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第5巻第7章 オーガの姫
奴隷品評会
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「いよいよ明日ね」
「そうだね~」
マヤはソファーに座ってくつろぎながら、緊張感なく返す。
「流石に余裕ね」
「だって奴隷商人たちからオーガの奴隷を奪えばいいだけでしょ? 難しいことなんてないじゃん?」
「何人来ると思ってるのよ、全く」
エリーが持てるすべての情報網を駆使して探し出した、オーガの奴隷を所有している人物は3000人余り。
その全員に手紙を送り、昨日までにその99%がすでにこの街にやってきていることを確認している。
「わかってるって。それに数だったら私の魔物だって負けてないしね」
「それはそうかもしれないけど、ちょっとは緊張感を持ちなさいって言ってるのよ」
「はーい。エリーは真面目だねえ……まあ、エメリンさんだって思えば納得だけど」
「どういうことよ、それ」
「ううん、何でもない。私はエリーに怒られないように、オーガの奴隷たちの今の居場所をもう一回確認するよ。エリーも緊張しすぎて明日疲れてたりしないようにね~」
マヤはひらひらと手を振ると、そのままエリーの屋敷を出ていった。
「あれでそこらの魔王より強いはずの私よりさらに強いっていうんだから、わからないものよね」
エリーはマヤが去っていったドアを見ながらひとりごちたのだった。
***
「なんで!? なんでなんだよーっ!」
「あーもううるさいなあ、男なら騒がないの」
マヤは魔物に押さえつけられ、オーガの奴隷を奪われた奴隷商人の首裏をトンっと叩く。
「ぐえっ……」
マヤによって意識を刈り取られた男性は、そのままエリーの魔法で身体を拘束され、エリーの屋敷に魔法で飛ばされていった。
「これで片付いたかしら?」
「うーんと、ちょっと待ってねえ……」
マヤは街中に散らばらせている魔物たちの視界を覗き、残っているオーガの奴隷がいないか確認する。
「うん、大丈夫、それで最後だよ」
「よっし、それじゃあこれでオーガの奴隷は全部助けられたってことよね?」
「そうなるね。ありがとうね、エリー。エリーのおかげだよ」
「そんなことないわ。マヤがいなかったらこんな数さばけてないわよ。それより、さっさとルーシェ様のお城に戻りましょう。シャルルさんが待ってるわ」
「それもそうだね」
マヤは剣を閃かせると、オーガの奴隷たちを拘束していた鋼鉄の首輪や腕輪、足かせなどを全員分一気に切断した。
「よし、これでみんな魔物に乗ってもらえるでしょ」
「さらっと絶技を披露してんじゃないわよ……。何今の? 完全に太刀筋が見えなかったんだけど?」
「そんなに大層な技じゃないって」
「いやいやいや、十分大層な技よ!? 今のだけでも国一つ落とせるわ」
一瞬で鋼鉄を切り裂く斬撃を複数回放つなど、敵がそんなことをしてきたらと思うと恐怖しかない。
目にも止まらぬ速さで盾や鎧ごと斬り裂いてくる相手にどう対応しろというのか。
「そんな大げさな。それに私は強化魔法で身体能力を上げててやっと今くらいなんだよ? 私の師匠なんか身体強化無しで今以上の剣技なんだから」
「はあ!? 何者なのよその剣士……」
「ふふっ、それは内緒。さて、帰りもかっ飛ばして帰りたいところだけど……それは無理そうだね」
来るときはスピード狂のマヤとエリーの2人だったため、最高速度で移動したわけだが、今回はそうは行かないだろう。
助けたオーガの中には、それなりに年を取っている者や、幼い子どもなどがいるからだ。
「そうね、残念だけど、普通のペースでいきましょう」
マヤたちはオーガの奴隷を救出してそのまま、全員を魔物に乗せてルーシェの城へと出発した。
この後、エリーが魔法で拘束して自分の屋敷に放り込んでおいた、オーガの奴隷の所有者たちの取り扱いについて、タイミング悪くマヤたちと入れ違いで屋敷にやってきたクローナがてんやわんやで対応することになるのだが、それはまた別のお話。
***
マヤが間もなく帰還することをルーシェから教えてもらったシャルルたちが城の入口で待っていると、マヤとエリー、それから数人のオーガたちが姿を現した。
「おかえりマヤ。本当に助けて来てくれたんだな」
「うん、ただいま。ほかのオーガの人たちもこれからどんどん来るよ」
