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第7巻プロローグ
キサラギ亜人王国にて
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「はあ~~~…………疲っれた~~~」
マヤは1日の仕事を終えて、屋敷のお風呂に入っていた。
小柄なマヤがだとどれだけ足を伸ばしても壁に足がぶつかることはないような大きな浴槽に、広い洗い場をマヤは一人でのびのびと使っている。
今更ながら、湯船が広いのはいいのだが、洗い場まで広い必要はなかっただろう。
ジョン王子に頼んで王侯貴族の屋敷を設計している者に頼んで設計させたところ、明らかに不必要な広さの洗い場になったのだが、なんでも普通の王国貴族は侍女に風呂の世話をさせるらしく、そのために洗い場は広く作るらしい。
当然、転生する前はただの一般庶民だったマヤにとって、誰かに頭を洗われたり身体を洗われたりなどというのは、落ち着かないどころの騒ぎではない。
年に数回なら我慢できるかもしれないが、毎日そんなことをされては入浴が嫌になってしまうだろう。
そんなこんなで一人で入浴しているマヤは「ふいいぃぃ……」と緩みきった顔で息を吐いてお湯に深く体を沈める。
視線を上げたマヤの視界にはとっぷりと日が暮れ、星が瞬いている夜空が見える。
天井には外からは見えず中からは外が見えるようになっている魔道具の窓があり、そこから空が見えるのだ。
「すっかり夜だねえ……まさか、この世界でこんな時間まで働かないといけないことになるとは……」
今日、というかここ1ヶ月あまり毎日なのだが、朝から晩までバタバタしっぱなしで、マヤはまるで転生前のように仕事に追われていた。
なぜかといえば当然、原初の魔王であるルーシェ、マルコス、セシリオの3人が配下に加わったからである。
「それにしても、忙しすぎるよね……はあ、お風呂にゆっくり入って、その後広いベッドでぐっすり眠れることだけが救いだよ…………ふわあぁ……」
マヤは湯に浸かりながら大きなあくびをする。
「そういえば、お風呂に入ると血行が良くなるから目が覚めるはずなのに、眠気をかんじる時は本当に疲れて眠すぎるとき、って聞いたことあるなあ」
マヤの記憶が正しければ、そのような時は入浴に注意が必要だ、という話だった気がする。
なんでも、入浴中に眠ってしまい、そのまま溺死してしまうおそれがあるらしいのだ。
「もう少し温まったら上がろうかな……」
そう独りごちたマヤだったが、そのまぶたはゆっくりと下がっていく。
それほどまでに、マヤは今日までの日々で疲れ切っていた。
そのままマヤは眠りに落ちたのだった。
***
「おーい、マヤー? いないのかー?」
マヤがお風呂でウトウトし始めた頃、ウォーレンは屋敷の中でマヤを探していた。
「おかしいな、さっきまで執務室にいたんだが……」
どうしても今日中にマヤに確認しておきたいことがあり、ウォーレンは最初執務室に向かった。
しかし、そこにはもうマヤの姿はなく、マヤの私室を訪ねたがそこにもおらず、トイレにも声をかけてみたが反応がなかった。
「となると、風呂か?」
実は執務室にいない時点で風呂の可能性が頭をよぎっていたウォーレンだったが、なんとなくそれは確認がしづらく後に回していたのだ。
『だから、正直に答えてほしいんだ。ウォーレンさんは、私のことを嫌い? 私のことは、女の子として見れない? ウォーレンさんにとって私は……私は…………っ!』
「…………っっ。また思い出しちまった……」
これからマヤが入っているかもしれない風呂を確認しに行く、そう思った瞬間、ウォーレンの頭の中に、ゾグラス山でマヤに告白された時のことが浮かび上がる。
「俺は結局、マヤのことが、好き、なんだろうか?」
あの後マヤに答えた通り、ウォーレンはマヤのことが好きかどうかわからないのだ。
好きか嫌いかで言えば好き、なのだろう。
しかし、その「好き」は家族、例えば妹であるカーサに対する「好き」とは違う「好き」なのか、ウォーレンにはわからないのだ。
「マヤの俺に対する「好き」は、家族に対する「好き」じゃないだろうからな……」
ウォーレンは未だにつかめない自分の感情に悩みながら、気がつくと風呂の入り口までやってきていた。
「おーい、マヤー? 入ってるかー?」
「…………」
風呂の中へと呼びかけたウォーレンだったが、返事はなかった。
ウォーレンはどこかホッとしてしまったが、すぐにある疑問が頭に浮かぶ。
「ん? それじゃマヤはどこに行ったんだ?」
執務室にもいない、私室にもいない、トイレにもいない、風呂にもいない、そうなるとマヤは屋敷のどこにいるのだろうか。
