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第6巻第2章 竜騎士闘技会
竜騎士闘技会開催地にて
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「へえ~! 結構大規模じゃん!」
マヤは最強のドラゴン使いを決める大会、竜騎士闘技会の会場に到着するなり感嘆の声を上げた。
「本当ですね。村がそこまで大きくなかったので、竜騎士闘技会の方も大した規模じゃないと思ってましたが、これはなかなか……」
山を切り拓いて作ったと思われる会場には、各村々の代表が過ごす宿舎や大浴場、大食堂などの施設が並んでいた。
それだけではなく、それぞれの村からやってきたと思われる料理人たちがそこかしこで屋台を出していたり、観戦に来た人々がテントを張って野営していたりと、なかなかな賑わいぶりだった。
マヤはついぞ参加することなく転生してしまったが、ニュースなどで見たロックフェスに雰囲気は近いかもしれない。
「すごい、規模。オリガさん、あっち、屋台、美味しそう」
「ちょ、ちょっと、カーサさんっ、引っ張らないで下さい……」
早速美味しそうな匂いにつられたカーサが、オリガの手を引いて近くの屋台へと吸い寄せられていく。
「止めなくていいのか?」
あっという間にどこかに行ってしまった2人に呆れた視線を向けながら、マッシュが尋ねてくる。
「まあいいんじゃない? あの二人に限ってなにかあるとも思えないし」
「それもそうだな。それでダンカン、我々はどこに行けばいいのだ」
「そうですね……まずは――」
マッシュとエスメラスダはダンカンに案内されるまま、諸々の手続きをしに出かけて行ってしまう。
結局、最後にはマヤとウォーレンが残された。
「その…………残っちゃったね」
マヤはなんとなく気まずい空気をなんとかしようと、ウォーレンに話しかけた。
「あ、ああ、そうだな……」
胸を揉まれてしまった一件依頼、どこかぎこちない2人は、目をそらし合いながら並んで歩き始める。
「ねえウォーレンさん、あれ、やらない?」
マヤが指差したのは、おもちゃの弓矢で景品を狙い、落とした景品が貰えるというゲームだった。
「弓矢か……俺は弓矢はさっぱりなんだが……」
「それは私だって同じだよ。でも、だからこそいい勝負になりそうじゃない?」
マヤはウォーレンを振り返って不敵に笑う。
まだ少し不自然なマヤの笑みを見て、ウォーレンはマヤの思いに気がついた。
「わかった、受けてたとう。そうだな、普通にやってもつまらん。罰ゲームを決めないか?」
「いいねいいね。それじゃあ負けた方が勝った方の言うことをなんでも1つ聞くってのはどうかな?」
「決まりだな。負けても文句言うなよ?」
「望むところ!」
マヤとウォーレンは屋台に向かうと、店主にお金を払ってそれぞれ弓矢を受け取った。
「単純に落とした方が多い方の勝ち、ってことでいいよな?」
「それでいいよ」
マヤは矢を取ると、弓につがえた――。
数分後……。
「やったー! 私の勝ちだ~!」
「くっ、まさかこんな屋台のゲームがここまで難しいとは……」
そこには20本の矢を使い6つの景品を落として手に入れてぴょんぴょん跳んで喜ぶマヤと、同じく20本の矢を使ったにも関わらず4つの景品しか落とせず思わずその場で膝をつくウォーレンの姿があった。
「まあまあお兄さんそんなに落ち込まなくてもいいよ。これは子供向けのゲームで景品の位置が低いんだ。お兄さんみたいな大きな男の人には難しくて当然だよ」
「なっ…………マヤ、まさかお前…………」
「うわー、負けたからってそんなこと言うんだあ……そう言うの、男らしくないんじゃないかなあ?」
「ぐっ……それは確かにそうかもしれん……」
「でしょー? だから約束通り、何でも私の言うこと聞いてくれるんだよね?」
膝をつくウォーレンの顔に、前かがみになったマヤの顔が近づく。
サラサラと流れるマヤの髪がウォーレンの鼻をくすぐり、そこから香る石鹸の香りにウォーレンはドキリとした。
「そうだな、男に二言はない。何でも言うことを聞こうじゃないか」
ウォーレンはそう言ってゆっくりと立ち上がった。
「やった、そうこなくっちゃ。それじゃあ何をお願いしちゃおうかなあ……」
マヤは楽しそうに、これにしようかな、あれにしようかな、と呟いている。
