「私がしてあげようと思ってたのに!」

 アープルも聖剣に飛びついてきた。
 バスタブのヘリに腰掛けて二人の奉仕を受ける。二人の舌と唇の感触が聖剣を快楽へと導く。
 ぴちゃぴちゃと二人の奉仕は続く。
 三人とも泡だらけだ。
 
「マヤ、アープル……そろそろ」

 オレの言葉に二人は頷くと交互に聖剣をお口に含んだ。

 ぐぽっぐぽっ!
 じゅぼじゅぼ!

「…………っ!」

 発射のタイミングはアープルちゃんのお口の中でした。
 思わずアープルの頭を押さえ込む。彼女のお口に――喉の奥に――欲望の白い稲妻を吐き出してしまう。
 手を離すとアープルはケホケホと咳き込んしまった。
 しまった。思わず力が入ってしまったか。
 彼女の口から白いミルクがこぼれ落ちる。

「すまない」

 アープルは小さく首を振った。

「大丈夫です」

「あ~あ、私もお口に出して欲しかったな」

 マヤが心底残念そうに言った。
 妹よ。それはまたの機会にと言っておこう。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)

@aozora
ファンタジー
ひろし君は狂喜した。「俺ってこの世界の主役じゃね?」 このお話は、男女比が狂った世界で女性に優しくハーレムを目指して邁進する男の物語…ではなく、そんな彼を端から見ながら「頑張れ~」と気のない声援を送る男の物語である。 「第一章 男女比世界へようこそ」完結しました。 男女比世界での脇役少年の日常が描かれています。 「第二章 中二病には罹りませんー中学校編ー」完結しました。 青年になって行く佐々木君、いろんな人との交流が彼を成長させていきます。 ここから何故かあやかし現代ファンタジーに・・・。どうしてこうなった。 「カクヨム」さんが先行投稿になります。

異世界エステ〜チートスキル『エステ』で美少女たちをマッサージしていたら、いつの間にか裏社会をも支配する異世界の帝王になっていた件〜

福寿草真@植物使いコミカライズ連載中!
ファンタジー
【Sランク冒険者を、お姫様を、オイルマッサージでトロトロにして成り上がり!?】 何の取り柄もないごく普通のアラサー、安間想介はある日唐突に異世界転移をしてしまう。 魔物や魔法が存在するありふれたファンタジー世界で想介が神様からもらったチートスキルは最強の戦闘系スキル……ではなく、『エステ』スキルという前代未聞の力で!? これはごく普通の男がエステ店を開き、オイルマッサージで沢山の異世界女性をトロトロにしながら、瞬く間に成り上がっていく物語。 スキル『エステ』は成長すると、マッサージを行うだけで体力回復、病気の治療、バフが発生するなど様々な効果が出てくるチートスキルです。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...