マヤが外出時に必ず来ているローブは私室にも置きっぱなしだったのを、ドアを開けてマヤの不在を確認した際にウォーレンは目にしている。
「となると、一番怪しいのはここか……」
執務室と私室はドアを分けて中にマヤがいないことを確認しているし、トイレもそもそも明かりがついていなかった上に呼びかけにも反応がなかった。
それに対し、眼の前の風呂のドアからは中の明かりが漏れ出ている。
つまり、マヤが明かりを消し忘れているのでなければ、マヤが使用中の可能性が高いのだ。
「マヤー? とりあえず脱衣所に入るからな? いるんだったら返事してくれよ?」
「………………」
ウォーレンはしばらく待っても返事がないことを確認しゆっくりとドアを開ける。
「ふう……マヤはいな……いっ……!?」
マヤの不在に安堵したのもつかの間、ウォーレンはきれいに畳んであるマヤの服、特に一番上に乗っている下着を見てしまい言葉に詰まる。
しかしウォーレンも男、言葉に詰まりつつも、その下着から目が離せなかった。
(女物の下着ならカーサのやつで見慣れてるはずなんだが……)
どうしてマヤの下着だと目が離せなくなるのだろう、とウォーレンはしょうもないことを考え始めたところ、異変に思い至った。
「ここに脱いだ服があって、おそらくあっちは風呂上がりに着る寝間着だよな? ってことはまだマヤは入浴中なはずだが……」
ウォーレンは以上に静かな浴場の方へと目を向ける。
そのままウォーレンは浴場につながるドアの前に移動すると、そのドアをノックした。
「マヤー? 入ってるんだよなー? 入ってたら返事してくれー」
「……………………」
「おかしい……」
ウォーレンの疑問は確信に変わる。
「入るぞ!」
ウォーレンは一応一言断ってから、ドアを開けてマヤが入っていると思われる浴場に入っていく。
湯気の向こうに、湯に身体を浮かせて仰向けに浮かんでいるマヤの姿があった。
「おっ、おいっ! マヤ!? 大丈夫か!?」
「………………」
ウォーレンは慌てて駆け寄って呼びかけるが、返事はない。
肩を揺すろうとして、マヤは全裸だったため一瞬躊躇したウォーレンだったが、すぐにそんな場合ではないと頭を切り替える。
「熱い……おいっ! おいって! マヤ! マヤ! だめだな、のぼせすぎてるのか?」
マヤの肩はお湯と同じくらいに熱くなっており、顔もすっかり真っ赤になっている。
ウォーレンはひとまずマヤを湯から上げると、そのままお姫様抱っこで脱衣所まで運んだのだった。
マヤは1日の仕事を終えて、屋敷のお風呂に入っていた。
小柄なマヤがだとどれだけ足を伸ばしても壁に足がぶつかることはないような大きな浴槽に、広い洗い場をマヤは一人でのびのびと使っている。
今更ながら、湯船が広いのはいいのだが、洗い場まで広い必要はなかっただろう。
ジョン王子に頼んで王侯貴族の屋敷を設計している者に頼んで設計させたところ、明らかに不必要な広さの洗い場になったのだが、なんでも普通の王国貴族は侍女に風呂の世話をさせるらしく、そのために洗い場は広く作るらしい。
当然、転生する前はただの一般庶民だったマヤにとって、誰かに頭を洗われたり身体を洗われたりなどというのは、落ち着かないどころの騒ぎではない。
年に数回なら我慢できるかもしれないが、毎日そんなことをされては入浴が嫌になってしまうだろう。
そんなこんなで一人で入浴しているマヤは「ふいいぃぃ……」と緩みきった顔で息を吐いてお湯に深く体を沈める。
視線を上げたマヤの視界にはとっぷりと日が暮れ、星が瞬いている夜空が見える。
天井には外からは見えず中からは外が見えるようになっている魔道具の窓があり、そこから空が見えるのだ。
「すっかり夜だねえ……まさか、この世界でこんな時間まで働かないといけないことになるとは……」
今日、というかここ1ヶ月あまり毎日なのだが、朝から晩までバタバタしっぱなしで、マヤはまるで転生前のように仕事に追われていた。
なぜかといえば当然、原初の魔王であるルーシェ、マルコス、セシリオの3人が配下に加わったからである。
「それにしても、忙しすぎるよね……はあ、お風呂にゆっくり入って、その後広いベッドでぐっすり眠れることだけが救いだよ…………ふわあぁ……」
マヤは湯に浸かりながら大きなあくびをする。
「そういえば、お風呂に入ると血行が良くなるから目が覚めるはずなのに、眠気をかんじる時は本当に疲れて眠すぎるとき、って聞いたことあるなあ」
マヤの記憶が正しければ、そのような時は入浴に注意が必要だ、という話だった気がする。
なんでも、入浴中に眠ってしまい、そのまま溺死してしまうおそれがあるらしいのだ。
「もう少し温まったら上がろうかな……」
そう独りごちたマヤだったが、そのまぶたはゆっくりと下がっていく。