「あまり難しくないのにしてくれると助かる」
「えー、それじゃ面白くないじゃん……そうだなあ…………」
マヤはしばらく悩んでいたが、突然ウォーレンを正面から見据えると、大きく深呼吸した。
「マヤ?」
「…………ごめん、実は最初から、勝ったら何をお願いするか決めてたんだよね」
一転して真剣な表情でウォーレンの目を真っ直ぐに射抜くマヤの視線に、ウォーレンは思わず息を呑む。
「何に決めていたんだ?」
「今から私がする質問に、正直に答えてほしんだよね」
「正直に答える? それだけでいいのか?」
マヤがどんな質問をするつもりかは分からないが、質問されたことに正直に答えるだけなら、ウォーレンにとっては何も難しくない。
もともとウォーレンは隠し事ができないタイプの人間だからだ。
「本当に正直に答えるんだよ? 思ってること全部をだよ?」
「やけに念押しするな……一体何を聞くつもりなんだ?」
訝しげなウォーレンの様子は、もうマヤには見えていなかった。
マヤは大きく生きを吸うと、力を入れてウォーレンを見る。
「この間、ウォーレンさんは私の胸を揉んだよね」
「ぶっ!? ちょ、お、お前、こんなところで何を!?」
「いいから!」
「いいからって……」
マヤの爆弾発言で向けられた周囲の視線に刺されながら、ウォーレンはマヤの言葉の続きを聞く。
「私はね、好き……かもしれない男の人に胸を触られて、すっごくドキドキしたんだよ。だから焦っちゃってあんなことになっちゃったんだけど……」
「マヤ……それって……」
鈍感なウォーレンでも、ここまで言われれば流石に理解できる。
自分は今、マヤから告白されているのだと。
「あはは……こんな形で伝えるつもりじゃなかったんだけど……でも、ウォーレンさんが「好きでもない男に……」とか、「恋人でもない女……」とか言うから、私、なんだか虚しくなっちゃって……」
「マヤ……」
目に涙を浮かべ始めたマヤに、ウォーレンはどう声をかけたものか分からず目を泳がせるばかりだ。
「だから、正直に答えてほしいんだ。ウォーレンさんは、私のことを嫌い? 私のことは、女の子として見れない? ウォーレンさんにとって私は……私は…………っ!」
ウォーレンの腕にしがみついて見上げて来るマヤを、涙を浮かべて自分を見上げるその瞳を見てウォーレンは、改めてマヤのことを考え始めた。
マヤは最強のドラゴン使いを決める大会、竜騎士闘技会の会場に到着するなり感嘆の声を上げた。
「本当ですね。村がそこまで大きくなかったので、竜騎士闘技会の方も大した規模じゃないと思ってましたが、これはなかなか……」
山を切り拓いて作ったと思われる会場には、各村々の代表が過ごす宿舎や大浴場、大食堂などの施設が並んでいた。
それだけではなく、それぞれの村からやってきたと思われる料理人たちがそこかしこで屋台を出していたり、観戦に来た人々がテントを張って野営していたりと、なかなかな賑わいぶりだった。
マヤはついぞ参加することなく転生してしまったが、ニュースなどで見たロックフェスに雰囲気は近いかもしれない。
「すごい、規模。オリガさん、あっち、屋台、美味しそう」
「ちょ、ちょっと、カーサさんっ、引っ張らないで下さい……」
早速美味しそうな匂いにつられたカーサが、オリガの手を引いて近くの屋台へと吸い寄せられていく。
「止めなくていいのか?」
あっという間にどこかに行ってしまった2人に呆れた視線を向けながら、マッシュが尋ねてくる。
「まあいいんじゃない? あの二人に限ってなにかあるとも思えないし」
「それもそうだな。それでダンカン、我々はどこに行けばいいのだ」
「そうですね……まずは――」
マッシュとエスメラスダはダンカンに案内されるまま、諸々の手続きをしに出かけて行ってしまう。
結局、最後にはマヤとウォーレンが残された。
「その…………残っちゃったね」
マヤはなんとなく気まずい空気をなんとかしようと、ウォーレンに話しかけた。
「あ、ああ、そうだな……」
胸を揉まれてしまった一件依頼、どこかぎこちない2人は、目をそらし合いながら並んで歩き始める。
「ねえウォーレンさん、あれ、やらない?」
マヤが指差したのは、おもちゃの弓矢で景品を狙い、落とした景品が貰えるというゲームだった。
「弓矢か……俺は弓矢はさっぱりなんだが……」
