170 / 324
第4巻第4章 初代剣聖
カーリとカーサ
しおりを挟む
「どうしたウォーレン! その程度か!」
カーリの斬撃を受け止めたウォーレンは、そのまま横に吹き飛ばされる。
時間経過でウォーレンにかけられていたマヤの強化魔法の効果が薄くなっていくにつれ、地力の差が現れるようになってきていた。
マヤがカーリへの強化魔法で魔力の大半を使い果たした今、ウォーレンは追加の強化魔法に頼ることもできず、いつしか防戦一方となっている。
「くそっ、やはり俺では敵わないのか……っ!」
剣で受けたはずのカーリの斬撃は、その衝撃だけでウォーレンにダメージを与えていたようで、ウォーレンは膝をつく。
「諦めるならそれでも構わんがな」
カーリはゆっくりと歩いてウォーレンへの距離を詰めてくる。
その様子を見ながら、ウォーレンはゆっくりと剣をおろした。
「諦める、か……それしかないのかもしれんな」
師に勇気を貰い、マヤに力を貰い、オリガに大切なことに気づかせてもらい、なんとかここまで来たウォーレンだったが、今度ばかりはもう無理だろう。
まだ余力がありそうなオリガと共闘すればどうにかなるかもしれないが、戦えたとしてもウォーレンにはカーリからカーサを取り戻す方法がない。
マヤの策を採用したということは、オリガも同じだろう。
「そうか。ん? ああ、わかっている」
「何の話だ?」
「ああいや、こっちの話だ」
諦めて近づいてくるカーリを見上げていたウォーレンは、剣を振り上げたカーリを見て死を覚悟した。
(操られているとはいえ、妹に殺されるなら本望か)
ウォーレンは静かに目を閉じると、その時を待つ。
カーリの殺し方をよく知っているウォーレンは、カーリの剣が心臓か首かどちらかにくることを予想していた。
しかし次の瞬間、ウォーレンの全く予想していなかったところに、全く予想していなかった衝撃があった。
ばちいいぃぃぃん、という大きな音と頬を襲った激痛に、ウォーレンはそのまま横にふっとばされる。
地面を転がったウォーレンが飛ばされた先で顔を上げると、カーリが平手を振り抜いた格好のまま止まっていた。
「諦めるな! お前はカーサの兄なのだろう?」
「どういうことだ? ……いや、というより、お前は誰だ?」
どこか様子のおかしいカーリに、ウォーレンは首を傾げる。
カーリはその質問に答えることなく、先程の平手でウォーレンの手から離れていた剣をウォーレンの近くに投げてよこす。
「立て。我は本気のお前と勝負がしたいのだ」
そこでようやく、ウォーレンはカーリの言葉が変わっていることに気がついた。
「なるほど、死合いではなく勝負、か。いいだろう。だが、勝負ならこれに頼るのは違うだろう?」
ウォーレンはマヤから預かった聖魔石の剣をそっとその場に置くと、少し離れたところに落ちてしまっていた愛用の剣を手に取った。
その剣は、聖魔石でもなんでもない、ただの鋼の剣だ。
「確かにお前の言うとおりだ」
カーリも聖魔石の剣をその場に置くと、座っているマヤのところへと向かう。
カーリの方を向いたマヤの手には、いつの間にか先程マヤが回収したカーリの剣があった。
こちらもウォーレン同様、なんということはないただの鋼の剣だ。
「ちょうど我にかかっていた強化魔法もなくなったようだ。ここからは完全な実力勝負だ」
心底楽しそうに笑うカーリには、先ほどまでの邪悪さがなかった。
あまりに無邪気なその笑顔に、ウォーレンは思わず昔のカーサを思い出す。
「いいだろう」
「オリガとやら、合図を頼めるか?」
「へっ? ええ、いいですけど……」
未だに今のカーリが敵なのか味方なのか判断しかねていたオリガは、急にカーリから話しかけられて気の抜けた返事をしてしまう。
それどころか、カーリの勢いに負けて勝負の合図まで引き受けてしまう始末だった。
「えーっと、それでは…………始め!」
オリガの合図で、剣を構えていた2人が一気に距離を詰める。
1合、2合と剣を撃ち合う度に火花をちらしながら、2人は攻守を次々と入れ替えながら斬り結ぶ。
「なんとかなったねえ」
「マヤさん、もう大丈夫なんですか?」
「うん、なんとか。魔力ほとんど使っちゃったからふらふらだけどね……おっとと」
オリガの近くまでよろよろ歩いてきたマヤは、その場でふらついて倒れそうになってしまう。
オリガは慌ててマヤに手を取ると、そのままマヤに肩を貸した。
「大丈夫じゃないじゃないですか……それで、なんとかなったっていうのは一体……」
「うーん? まあ、オリガがそう思うのも仕方ないかもね。だってまだあの2人戦ってるし。でもさ……ふふっ」
マヤは小さく笑って未だに斬り結び合う2人を指差す。