それほどまでに、マヤは今日までの日々で疲れ切っていた。
そのままマヤは眠りに落ちたのだった。
***
「おーい、マヤー? いないのかー?」
マヤがお風呂でウトウトし始めた頃、ウォーレンは屋敷の中でマヤを探していた。
「おかしいな、さっきまで執務室にいたんだが……」
どうしても今日中にマヤに確認しておきたいことがあり、ウォーレンは最初執務室に向かった。
しかし、そこにはもうマヤの姿はなく、マヤの私室を訪ねたがそこにもおらず、トイレにも声をかけてみたが反応がなかった。
「となると、風呂か?」
実は執務室にいない時点で風呂の可能性が頭をよぎっていたウォーレンだったが、なんとなくそれは確認がしづらく後に回していたのだ。
『だから、正直に答えてほしいんだ。ウォーレンさんは、私のことを嫌い? 私のことは、女の子として見れない? ウォーレンさんにとって私は……私は…………っ!』
「…………っっ。また思い出しちまった……」
これからマヤが入っているかもしれない風呂を確認しに行く、そう思った瞬間、ウォーレンの頭の中に、ゾグラス山でマヤに告白された時のことが浮かび上がる。
「俺は結局、マヤのことが、好き、なんだろうか?」
あの後マヤに答えた通り、ウォーレンはマヤのことが好きかどうかわからないのだ。
好きか嫌いかで言えば好き、なのだろう。
しかし、その「好き」は家族、例えば妹であるカーサに対する「好き」とは違う「好き」なのか、ウォーレンにはわからないのだ。
「マヤの俺に対する「好き」は、家族に対する「好き」じゃないだろうからな……」
ウォーレンは未だにつかめない自分の感情に悩みながら、気がつくと風呂の入り口までやってきていた。
「おーい、マヤー? 入ってるかー?」
「…………」
風呂の中へと呼びかけたウォーレンだったが、返事はなかった。
ウォーレンはどこかホッとしてしまったが、すぐにある疑問が頭に浮かぶ。
「ん? それじゃマヤはどこに行ったんだ?」
執務室にもいない、私室にもいない、トイレにもいない、風呂にもいない、そうなるとマヤは屋敷のどこにいるのだろうか。
マヤが外出時に必ず来ているローブは私室にも置きっぱなしだったのを、ドアを開けてマヤの不在を確認した際にウォーレンは目にしている。
「となると、一番怪しいのはここか……」
執務室と私室はドアを分けて中にマヤがいないことを確認しているし、トイレもそもそも明かりがついていなかった上に呼びかけにも反応がなかった。
それに対し、眼の前の風呂のドアからは中の明かりが漏れ出ている。
つまり、マヤが明かりを消し忘れているのでなければ、マヤが使用中の可能性が高いのだ。
「マヤー? とりあえず脱衣所に入るからな? いるんだったら返事してくれよ?」
「………………」
ウォーレンはしばらく待っても返事がないことを確認しゆっくりとドアを開ける。
「ふう……マヤはいな……いっ……!?」
マヤの不在に安堵したのもつかの間、ウォーレンはきれいに畳んであるマヤの服、特に一番上に乗っている下着を見てしまい言葉に詰まる。
しかしウォーレンも男、言葉に詰まりつつも、その下着から目が離せなかった。
(女物の下着ならカーサのやつで見慣れてるはずなんだが……)
どうしてマヤの下着だと目が離せなくなるのだろう、とウォーレンはしょうもないことを考え始めたところ、異変に思い至った。
「ここに脱いだ服があって、おそらくあっちは風呂上がりに着る寝間着だよな? ってことはまだマヤは入浴中なはずだが……」
ウォーレンは以上に静かな浴場の方へと目を向ける。
そのままウォーレンは浴場につながるドアの前に移動すると、そのドアをノックした。
「マヤー? 入ってるんだよなー? 入ってたら返事してくれー」
「……………………」
「おかしい……」
ウォーレンの疑問は確信に変わる。
「入るぞ!」
ウォーレンは一応一言断ってから、ドアを開けてマヤが入っていると思われる浴場に入っていく。
湯気の向こうに、湯に身体を浮かせて仰向けに浮かんでいるマヤの姿があった。
「おっ、おいっ! マヤ!? 大丈夫か!?」
「………………」
ウォーレンは慌てて駆け寄って呼びかけるが、返事はない。
肩を揺すろうとして、マヤは全裸だったため一瞬躊躇したウォーレンだったが、すぐにそんな場合ではないと頭を切り替える。
「熱い……おいっ! おいって! マヤ! マヤ! だめだな、のぼせすぎてるのか?」
マヤの肩はお湯と同じくらいに熱くなっており、顔もすっかり真っ赤になっている。
ウォーレンはひとまずマヤを湯から上げると、そのままお姫様抱っこで脱衣所まで運んだのだった。
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