マヤがそう言って指差す先では、気球が忙しなく行ったり来たりしており、次々とオーガたちを運んでいた。
「この人たちは、シャルルさんの名前を聞いて誰よりも先に会いたいっていうから最初のグループで連れてきたんだけど……」
マヤが脇に避けると、オーガの男性はシャルルを見るなりその前に跪いた。
「おおっ! シャルロット様……っっ! 大きくなられましたな……」
「久しいな、じいや」
「覚えていて下さいましたか」
「忘れるわけがないだろう? あなたのお陰で私は逃げることができたのだからな」
「しかし、私のせいで姫様の角が……」
マヤは以前、シャルルが身分を隠して逃げ出すために角を切り落としてくれた者がいる、と言っていたことを思い出した。
口ぶりからして、おそらくこのじいやとやらが、その角を切り落とした者なのだろう。
「気にするな。そのおかげで今日までオーガだとバレずに済んだのだ。感謝している」
「……っっ! ありがたきお言葉です……」
その後も、シャルルを訪ねてくるものは後を絶たなかった。
そんな喜ばしいやり取りを見ながら、マヤはこれからのことを考える。
(オーガは本来絶滅した種族。ってことは、この時代に残していくわけにはいかないってことだよね。となると、この数千人と一緒に帰るのか。忙しくなりそうだね……)
なんだかこれから大変そうになりそうな気配を感じながらも、マヤは口元に笑みを浮かべていた。
(楽しいなあ、こういうの。変化するのも、人付き合いも、嫌いだったはずだったんだけど)
キサラギ亜人王国にたくさんのオーガが新しく加わるという大きな変化を、好意的にうけとめている自分に、マヤは自身の成長を感じた気がして、少し嬉しくなる。
「ほらほらマヤ、何ボーッとしてるのよ、マヤも案内手伝って!」
「そうですよマヤさん、今はボケっとしてる暇なんて無いですよ!」
次々とやってくるオーガを部屋や大浴場などに案内するべくパタパタと動き回るエリーとハイメにせっつかれ、マヤも近くのオーガたちを誘導するべく駆け出した。
「あはは、似たもの夫婦だね」
「「まだ夫婦じゃない」です」
「息ぴったりじゃん」
マヤの冷やかしを異口同音に否定した2人の笑ってツッコミを入れながら、マヤも忙しくオーガたちの案内を始めたのだった。
「そうだね~」
マヤはソファーに座ってくつろぎながら、緊張感なく返す。
「流石に余裕ね」
「だって奴隷商人たちからオーガの奴隷を奪えばいいだけでしょ? 難しいことなんてないじゃん?」
「何人来ると思ってるのよ、全く」
エリーが持てるすべての情報網を駆使して探し出した、オーガの奴隷を所有している人物は3000人余り。
その全員に手紙を送り、昨日までにその99%がすでにこの街にやってきていることを確認している。
「わかってるって。それに数だったら私の魔物だって負けてないしね」
「それはそうかもしれないけど、ちょっとは緊張感を持ちなさいって言ってるのよ」
「はーい。エリーは真面目だねえ……まあ、エメリンさんだって思えば納得だけど」
「どういうことよ、それ」
「ううん、何でもない。私はエリーに怒られないように、オーガの奴隷たちの今の居場所をもう一回確認するよ。エリーも緊張しすぎて明日疲れてたりしないようにね~」
マヤはひらひらと手を振ると、そのままエリーの屋敷を出ていった。
「あれでそこらの魔王より強いはずの私よりさらに強いっていうんだから、わからないものよね」
エリーはマヤが去っていったドアを見ながらひとりごちたのだった。
***
「なんで!? なんでなんだよーっ!」
「あーもううるさいなあ、男なら騒がないの」
マヤは魔物に押さえつけられ、オーガの奴隷を奪われた奴隷商人の首裏をトンっと叩く。
「ぐえっ……」
マヤによって意識を刈り取られた男性は、そのままエリーの魔法で身体を拘束され、エリーの屋敷に魔法で飛ばされていった。
「これで片付いたかしら?」
「うーんと、ちょっと待ってねえ……」
マヤは街中に散らばらせている魔物たちの視界を覗き、残っているオーガの奴隷がいないか確認する。
「うん、大丈夫、それで最後だよ」
「よっし、それじゃあこれでオーガの奴隷は全部助けられたってことよね?」
「そうなるね。ありがとうね、エリー。エリーのおかげだよ」
「そんなことないわ。マヤがいなかったらこんな数さばけてないわよ。それより、さっさとルーシェ様のお城に戻りましょう。シャルルさんが待ってるわ」