「さっきまでと違って、2人ともすっごく楽しそうじゃない?」
マヤに言われて改めて2人に目を向けたオリガは、カーリだけでなく、ウォーレンまでいつの間にやら楽しそうに剣を振るっていることに気がついた。
「もしかして、今のカーサさんって……」
「うーん、どうだろう? まだカーリな気がするけど、でもさっきまでのカーリとは別人みたいだよね」
マヤがのんきにそんなことを言った直後、疲労からか足を取られたウォーレンが体勢を崩してしまい、そのまま地面に倒れ込む。
その隙を見逃さなかったカーリによって、ウォーレンは首筋に切っ先を突きつけられた。
「勝負あり、だな?」
「ああ、俺の負けだ」
ウォーレンは剣を手放して両手を上げ、降参の意を示した。
「では我の勝ち――おいこら、まだこれから勝者としての言葉がだ――ああもう、分かった、代わるからそれ以上騒ぐな!」
突然誰に言うでもなく叫びだしたカーリにウォーレンが驚いていると、突然カーリが抱きついてきた。
「お兄ちゃん!」
ウォーレンを抱きしめ、その肩に顔を埋めながら泣き始めたカーリに、ウォーレンは今の彼女はカーリではないことに気がついた。
「カーサ、なのか?」
「うん、うん……うんっ! 私、だよ、カーサ、だよっ! お兄ちゃんっ!」
カーサはウォーレンの肩に埋めていた顔を離すと、ウォーレンの両肩に手をおいてウォーレンに正面から顔を見せる。
一杯に浮かべた涙を浮かべたカーサに、ウォーレンは優しく微笑むとその涙を指で拭ってやった。
「全く、泣き虫なのは昔のままだな」
「ふふっ、お兄ちゃん、だって、泣いて、るよ?」
カーサの涙を拭うウォーレンの目にも、いつしか大粒の涙が浮かんでいた。
「はははっ、今日だけは許してくれ。なにせ、やっとお前を助けられたんだからな」
「じゃあ、私だって、今日、だけ。だって、お兄ちゃんと、やっと、再会、できたん、だもん」
微笑みながら嬉し涙を流す2人を、マヤたちは何も言わず見守っていたのだった。
カーリの斬撃を受け止めたウォーレンは、そのまま横に吹き飛ばされる。
時間経過でウォーレンにかけられていたマヤの強化魔法の効果が薄くなっていくにつれ、地力の差が現れるようになってきていた。
マヤがカーリへの強化魔法で魔力の大半を使い果たした今、ウォーレンは追加の強化魔法に頼ることもできず、いつしか防戦一方となっている。
「くそっ、やはり俺では敵わないのか……っ!」
剣で受けたはずのカーリの斬撃は、その衝撃だけでウォーレンにダメージを与えていたようで、ウォーレンは膝をつく。
「諦めるならそれでも構わんがな」
カーリはゆっくりと歩いてウォーレンへの距離を詰めてくる。
その様子を見ながら、ウォーレンはゆっくりと剣をおろした。
「諦める、か……それしかないのかもしれんな」
師に勇気を貰い、マヤに力を貰い、オリガに大切なことに気づかせてもらい、なんとかここまで来たウォーレンだったが、今度ばかりはもう無理だろう。
まだ余力がありそうなオリガと共闘すればどうにかなるかもしれないが、戦えたとしてもウォーレンにはカーリからカーサを取り戻す方法がない。
マヤの策を採用したということは、オリガも同じだろう。
「そうか。ん? ああ、わかっている」
「何の話だ?」
「ああいや、こっちの話だ」
諦めて近づいてくるカーリを見上げていたウォーレンは、剣を振り上げたカーリを見て死を覚悟した。
(操られているとはいえ、妹に殺されるなら本望か)
ウォーレンは静かに目を閉じると、その時を待つ。
カーリの殺し方をよく知っているウォーレンは、カーリの剣が心臓か首かどちらかにくることを予想していた。
しかし次の瞬間、ウォーレンの全く予想していなかったところに、全く予想していなかった衝撃があった。
ばちいいぃぃぃん、という大きな音と頬を襲った激痛に、ウォーレンはそのまま横にふっとばされる。
地面を転がったウォーレンが飛ばされた先で顔を上げると、カーリが平手を振り抜いた格好のまま止まっていた。
「諦めるな! お前はカーサの兄なのだろう?」
「どういうことだ? ……いや、というより、お前は誰だ?」
どこか様子のおかしいカーリに、ウォーレンは首を傾げる。
カーリはその質問に答えることなく、先程の平手でウォーレンの手から離れていた剣をウォーレンの近くに投げてよこす。
「立て。我は本気のお前と勝負がしたいのだ」
そこでようやく、ウォーレンはカーリの言葉が変わっていることに気がついた。
「なるほど、死合いではなく勝負、か。いいだろう。だが、勝負ならこれに頼るのは違うだろう?」