「それは私だって同じだよ。でも、だからこそいい勝負になりそうじゃない?」
マヤはウォーレンを振り返って不敵に笑う。
まだ少し不自然なマヤの笑みを見て、ウォーレンはマヤの思いに気がついた。
「わかった、受けてたとう。そうだな、普通にやってもつまらん。罰ゲームを決めないか?」
「いいねいいね。それじゃあ負けた方が勝った方の言うことをなんでも1つ聞くってのはどうかな?」
「決まりだな。負けても文句言うなよ?」
「望むところ!」
マヤとウォーレンは屋台に向かうと、店主にお金を払ってそれぞれ弓矢を受け取った。
「単純に落とした方が多い方の勝ち、ってことでいいよな?」
「それでいいよ」
マヤは矢を取ると、弓につがえた――。
数分後……。
「やったー! 私の勝ちだ~!」
「くっ、まさかこんな屋台のゲームがここまで難しいとは……」
そこには20本の矢を使い6つの景品を落として手に入れてぴょんぴょん跳んで喜ぶマヤと、同じく20本の矢を使ったにも関わらず4つの景品しか落とせず思わずその場で膝をつくウォーレンの姿があった。
「まあまあお兄さんそんなに落ち込まなくてもいいよ。これは子供向けのゲームで景品の位置が低いんだ。お兄さんみたいな大きな男の人には難しくて当然だよ」
「なっ…………マヤ、まさかお前…………」
「うわー、負けたからってそんなこと言うんだあ……そう言うの、男らしくないんじゃないかなあ?」
「ぐっ……それは確かにそうかもしれん……」
「でしょー? だから約束通り、何でも私の言うこと聞いてくれるんだよね?」
膝をつくウォーレンの顔に、前かがみになったマヤの顔が近づく。
サラサラと流れるマヤの髪がウォーレンの鼻をくすぐり、そこから香る石鹸の香りにウォーレンはドキリとした。
「そうだな、男に二言はない。何でも言うことを聞こうじゃないか」
ウォーレンはそう言ってゆっくりと立ち上がった。
「やった、そうこなくっちゃ。それじゃあ何をお願いしちゃおうかなあ……」
マヤは楽しそうに、これにしようかな、あれにしようかな、と呟いている。
「あまり難しくないのにしてくれると助かる」
「えー、それじゃ面白くないじゃん……そうだなあ…………」
マヤはしばらく悩んでいたが、突然ウォーレンを正面から見据えると、大きく深呼吸した。
「マヤ?」
「…………ごめん、実は最初から、勝ったら何をお願いするか決めてたんだよね」
一転して真剣な表情でウォーレンの目を真っ直ぐに射抜くマヤの視線に、ウォーレンは思わず息を呑む。
「何に決めていたんだ?」
「今から私がする質問に、正直に答えてほしんだよね」
「正直に答える? それだけでいいのか?」
マヤがどんな質問をするつもりかは分からないが、質問されたことに正直に答えるだけなら、ウォーレンにとっては何も難しくない。
もともとウォーレンは隠し事ができないタイプの人間だからだ。
「本当に正直に答えるんだよ? 思ってること全部をだよ?」
「やけに念押しするな……一体何を聞くつもりなんだ?」
訝しげなウォーレンの様子は、もうマヤには見えていなかった。
マヤは大きく生きを吸うと、力を入れてウォーレンを見る。
「この間、ウォーレンさんは私の胸を揉んだよね」
「ぶっ!? ちょ、お、お前、こんなところで何を!?」
「いいから!」
「いいからって……」
マヤの爆弾発言で向けられた周囲の視線に刺されながら、ウォーレンはマヤの言葉の続きを聞く。
「私はね、好き……かもしれない男の人に胸を触られて、すっごくドキドキしたんだよ。だから焦っちゃってあんなことになっちゃったんだけど……」
「マヤ……それって……」
鈍感なウォーレンでも、ここまで言われれば流石に理解できる。
自分は今、マヤから告白されているのだと。
「あはは……こんな形で伝えるつもりじゃなかったんだけど……でも、ウォーレンさんが「好きでもない男に……」とか、「恋人でもない女……」とか言うから、私、なんだか虚しくなっちゃって……」
「マヤ……」
目に涙を浮かべ始めたマヤに、ウォーレンはどう声をかけたものか分からず目を泳がせるばかりだ。
「だから、正直に答えてほしいんだ。ウォーレンさんは、私のことを嫌い? 私のことは、女の子として見れない? ウォーレンさんにとって私は……私は…………っ!」
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