「それもそうだね」
マヤは剣を閃かせると、オーガの奴隷たちを拘束していた鋼鉄の首輪や腕輪、足かせなどを全員分一気に切断した。
「よし、これでみんな魔物に乗ってもらえるでしょ」
「さらっと絶技を披露してんじゃないわよ……。何今の? 完全に太刀筋が見えなかったんだけど?」
「そんなに大層な技じゃないって」
「いやいやいや、十分大層な技よ!? 今のだけでも国一つ落とせるわ」
一瞬で鋼鉄を切り裂く斬撃を複数回放つなど、敵がそんなことをしてきたらと思うと恐怖しかない。
目にも止まらぬ速さで盾や鎧ごと斬り裂いてくる相手にどう対応しろというのか。
「そんな大げさな。それに私は強化魔法で身体能力を上げててやっと今くらいなんだよ? 私の師匠なんか身体強化無しで今以上の剣技なんだから」
「はあ!? 何者なのよその剣士……」
「ふふっ、それは内緒。さて、帰りもかっ飛ばして帰りたいところだけど……それは無理そうだね」
来るときはスピード狂のマヤとエリーの2人だったため、最高速度で移動したわけだが、今回はそうは行かないだろう。
助けたオーガの中には、それなりに年を取っている者や、幼い子どもなどがいるからだ。
「そうね、残念だけど、普通のペースでいきましょう」
マヤたちはオーガの奴隷を救出してそのまま、全員を魔物に乗せてルーシェの城へと出発した。
この後、エリーが魔法で拘束して自分の屋敷に放り込んでおいた、オーガの奴隷の所有者たちの取り扱いについて、タイミング悪くマヤたちと入れ違いで屋敷にやってきたクローナがてんやわんやで対応することになるのだが、それはまた別のお話。
***
マヤが間もなく帰還することをルーシェから教えてもらったシャルルたちが城の入口で待っていると、マヤとエリー、それから数人のオーガたちが姿を現した。
「おかえりマヤ。本当に助けて来てくれたんだな」
「うん、ただいま。ほかのオーガの人たちもこれからどんどん来るよ」
マヤがそう言って指差す先では、気球が忙しなく行ったり来たりしており、次々とオーガたちを運んでいた。
「この人たちは、シャルルさんの名前を聞いて誰よりも先に会いたいっていうから最初のグループで連れてきたんだけど……」
マヤが脇に避けると、オーガの男性はシャルルを見るなりその前に跪いた。
「おおっ! シャルロット様……っっ! 大きくなられましたな……」
「久しいな、じいや」
「覚えていて下さいましたか」
「忘れるわけがないだろう? あなたのお陰で私は逃げることができたのだからな」
「しかし、私のせいで姫様の角が……」
マヤは以前、シャルルが身分を隠して逃げ出すために角を切り落としてくれた者がいる、と言っていたことを思い出した。
口ぶりからして、おそらくこのじいやとやらが、その角を切り落とした者なのだろう。
「気にするな。そのおかげで今日までオーガだとバレずに済んだのだ。感謝している」
「……っっ! ありがたきお言葉です……」
その後も、シャルルを訪ねてくるものは後を絶たなかった。
そんな喜ばしいやり取りを見ながら、マヤはこれからのことを考える。
(オーガは本来絶滅した種族。ってことは、この時代に残していくわけにはいかないってことだよね。となると、この数千人と一緒に帰るのか。忙しくなりそうだね……)
なんだかこれから大変そうになりそうな気配を感じながらも、マヤは口元に笑みを浮かべていた。
(楽しいなあ、こういうの。変化するのも、人付き合いも、嫌いだったはずだったんだけど)
キサラギ亜人王国にたくさんのオーガが新しく加わるという大きな変化を、好意的にうけとめている自分に、マヤは自身の成長を感じた気がして、少し嬉しくなる。
「ほらほらマヤ、何ボーッとしてるのよ、マヤも案内手伝って!」
「そうですよマヤさん、今はボケっとしてる暇なんて無いですよ!」
次々とやってくるオーガを部屋や大浴場などに案内するべくパタパタと動き回るエリーとハイメにせっつかれ、マヤも近くのオーガたちを誘導するべく駆け出した。
「あはは、似たもの夫婦だね」
「「まだ夫婦じゃない」です」
「息ぴったりじゃん」
マヤの冷やかしを異口同音に否定した2人の笑ってツッコミを入れながら、マヤも忙しくオーガたちの案内を始めたのだった。
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