ウォーレンはマヤから預かった聖魔石の剣をそっとその場に置くと、少し離れたところに落ちてしまっていた愛用の剣を手に取った。
その剣は、聖魔石でもなんでもない、ただの鋼の剣だ。
「確かにお前の言うとおりだ」
カーリも聖魔石の剣をその場に置くと、座っているマヤのところへと向かう。
カーリの方を向いたマヤの手には、いつの間にか先程マヤが回収したカーリの剣があった。
こちらもウォーレン同様、なんということはないただの鋼の剣だ。
「ちょうど我にかかっていた強化魔法もなくなったようだ。ここからは完全な実力勝負だ」
心底楽しそうに笑うカーリには、先ほどまでの邪悪さがなかった。
あまりに無邪気なその笑顔に、ウォーレンは思わず昔のカーサを思い出す。
「いいだろう」
「オリガとやら、合図を頼めるか?」
「へっ? ええ、いいですけど……」
未だに今のカーリが敵なのか味方なのか判断しかねていたオリガは、急にカーリから話しかけられて気の抜けた返事をしてしまう。
それどころか、カーリの勢いに負けて勝負の合図まで引き受けてしまう始末だった。
「えーっと、それでは…………始め!」
オリガの合図で、剣を構えていた2人が一気に距離を詰める。
1合、2合と剣を撃ち合う度に火花をちらしながら、2人は攻守を次々と入れ替えながら斬り結ぶ。
「なんとかなったねえ」
「マヤさん、もう大丈夫なんですか?」
「うん、なんとか。魔力ほとんど使っちゃったからふらふらだけどね……おっとと」
オリガの近くまでよろよろ歩いてきたマヤは、その場でふらついて倒れそうになってしまう。
オリガは慌ててマヤに手を取ると、そのままマヤに肩を貸した。
「大丈夫じゃないじゃないですか……それで、なんとかなったっていうのは一体……」
「うーん? まあ、オリガがそう思うのも仕方ないかもね。だってまだあの2人戦ってるし。でもさ……ふふっ」
マヤは小さく笑って未だに斬り結び合う2人を指差す。
「さっきまでと違って、2人ともすっごく楽しそうじゃない?」
マヤに言われて改めて2人に目を向けたオリガは、カーリだけでなく、ウォーレンまでいつの間にやら楽しそうに剣を振るっていることに気がついた。
「もしかして、今のカーサさんって……」
「うーん、どうだろう? まだカーリな気がするけど、でもさっきまでのカーリとは別人みたいだよね」
マヤがのんきにそんなことを言った直後、疲労からか足を取られたウォーレンが体勢を崩してしまい、そのまま地面に倒れ込む。
その隙を見逃さなかったカーリによって、ウォーレンは首筋に切っ先を突きつけられた。
「勝負あり、だな?」
「ああ、俺の負けだ」
ウォーレンは剣を手放して両手を上げ、降参の意を示した。
「では我の勝ち――おいこら、まだこれから勝者としての言葉がだ――ああもう、分かった、代わるからそれ以上騒ぐな!」
突然誰に言うでもなく叫びだしたカーリにウォーレンが驚いていると、突然カーリが抱きついてきた。
「お兄ちゃん!」
ウォーレンを抱きしめ、その肩に顔を埋めながら泣き始めたカーリに、ウォーレンは今の彼女はカーリではないことに気がついた。
「カーサ、なのか?」
「うん、うん……うんっ! 私、だよ、カーサ、だよっ! お兄ちゃんっ!」
カーサはウォーレンの肩に埋めていた顔を離すと、ウォーレンの両肩に手をおいてウォーレンに正面から顔を見せる。
一杯に浮かべた涙を浮かべたカーサに、ウォーレンは優しく微笑むとその涙を指で拭ってやった。
「全く、泣き虫なのは昔のままだな」
「ふふっ、お兄ちゃん、だって、泣いて、るよ?」
カーサの涙を拭うウォーレンの目にも、いつしか大粒の涙が浮かんでいた。
「はははっ、今日だけは許してくれ。なにせ、やっとお前を助けられたんだからな」
「じゃあ、私だって、今日、だけ。だって、お兄ちゃんと、やっと、再会、できたん、だもん」
微笑みながら嬉し涙を流す2人を、マヤたちは何も言わず見守っていたのだった。
0
お気に入りに追加
561
あなたにおすすめの小説

異世界に行けるようになったんだが自宅に令嬢を持ち帰ってしまった件
シュミ
ファンタジー
高二である天音 旬はある日、女神によって異世界と現実世界を行き来できるようになった。
旬が異世界から現実世界に帰る直前に転びそうな少女を助けた結果、旬の自宅にその少女を持ち帰ってしまった。その少女はリーシャ・ミリセントと名乗り、王子に婚約破棄されたと話し───!?

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。

異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる